燕岳、大天井ヒュッテ、西岳ヒュッテを周り、槍ヶ岳へと登る表銀座コースを2泊3日で歩いてきました。
燕岳まで登れば槍ヶ岳をはじめとする壮大な景色を眺めながら稜線沿いを歩く、言わずと知れた北アルプスの人気コースです。

槍ヶ岳の表銀座コースの難易度は?

表銀座のコースは難易度的には中級者以上のコースです。
燕岳のみでも急登が多いことに加え、その後の稜線沿いも風や日光を遮るものがないため、体力を消耗しやすいです。
また西岳ヒュッテ以降は急な下りや登り返しが続き、東鎌尾根をはじめとするはしごなども多くあります。初心者の方であれば、上高地から登る槍沢ルートが比較的簡単でおすすめです。

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槍ヶ岳の登山装備

今回は2泊とも山小屋宿泊のため、荷物はあくまで軽めです。装備や持ち物は下記の通りです。

装備や持ち物

  • ザック(ノースフェイス35ℓ)
  • 登山靴
  • ズボン
  • 半袖Tシャツ×2枚
  • 長袖Tシャツ×2枚
  • 靴下
  • レインウェア
  • 地図
  • プラティパス
  • ヘッドライト
  • 酸素缶
  • ストック
  • ガスストーブ(あると便利です。お湯が沸かせます。)
  • サブザック
  • 携帯電話
  • カメラ
  • 非常食(カロリーメイト、ウイダーインゼリーなど)
  • 行動食(コンビニのおにぎり、カップ麺など)
  • スポーツドリンクの粉末(アクエリアス)
  • 表銀座のコースタイム

    今回のコースタイムを簡単に書いておきます。

    【1日目】
    中房温泉(10:30)→合戦小屋(13:30)→燕山荘(14:40)→燕岳山頂(15:20)→燕山荘(16:00)
    【2日目】
    燕山荘(4:00)→大天井ヒュッテ(7:30)→西岳ヒュッテ(10:00)→ヒュッテ大槍(13:00)→槍ヶ岳山荘(14:30)→槍ヶ岳山頂(15:10)→槍ヶ岳山荘(15:40)
    【3日目】
    槍ヶ岳山荘(6:00)→槍沢ロッジ(9:10)→横尾(10:15)→上高地バスターミナル(13:30)

    登山者情報

    今回は男性2人、女性1人の3人パーティで歩いてきました。筆者は28歳で大学から登山を始めたので、登山歴は約10年(お休み期間を含む)になります。登山届は1週間前に、長野県警のホームページにアップロードして、提出が完了しています。今はインターネットで提出できるので、とても便利です。

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    槍ヶ岳の表銀座のコースを解説

    中房温泉~合戦小屋

    夜明け前の松本駅から始発に乗り込み穂高駅へ。穂高駅からはバスで登山口の中房温泉へ向かうはずだったのですが、トラブル発生!前日の台風21号の影響で中房温泉までの道が通行止めとなり、タクシーも入れない事態に。結局暇を持て余し、中房温泉についたのは10時半。遅めのスタートとなりました。
    計画を変更し、初日は燕岳の頂上にある燕山荘まで。(行程と体力に余裕があれば、初日は大天井ヒュッテまで歩くことをオススメします。)
    途中の道も特に危ない箇所もなく、どんどん登っていきます。10時半からのスタートのため、太陽が暑いです。燕岳はほとんど危ない箇所もなく、アクセスもしやすいので、初めて北アルプスを登るのには、うってつけです。余談ですが、長野県育ちの筆者は中学校の頃、学校の行事で初めて燕岳に登りました。大学で上京するまで、全国的な行事だと思っていましたが、長野県だけだったようです(笑)。

    合戦小屋

    合戦小屋でスイカを食べて元気回復。スイカの写真がなくてごめんなさい。
    稜線に出ないので、眺望はなかなかないのですが、それでもかなり高度を上げてきたことがわかります。普段はそんなことないのですが、前日の台風の影響か、まだ強い風が吹いていました。
    スイカは800円です。塩をかけて一気に平らげました。

    燕山荘

    疲れ始めた頃に燕山荘が見えてきます!
    とても綺麗な山荘です。山荘の前から燕岳が見えます。燕山荘から見る燕岳が一番好きです。
    燕山荘から燕岳まで歩いて約40分くらいです。有名なイルカ岩などがあり、天気が良いと山頂から剱岳や立山まで見ることができます。
    この日の燕山荘は空いており、平日だからかお客さんも疎らでした。お客さんの中には、これから常念岳に向かう方や大キレットを通って奥穂高岳に向かう方など様々でした。山小屋はすぐに仲良くなれるのがいいですね。
    夕食はチーズハンバーグやおばんざいなど山の上とは思えないような、豪華な食事が出てきました。
    実は私、このとき高山病にかかりほとんど食べられず…もったいない、ごめんなさい。酸素缶を吸ってぐっすり眠ります。酸素缶持ってきておいてよかった。非常事態に備えることは大切ですね。

    燕山荘~大天井ヒュッテ

    翌日4時から山荘出発。暗い中を槍ヶ岳へと目指します。稜線沿いに素晴らしい景色があるのですが、明るくなるまでは真っ暗です。ヘッドライトを頼りに進んでいきます。(私はこの時手袋を忘れました。朝はとても寒いのであったほうが絶対にいいです。)朝日とともにだんだん明るくなるにつれ、目指す槍ヶ岳が次第にはっきりと見えてきます。
    いくつかトラバースをして進んで行くとまず、大天井ヒュッテが見えてきます。こことは別の山頂付近に大天荘というテント場と頂上があるのですが、今回は時間がないので、行きませんでした。

    西岳ヒュッテ~ヒュッテ大槍

    大天井ヒュッテを越えて一つ山を越えると西岳ヒュッテに着きます。このくらいになると大分槍ヶ岳が近くなってきます。とはいえ、まだまだ距離はありますが…
    大天井ヒュッテ、西岳ヒュッテを通り過ぎると東鎌尾根という難所が待ち構えています。この難所、越えるのも一苦労ですが、ここにたどり着くまでにこれでもかというほど下ります。せっかく登ったのにー!と言いたくなってしまうほど下り、そして登り返します。登り返した先の最後に、高さは約10メートルほどでしょうか、初めて見ると正直ビビるくらいのハシゴを下ります。この難所は本当に登ったり、下ったり大変です。

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    ヒュッテ大槍~槍ヶ岳山荘

    この難所を越え、急登を登りきるとヒュッテ大槍が見えてきます。燕山荘グループのとても綺麗な山小屋です。ここまでくると下の方に上高地から登ってくる槍沢ルートが見え、ちらほらと登山客の姿も見えます。
    槍ヶ岳まではあと少し。ガレ場を歩き、ハシゴを越えると、槍ヶ岳山荘に到着です。燕山荘から約12時間、とりあえず目的地に到着しました。

    槍ヶ岳山頂

    槍ヶ岳山荘で一休みしてから、槍ヶ岳にアタック!カメラと飲み物だけ持って、ハシゴと軽いクライミングをしながら登っていきます!頂上では見事な展望!とまではいきませんでしたが360度の素晴らしい景色が待っていました。

    下山

    翌日は下りです。あいにくの雨で、新穂高に降りるコースは通行止めとなっていました。槍ヶ岳山荘から上高地まで一気に下ります。ガレ場を歩いて行くので、雨が降るととても滑りやすいので、気を付けてください。槍沢コースを土砂降りの中歩いていきました。3時間ほどで横尾まで降りると、そこからは平坦な道でのんびりと上高地バスターミナルまで歩きます。この道が一番疲れるかもしれません。
    上高地バスターミナルから松本へ帰って今回の登山は終了です。

    まとめ

    今回は2泊3日で表銀座を縦走し、下山しました。本来の予定であれば、初日に大天井ヒュッテまで歩く予定でしたが、止むを得ず燕山荘で一泊したため、2日目の山行時間がえげつなく長いものになってしまいました。そして、難所である東鎌尾根を体力的に疲れた状態で歩かなければならないため、少し無理をして歩くことになってしまいました。
    ただ、上にも書いたように燕山荘はとてもきれいな山小屋でスタッフさんもとても親切なので、一度泊まってみる価値はあります。
    日程に余裕があれば、大天井ヒュッテや西岳ヒュッテで1泊し、3泊4日で歩くのがいいと思います。
    また新穂高から1泊2日で登るコースや、上高地から2泊3日で登るコースもあります。
    いずれも素晴らしい景色が見られると思います。
    是非登ってご自身の目で360度のパノラマを体験してください。

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