テーブルはキャンプの始まりから終わりまで使い続けるものであり、とくに重要度の高いキャンプ用品です。そのため、自分の使い方にマッチしたテーブルを選ばないと、キャンプにおいての快適性を大きく損なうことになります。とくにこれからキャンプを始める方はじっくり選びましょう。
今回は「ソロキャンプ」を楽しんでいる方やこれから始めたいと考えている方に向けて、テーブルを選ぶ際に重要な「高さ」についての解説と、おすすめのテーブルの紹介をします。自分のソロキャンプのスタイルに最適なテーブルを選び、快適性を大きく向上させましょう!
ソロキャンプのテーブルの高さは大きく分けて2種類
ソロキャンプ用のテーブルを選ぶ際、テーブルの天板の大きさに着目すべきなのはもちろんですが、テーブルの高さについて考えるのも非常に重要です。
ソロキャンプのスタイルには、低いイスと低いテーブルを合わせて楽しむ「Lowスタイル(ロースタイル)」と、高いイスと高いテーブルを合わせて行う「Highスタイル(ハイスタイル)」の2つがあります。
低いテーブルと高いテーブルのそれぞれにメリット・デメリットがあるので、特徴をしっかり押さえたうえで選びましょう。
Lowスタイル
Lowスタイル向けの低いテーブルのメリットは、収納時のサイズが小さいので持ち運びが楽なことと、タープの下やテントの前室の中で使いやすいことです。
デメリットはテーブルの下に足が入らないので、食事などをするときに前かがみの姿勢となり、窮屈さを感じる可能性があるということです。
よって、道具の軽さやコンパクトさを求める方にはこちらがおすすめです。コンパクトな焚き火台を使用する方にとっても、Lowスタイルの方が都合が良いことが多いです。
Highスタイル
Highスタイル向けの高いテーブルのメリットは、低いテーブルよりも快適であることです。基本的に天板が広く、自宅のリビングにあるテーブルのように使えるので、窮屈さを感じることがありません。
デメリットは収納時のサイズが大きくて重いことです。そのため、登山をする方やキャンプツーリングをしている方など、荷物をできるだけコンパクトにしなければならない方にはおすすめできません。
よって、快適性を重視する方には高さがあるテーブルをおすすめします。Highスタイルのソロキャンプをする方は基本的に車でキャンプ場まで行くはずなので、軽さやコンパクトさはそこまでシビアに考える必要はないでしょう。
Lowスタイルのソロキャンプに適したテーブルの高さ
Lowスタイルのソロキャンプに最適なテーブルの高さは、10cm程度です。ヘリノックスのチェアワンのような低い椅子と合わせて使用するか、あぐらをかいて使用するのに最適な高さとなります。
Lowスタイル向けのコンパクトなテーブルの中にも、収納するとズボンのポケットに入ってしまうような薄くて小さいものから、料理をするのにも十分な広さを持つものまで様々あります。そしてこのようなテーブルは、サブのテーブルとして持っておくのも便利です。
Highスタイルのソロキャンプに適したテーブルの高さ
Highスタイルのソロキャンプに最適なテーブルの高さは40cmくらいになります。座面が高いチェアを使用する場合には、やはり天板までの高さがあるテーブルを選んだ方が快適に過ごすことができます。
Highスタイル向けのテーブルには天板の高さを調整できるものも多く、そのようなテーブルはLowスタイルのソロキャンプにも使用できます。テーブルは広い方がより快適なので、Lowスタイルで使用するためにあえてこのタイプのテーブルを購入するのも大いにアリです。
Lowスタイルのソロキャンプにおすすめのミニテーブル
まずはLowスタイルのソロキャンプに最適な、コンパクトなテーブルをご紹介します。テーブルの重量や耐荷重にも注目してご覧ください。
ソト(SOTO)フィールドホッパー
使用時サイズ | 幅29.7×奥行き21×高さ7.8cm |
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収納時サイズ | 29.7×11×厚さ1.9cm |
重量 | 395g |
耐荷重 | 3kg |
素材 | アルミニウム、ステンレス |
ソロキャンプや登山をする方から絶大な人気を誇るミニテーブルです。天板のサイズはA4サイズで、半分に折りたたむことができるのでとてもコンパクトになります。とても薄く収納できるので、2つ、3つと持っていても邪魔になりません。
テーブルの天板を広げると勝手に足が飛び出す仕組みになっており、サッと出して瞬時に使用可能な状態になるのが良いところ。ミニテーブルとしては価格が少々お高めですが、それでもどうしても欲しいという人が後を絶たないSOTOが誇る大ヒット商品です。
スノーピーク(snow peak)オゼンライト
使用時サイズ | 幅29.7×奥行き21×高さ8.5cm |
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収納時サイズ | 幅29.7×奥行き12×厚さ0.5cm |
重量 | 270g |
耐荷重 | 3kg |
素材 | アルミニウム、ステンレス |
SOTOのフィールドホッパーと同じく、A4サイズの小さなテーブルです。SOTOのテーブルとちがいワンタッチで足が広がるような仕組みは備わっていませんが、シンプルな構造と天板にほどこされたパンチングにより、こちらのテーブルの方が100g以上も軽くなっています。収納時の薄さも特筆もの。
SOTOのフィールドホッパーとこちらのスノーピークのオゼンライトは、サイズが似ていて価格もほとんど同じ。そのためこの2つで迷っている方も多いはず。
ギミックの面白さと展開のスピードを重視するならフィールドホッパーを、軽さと収納時のコンパクトさを重視するのであればオゼンライトを選ぶと良いでしょう。
アノバ(ANOBA) ULソロテーブル パンチング
使用時サイズ | 幅24×奥行き13×高さ6cm |
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収納時サイズ | 幅26×奥行き13×厚さ1.5cm |
重量 | 76g |
耐荷重 | 1kg |
素材 | アルミニウム、ステンレス |
軽さを追求したい方におすすめなのが、このアノバのULソロテーブルパンチングです。SOTO フィールドホッパーよりひと回り小さいサイズ、極めてシンプルな構造、天板にあけられた大きめのパンチングにより、76gという驚異の軽さを実現しています。
可能な限り軽量に仕上げるために耐久性を犠牲にしていることもあり、耐荷重は1kgとなっています。重いものを乗せることはできませんが、コーヒーを作ったりカップ麺を食べたりするくらいならむしろ丁度いいサイズ。サブのテーブルとしてもおすすめです。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)アルミロールテーブル
使用時サイズ | 幅40×奥行き29×高さ12cm |
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収納時サイズ | 幅40×奥行き6×厚さ7cm |
重量 | 700g |
耐荷重 | 30kg |
素材 | アルミニウム |
キャプテンスタッグのアルミロールテーブルは、コンパクトなテーブルとしてはもはや大定番。Amazonでの評価の数が5000件を超えるモンスター級のヒット商品で、キャンプ場にいけば1人は必ず使っている人がいるほど。ソロキャンプをする人の多くが1度は通る道と言っていいでしょう。
このくらいのサイズになると実用性もなかなかのもので、ちょっとした料理くらいなら不便さを感じません。コンパクトなわりには耐久性にも優れており、耐荷重は30kgとかなりの重さも耐えてくれます。テーブルとしても荷物置きとしても活躍してくれること間違いなしです。
ロゴス(LOGOS) ロール膳テーブル(ヴィンテージ)
使用時サイズ | 幅40×奥行き24×高さ11cm |
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収納時サイズ | 幅40×奥行き6×厚さ8cm |
重量 | 600g |
耐荷重 | 30kg |
素材 | アルミニウム |
何よりもそのオシャレな色使いが特徴の、ロゴスのミニテーブル。これがあるだけで自分の周囲の雰囲気が明るくなり、インスタ映えも狙えます。キャプテンスタッグのアルミロールテーブルに形は似ていますが、こちらのロール膳テーブルの方が奥行きが5cm短くなっており、さらに100g軽量です。
クールな印象のシルバーもいいですが、他人とかぶりたくないと理由でこちらを選ぶのもひとつの手。付属の収納袋もロゴスのブランドロゴが大きくプリントされた、非常にオシャレなものです。
Highスタイルのソロキャンプにおすすめのテーブル
続いて、Highスタイルのソロキャンプにおすすめのテーブルをご紹介します。無駄に大きすぎることがなく、オシャレで使い勝手に優れているテーブルを厳選しました。
ユニフレーム (UNIFLAME ) 焚き火テーブル
使用時サイズ | 幅55×奥行き35×高さ37cm |
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収納時サイズ | 幅55×奥行き35×厚さ2.5cm |
重量 | 2.8kg |
耐荷重 | 50kg |
素材 | ステンレス、天然木 |
天板にステンレスが使用されているので、焚き火のすぐ近くでも安心して使用できるテーブルです。使用している18-8ステンレスは、家庭で使用するスプーンやフォークなどにも使用されている高級なステンレス。安物とは違います。
すべて金属にするのではなく、一部に天然木を使用してデザインにアクセントをつけいているのもGOOD。作りの良さはさすがユニフレームといったところです。
焚き火で加熱した鍋やスキレットをそのまま乗せることができるのがこのテーブルの良いところで、お気に入りの焚き火台と組み合わせることで相乗効果を発揮し、より便利に使用できます。
クイックキャンプ (QUICKCAMP) ヴィンテージテーブル
使用時サイズ | 幅90×奥行き60×高さ70/40cm |
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収納時サイズ | 幅60×奥行き45cm×厚さ7cm |
重量 | 3.7kg |
耐荷重 | 30kg |
素材 | アルミ、MDF耐熱耐水天板 |
まるで長年使い込んだビンテージ家具のようなデザインが、とてもカッコ良いテーブルです。このテーブルを作っているクイックキャンプは、「アウトドアをより身近に、簡単に。」をコンセプトにかかげている岐阜県のメーカー。
これからアウトドアを始めてみたいというビギナーの方でも買いやすい価格設定と確かな品質、そしてほかのメーカーにはないハイセンスなデザインが特徴の商品を多数製作している要注目の会社です。
天板のデザインに合わせてアルミの部分にはブロンズカラーを採用し、全体の雰囲気が非常によくまとまっていて見た目においては文句のつけようがありません。足の高さを40cmのLowスタイルと70cmのHighスタイルに調整可能で、状況によって使い分けができるのが素晴らしいところです。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)アルミツーウェイ ロールテーブル70
使用時サイズ | 幅70×奥行き69×高さ70/38.5cm |
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収納時サイズ | 幅71×奥行き12×厚さ16cm |
重量 | 2.8kg |
耐荷重 | 30kg |
素材 | アルミニウム |
天板が2つ折りではなくパタパタと小さく折りたためるロールテーブルなので、収納時のサイズがとてもコンパクトになります。収納した状態が細長いため、バイクに積んでキャンプツーリングにも持って行くことができます。
見た目に関しては、ブラックとレッドのツートンカラーがとても男らしくクールな印象。天板がアルミなので、ある程度であれば高温のクッカーを置いても大丈夫です。総合的にみて、使い勝手や耐久性、そして価格設定のバランスがよく、キャプテンスタッグらしいコストパフォーマンスに優れたテーブルであると言えます。
山善 (YAMAZEN)サイドフォールディングテーブル
使用時サイズ | 幅60×奥行き60×高さ59/26cm |
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収納時サイズ | 幅61×奥行き32×厚さ7.5cm |
重量 | 3kg |
耐荷重 | 20kg |
素材 | アルミ、ポリエステル |
こちらのテーブルは、とにかく低価格で使いやすいテーブルを求めている方におすすめ。見た目はかなりシンプルですが、機能性や使い勝手に関しては文句が出ない作りになっています。高さは59cmと26cmのどちらかに調整可能で、イスを使わない方にとっても使いやすいテーブルです。
天板は水に強い素材を使用しており、汚れてもサッとひと拭きで綺麗な状態にもとどおり。デザインはオシャレとは言えませんが、見た目よりも実際のキャンプでの使い勝手についてよく考えられている、質実剛健なテーブルです。
コールマン(Coleman) ナチュラルモザイクリビングテーブル
使用時サイズ | 幅90×奥行き60×高さ40/70cm |
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収納時サイズ | 幅60×奥行き45×厚さ6.5cm |
重量 | 3.7kg |
耐荷重 | 30kg |
素材 | アルミニウム、メラミン加工合板 |
風合いの違う木をモザイク状に並べたデザインが印象的な、コールマンのテーブルです。不規則に配置された木目の中にコールマンのブランドロゴが点々とプリントされているデザインが、とてもオシャレで遊び心に溢れています。
幅が90cmと十分な広さがあり、かつ無駄に広すぎることがなくソロキャンプでも使いやすいサイズ。テーブルはこれひとつ持っておくだけで、とくに不便を感じることはないでしょう。
シルバー一色の無機質でシンプルなデザインよりも、より温かみのあるデザインのテーブルが欲しい方に強くおすすめしたいテーブルです。
ソロキャンプにはナチュラルな木製テーブルもgood
ソロキャンプ向けの木製ミニテーブルが気になる方は、こちらの記事
ソロキャンプ向けテーブルの高さ選びとおすすめのまとめ
今回はLowスタイルのソロキャンプに適しているテーブルと、Highスタイルのソロキャンプに適しているテーブルのおすすめをご紹介してきました。それぞれが独自の機能やデザインを持っていて、テーブル選びは奥が深くて楽しめます。
ソロキャンプにおいてテーブルは最重要アイテムのひとつ。普段から自分が行っているソロキャンプのスタイルを思い出し、じっくり考えて最適なテーブルを選びましょう。