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白山|平瀬道・大白川キャンプ場ルートまとめ!日帰りおすすめコース

白山とはどんな山?

白山は富山県、岐阜県、石川県、福井県にまたがる山で、標高は2,702mです。日本三大霊山(富士山・立山・白さん)の1つで、日本百名山や花の百名山にも認定されている名山です。

白山と呼ぶと一つの山のように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的に最高点付近の、御前峰、剣ヶ峰、大汝峰の3峰を合わせて白山と呼んでいます。

北陸地方において2,700mを超える山ですので、他の山々と比べても抜群に目立ち、遠く離れた低山からも確認できるほど存在感があり、一年中ほとんどの間、雪をかぶっているため、白山と呼ばれるようになったそうです。

また、登山関連で気になるのが火山や噴火のニュースです。気象庁によれば白山は比較的穏やかなランクCの活火山で最新の噴火は1659年だそうです。実際に噴煙が上がったり、火山活動が活発な山ではないと思いますが、心配な方はあらかじめよく調べてから行かれることをお勧めします。

では次に白山にアクセスするための登山ルートをご紹介いたします。

白山 平瀬道・大白川コース情報

難易度 ★★★★
距離 約14m
コースタイム 10時間〜12時間(途中休憩1〜2時間)
標高差 1,250m
日程 日帰り

▲行き
大白川ダム→大倉山→大倉山避難小屋→カンクラ雪渓→展望歩道分岐→白山室堂→御前峰

▼帰り
御前峰→白山室堂→展望歩道分岐→カンクラ雪渓→大倉山避難小屋→大倉山→大白川ダム

というコースになります。

平瀬道・大白川コースとは?

出発点が大白川ダムのこのコースは別名平瀬道と呼ばれているコースになります。

私は日帰りで行きましたが、最終的に往復で12時間近くかかったため、体力に自信のない方や、登山初心者は室堂付近の山小屋に宿泊するか、テント泊などして1泊2日の日程でで行かれるのが良いかと思います。

コースの内容としては途中に眺望を望めるポイントがいくつかあり登山道自体の設備も行き届いていました。ただ、台風の直後などには倒木によって登山道が荒れることもございますので、白山観光協会のホームページなどで事前に確認するのがいいでしょう。
白山観光協会HP

白山登山の難易度は?

レベルの目安としては、10kg前後の荷物を背負って高低差1,000m前後の山を普段の散歩ぐらいの感じで行って帰ってこれているとちょっと長いかな、と思う程度です。

また基本的に室堂までの間に避難小屋が1つあるのみで、水場もトイレもありません。トイレは最悪いいとしても、水場については途中で浪費すると大変なことになりますので、計画的に給水することになるかと思います。

水を持てばその分重くなり、さらに日照時間中の行動は発汗し水分を消費してしまいます。ですから日の出前の早朝からスタートしてお昼になる頃には室堂あたりにいるぐらいの時間日程で行かれることをオススメします。

白山登山の時期や服装や持ち物

おすすめの時期は?

白山登山に適しているのは7、8月の高山植物の開花シーズン。
特に室堂周辺では多くの花が咲き一面に広がる景色は別天地そのものです。
また、春だけなく、秋に向けて咲く花もありますので、8月でも楽しむことができます。

紅葉の見頃のシーズンは9月下旬から10月上旬です。
ただ気温の変化や標高差によっても見頃は変わってきますので、ウェブサイトなどで下調べしていかれるのをオススメいたします。

ちなみに、紅葉は夏樹の降雨量や、日照時間によっても彩りに変化が出るようですので、アタリ年は鮮やかな極彩色に染まりますが、ハズレ年だとくすんだような色にしかならないこともあるようです。個人的には、くすんだ紅葉も風情があっていいと思うのですが、やっぱり鮮やかななのがいいという方は紅葉情報をこまめにチェックしてみるのもいいかもしれませんね。

山頂直下の白山室堂の公式サイトには5/10から10/15日までの営業のようです。
室堂にはメインの宿泊施設の他、軽食類や飲み物、お酒の売っている売店、診療施設や郵便局、
もある他、休憩にも使えるテラスなどもありました。

室堂の宿泊施設はすべての山荘を合わせて収容人数750人とかなり大規模ですが、利用するにはすべて事前予約が必要ですので、注意しましょう。
また室堂のオープンしている期間内であっても期間限定でしか営業していない施設もありますので、必ず事前にチェックしましょう。

季節ごとの服装や持ち物

春・残雪シーズン・初冬
好みはそれぞれですが、運動用のTシャツや通気性の良いTシャツ。トレッキングパンツ、薄手のダウン、フリース、トレッキングシューズ、帽子、手袋、スマホ、時計、水、非常食、折りたたみ傘かラインウェア、トレッキングポールなど


基本的に春と変わりません。避難小屋を超えてもう少し行ったところの森林限界までは木陰が期待できますが、そこからは直射がありますので涼しい格好が良いと思います。水は春よりも多めに持っていくと心強いですね。


夏の服装よりも一枚多めに着て出発しましょう。暑ければ途中で調節し、寒ければさらに足せるようにアウターを持っていくのもオススメです。時期によっては手袋も重宝します。
また紅葉シーズンはどうしても人で溢れかえりますので、事前計画よりも長く時間がかかることがあります。食料や、カメラなどに気をつけて持っていくといいと思います。

厳冬期
素人は経験者と冬山装備で臨みましょう。ハーネス類はいらないルートですが、ワカン、コッヘル類は持っていきたくなりますね。

登山計画を立てる前に知っておく事

登山前の心得

登山前の注意点としては、まず1泊プランを考えることをオススメします。そうなるとだいたい連休になってしまい、人が多すぎてあまり楽しめないこともあるかもしれません。そういった方は、体力をつけてからトライしてみてください。

心配な方は平地で14kmを実際に持っていく荷物を背負って歩いてみて、自信をつけてから登られるのがいいかもしれません。
あと、体調を整えることも大事ですね。山は逃げませんから、無理せず安全に登りましょう。

繰り返しますが、室堂まで水場はありませんので水分は多めに持っていくことをオススメします。また、日帰りであれば特に途中でペースを確認しながら歩くことも必要になってきます

大倉山を通過するあたりでどれだけ時間が残っているのか、疲れていると適切な判断ができなくなっている状況に気づかず強行してしまうケースもあるようなので、事前計画は綿密にお願いします。

登山後の楽しみ

登山後にはやっぱり温泉ですね。
このコースの登山口である大白川キャンプ場には大白川露天風呂という温泉があります。
大人300円、子供150円でした。目前に白水湖が望める露天風呂で温泉マニアの間でも人気のお風呂のようです。11月から休業シーズンに入るので事前にご確認ください。
白川村役場HP

またキャンプ場から国道156号まで降りた場所にも平瀬温泉藤助の湯という温泉もあります。
こちらは旅館の日帰り温泉になり利用料は1,000円です。
岐阜白川郷 平瀬温泉 | 藤助の湯 ふじやHP

疲れた体、冷えた体を癒しに、一風呂浴びてから帰路につくのもいいかもしれませんね。

まとめ

白山の登山ルート平瀬道を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
厳冬期を除けば比較的登山できるシーズンも多いことや、夏に入っても雪が残っているのが魅力の白山。私は平瀬道からしか登ったことはありませんが、室堂付近に到着すると、いろんな登山道からやってきた人たちの話が聞けて、道こそ違えど苦労を共に乗り越えてここにいるんだなぁと感慨にふけってしまいました。

友人の話では一泊して朝早くに御前峰に登り、日の出を見ると知らぬ間に目から涙が・・・なんていうこともあったと聞きます。
何度でもルートを変えてまた登りたくなる、白山はそんな山なのかもしれませんね。

また花の百名山の名の通り、道中様々な場所で豊かな植生を観れたこともなかなか味わえない経験となりました。確かに初心者には少しハードルが上がるかもしれませんが、それを超えて感じられる感覚は格別です。長々と書いてまりましたが、この記事が旅のきっかけのお役に立てていると幸いです。お読みいただきありがとうございました。

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