ファイヤーボックスから販売されている小型の焚き火台が非常に面白いのでご紹介します。
最近はソロキャンプブームにより、1人で使用するのにちょうどよく、コンパクトに収納できる焚き火台に人気が集まっています。小枝や松ぼっくりを拾って手軽に火を起こすことができるうえに、アルコールストーブや固形燃料を使うのにちょうどいいサイズ感が魅力です。
今回ご紹介するファイヤーストーブの焚き火台は、これまでの焚き火台とは違った構造と独特なデザインを持っています。ファイヤーストーブの焚き火台の購入を検討している方、小型の焚き火台が好きな方はぜひ参考にしてください。
ファイヤーボックス(FIREBOX)ストーブとは
ファイヤーボックスは実用的で、高い信頼性・耐久性を持ち、多目的に使用できるアウトドア用品を制作しているメーカーです。現在購入することができるファイヤーボックスの焚き火台は、「G2」と「ナノストーブ」の2つ。
そのどちらもよく考えられた面白い構造となっており、それでいて使い方はわかりやすく、耐久性においても非常に優れています。そしてファイヤーボックスでは自社の焚き火台にプラスすると便利な、アフターパーツもラインナップしています。
質実剛健で頼りになるファイヤーボックスの焚き火台は、自分の使い方に合わせてカスタマイズする楽しさもあります。
ファイヤーボックスは歪みが少ない
ファイヤーボックスは折りたたみ式の焚き火台なので、歪みのせいで折りたたみできなくなるのでは?という心配がありますが、耐久性に優れていますのでさほど心配はなさそうです。
ファイヤーボックスのG2とナノストーブ
それではファイヤーボックスが販売しているG2とナノストーブについて詳しくご紹介します。それぞれまったく異なる特徴を持っている焚き火台なので、2つを比較しながらご覧ください。
ファイヤーボックスG2
使用するときには幅が12.7cm、高さが19cmと、一人で使用するには十分なサイズ。それでいて折りたたむと厚さが9.5mmととても薄くなります。
一人用の焚き火台として人気の「笑’s B-6君」の収納時の厚さが18mm、「ユニフレーム ネイチャーストーブ」の厚さが15mmとなっていることから考えても、ファイヤーボックスの収納時のコンパクトさはかなりのものであると言えます。
<商品スペック>
サイズ:幅12.7cm×高さ19cm
収納時厚さ:0.95cm
重量:944g
素材:ステンレス
2本付属するファイヤースティック(ゴトク)は、装着する高さや幅を変えることができ、多様な使い方に対応しています。ファイヤースティックもG2本体もかなり頑丈に作られているので、大きなクッカーを置いてもびくともしません。
本体側面のプレートには肉抜き加工が施されており、そこから酸素を供給することで激しく燃えるようになっています。さらに肉抜きの穴からのぞくオレンジ色の炎が、夜のキャンプの雰囲気を美しく彩ります。
あえて難点を挙げるとしたら、重いことです。これは高い耐久性を実現するために、厚みのあるステンレス板を使用しているのが原因となっています。
軽さと丈夫さを両立させるのは難しいので、「多少重くてもいいから、耐久性があって熱で歪みにくい焚き火台がほしい!」という方にはぴったりのアイテムです。
ファイヤーボックスG2コンプリートセット
G2本体に焼きアミや湯沸かしに便利なボイルプレートなど、あると便利なオプションがたくさん付属するフルセットも用意されています。
なかなかのお値段ですが、ファイヤーボックスの製品は頑丈だから何年でも使えると考えれば、ちょっと奮発してでも手に入れたいセットです。
ナノストーブ
出典:amazon
とても頑丈でコンパクトに収納でき、そして多様な使い方に対応するG2。しかし持ち前の頑丈さと引き換えに重くなっているのが、人によっては唯一の難点。
登山をする方や、可能な限り荷物を軽くしたい方にとっては、G2がいくら便利であっても総重量944gという数字は無視できないでしょう。
そういった方におすすめしたいのがこちら、ナノストーブです。重量が170gと軽量で、手のひらに乗るほど小さく作られています。
<商品スペック>
サイズ:幅8cm×高さ12cm
収納時厚さ:0.635cm
重量:170g
素材:ステンレス
使用時の幅が8cm、高さが12cmと非常にコンパクト。収納時の薄さは約6mmとなっており、ズボンのポケットにも入ってしまいます。
出典:amazon
パーツが蝶番でつながっているので、組み立ても収納も簡単。使いたいときにサッと取り出してすぐ使えるという使い勝手の良さが、このナノストーブのすごいところです。ゴトクが本体組み込まれている点も高ポイント。
出典:amazon
さらにトランギアなどのアルコールストーブが、まるで専用品のようにジャストフィットします。風防とゴトクとして大いに役に立ち、現在使用しているアルコールストーブの便利さを格段にアップさせることができます。
そしてナノストーブの特徴はなんといってもその可愛らしいデザインです。まるでゲームのキャラクターのようなその見た目は、性能や使い勝手などどうでもいいと感じてしまうほどの魅力があります。
ナノストーブも、専用のカッコいいケースが付属するセットが販売されています。
ナノストーブがジャストフィットするケースは、メタリックで非常にスタイリッシュ。キャンプ仲間に見せびらかしたくなるアイテムです。
G2とナノストーブのチタンとステンレスの違いは?
G2とナノストーブともに、ステンレスのモデルとチタンのモデルの2つがあります。(2020年3月現在、G2のチタンモデルは国内未発売)
<商品スペック>
サイズ:幅8cm×高さ12cm
収納時厚さ:0.635cm
重量:113g
素材:チタニウム
ステンレスとチタンの主な違いは、以下の3つです。
・チタンの方が錆に強い
・チタンの方がはるかに軽量
・チタンの方がステンレスより冷めるのが早い
ステンレスも錆に強い金属として知られていますが、チタンはそれをはるかにしのぐ錆への耐性を持っています。何年使用しても錆びることがなく、使いこむほどに美しい焼き色がついていきます。
チタン製のものが軽量であることもよく知られています。ステンレスと比較するとその差は明らか。「ファイヤーボックスの焚き火台が良さそうだけど、重さが気になる……。」という方はチタンのモデルを検討するのもいいでしょう。
G2とナノストーブのチタンとステンレスの違い(重さ)
G2とナノストーブそれぞれの、ステンレスモデルとチタンモデルの重量は以下の表の通りです。
G2 | ナノストーブ | |
ステンレス | 944g | 170g |
チタン | 496g | 113g |
チタンの方がステンレスより冷めやすい
そして冷えるのが早いというのも、使い勝手においては大きなメリットになります。使い終わって収納するときや、手に持って場所を移動したいときに、冷えるまで長い時間待つ必要がありません。
チタンの方がステンレスより多くの点が優秀
このようにチタンのモデルはステンレスのものにくらべ、多くの点において優秀です。しかしステンレスのモデルより、かなり値段が高くなっているのがネック。
安くて重厚感があるステンレスに、高いけれど軽くて錆びないチタン。そのどちらにするのかは財布と相談しながら、自分の使い方を考えて決めるといいでしょう。
ファイアーボックスストーブにあると便利なおすすめアイテム
出典:amazon
ファイヤーボックスからは、G2やナノストーブと組み合わせることで、さらに便利になるアイテムがいくつか販売されています。
G2かナノストーブをこれから購入する方や、もうすでに持っている方におすすめしたい商品をご紹介します。
ファイヤーボックス オーブンセット
<商品スペック>
ポット直径:16cm
重量:1.5kg
ポット:ステンレス
オーブン料理を作るのに必要な道具が、すべてセットになっている商品です。窯として使用するステンレス製のポットは、G2でもナノストーブでも使用可能。また、ポットは熱で溶ける樹脂製の部品を使用していないので、安心して直火にかけることができます。
ちょっとした荷物になってしまいますが、これがあることで料理の幅が広がり、キャンプの食事が一層楽しくなります。
ファイヤーボックス G2 純正 ファイヤースティック(2本)
<商品スペック>
サイズ:17.8cm
重量:15g(1本)
素材:ステンレス
G2には最初からファイヤースティックが2本付属していますが、このファイヤースティックをあと2本追加することでさらに便利になります。G2の上部にゴトクとして2本使用し、中段に2本挿入してアルコールストーブを設置するといった使い方もできます。
そのほかにもアイディア次第でいろんな使い方が可能です。スティックが2本増えるだけですがそれによって得られる効果は大きく、G2を使用している方すべてにおすすめしたいアイテムです。
ファイヤーボックス Dリングキャリングケース
<商品スペック>
サイズ:幅17.2cm×長さ21.6cm
重量:45g
素材:ナイロン
G2をきっちりと収納できるケースです。Dリング付きなので、カラビナを利用してバッグに吊り下げておくこともできます。ケースの開閉は簡単かつ確実なマジックテープ式。ブラックの生地に刺繍されたファイヤーボックスのロゴがオシャレです。
ファイヤーボックス Dリングキャリングケース ナノストーブ用
<商品スペック>
サイズ:幅11.4cm×長さ12.7cm
重量:23g
素材:ナイロン
こちらはナノストーブにぴったりのケースです。ナノストーブは唯一無二のデザインが大きな魅力。それならばケースもファイヤーボックス製の専用品で合わせたいところです。
丈夫なナイロン素材でできているので保護性能は十分。サイズが小さいぶん、ファイヤーボックスのロゴが目立っていてとてもカッコいいです。
ファイヤーボックス カーボンフェルト ナノストーブ用
<商品スペック>
サイズ:縦15.2cm×横15.2cm
重量:17g
素材:ー
カーボンフェルトは熱に強く、ナノストーブの下に敷くことで地面を炎の熱から守ることができます。さらに天板がアルミなどの金属でできているテーブルであれば、このカーボンフェルトをテーブルに敷き、その上にナノストーブを置いて焚き火をすることも可能です。
そのほかの使い方として、高温になるアルコールストーブの下に敷いたり、立てて風除けにすることもできます。可能な限り自然にダメージを与えないようにするのが、キャンプをする人みんなが守るべきエチケットです。火を扱うのであれば、そのための備えをきちんとしておきましょう。
ファイヤーボックス(FIREBOX)コーヒーミル
出典:amazon
お気に入りのコーヒー豆をコリコリと挽き、焚き火で沸かしたお湯をそっと注ぐ。そうして出来上がった一杯をちびちびと口にふくみ、自然の音に耳をかたむけながら舌で転がす。
キャンプで飲むコーヒーの味はまさに格別で、コーヒー好きにとってはまさに至福のひととき。そして優雅なコーヒーブレイクをキャンプで楽しむためには、コーヒーを作るための道具が必要です。
ファイヤーボックスからはコーヒー豆を挽くのに必要な、コーヒーミルが販売されています。
ファイヤーボックス コーヒーグラインダー
<商品スペック>
サイズ:高さ13.5cm×直径4.8cm
重量:203g
素材:ステンレス、セラミック
ハンドルも含めて外側から見える部分はすべて金属でできているので、見た目に高級感があります。細挽きも粗挽きもダイヤルで簡単に調整可能で、コーヒーミルを使った経験がない方であっても、迷うことなく使えます。
コーヒー豆を砕く刃の部分はセラミックでできており、錆びないうえに金属臭が移ることもありません。このタイプのコーヒーミルはかなり使いやすいので、キャンプだけでなく家でも役に立ちます。
ファイヤーボックス(FIREBOX)フライパン
出典:amazon
料理こそがキャンプで一番大事なイベントだという方も多いでしょう。焚き火を利用してキャンプならではの料理を作るというのは、何度経験しても楽しいものです。
なんの食材を使用してどのような料理を作るかと考えるのも楽しいですが、道具にこだわると料理がより楽しくなります。
ファイヤーボックスでは料理に関連する商品も取り扱っており、その中でもフライパンがとくにおすすめのアイテムです。
ファイヤーボックス フライパン Sサイズ ハンドル付き
<商品スペック>
サイズ:直径21.5×深さ4.7cm
重量:273g
素材:アルミニウム
アルミニウム製なので熱伝導率が高く、熱が均一に広がります。さらに軽量で扱いやすく、なかなか錆びることもありません。フライパンの裏側には円周状に溝が彫られているので滑りづらく、真ん中に刻印されているファイヤーボックスのロゴがいい感じです。
そして脱着可能なハンドルがついてくるのもポイント。ブラックとレッドのツートンカラーがアクセントとなり、デザインにおいても大変優れています。
ファイヤーボックス(FIREBOX)ストーブとおすすめの関連商品のまとめ
今回はファイヤーボックスの製品の中でもとくに人気があるG2とナノストーブ、それからおすすめの便利アイテム、さらにコーヒーミルやフライパンをご紹介しました。
ファイヤーボックスのアイテムはどれも実用的かつ頑丈に作られていて、非常に魅力的です。間違いなく、キャンプで頼りになる存在となってくれることでしょう。ファイヤーボックスの製品に興味がある方や、新しい焚き火台が欲しいと考えている方はぜひ参考にしてください。