縄文杉を見たくて屋久島で登山してきました。
往復8時間というがっつり歩き続けるトレッキングルートとなっていますが、道がしっかりと整備されており、初心者でも迷うことなくたどり着くことができます!
今回は縄文杉への道で、初心者でもわかりやすい荒川登山道というルートで行ってきました。
屋久島の名所は?
屋久島といったらここ!
という代表スポットを紹介しますね。
縄文杉
屋久島といったら最大級の屋久杉で、推定樹齢約4000年、世界最古の植物とも言われています。
現在は周りに展望デッキが設置されており、近くまで行けなくなっていますが、遠くからでも十分に存在感を感じることができます。
白谷雲水峡
ジブリアニメもののけ姫の森のモデルとなったところで有名な「苔むす森」があるところですが、このコースには他にたくさんの見所も存在します。
屋久島の山々を見渡せる「太鼓岩」も人気スポットで、このルートの途中にあります。
ヤクスギランド
屋久杉と言われる樹齢千年を超えるスギの原生林を鑑賞することができ、思う存分に大自然を満喫することができます。
森の奥に行くと比較的人が少なくなり、さらに森の雰囲気が楽しめます。
宮之浦岳
屋久島の真ん中にあり、標高1,936mの山となっています。
九州最高峰の山ですが、初心者でも安心して登れるコースがあり、日帰り登山も可能ですが、往復12時間はかかるので時間と体調に余裕を持って登りましょう
アクセスと料金
トッピーは割引あり
屋久島へは飛行機と船でアクセスします。
飛行機の場合は鹿児島空港から向かう人が多いですが、福岡空港からも行くことができます。
船だと高速船かフェリーで行くことになります。
今回は鹿児島港発の高速船「トッピー」で向かいます。
鹿児島港から屋久島の宮之浦港まで約2時間ほどかかります。
高速船はスピードが乗ると車体が持ち上がる構造のため、あまり揺れることがありません。
なので滅多に船酔いするということがありません。
片道8400円ですが往復分までまとめて買うと15000円と、少し割引いてくれます。
バスチケット購入
ここで荒川登山道へのバスチケットを購入しておきます。
料金は往復1380円となっています
往復での購入しかできませんが、もし帰りは違うルートで帰りチケットを利用することがなくなったとしてもちゃんと返金してくれますのでご安心を。
このバスチケットは「屋久杉自然館」という乗り場から「荒川登山道」へのバスチケットのため、屋久杉自然館へは民間の路線バスを使用して行くことになります。
まつばんだ交通と種子島屋久島交通というバス会社があります。
ちなみに、まつばんだ交通の始発は早朝4時からとなっています。
予約していた宿の場所への行き方も教えてくれますのであらかじめ聞いておきましょう。
山岳部環境保全協力金を納入
屋久島の山に入山するときには
「山岳部環境保全協力金」を納入しなければいけません。
日帰り登山だと1000円となります。
屋久島環境文化村センターで納入することができます。
寄付金を納めると屋久杉で作られたキーホルダーがもらえます。
コースタイムと持ち物
持ち物
今回は日帰り登山のため、最低限の荷物となっております。
- リュック
- トレッキングシューズ(スポーツオーソリティにて購入)
- レインコート(モンベル)
- 手袋
- トイレットペーパー(モンベル携帯用)
- ヘッドライト
- コンパス
- 給水ボトル(途中で沢の水を汲むために用意)
- 500mlドリンク×2
- 屋久島ガイドブック
- 食料
食料について
比較カロリーが高く甘いものを中心にしています。
おすすめは一口サイズの羊羹ですね。
歩きながら食べることもできる上に、ゴミも小さく済みます。
コースタイム
4:00 旅館出発
4:07まつばんだ交通 宮之浦港発屋久杉自然館行き Aコープ前停留所で乗車
4:48 屋久杉自然館停留所に到着
5:35 荒川登山道停留所到着
登山スタート
往路
5:45荒川登山道出発
6:30小杉谷集落跡地
7:00三代杉
8:10大株歩道入口
8:30翁杉
8:50ウィルソン株
9:20大王杉
10:00縄文杉
復路
11:00縄文杉出発
11:50ウィルソン株
13:00大株歩道入口
14:40小杉谷集落跡地
15:20荒川登山道入口
歩行距離往復約19キロ
往復約8時間
15:30荒川登山道バス出発
16:20屋久杉自然館到着
16:40まつばんだ交通屋久杉自然館発
17:20Aコープ前停留所到着 旅館着
屋久島の天気
事前に週間予報で天気と山頂との気温差チェックして、服装や装備の確認をしましょう。
屋久島の天気予報はこちらから
荒川登山道レポート
20代男性 登山歴1年
バス到着口
荒川登山道に到着しました。
ここからひたすらトロッコ道となります。
逆に迷うことがないのがいいですね。
登山口では忘れずに登山届けを提出しましょう。
入り口にトイレもあります。
トロッコ道
現在は中に木の板を敷いているため、非常に歩きやすくなっています。
この木の上をトレッキングシューズで歩くときのトコットコッという音が雰囲気を出しますね。
日が登ってくると屋久島の鹿「ヤクジカ」に遭遇することもあります。
序盤にいきなり洞窟のようなところも歩きます。
遊園地のアトラクションのようですね。
一歩踏み間違えると崖から落ちてしまうこともあるため、周りの景色を見るときは一度立ち止まった方がいいでしょう。
小杉谷集落跡地
トロッコ道を40分ほど歩くとに突然石垣が見えてきます。
三代杉
スタートしてから1時間15分ほどのところで三代杉に出会うことができます。
大株歩道入口
大株歩道入口です。
スタートして約2時間半が経過しています。
ここでトロッコ道が終わり、一変して本格的な登山道に変わります。
ここから一気に険しくなってきますので、手袋を装備することをおすすめします。
大株歩道入口に入らず通り過ぎたところに(2、3分のところです)トイレと、川の水を汲めるホースがあります。
険しいですが、歩道もあるので迷うことはありません。
大株歩道口から山道に入り、30分くらい進むと幹が折れてしまった翁杉に遭遇します。
ウィルソン株
ウィルソン株の周りには休憩スペースがあります。
ウィルソン株以降一気に急斜面と階段の連続になりますので、ここで休憩することをお勧めします。
沢の水を汲めるところではしっかり水分補給しましょう。
ここまでくると相当疲れてきます。
後半は面白い形の木がたくさん見ることができます。
縄文杉到着
展望デッキが作られており、デッキ越しにしか見ることができません。
それでも十分な存在感を感じますね…
帰り道の注意点
帰りは下りのため早く歩くことができますが、最初は逆に急斜面を下ることになるのでかなり気を付けた方がいいです。
万が一転ぶと悲惨です…
それに下りで楽になるため、ついつい休憩を忘れがちになってしまいます。
帰りはかなり膝にきていますので、こまめな休憩を忘れないでください。
帰りのバスは15時から30分おきに出ていますが、最終便が18時までとなっていますので、くれぐれも乗り遅れないように注意してください。
※6月と11月は最終17:45までとなっています。
まとめ
この荒川登山道は初心者にちょうどいいコースだと思います。
歩きやすい反面距離が長く、少しきつく感じると思いますが、その分到達したときの喜びも大きいと思います。
1日中歩くことになるため、結構体力の消耗が激しいので下山後はもう1泊し、宿でゆっくり休むことをおすすめします。
九州南部のと少し遠く感じますが、大自然を感じたい方はぜひ挑戦してみてください!