エコココロゴス(Eco Coco Logos)は、ロゴスが販売しているエコなヤシガラ成形炭。「1分でバーベキュー開始」がキャッチコピーの製品で、その言葉のとおり、バーベキューがとても手軽になると評判のアイテムです。
今回はそんなエコココロゴスの実力を、「笑’s コンパクト焚き火グリル 『B-6君』」で使い方から火力、捨て方まで詳しく解説していきます。
使い方をまとめているので、エコココロゴスに興味がある方、B-6君を愛用している方はぜひ参考にしてください。
ロゴスのエコココロゴス
エコココロゴスはその名前のとおり、とてもエコな成形炭です。ヤシの実の中身を取り出して不要となったヤシガラを再利用して、炭化・粉砕・成形して作り出しています。
「木」そのものではなく「木の実」を使用しているので、炭を作るために木を伐採する必要がありません。伐採した木を原料としている他メーカーの成形炭とくらべて、世界的な課題となっている森林の保護に貢献しています。
そんなエコココロゴスはサイズ・形状などの違いにより、数種類の商品がラインナップされています。それぞれの特徴は以下のとおりです。
ラウンドストーブ
ラウンドストーブは、1個で14枚以上のステーキを焼くことができる、高火力な成形炭。サイズは直径13cm×厚さ3.5cmで、エコココロゴスシリーズのなかでは大きいタイプ。バーベキューコンロや、大きめの焚き火台に入れて使用するのに最適な製品です。
現在販売されているのは、ラウンドストーブが2個入った「ラウンドストーブ2」と、44個入りの「ラウンドストーブPro-44」の2種類です。商品名に入っている数字が、内容量をあらわしています。
ヤシガラがぎっしりと圧縮されているため、重量は1個あたり400gと少々重め。それでも薪や木炭の代わりに持っていくのであれば、荷物をかなり減らすことができるでしょう。
ミニラウンドストーブ
ラウンドストーブよりひとまわり小さい成形炭。サイズは直径7.5cm×厚さ3.5cmで、重量は1個あたり150g。ソロキャンプ向けの、小さな焚き火台で使用するのにピッタリの製品です。
ラウンドストーブより火力や燃焼時間は劣るものの、1個でステーキを4枚焼けるだけのパワーがあります。そのため、ちょっとした食事であれば、これひとつだけで足りてしまいます。
ミニラウンドストーブシリーズのラインナップは、3個入り・4個入り・6個入りの3種類。実質的に2個入りのものしか選べないラウンドストーブとちがい、自分の使用ペースにあった製品を選べるというメリットがあります。
また、同じくロゴスから販売されている超小型カマド、「ミニミニKAMADO」は、このミニラウンドストーブがジャストフィットするように作られています。そのため、すでにミニミニKAMADOを持っている方にとっては、なかば必須のアイテムといっていいでしょう。
ダッチチャコール30
ダッチチャコールはラウンドストーブ・ミニラウンドストーブとちがい、ダッチオーブン料理で使用するための製品です。
ダッチオーブンを効率的に加熱するため、火がついたダッチチャコールをダッチオーブンのフタの上に乗せて使用します。
1個あたりのサイズは直径4.5cm×長さ6cmと小さめで、火力調整が簡単なのがいいところ。ダッチオーブン料理がなかなか上手くいかないという方に試してみてほしい、便利なアイテムです。
もちろんダッチオーブン料理だけでなく、ラウンドストーブ・ミニラウンドストーブと同様に、バーベキューで使用することもできます。
1箱30個入りと大容量なので、家に常備しておき、使用する量だけジップロックに入れて持ち出すという使い方もおすすめです。
エコココロゴスの燃焼時間は?
エコココロゴス各製品の燃焼時間は、ロゴス公式サイトにて以下のとおり公表されています。
ラウンドストーブ | 40~60分 |
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ミニラウンドストーブ | 30~45分 |
ダッチチャコール | 公式に記載なし |
ダッチチャコールだけ燃焼時間が公表されていませんが、ラウンドストーブが最長60分、ミニラウンドストーブが最長45分と明記されています。
「バーベキューを何時間おこなうのか、何人でおこなうのか」を考慮しながら、この燃焼時間をもとに、用意しておくべき個数を算出しましょう。
エコココロゴスは備長炭の火おこしにも使える
エコココロゴスは、備長炭の火おこしにも使用できます。
備長炭は普通の木炭より火持ちがよく、火力が安定しているのが特徴の炭です。いっぽうで、なかなか火がつかないという少々扱いづらい面があります。
マッチやライターでの着火は困難で、火おこしのスキルが達者な人でないと、時間ばかりが過ぎていくという状態になりがちです。
そんなときにエコココロゴスがあれば安心。エコココロゴスに着火させて備長炭で囲んで放置しておくだけで備長炭に火が付くので、その間に料理の下ごしらえもすることができます。
木炭に火がつくまでの時間を利用して他の事ができるという点も、エコココロゴスの便利なところです。
エコココロゴスは火力が弱い?B6君での使い方レビュー!
エコココロゴスのミニラウンドストーブを実際にB6君で使用してみて気づいたことをレビューします。
使い方(付け方)
ミニラウンドストーブはライターやマッチで簡単に火が付き、20秒程度で全体に火が回り調理ができる様になります。マッチでは若干付けづらいので、チャッカマンなどのライターでつける方がつけやすいです。
サイズ感
ミニラウンドストーブはB6君に2つちょうど入るサイズ感です。
1つで調理する場合、B6君では両端まで火力が届かないので、ステーキや多めの食材を同時に焼く時には、焼きむらができてしまい食材を移動したりと調理のしにくさを感じますので、B6君ではミニラウンドストーブを2つ使用する方が使いやすいです。
火力は弱い?肉が焼ける?
火力が弱いと感じる方もいますが、B6君でのんびり肉を焼いたりするにはちょうどいい火力で、忙しく肉の世話をする必要がありません。かといって肉が焼けないという感じではなく、自然をゆっくりと感じながらまったり食事をするソロキャンプにはもってこいの火力です。
アウトドアでの調理の難しさの一つは、火力が安定しないことが原因で焦げ付きや生焼けになることです。その点ミニラウンドストーブは安定した火力が30分以上続くので、料理の失敗もしにくく美味しいアウトドア飯を楽しむことができます。
B6君が変形しにくい
B6君は薄いステンレスの使用なので焚き火で調理すると、本体の歪みや変形に繋がります。ミニラウンドストーブは高火力ではないですが、安定した火力で調理でき、焚き火の煤や変形や歪みの心配も少ないので、B6君を長く綺麗に使用することができます。
点火時には注意が必要
※着火直後にエコココロゴスが弾けてしまった時の写真
エコココロゴスの着火時には、急に50cm前後の高い火が出たり、弾けて火種が飛び散る可能性もあるので、火床の周りには可燃物を置いたり、火床をのぞき込むことはしないようにしましょう。
匂いや煙は服につく?手は黒くなる?
一般的な炭と一緒のようにエコココロゴスも炭で手が黒くなるので、気なる方は軍手やグローブの使用をおすすめします。
エコエコロゴスは着火時に煙が多少出ますが、備長炭に比べ炭独特の焼ける匂いはありません。ですが食材を焼く匂いは服についてしまいますので、過度な期待は禁物です。
エコココロゴスの使用後の片付けや捨て方
使用後はすべて燃え尽きるまで放置し、完全に灰になるまで待ちます。そして温度が下がったことを確認したら、ゴミ袋に入れて廃棄します。
コンロや焚き火台に直接水をかけて消火するのは厳禁です。焚き火台の変形・破損の原因になります。自然に温度が下がるまで待つか、火消し壺に入れて消火しましょう。
エコココロゴスは再利用できる?
エコココロゴスはいちど着火すると、すべてが灰になるまで燃え続けます。そして燃えた場所はボロボロと崩れるほどもろくなってしまうので、再利用はほぼ不可能といっていいでしょう。
燃焼している途中に火消し壺などで消火すれば、再利用できるかもしれません。しかしその手間を考えると、あくまで使い捨てと割り切って使用するのがよさそうです。
エコココロゴスはニトリでも販売してる?
エコココロゴスは、家具・インテリア商品を取り扱っているニトリでも購入することができます。
ただし、2021年1月現在、ニトリ公式のネットショップである「ニトリネット」での販売はされておりません。そのため、購入できるのは店頭のみとなります。
店舗や時期によっては置いていない可能性もありますが、気になる方はアウトドア用品のコーナーを探してみましょう。
エコココロゴスのまとめ
バーベキュー用の炭として、または着火剤として使用できるエコココロゴス。炭としては少々コストが高くついてしまいますが、それと引き換えに、感動するほど手軽にバーベキューができるようになります。
火おこしに時間をかけたくない方や、火おこしに自信がない初心者の方は、ぜひエコココロゴスをお試しください。バーベキューがより身近で、より楽しいものになります。