自然の中でひとりのんびり過ごせるソロキャンプ。時間と空間を独り占めできるところが魅力で、女性のソロキャンパーも増えてきました。ソロキャンプの食事は、簡単に済ませたい方から、好きなものを存分に作りたい方まで、タイプに合わせた調理道具とレシピを紹介します。
料理はソロキャンプの醍醐味!
ソロキャンプと言ってもいろいろなタイプ、楽しみ方があります。自然の中でのんびり過ごすタイプもあれば、カメラやアウトドアスポーツなど趣味をしながらのソロキャンプ、バイクツーリングの宿泊としてのソロキャンプなどです。他人に気を使うことなく、好きな料理をのんびり作りながら食べたり飲んだりするのもソロキャンプの醍醐味ですね。
ソロキャンプの料理道具選びのポイント
ソロキャンプの選び方のポイントは移動手段で変わってきます。持ち運びに便利か否かで、使うアイテムの種類や量が変るのです。
もう一つは、ソロキャンプでの食事の重要性です。軽くおなかを満たすだけの食事なのか、アウトドアならではの料理を楽しみたいのかによっても使うアイテム変わってきます。
ソロキャンプがバイクや自転車なら軽量・コンパクト重視
バイクや自転車、歩きなどの移動手段では、軽量でコンパクトなものの方がストレス無く持ち運びできおすすめです。インスタント食品やカップ麺を作るのに、たくさんの料理道具は必要ありません。お湯が沸かせる程度の料理道具でも十分温かいものが食べられます。
ソロキャンプが車なら凝った料理も可能
一方車での移動なら、軽量・コンパクトなものより、使い勝手の良いものや、調理にあわせたものなど幅広く選ぶことができます。その日の作りたい料理によって調理器具を選べますし、ダッチオーブンやツーバーナーのような重くてかさばる調理器具も選択可能です。車で移動できれば、のんびり凝った料理をつくれます。
ソロキャンプにおすすめ料理道具(コンロ)
ソロキャンプでの料理道具は大きく分けると、コンロなど加熱するアイテムと、鍋などのクッカーです。コンロも小さくて手ごろなものから、調理するのに便利なものまで、一人で使うのに便利なアイテムを紹介します。
スノーピーク(snow peak)ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
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サイズ:ゴトク直径12.5×高さ8.1cm
収納サイズ:6.7×3.4×8cm
重量:56g
最大出力:2,800kcal/h
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軽量・コンパクトなバーナーです。重量56gは世界最軽量クラス、収納サイズも手のひらにすっぽり収まります。しかし、出力は2,800kcal/hと十分にあり、ゴトクの大きさが直径12.5cmと9cmの2段階に変えられるので使い勝手も良いです。シンプルなソロキャンプにおすすめです。
ソト(SOTO)マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310
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サイズ:9×11.7×高さ10cm
収納サイズ:4.7×5.1×8.8cm
重量:60g
最大出力:2,800kcal/h(3.3kw)
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軽量・コンパクトな上に、寒さや風に強いバーナーです。寒くてもガスを安定して送り込むマイクロレギュレーターに加え、すり鉢上になった独自のバーナーヘッド構造により風の影響を最小限に抑えることができます。ウインドスクリーンなどの風除けを持参しなくてもいいので荷物軽減にも役立ちます。
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イワタニ(Iwatani)カセットガス ジュニアコンパクトバーナー
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サイズ:15.5×15.5×高さ12.7cm
収納サイズ:8.2×6.8×10.9cm
重量:約274g
最大出力:2,300kcal/h(2.7kw)
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カセットコンロの有名メーカー、イワタニのアウトドアバーナーです。ゴトクの安定感や風対策が施されたバーナーヘッドなど使い勝手がいいです。燃料には手に入りやすいカセットコンロ用のガスボンベが使え、さらにイワタニでは一般のカセットコンロの約半分の大きさのイワタニカセットガスジュニアがあり、持ち運びにも便利です。
MSRウィスパーライトインターナショナル
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サイズ:ゴトク直径19×高さ9cm
収納サイズ:15×9×9cm
重量:316g(本体+燃料ポンプ)
最大出力:約2,772kcal/h
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燃料にガソリンと灯油が使えるバーナーです。特にバイクツーリングの時のソロキャンプにおすすめです。燃料ポンプのガソリンは、バイクの予備燃料としてもバーナーの燃料としても使えるので、長期のツーリングなどではとても便利です。
ユニフレーム(UNIFLAME)ツインバーナー US-1900
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サイズ:約54×32.5×29cm
収納サイズ:約54×32.5×11.5cm
重量:約3.9kg
最大出力:3,900kcal/h×2
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ソロキャンプでも料理にこだわりたい方はご飯とおかずが同時に作れるツーバーナーをおすすめします。中でもツインバーナーUS-1900は軽量ですし、自立スタンドが付いているので、置く場所を選ばずでそのまま使用することが可能です。手に入りやすいカセットコンロ用のガスボンベが使えるところもメリットの一つですね。
笑’sコンパクト焚き火グリル「B-6君」
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サイズ:約21.5×12.2×16.5cm
収納サイズ:約18.1×12.2×1.8cm
重量:約500g
火床の深さ:約7cm
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コンパクトな一人用焚き火グリルです。B6サイズで薄く収納でき、焚き火とグリルの両方が楽しめるのが特徴です。焼き鳥や焼肉など炭火の焼き物料理ができる他、ゴトクが付いているのでフライパンや鍋などで調理することも可能です。焚き火台の代わりにもなるので、ソロキャンプを充実させてくれます。
ソロキャンプにおすすめ料理道具(クッカー)
ソロキャンプに適したクッカーはコンパクトなものだけとは限りません。使い勝手の良さであったり、パッキングのしやすさも重要になります。もちろんどんな料理を作るのかによっても変わってきます。ソロキャンプで使い勝手の良いクッカーを紹介します。
プリムス(PRIMUS)ライテックトレックケトル&パン
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サイズ:ケトル部分 内径11cm×高さ11cm
パン部分:内径11cm×高さ3cm
容量:ケトル部分 1ℓ
重量:280g
収納サイズ:外径13cm×高さ14.5cm
素材:アルミ(ハードアノダイズド加工済み)
加工:内側ノンステック加工、底面滑り止め加工
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シンプルでコンパクトなクッカーですが、多彩な使い方ができます。注ぎ口が付いたケトル部分はお湯などを注ぐのに便利ですし、鍋として調理にも使えます。蓋にもなるパン部分では、焼き物や炒め物ができます。ケトル部分にOD缶のガス缶がすっぽり入れることができ、パッキングにも便利です。
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トランギア(trangia)メスティン
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サイズ:17×9.5×6.2cm
容量:750mℓ
重量:150g
素材:アルミ製(無垢)
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熱伝導率の高いアルミを使用しているため、ご飯約1.8合までが簡単に炊けるクッカーです。普通のなべとしても十分に使えますが、蓋が本体と挟まるように閉じられるので、蒸し物やオーブン料理もできます。四角いデザインは食材や小物を入れるのにも便利でバックにパッキングしやすいのもポイントです。ご飯3.5合まで炊ける大きいサイズのラージメスティンもあります。
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スノーピーク(snow peak)チタンパーソナルクッカーセット
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サイズ:クッカーL 直径15×高さ7.2cm
クッカーS:直径12.8×高さ6.9 cm
フタL:直径15.5×3.2 cm
フタS:直径13.4×3 cm
容量:クッカーL 1ℓ
クッカーS:780mℓ
フタL:500mℓ
フタS:350mℓ
重量:330g
収納サイズ:外径15.5cm×高さ10cm
素材:チタニウム
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本体と蓋を合わせて4種類の大きさのクッカーがコンパクトに収まっています。また、素材がチタニウムですので、軽くて丈夫です。鍋やフライパンなどとして、ほとんどの調理が複数できます。ソロキャンプでも本格的な料理や品数がたくさんの料理を作りたい方におすすめです。
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ロッジ(LODGE)スキレット8インチ
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サイズ:全長約32.5cm 内径20.2cm 深さ4.3cm
重量:1.49kg
素材:鋳鉄製
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厚みのある鉄製のスキレット。熱が食材に均一に伝わるので、お肉など焼き物がおいしく調理できます。また、アヒージョやパエリアなども作ることができ、ソロキャンプでもちょっとこだわった料理を作りたいときにおすすめです。ロッジのスキレットは6インチから12インチまでさまざまな大きさがあり、IH対応で普段使いにも便利です。
スノーピーク(snow peak)コロダッチ カプセル CS-502
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サイズ:28.2×9×高さ6.8cm
リッド:28.2×9×3.1cm
ポット:28.2×9×4.0cm
容量:リッド 330mℓ
ポット:520mℓ
重量:1.9kg
素材:ダクタイル鋳鉄(シリコン耐熱塗装)
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ダッチオーブンで調理したいけど大きくて重たいので、ソロキャンプでは敬遠されがちです。コロダッチカプセルはダッチオーブンの機能をそのままにコンパクト、軽量となっています。炭火や焚き火で、中の食材に全体から熱を伝え調理できます。肉や魚を並べやすい縦長のデザインで、浅いリッド部分は裏返せば焼き物に便利な鉄板になります。
ソロキャンプにおすすめの簡単料理レシピ集
ソロキャンプの缶詰おすすめ料理レシピ
サバとジャガイモの煮物
サバ缶はキャンプでは万能食材で、サバ缶を使ったさまざまなレシピがあります。ご飯にもお酒のおつまみにも合う肉じゃが風の煮物を紹介します。
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サバ缶(水煮):1缶
ジャガイモ:2個
玉ねぎ:半個
麺つゆ(3倍濃縮):大さじ3
水:300cc
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ジャガイモは2センチ角に、玉ねぎはスライスに切ります。鍋に水、ジャガイモ、玉ねぎを入れ5分ほど煮ます。サバ缶(水煮)を汁ごとと麺つゆを入れてさらに煮ます。ジャガイモに味がしみ込んだら出来上がり。水の量、麺つゆの量はお好みで。
ソロキャンプの缶詰おすすめ料理レシピ
焼き鳥の缶詰のチーズタッカルビ
焼き鳥の缶詰をそのまま熱してチーズをのせるだけでもおいしいのですが、ちょっと手を加えてチーズタッカルビを簡単に作ります。
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焼き鳥の缶詰:1缶
キャベツ:2枚
とろけるチーズ:適量
コチュジャン:適量
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焼き鳥の缶詰、3センチほどに切ったキャベツ、コチュジャンをフライパンにいれ混ぜ合わせます。フライパンに蓋もしくはアルミホイルを被せ弱火で5分くらい火にかけ水分が出てきたら一度混ぜます。
キャベツに火が入ったらフライパンの真ん中を空け、とろけるチーズを入れます。蓋をしてチーズが溶けたら出来上がり。鶏肉とキャベツをチーズに絡めてお召し上がりください。
コチュジャンはお好みの量で。また、おろしにんにくやゴマ油を入れると風味が豊かになります。
ソロキャンプのラーメンおすすめ料理レシピ
牛乳キムチラーメン
インスタントラーメンを水の代わりに牛乳で作るとコクがあってまろやかに仕上がります。さらにトッピングにピリ辛のキムチをのせたラーメンを紹介します。
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インスタントラーメン:一袋
牛乳:規定量
キムチ:適量
豚バラ肉:50g
ニラ:適量
もやし:適量
ゴマ油:少々
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豚バラ肉は一口大、ニラは5センチ程度に切ります。豚肉ともやしを炒めて豚肉に火が通ったら、キムチとニラとごま油を入れ軽く炒めます。インスタントラーメンは表記の水を牛乳に入れ替えて、あとは通常通り作ります。最後に豚肉とキムチの炒め物を載せて出来上がりです。
ソロキャンプでスキレットのおすすめ料理レシピ
スキレットで簡単すき焼き
ソロキャンプで贅沢にすき焼きはいかがですか。ちょっといい牛肉をスキレットで焼いて作る簡単なすき焼きを紹介します。
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牛肉(すき焼き用):200g
白菜:100g
白ねぎ:適量
しめじ:適量
焼き豆腐:1/2丁
牛脂:少々
すき焼きのたれ:50cc程度
生たまご:1個
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白菜は3センチほど、白ねぎは1センチの斜めに、焼き豆腐は3センチ角程度に切ります。スキレットをよく熱して牛脂を溶かし牛肉を炒めます。他の具材も入れてすき焼きのたれを回すように入れます。
全体に火が通ったら出来上がり。生たまごにつけてお召し上がりください。具材の種類やすき焼きのたれの量はお好みで調整して下さい。
ソロキャンプでパスタ!おすすめ料理レシピ
鍋一つで作るカニとトマトのパスタ
乾燥パスタは持ち運びにも便利ですし、細いパスタなら調理の時間も短縮できキャンプに適した食材です。パスタ用のソースもいろいろ市販されているのもいいですね。カニのパスタを缶詰と鍋一つでお手軽に作るワンポットパスタのレシピを紹介します。
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パスタ:160g
カニ缶:1個
カットトマト缶:1個
にんにく:1片
水:100cc
牛乳:200cc
オリーブオイル:適量
塩:少々
黒コショウ:少々
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にんにくはみじん切りにしてオリーブオイルと一緒に鍋に入れ、弱火で炒めます。にんにくの香りが出てきたら水、牛乳、パスタ、カニ缶を入れて煮込みます。パスタは鍋に入りやすいように2つに折ってもいいです。カニ缶は汁も入れます。
パスタがくっつかないように時々かき混ぜながらパスタの規定の時間煮込みます。途中水分がなくなったら水を足してください。パスタが茹で上がったら塩と黒コショウで味を調え出来上がり。
ソロキャンプで炊き込みご飯!おすすめ料理レシピ
炊き込みご飯の親子丼
短時間でガッツリ食べたい時は丼がいいですね。味付けは麺つゆを使い、炊き込みご飯を作る要領で親子丼を手軽に作るレシピを紹介します。
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鶏むね肉:100g
お米:1合
水:200cc
玉ねぎ:1/4
麺つゆ(3倍濃縮):大さじ3
たまご:1個
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お米は洗って30分以上、できれば1時間ほど水に浸けておきます。玉ねぎは薄切り、鶏むね肉は2センチ角に切ります。鍋にお米と水、麺つゆを入れて混ぜます。お米の上に鶏むね肉と玉ねぎをのせ炊飯します。
沸騰してから約15分吹きこぼれが無くなったら火を止めて10分ほど蒸らします。蓋を開けて軽く混ぜ、ときたまごを流してさらに5分蓋をしてできあがり。麺つゆはお好みの量で調整してください。
ソロキャンプでダッチオーブンのおすすめ料理レシピ
2度おいしいお手軽ローストビーフ
ダッチオーブンで作る料理もいろいろありますが、簡単にできるローストビーフを紹介します。肉と野菜を多めにして、余ったものでカレーも作れます。一度に2食分できるのでソロキャンプにおすすめです。
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牛肉ブロック:500g
にんじん:1本
ジャガイモ:3個
にんにく:3片
ローリエ:5枚
塩:少々
コショウ:少々
オリーブオイル:適量
市販のソース(お好みで):適量
カレールー:適量
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牛肉に塩、コショウを揉み込みます。玉ねぎは4等分、ジャガイモ、にんじんは3センチ角にきります。ダッチオーブンにオリーブオイル、潰したにんにくを入れ火にかけます。
ダッチオーブンが温まったらローリエと牛肉をいれ、牛肉の表面を焼いていきます。牛肉に焦げ目が付いたら野菜を全部入れて、オリーブオイルを軽くかけます。蓋をして炭を上におきます。
焚き火ですと置き火程度の火力で、コンロなら弱火で30分ほどで出来上がり。市販のソースに肉汁を混ぜオリジナルソースでいただきます。
牛肉、野菜が余ったらカレーを作ります。ダッチオーブンは煮込み料理も得意なのです。牛肉を2センチ角程度に切り、適量の水とカレーのルーで煮込みます。具材に火が通っているので簡単に出来上がります。
ソロキャンプの料理はわがままでいい!
手に入りやすい食材で簡単にできるレシピを紹介しました。ソロキャンプの時間は誰にも邪魔されない時間ですので、料理も誰にも気を使わずわがままに作ればいいのです。このレシピを参考にもっと簡単にしたり、もっとこだわって作ったり、自身のキャンプスタイルに合った料理で楽しんでください。