ランタンはキャンプの必需品と言えます。デイキャンプならまだしも泊まりでキャンプを楽しむのであれば、テントの中を明るく照らすランタンがないと、作業もままならず楽しむことが出来ません。
一言でランタンといっても燃料や明るさなど、種類が沢山あってどれにすればよいか迷ってしまう人も多いでしょう。そんな人におすすめしたいのが今人気のLEDランタンです。LEDの明かりといえば白色でしたが、今では暖色のLEDランタンもあり、テントの中を柔らかく照らしてくれるのでメインランタンとして活躍してくれます。
ここでは、メインランタンとして使えるLEDランタンの中でも、温かく柔らかい明りが魅力の暖色系を厳選しおすすめをご紹介いたします。
ランタンとは
そもそもランタンはランプの一種で、古代ギリシャ語で「たいまつ」という意味があります。
キャンプ場や自然の中では夜は真っ暗になるため、テントの中を明るく照らすランタンはキャンプの必需品と言えます。
元々はガス式やガソリン式が主流でしたが、最近では使い勝手の良さからLEDランタンを使う人が増えてきています。
LEDランタンのメリット
LEDランタンにはガス式・ガソリン式にないメリットがあります。
LEDランタン安全に使用できる
まず1つ目は安全性。ガス式だとテント内では使用できないですし、ガス式・ガソリン式共に倒したりすると火災の原因にもなります。LEDだとテント内で倒したり吊るしても火災の心配はないので、小さいお子さんのいる家族でも安心して使用できます。
LEDランタンは長時間使用できる
2つ目が長時間使用できる点。家庭用の電球でもLEDの売りは長時間使えるという点ですが、ランタンでもそれは同じです。燃料切れの心配がないので、予備の燃料で荷物がかさばることもありません。
LEDランタンは明るさの調節が簡単にできる
3つ目が明るさです。最も光量の強いランタンはガソリン式というのが今までの常識でしたが、最近ではLEDでもガソリン式に負けない光量のものがあります。何よりも明かりの調節が簡単に出来るというのが使いやすくて良いですね。
暖色がおすすめの理由
ランタンの明かりは大きく分けて白色の寒色と、オレンジっぽい暖色に別れます。それぞれ好みはあると思いますが、暖色のメリットについてお話致します。
明かりの色は色温度(ケルビン数)で別れます。色温度が高いものは白色、低いものだと暖色の明かりになります。
暖色のメリットはリラックスできる色合いにあります。自宅の寝室などによく暖色のライトが使われますが、これは落ち着いた色合いの明かりが適度に気持ちをリラックスさせてくれることにあります。
太陽光に近い白色だと「明るすぎて落ち着かい」、「眩しい」と思う方もいるでしょう。キャンプで使うメインランタンも、柔らかく温かみのある暖色のランタンだと、大自然の中でゆったりと過ごすことができ、おすすめです。
ランタンの明るさのルーメンとは?
ちなみに、ランタンの明るさは「ルーメン」で表示しています。家庭用の60w電球でおよそ800ルーメン。テント内で使用するメインランタンには500〜1000ルーメンの明るさが必要とされています。
また、紫外線を出さないLEDの明かりは虫が寄ってきません。虫が苦手な人はもちろんですが、そうでなくともテント内に虫が入り込まないという事は、快適に過ごすためには重要なことですよね。
LEDランタンのキャンプでの使い分けの明るさ(ルーメン)の選び方
キャンプで使うランタンは一つで充分と思われている人も多いようですが、それでは不十分でしょう。いくつかのランタンを上手に使い分けることで、作業がはかどりキャンプをより楽しめるのです。
メインランタンの明るさの目安
テント内を照らすためのメインとなるランタンです。自然の中では思いの外明かりがないので、最も重要なランタンと言えるので、500〜1000ルーメンのものがおすすめです。
サブランタンの明るさの目安
テーブルの上やテント内を照らす為のサブランタンは、明るすぎると逆に見えづらくなるので、200〜300ルーメンのものが良いでしょう。
手元を照らし作業をしやすくするためのランタンです。
持ち歩き用ランタンの明るさの目安
夜間の作業やトイレの際に持ち運べるタイプです。おすすめは頭につけるタイプや首からぶら下げるタイプ。理由は両手が空くからです。
自分の足元を照らすだけなので100ルーメン程のもので良いでしょう。
メインにおすすめの暖色LEDランタン4選
キャンプの必需品であるランタンは、各メーカーで様々な製品が出ています。ここからはLEDランタンの中でも暖色の明かりが特徴的なおすすめランタンを厳選してご紹介いたします。製品によって、機能性や耐久性など特徴があるので、自分に合ったランタンを探してみましょう。
UBEttER LEDランタン
白色・昼白色・暖色の3色調整機能が付き、テーブル・手持ち・吊り下げと様々な使い方でできる仕様になっているので、シーンに合わせて使い分けることが可能な、機能性抜群のランタンです。キャンプはもちろん災害時にも役に立ちます。
本体のスイッチ一つで4つの点灯モードを簡単に切り替えられます。そしてテーブルなどに置いて使う時に滑ったり倒れたりするのを防ぐために、ベースはラバー加工になっています。さらに持ち運びの際に便利なキャリングバック、逆さに吊るして使えるビルトインフックも付いていて、どんなシーンにも対応できる機能が嬉しいですね。
明るさは光の色によって違い、昼白色(Mad)では700ルーメン、白色(High)が370ルーメン、暖色(Eco)が260ルーメンとなっています。
また最も光量の強い「フル・混合」では1000ルーメンで12時間の連続点灯が出来ます。
重量 :405g(電池含まず)
GENTOS(ジェントス)パワーバンクEX-000R
LEDの専業メーカーで有名な「ジェントス」は多くのLEDランタンを出していますが、中でもこちらの「パワーバンクEX-000R」は最大1000ルーメンの明るさがあり、メインランタンとして活躍してくれます。
普通のLEDランタンだと乾電池式が多いですが、こちらは専用の充電バッテリーが付いています。乾電池を使うものと比べるとランニングコストにかなり差があります。
単1の乾電池3本でも使用可能なので、バッテリーと合わせて使うことで連泊も出来るでしょう。
専用バッテリー、乾電池どちらからでもUSB供電できる上に、点灯しながらの供電が可能なので、万が一スマホの充電が切れても明るさを保ちながら充電が出来ます。
夏場のキャンプならランタンを点灯させながら扇風機でテント内に風を送る事もできる優れものです。
パワーバンクEX-000Rにはもう一つ、他に負けない強みがあります。それは堅牢さ。高さ10mなら落下しても壊れないタフさに加えて、国際電気照準会議の認定するIP68準拠なので、防塵防水構造となっています。
重量 :680g
明るさ:白色-1000ルーメン
昼白色-700ルーメン
暖色-450ルーメン
GENTOS(ジェントス)エクスプローラーEX-1000C
LEDランタンに定評のあるジェントスからもう一つ。こちらはパワーバンクと比べで正統派な電池式のLEDランタンです。
金属製のホヤガードとハンドルのある見た目はガスランタンやガソリンランタンのようなデザインなので、好きな人にはたまらない味のある姿をしています。
ハンドルの中央部はズレ防止のため窪みが出来ています。使う人のことを考えて細かいところに配慮されているので、使い勝手の良いものになっていますね。
こちらも最大光量は先程のパワーバンクと同じ1000ルーメンです。昼白色や暖色だとやや光量が劣りますが、持続時間がこちらの強みです。白色で5.5時間、昼白色と暖色では11時間の点灯時間があります。しかも使う電池は単1を4本。多くのランタンは単1電池を6本つかいますが、こちらはわずか4本でこれだけの光量と点灯時間を確保できるので、充電式と比べてもランニングコストで負けていません。
重量 :1255g
明るさ:白色-1000ルーメン
昼白色-540ルーメン
暖色-400ルーメン
Coleman(コールマン)バッテリーロックLEDノスタルジアランタン
今やアウトドアブランドとして定番の人気ブランドであるコールマンですが、元々はランタンのメーカーとしてスタートしているのです。
そんなコールマンから出ているこちらのランタンは、まるでガソリンランタンのような見た目でとても味のある雰囲気を持っています。そして見た目だけではなく素材も本体はスチール、グローブはガラスと、一般的なガソリンランタンと同じ素材を使っています。LEDランタンはプラスチックを使っているものが多い中でこれは珍しいですね。
明るさ調整をバイブホイールで操作するところまでガソリンランタンと同じ作りになっています。
肝心の明るさは最大で700ルーメンのウォームカラー。温かみのある充分な光量でテント内を優しく照らしてくれます。ガソリンランタンだと、テント内では使えない事が多いですが、LEDランタンなのでテント内でも安心して使用できます。
乾電池式で単1を6本使います。グッドデザイン賞も受賞している「バッテリーロック」機構があるので、電池を入れたままでも無駄な消耗や過放電の心配はありません。
LEDランタンの使い勝手と、ガソリンランタンの雰囲気を兼ね揃えたこちらのランタンは、便利で使い勝手が良いものがいいけど、ガソリンランタンの雰囲気が好きだという人にピッタリのランタンです。
重量 :220g
明るさ:700ルーメン
まとめ
ランタンの明かりはキャンプの時に作業をしやすくしてくれるだけでなく、どことなく懐かしい、そして優しい明かりで和ませてくれる働きもありますね。
煩わしかったランタンの設置もLEDの台頭により手軽に出来るようになり、今やキャンプ初心者でも気軽に使いこなせるようになりました。
使いやすさに暖色な優しい明かりが加わったランタンなら、キャンプの夜がより一層楽しく、そして心安らぐものになるのは間違いないでしょう。
「寝るのがもったいない」そう思えるような素敵なキャンプにするためにも、ランタン選びでは光量・使いやすさに加えて「暖色の明かり」も含めて選んでみてはいかがでしょう。