山ランキング

関東の日帰り登山を難易度別におすすめコースをランキングでご紹介!

初心者から上級者まで楽しめる関東の山々。首都圏からのアクセスがよく、よく整備された山が多いことが特徴です。そんな山の中から、初心者、初級者、中上級者向けの日帰り登山コースを厳選、ランキングしました。早速スタートです。

ランキングの難易度の基準について

本記事のコースのクラスとランキング分けについては以下を基準にしています。

初心者コース…ケーブルカーやロープウェイなどを利用し、5時間以内で登頂できるコース。

初級者コース…総所要時間5~8時間程度、整備されたコースで危険な箇所や難しい場所はありません。

中上級者コース…総所要時間8時間以上、経験を擁する危険な岩場や鎖場なども含むコースです。

ランキングはそれぞれのクラスの中で、人気がある山を上位にしていますが、あくまでも筆者の主観であり、根拠があるものではありませんのでご了承ください。

関東の日帰り登山コース(初心者)best3

関東の日帰り登山コース第3位 御岳山(みたけさん)

所在地:東京都青梅市
標高:929m

御岳山は、交通アクセスがよく、観光地としてよく整備されているので登山コースとしても人気があります。特に初日の出登山者が多いことも有名。山頂に御岳神社が鎮座しており、参拝を兼ねて登山してみましょう。ケーブルカーで御嶽山駅まで行けば山頂まで45分。お手軽登山が体験できます。

御岳山(みたけさん)ケーブルカー利用正面コース

標高差:100m
総所要時間:2時間(休憩時間含む)
御岳山ケーブル御嶽山駅 (45分)→ 御岳山山頂

ケーブルカーを利用し、舗装された参道を使用する超初心者コースです。物足りないときは、ロックガーデンまで足を延ばしてみましょう。

御岳山ケーブル御嶽山駅までのアクセス
JR青梅線御嶽駅から御岳山ケーブル滝本駅は西東京バスで約10分。ここからケーブルカーに乗ります。15分間隔で運行しており、あっという間に標高820mの御岳山ケーブル御嶽山駅に到着します。

御岳山ケーブル御嶽山駅からスタート 山頂まで45分!
御岳山ケーブル御嶽山駅から山頂まで舗装され、よく整備された参道なので初心者でも安心です。

山頂で御岳神社に参拝
山頂には御岳神社が鎮座しています。古くから山岳信仰の霊場として発展したので参道には多くの宿坊があり、今では土産屋、食堂として営業されています。ここで昼食をとってもいいですね。

関東の日帰り登山コース第2位 大山(おおやま)

所在地:神奈川県伊勢原市、秦野市、厚木市
標高:1252m

大山は。御岳山と同じく都心からのアクセスもよくケーブルカーもあるので気軽にハイキングできる山です。山頂からは、富士山をはじめ、房総半島、伊豆諸島、相模湾や三浦半島など眺望がよく、日本三百名山、関東百名山でもあり観光地としても人気があります。

大山(おおやま)ケーブルカー利用阿夫利神社コース

標高差:566m
総所要時間:3時間30分(休憩時間含む)
大山ケーブル阿夫利神社(あふりじんじゃ)駅(90分) → 大山山頂

御岳山と同じくケーブルカーを利用しますが、御岳山よりも山登りを味わえる登山コースです。

大山ケーブル阿夫利神社駅までのアクセス
小田急小田原線伊勢原駅より神奈川交通バスで28分。大山ケーブル駅から約20分間隔でケーブルカーが運行しています。大山ケーブル阿夫利神社駅まで約6分。

大山ケーブル阿夫利神社駅から山頂へ
大山ケーブル阿夫利神社駅から山頂までは、階段などもありますが基本的に登山道です。舗装などされていないので気をつけて歩きましょう。

眺めのいい山頂で昼食を
眺めのいい山頂は昼食に最適。トイレもあるのでお子様連れでも安心です。

関東の日帰り登山コース第1位 高尾山(たかおさん)

所在地:東京都八王子市
標高:599m

今や、富士山よりも登山者が多い山になってしまった高尾山。ミシュランガイド3つ星観光地に選ばれて以来、世界的にも有名な山になり外国人も多くみるようになりました。都心からのアクセスがいいこと、よく整備されていることもさることながら、日本一と言われるほど植生が豊かであることも人気のポイントです。

高尾山(たかおさん)ケーブルカー利用3号路コース

標高差:120m
総所要時間:2時間30分(休憩時間含む)
高尾山駅(60分) → 高尾山頂

ケーブルカー駅から高尾山頂までは登山者が多い中、今回ご紹介する登山コースは比較的静かなコースです。自然も豊かなのでゆっくり歩いて楽しみましょう。

ケーブルカー高尾山駅までのアクセス
ケーブルカー高尾山口駅まで京王電鉄高尾線の終着駅で新宿より約1時間。ケーブルカーを利用し高尾山駅まで6分。15分間隔で運行。

ケーブルカー高尾山駅より高尾山頂へ
ケーブルカー高尾山よりスタート。高尾山駅より樹木が多い登山道を歩きますが急な場所は無く楽に歩けます。薬王院の横を抜け進むと6号路と合流し山頂へ至ります。

高尾山山頂から富士山の絶景を!
高尾山山頂からは、富士山や丹沢の山が一望できます。

関東の日帰り登山コース(初級者)best3

関東の日帰り登山コース第3位 筑波山(つくばさん)

所在地:茨城県つくば市
標高:877m

筑波山は、男体山(標高871m)、女体山(標高877m)で構成される山で、茨城県のシンボルと言われています。ケーブルカーやケーブルカーが整備されており、観光地としても人気があります。山頂からは富士山を望むことができ絶景です。

筑波山(つくばさん)白雲橋コース

標高差:618m
総所要時間:4時間30分(休憩時間含む)
筑波山神社(70分) → 弁慶茶屋跡(40分) → 女体山

筑波山登山では一般的な筑波山神社から女体山、男体山をめぐるコース。ロープウェイやケーブルカーを使用すれば、もっと楽なコースにすることもできます。

筑波山神社までのアクセス
つくばエクスプレスつくば駅より筑波山シャトルバス40分。マイカーの場合、周辺には市営有料駐車場など駐車場が点在しています。

筑波山神社から女体山へ
登山口である筑波山よりスタート。樹林帯の中登り、弁慶茶屋跡地を抜け、女体山へ至ります。男体山までは30分。

男体山から筑波山ケーブル下山可能!
男体山から筑波山ケーブルを利用し下山することも可能です。お子様連れには安心ですね。

関東の日帰り登山コース第2位 三ノ塔(さんのとう)

所在地:神奈川県秦野市
標高:1204m

三ノ塔は丹沢山地の山で、塔ノ岳へ続く表尾根の中間地点に位置します。丹沢山地でも屈指の展望がいい山頂で、相模湾、箱根山地、富士山などが遠望でき、塔ノ岳へ続く表尾根の全体を眺めることができます。

三ノ塔(さんのとう)表尾根コース大倉へ下山

標高差:上り432m/下り907m
総所要時間:5時間(休憩時間含む)
ヤビツ峠(1時間45分) → 三ノ塔(2時間30分) → 大倉

本来、ヤビツ峠から塔ノ岳を目指すコースですが、途中の三ノ塔まででも登りごたえ十分。眺望がいいポイントが多く見どころ満載です。

ヤビツ峠登山口までのアクセス
小田急小田原線秦野駅より神奈川中央交通バスで48分。マイカーの場合はヤビツ峠駐車場へ。

ヤビツ峠登山口より三ノ塔
ヤビツ峠登山口よりスタート。表尾根絵を利用し二ノ塔を経て三ノ塔へ登頂します。三ノ塔には山小屋がありベンチなどもありますので休憩に最適です。

眺望のいい三ノ塔尾根から大倉へ
三ノ塔から大倉へ下山します。眺望のいい三ノ塔尾根を下り、牛首を経て風の吊橋を渡り大倉へ下山します。

関東の日帰り登山コース第1位 男体山(なんたいさん)

所在地:栃木県日光市
標高:2486m

中禅寺湖からそびえる円錐形の山容が美しい男体山。山岳信仰の山としての歴史が古く、
その歴史と堂々とした姿から日本百名山にも選ばれています。2000m級の高山で、行程はちょっと長いですが、危険な箇所や難しい岩場などもなく初級者でも登りやすい山です。

男体山(なんたいさん)二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)コース

標高差:1207m
総所要時間:8時間(休憩時間含む)
二荒山神社(70分) → 四合目(130分) → 男体山頂

二荒山神社から山頂に向けて、ただひたすらと登り続けます。難しい場所はありませんが、体力が必要です。

二荒山神社までのアクセス
JR日光駅より東武バスで約50分。マイカーの場合は、二荒山神社登山者用駐車場を利用。くれぐれも神社参拝者用には駐車しないようにしましょう。

二荒山神社から四合目まで
二荒山神社で入山料(500円)を支払い出発。一合目の遥拝所を過ぎると本格的な登山道が始まります。樹林帯を登り、三合目で林道、四合目から再び登山道へ入ります。

四合目から山頂
四合目からゴツゴツとした溶岩やガレ場が多く、傾斜がきつくなりますが、危険な箇所はありません。九合目を過ぎると森林限界になり視界が開け、二荒山神社の奥宮が鎮座する山頂へ到着します。

山頂は360度ビュー!
山頂からは中禅寺湖や戦場ヶ原、日光白根山などの絶景。山頂で風景を堪能し休憩したら、下山は往路を戻ります。

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関東の日帰り登山コース(中上級者)best3

関東の日帰り登山コース第3位 大岳山(おおだけさん)

所在地:東京都西多摩郡檜原村
標高: 1266m

奥多摩の名峰、大岳山。日本二百名山、花の百名山にも数えられ、公共交通機関のアクセスがいいことから多くのハイカーが訪れる人気の山。JR青梅線の各駅から、御岳ケーブルを利用し御岳山との往復もでき、様々な登山コースで楽しめます。

大岳山(おおだけさん)奥多摩駅から鳩ノ巣駅へ下山するコース

標高差:上り942m / 下り969m
総所要時間:8時間(休憩時間含む)
奥多摩駅(150分) → 鋸山(80分) → 大岳山(100分) → 御岳山(120分) → 鳩ノ巣駅

アクセスが非常にいい、駅からスタートし駅へ戻るコース。人気の御岳山にも寄り多くの見どころがあります。

JR奥多摩駅からスタート鋸山へ
JR青梅線 奥多摩駅からスタート。愛宕神社まで石段を上がります。愛宕山から鋸尾根と言われる尾根道を登り、鋸山へ。鋸山は狭く展望はありません。

鋸山から大岳山
鋸山からはしばらくなだらかな尾根道続き気持ちよく歩けます。大岳山の手前で鎖などがある急登になりますが、ほどなく山頂に到着します。

大岳山からは富士山の眺望が!
大岳山山頂からは天候が良ければ富士山を望むことができます。

大岳山から御岳山、鳩ノ巣駅へ下山
大岳山から、綾広ノ滝などを通り御岳山へ至ります。御岳山からは、裏参道を通り鳩ノ巣駅まで下ります。

関東の日帰り登山コース第2位 日光白根山(にっこうしらねさん)

所在地:群馬県利根郡片品村
標高: 2578m

関東の最高峰、日光白根山。日本百名山にも数えられる名峰。五色沼や湯滝など見どころが多く、高山植物や紅葉など季節ごとに楽しめます。ロープウェイが通じており、初心者からベテランまで様々な登山コースを選ぶことができます。

日光白根山(にっこうしらねさん)湯元温泉から周回コース

標高差:1092m
総所要時間:9時間(休憩時間含む)
湯元温泉(180分) → 前白根山(95分) → 日光白根山(40分) → 弥陀ヶ池(45分) → 五色山(110分) → 湯元温泉

湯本温泉から時計回りに周遊するコースです。弥陀ヶ原池や五色沼など付近を散策することができますので、時間や体力に応じて寄り道してみましょう。

湯元温泉までにアクセス
JR日光駅、頭部日光駅から東武バスで約70分、マイカーの場合、日光湯元ビジターセンター駐車場が便利です。

湯元温泉登山口から前白根山へ
湯元温泉登山口から出発。しばらくはスキー場ゲレンデ端を歩き次第に急こう配の登山道になり、前白根山に到着すると、やっと日光白根山が見えるようになります。

前白根山から日光白根山
前白根山から五色沼無人避難小屋まで一旦下り、山頂へ向け登り返し。次第に勾配が急になり、溶岩が多い登山道を登り日光白根山頂に到着です。

山頂からは大パノラマ
関東一高いところからの眺望はまさに大パノラマ。男体山から、中禅寺湖、尾瀬や谷川岳、遠くに富士山まで望めます。眼下には今から下る五色沼がよく見えます。

日光白根山から五色山
山頂から弥陀ヶ原池を通り、眼下に五色沼を望みながら稜線を歩き五色山へ。五色山からは日光白根山と五色沼を囲む稜線を一望できます。

五色山から湯元温泉
五色山から国見平を通り、湯元温泉方面に下ります。スキー場のゲレンデを下り湯元温泉登山口へ到着します。

関東の日帰り登山コース第1位 谷川岳(たにがわだけ)

所在地:群馬県利根郡みなかみ町
標高: 1977m

ロッククライミングの聖地、世界へ羽ばたく登山家が挑んだ岩場の一ノ倉沢を擁する谷川岳。クライマーあこがれの山ですが、様々な登山コースがありロープウェイを使用すれば初級者でも登頂することができます。

谷川岳(たにがわだけ)西黒尾根から谷川岳

標高差:1240m
総所要時間:9時間(休憩時間含む)
土合口(160分) → ガレ沢のコル(90分) → オキの耳(80分) → 熊穴沢避難小屋(120分) → 田尻尾根入り口

日本三大急登のひとつ、中上級者向けの西黒尾根を登り、初級者向けの天神尾根へ下るコースです。体力度、難易度ともに中上級者向けです。

土合口へのアクセス
JR上越線 土合駅から徒歩20分。または、JR上越線 水上駅から関越観光バスで約23分です。マイカーの場合は、谷川岳ロープウェイベースプラザ周辺の駐車場を利用します。

土合口から西黒尾根を使用しラクダの背
土合口からスタートし西黒尾根へ。標高1,300mぐらいまでは樹林帯を歩き、次第に展望が開ける稜線に出ます。しばらくすると鎖場に到着。三か所の鎖場を過ぎると「ラクダの背」に登りあがります。ここは少々広く休憩に最適。

ラクダの背からトマノ耳、オキノ耳
休憩したら、「ガレ沢のコル」、再び鎖場を抜けるとザンゲ岩を通り、狭い稜線に気をつけてトマノ耳。その先の最高峰オキノ耳へ到着します。

トマノ耳からは360度ビューの絶景
トマノ耳からはオジカ沢ノ頭から伸びる山稜、登ってきた西黒尾根の山稜が一望でき、苗場岳、一ノ倉沢岳、朝日岳などが一望できます。

オキノ耳から天神尾根方面、田尻尾根入り口へ
オキノ耳から天神尾根を通り下山します。もし、体力と時間に余裕が無ければ天神平へ向かい、谷川岳ロープウェイを利用しましょう。自力で下山する場合は、天神平から田尻尾根を利用し、田尻尾根入り口へ下ります。

アクセスがいい山が多い関東の山々

関東限定、難易度別に日帰り登山コースをご紹介しました。どの山もそれぞれ見どころが多く、多彩な登山コースが取れるいい山ばかり。週末には多くの登山者が訪れますが、登山コースを選べば静かな山登りも可能です。ロープウェイやケーブルカーなどが運行している山が多いので、うまく使って日帰り登山を楽しみましょう。