今回はウコンの力とビール缶を使ったコストパフォーマンスの高い自作アルコールストーブをご紹介します。
静かな燃焼音と故障知らずの構造で根強い人気を持つアルコールストーブ。本体のみならず、五徳や風防などがユーザーの手で自作されており、知れば知るほど奥が深い火器として、様々なメディアでも話題となっています。オプションパーツのみならず、本体の製作もアルコールストーブは自作可能となっています。

アウトドアの道具を自作する魅力

(アルコールストーブで食事を作る。工夫すれば十分に調理はできる。)

自作したもので自然を楽しむ

アウトドアは誰しも、大なり小なり自身の力で活動することが醍醐味です。
山を登り、火を熾こし、寝床を作り、獲物を獲る。身一つで自然から抜け出て街に戻った瞬間、とても大きな充実感と成長を感じられることと思います。
自分の力は現地でのスキルや知識だけでなく、道具作りから始めることでその純度はより高まり、アルコールストーブを自作することで、アウトドアの世界が飛躍的に広まります。

自作はコスパ最強

アルコールストーブは安価なもので2,000円前後で入手できます。しかし、五徳や風防を加えると大手ブランドのシングルバーナーに近いコストがかかることもあります。
これを自作すると、素材無料で作ることができ、コストパフォーマンスが非常に高いものを作ることができます。

また、アウトドア用品は高額で高性能なものが多いため、フィールドで紛失するとメンタルへのダメージが非常に大きいです。大切なアイテムを無くした愛着ある道具への申し訳なさもさることながら、同アイテムを再購入するコストと手間を想像するのもしんどくなります。
その点、自作アイテムは時間さえかければすぐに作ることができる気軽さがあるため、遠慮なくハードユースできるのが魅力です。

自作は作り込めば製品に匹敵する性能も発揮

アルコールストーブはシンプルな構造と一般ユーザーでも手を加えやすい構造であるため、仕組みを理解し作り込んでいけば、既製品に劣らない性能を発揮することもできます。
燃焼時間重視、火力重視など、自身の好みに合わせたアルコールストーブを自作することができます。

スポンサーリンク

自作アルコールストーブの性能は?

自作アルコールストーブの火力

素材、アルコールの消費量などを調整、工夫すれば自作ストーブは実用に可能な十分な火力を得ることができます。

自作アルコールストーブの耐久性

ユーザーで加工が可能な分既製品には劣りますが、補強することで実用に耐えうる品質にあげることができます。

自作アルコールストーブの使える環境

アルコールストーブの最適なフィールドである無雪期の登山、キャンプなどで自作ストーブは使用可能です。とはいえ完成度によっては耐久性に差が出るので、シビアな状況での使用は慎重に考えてもよいでしょう。

自作アルコールストーブのメンテナンス性

燃料を入れて着火するだけの構造なので、基本的にメンテナンスフリーで故障の心配はありません。ただし今回の様なアルミ缶で作る場合、落下その他の衝撃で変形してしまうことがあるので、程度にもよりますが修理というより新たに作り直す方が良いでしょう。

アルコールストーブの仕組みや構造は?燃焼の原理や素材による違いを解説!

自作アルコールストーブストーブを作るのに必要な道具

(道具は100円均一でも入手できる。素材だけでなく道具のコスパも高い)

  • 空き缶(ウコンの力)
  • 空き缶(ビール缶350ml)×2
  • キリ(プッシュピンでも可)
  • カッター(工作用の太めのものが使いやすい)
  • ヤスリ
  • ハンマー(キリが手動で開けられない場合)
  • 油性ペン
  • 定規
  • ※この他にもペンチ、ハサミがあるとなお良いでしょう。

    スポンサーリンク

    自作アルコールストーブの簡単な作り方①(ウコンの力)

    切断面とジェット孔にマーキングする

    ジェット孔は等間隔(好みによりますが、大体5mm~1cm程度)でマーキングしておきましょう。

    POINT

    ジェット孔はmm単位で正確に開ける事で、燃焼のムラと効率を上げることができます。
    また燃焼時の燃え上がりもきれいになります。

    カッターで切断し穴を開ける

    カッターで本体を切断します。マーキングに沿って丁寧に切っていきましょう。
    安価な細めのカッターでも大丈夫ですが、出来れば太めのカッターを用意しましょう。
    アルミ缶では素材が薄く切っている際に歪んでしまい真っすぐ切りづらくなってしまいます。太めのカッターの方が刃がブレにくく安定します。

    POINT

    ジェット孔は穴が大きいほど火力が上がります。穴は1mm程度の大きさにしたい場合は、プッシュピンや径の細いものを使いましょう。

    ヤスリで仕上げ、本体を被せる

    (細かいバリを取っていく。放置しておくと使用中に怪我をしてしまう)
    切断面のバリを取って本体を被せます。
    被せる際に強引に入れてしまうと亀裂が入ってしまうので、慎重に入れていきましょう。
    バリは手で触れて刺さる感覚が無くなれば大丈夫です。

    POINT

    ヤスリは往復ではなく前方向に力を入れる事で効果を発揮します。

    燃焼をチェック

    アルコールを入れ着火すると、静かな音からは想像もつかない火力を見せてくれました。
    燃焼時間は短く10分以下でした。穴が比較的大きかったのが要因ですが、小柄ながら火力も十分でした。サブバーナーとして湯沸かし程度に良いでしょう。

    アルコールストーブ用おすすめの五徳と風防!100均の簡単自作もご紹介!

    アルコールストーブ用おすすめの燃料は?持ち運びに便利なボトルもご紹介!

    自作アルコールストーブの簡単な作り方②(ビール缶)

    ビール缶のアルコールの自作の仕方は、基本的な作成は変わりませんが、ウコンの力と異なり底面部分を使います。

    ビール缶を切断し、注水口を作る

    (穴を開けていき切断する。ニッパーがあるとやりやすい)
    穴は出来る限り細かく開けていくと、後の切断で手間がかからずに済みます。

    ビール缶に等間隔のジェット孔を開ける

    ジェット孔はウコンの力と同様の感覚ですが、サイズが異なるので1cm程度で開けていっても良いでしょう。後の燃焼でジェット孔を追加しておきたいときも、5mm感覚で追加することができます。

    本体を被せる

    (底面同士を被せた状態。細かいバリ取りやジェット孔のサイズを調整する)
    バリが下にできるので、削った後にペンチなどで曲げておくとより安全です。

    燃焼をチェック

    ビール缶の方がウコンの力より注水口が大きく、力強い炎を上げてくれました。よりメインで幅広く調理をするのであればこちらの方が扱いやすいでしょう。
    風を当てても消えることなく燃焼を続けてくれました。
    ウコンの力との比較では、収納力に差が出るので、メインとして扱う場合はビール缶を、サブバーナーではウコンの力を使うと良いでしょう。

    アルコールストーブのおすすめ5選!登山やキャンプに使える軽量バーナーを比較してご紹介!

    アルコールストーブの燃料消費量は?20mlの燃焼時間をメーカーごとに比較!

    まとめ

    今回作業した時間は約30分でした。30分の作業時間とコストを考慮すると、十分な結果を出してくれました。耐久性向上のためにアルミテープを巻いたり、火力向上でジェット孔を増やすなど、自作だからこそできる自由な改修も可能です。
    是非自作のアルコールストーブで、アウトドアの調理を楽しんでみてくださいね。

    スポンサーリンク