基礎知識

【初心者必見】覚えておきたいキャンプ場のルールとマナー

自由で開放的なキャンプ。ですが、自由の中にも最低限守らなくてはいけないルールとマナーがあります。知らずにキャンプ場に行くと”迷惑キャンパー”というレッテルが張られてしまうかも?中には「知らなかった」では済まされない迷惑行為もあります。

この記事を読めば基本的なキャンプ場のルールとマナーが分かります。道具や服を揃える前にまずは最低限のルールとマナーを確認して、トラブルのないキャンプを楽しみましょう。

キャンプ場のルールとマナー①自分たちの区画から出ないようにする

キャンプ場のルールとマナー

キャンプ場には区画の決められている「区画サイト」と区画の決まっていない「フリーサイト」があります。まずは自分たちの良くキャンプ場のサイト形態を確認しましょう。

区画サイト

区画サイトの場合、決められた区画から出るのはルール違反。ガイロープやペグなども区画内に収まるように設営する必要があります。あらかじめ区画に合ったテントかどうか確認しておかないと「大きすぎて張れない!」ということがあるので注意が必要です。

フリーサイト

フリーサイトの場合基本的に区画は自由となりますが、人数に見合っていないほどの広さを確保するのはマナー違反です。フリーサイトでもテントやタープ数を限定しているキャンプ場もあるのでその場合はルールに従うようにしてくださいね。
両隣のサイトの方には一言でも挨拶をするとお互い気持ちよくキャンプができます。特に、混雑しているキャンプ場では「ここ、張っても良いですか?」という一言は大切です。

キャンプ場のルールとマナー②消灯時間

キャンプ場のルールとマナー

キャンプ場によっては独自の消灯時間を設けているところがあります。その場合はキャンプ場のルールを第一に行動しましょう。

消灯時間や就寝時間が決まっていない場合でも、大体夜10時~翌朝7時頃までは静かに過ごすのがマナーです。寝つけなかったり、早起きしてしまった際には周りのキャンパーに迷惑をかけないよう、静かに過ごしてくださいね。

キャンプ場のルールとマナー③夜間は音や光に注意

キャンプ場のルールとマナー

特に注意して行動したいのが夜間、周囲が寝静まっているときです。

夜間のルールとマナー

この2つはついうっかり出してしまいがち。意外な盲点もあるので具体的なポイントをお伝えします。

夜間気を付けたい音としては

音の注意点
  1. 車のドアの開け閉め
  2. おしゃべりや音楽機材のボリューム
  3. テントのファスナーの開閉音
  4. 後片付けの音

です。日中は気にならないような音が夜間は響きますし、寝ようと思っている人にとってはどれも騒音となります。とはいえ、後片付けの音やテントを出入りする音はどうしても出てしまうもの。気を遣って静かに行動するというのが大切です。
車のドアの開閉音はかなり大きいので、必要なものなどは明るいうちに取っておくようにしましょう。「テントで寝られないから」といって車のエンジンをかけて車中泊をする人もたまにいますが、これは完全に迷惑行為です。

暗いキャンプ場では光にも気を遣いましょう。光の中で特に気にしたいのが

光の注意点
  1. ランタンの光
  2. トイレに行く際に携行するライトの光

です。ランタンの光は広範囲を照らすので、隣のサイトに光がいかないようリフレクターを付けるなどの工夫をするのがおすすめです。トイレに行く時にヘッドライトやLEDライトなどを持って行く人も多いですが、最近はサイト全体が照らせるような高輝度のライトがたくさんあるので他のキャンパーのテントなどに向けないようにしましょう。
足元が照らせるくらいの明るさに調整すると親切です。

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キャンプ場のルールとマナー④焚き火や炭の処理

キャンプ場のルールとマナー

「キャンプ=バーベキュー・焚き火」といってもいいほどバーベキューや焚き火はキャンプでのメインイベントです。ですが、ルールを守らないと人も自然も傷つけます。特に多い迷惑行為が

焚き火のルールやマナー
  1. 直火禁止エリアでの直火
  2. 焚き逃げ
  3. ゴミを燃やす

です。焚き火や炭の処理を適切に行わなかったが故、火災に発展してしまったり閉鎖してしまったキャンプ場もあります。最近では焚き火の際に下に敷くシートや火の後始末がしやすい便利なアイテムもたくさんあるので、マナーとして持っておくようにしましょう。
焚き火の不始末は法律違反にもなりえます。火を起こしたなら必ず最後まで火の面倒を見るようにしてくださいね。

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キャンプ場のルールとマナー⑤共用の炊事場をきれいに使う

キャンプ場にある共用の炊事場はきれいに使うのがマナーです。具体的には

炊事場のルールやマナー
  1. 残飯は流さない
  2. 野菜の切りくずを放置しない
  3. 排水溝に溜まったゴミは回収する
  4. 油ものや汚れがひどいものは拭き取ってから洗う

といった気遣いが大切です。「誰かがきれいにしてくれる」という姿勢では炊事場は汚くなる一方。「来た時よりもきれいに」を心掛けるようにしましょう。
環境への配慮から洗剤の種類を限定しているキャンプ場もあるので、持って行く洗剤が使えるか確認してくださいね。

キャンプ場のルールとマナー⑥ゴミを少なく分別もしっかり

キャンプ場のルールとマナー

キャンプで出たゴミは持ち帰るのがマナーですが、回収してくれるキャンプ場もあります。回収してくれるからといっていい加減に捨ててはいけません。

ゴミのルールやマナー
  • ゴミは最低限、少なくできるようにする
  • 分別は必ず守る

ということを心掛ければ、キャンプ場の負担も減らせますよ。

ゴミを少なく

ゴミを少なくするポイントとしては

ゴミを少なくするポイント
  1. 人数に合ったしっかりとした食事計画
  2. 食材の下処理を自宅でする
  3. 使い捨て容器の使用を控える

があります。キャンプではテンションが上がって必要以上に食材を買ってしまいがちですが、食べきれる量を冷静に判断して調理すると無駄がありません。野菜の皮をあらかじめ切っておいたりなど、下処理を家でしておくのもおすすめです。
myコップやmy箸など、洗って繰り返し使えるカトラリー類も準備しておきましょう。

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分別

分別の仕方はキャンプ場のある地域によっても大きく異なります。

ゴミ分別時の注意点
  1. 指定の袋がある場合は指示通りに
  2. 缶や瓶は洗って捨てる
  3. 生ごみは別の袋で口をしっかり閉める

基本はキャンプ場のルールに従うようにしましょう。キャンプ場では生ごみの臭いに動物がおびき寄せられてしまうことも多々あるので、生ごみは別の袋に入れて口をしっかり閉じておくのがおすすめです。

また、当たり前ですがテントやバーベキューで使ったコンロなど、そのままにして帰るのは不法投棄になります。回収していないゴミは責任をもって持ち帰るようにしましょう。

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まとめ

キャンプ場のルールとマナー

光や音などキャンプならではの気にするポイントもありますが、ほとんどのマナーについて「当たり前のことでは?」と思った方も多いはず。ですが、悲しいことにその「当たり前」ができず、キャンプブームで年々増える迷惑行為に頭を悩ましているキャンプ場がたくさんあります。
キャンプは自然の空間やキャンプ場があって初めて成立するものです。自分も他人も、自然もキャンプ場の管理をしている人も、みんなにとって気持ちの良いものにできるよう、少しの気遣いや思いやりを大切にしましょう。

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yamaico編集部
Yamaico運営&記事編集担当のマッキーです。               ●編集者の資格                               ①NCAJ公認キャンプインストラクター                   (公益社団法人 日本キャンプ協会https://camping.or.jp/leader)                   ②JAC公認キャンプインストラクター                    (一般社団法人 日本オートキャンプ協会 https://www.autocamp.or.jp/)                    ③JBS認定ブッシュクラフトアドバイザー                  (Japan Bushcraft School https://bushcraft.jp/)