コンパクトなボディでソロキャンプでは定番中の定番の焚き火台、笑’sのB6君を紹介します。組み立て方や使用感、メリット・デメリットの他にオプション品など、買うかどうか悩んでいる人の参考になれば幸いです。
笑’sコンパクト焚き火台B6君とは
ソロキャンプの一軍ギアとして毎回持っていきますが、壊れる気配もなくそのコンパクトさでスタッキングに困りません。B6サイズに折りたたむことが可能で、全てのパーツが収まるB6君は男心をくすぐりますし、その計算されたボディに関心しきりです。
ゆるキャン△のリンちゃんも愛用
出典:amazon
写真は笑’s B-6君 ~お肉買うてってやぁゼブラモデル~
B6君はゆるキャン△では見た目から「メタル賽銭箱」とも呼ばれ、ゆるキャン△の主人公の一人志摩りんが愛用してることから、B6君とゆるキャン△のコラボモデル『笑’s B-6君「リンちゃんのYAKINIKUセット」』が2018年2月8日発売(個数150台)されるほどの人気の焚き火台です。
B6君のサイズやスペック
収納サイズ | 18.1×12.2×1.8cm |
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組立サイズ | 21.5×12.2×16.5cm |
重さ | 500g |
素材 | ステンレス |
静止耐荷重 | 10kg |
火床の深さ | 7cm |
B6君の特徴は何と言っても小さくまとめられるサイズなのに、焚き火台としてしっかり機能する優秀さです。それを支えるのが焚き火台を3つのパーツに分けることにより、一つ一つの部品を薄く軽くしコンパクトサイズにまとめ易くしています。
また二本の五徳を本体につける事でソロ用ギアのユニフレームのちびパンや100均などで売られているスキレット、ケトルなどソロキャンプのギアを乗せる事ができます。
料理から焚き火を楽しむまで全てこの一台で補完できるとても優秀な焚き火台です。
素材もステンレス製は火にも強い材質なので耐久性も問題ありません。
また、重さは標準のパーツでの重さなのでオプション品をつけると若干重さが違いますので注意が必要です。
B6君の組み立て方と収納手順
ここではB6君の組み立て方法を説明していきます。
組み立て方
本体の左右側面板を中のパーツが引っかからないように起こし、収納されているパーツをそれぞれ取り出します。
この時点でロストルを入れるのは間違いなので注意しましょう。
背面板を本体側面板のスリットに合わせ差し込みます。
扉付き全面板も同じようにスリットに合わせ差し込みます。
ロストルの切込みが外側に向くように前後の板のレールに乗せます。ロストルの位置は本体灰受けから浮いた状態になります。
本体の脚を灰受けに当たるまで、完全に開いて完成です。
脚を完全に開かないと転倒の恐れがあります。
片付け方
パーツをすべてバラバラにし、五徳を入れてロストルを互い違いに重ねます。
扉付き全面板と背面板を重ね合わせます。
扉付き前面板の突起にロストルを挟み込むように重ね合わせます。
本体灰受けに重なったパーツを重ねますが、ロストルが上で重ねると次回開く時に、前後の板が引っ掛かり変形や破損する可能性があるので、扉が上になるように重ね合わせます。
最後に本体にすべてのパーツを重ねて収納袋に入れたら完成です。
オプションパーツを使用する場合でも、本体にスライドさせてコンパクトに収納することも可能です。
B6君の五徳の使い方や荷荷重
B6君には2本の五徳が付属しており、前後の板の溝に装着することが可能です。
五徳を内側の溝に合わせることで、ちびパンのようなソロ用のフライパンでも調理ができます。
五徳を真ん中の溝に合わせ斜めに装着することで、シェラカップやマグカップを焚き火台の端で保温することができるので、調理をしながら暖かい飲み物を飲むことができます。
B6君の荷荷重は10kgとスキレットのような重たいものでも、安心して使用することもできます。
B6君の収納ケース
B6君の収納ケースは使用を重ねると、ファスナーの持ち手が取れたりケースが穴が開き破れることがあります。100均のダイソーやセリアでも同じようなケースが販売してるので購入できます。
チャック部分が横まで開くL字型ケースを選ばないと、B6君の出し入れが困難になるので注意しましょう。
B6君の満足ポイントと気になる点
ここでは今までお話ししてきたコンパクト性や携帯性だけでなくB6君のメリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。
燃焼効率のいい設計
B6君は各パーツを組み立てるとパーツが四方を囲み、底部分は少し隙間が空いた構成になっております。
またロストルにも穴が空いており、それにより空気を取り入れやすく、燃焼効率をあげてくれます。火が消えにくく空気を取り込みやすい構造なので長時間の焚き火が可能になります。
地面への影響が少ない
焚き火をする時に重要になるのが火から地面を守るという事です。
直火などで火を起こしてしまうと、土にいる微生物など死滅し悪影響を起こしかねない事態が起きてしまいます。
そのために焚き火台を使用するのですが、B6君は本体に足がついており、比較的地面から離れた場所で火がついている状態なため、地面への影響が少ない方です。
しかし、輻射熱(遠赤外線の熱線によって伝わる熱のこと)が出てしまうので必ずトレーや焚き火用シートなどを使用など地面に影響を与えないようにルールを守って焚き火を楽しんでください。
ダイソーにB6君にちょうどいいサイズのステンレストレーも販売してますので、気になる方は見に行ってください。
一台で二役の焚き火グリル
初めてキャンプをやるキャンパーさんには是非B6君をお勧めします。
その理由としては調理ができる点と焚き火を楽しむという点のキャンプの醍醐味を一つのギアで楽しむ事ができるからです。
火起こしなどに不安のある方もいると思いますがロゴスから販売されているエコココロゴスという炭がライターで簡単につき、B6君にシンデレラフィットしますのでこれで火起こしが簡単にできます。
焚き火台や焚き火での調理を初めてする方には入門ギアとしてB6君を使ってみてもいいと思います。
薪は小さいものしか使えない
これはコンパクトサイズの焚き火台の宿命というべき事なのですが、火床のサイズが小さいのでキャンプ場やホームセンターなどで販売されている太い薪は入れる事ができません。
焚き火をする際は細い薪を購入し、ノコギリで切るかバトニングで細くするか必要になります。
焚き火中に扉の開け閉めがしにくい
薪を追加投入する際、扉の開閉がしにくく、焚き火でB6君を使用する時は上から薪を投入する必要があるので、料理に使うときは調理器具をいったん避けて薪を投入するか隙間から入れる必要があります。
掃除がしにくい
焚き火や調理をした後に、気になるのが灰や煤、油汚れだと思いますが、この灰が意外に隅々まで広がり、火床の両サイドの狭いところがよく汚れてしまうのですが、ここがとても掃除しにくく、歯ブラシなどを使用して狭いところを掃除しなくてはいけないので少し面倒に感じることがあります。
汚れなどあまり気にしない人はそこまでのデメリットとは言えないので安心してください。
付属のロストルの脆弱さ
B6君には2枚のロストルが付属してます。
付属のロストルは焚き火で一度使用すると歪んでしまうぐらいで、歪むと本体を収納する時に若干浮きがでてしまう可能性があり、本来の持ち味が失われてしまいます。
この対策としては後ほど紹介するオプション品、ハードロストルでその問題も解消します。
B6君の洗い方
B6君で焚き火や調理をすると煤がこびりついて洗ってもなかなか綺麗にならなくなります、そんな時は台所用のパイプクリーナーが有効で、1時間ほど原液につけておくと油汚れが浮いてきますので、スポンジで擦ると完全ではないけど煤を落とすことができます。他のクッカーや鍋でも汚れが気になる方は換気には十分注意して試してみてください。
※アルミ製品には使用できません
B6君をオプションでカスタム
ここからはB6君のオプションを紹介します。B6君の標準パーツは五徳とロストルしか入っていないので外でのソロ焼き肉などは別途網や鉄板を買いそろえる必要があります。
そこで笑sがB6君専用のオプションを出しており、このオプション品は本体に収納する事が可能なので標準パーツと同等レベルのコンパクトさが実現できます。
- グリルプレート
- メッシュグリル
- ハードロストル
- 燗グリル
- 鉄板
5つのオプションの使用感を紹介します。
焼き肉や焼き鳥するならグリルプレートやメッシュグリル
B6君には二種類のグリルプレートがあり、黒皮鉄板という材質でできたグリルプレートとステンレスでできたスレンレスメッシュグリルです。グリルプレート、メッシュグリル両方とも本体の上に乗せるだけという簡単な設置方法で缶詰の温めや焼き肉など焼き物を楽しむ事ができます。
焼肉や焼き鳥を焼く場合、油がB6君の火床に落ちてしまうので、あらかじめアルミホイルを敷いておくと、掃除もしやすくなります。
ステンレスメッシュグリルの使い方
メッシュグリルは100gと軽量でシーズニングの必要がなく手入れが簡単ですが、0.8mmの薄いステンレス製なので、焚き火で使用すると熱で変形します。
エコエコロゴスや炭でメッシュグリルを使用すると変形を抑えることができるので、料理はエコエコロゴスや炭、焚き火は料理とは別で楽しむ方には、ステンレスメッシュグリルが軽量で持ち運びにも便利なので使いやすいです。
デメリットとしてメッシュグリルは網目状なので、汚れがグリルプレートに比べ落としにくいです。
グリルプレートの使い方
グリルプレートは黒皮鉄板製で2.3mmと分厚く、焼肉や焼き鳥を美味しく焼くことができます。厚さがあるので、焚き火の熱でも変形する心配はないので、焚き火で調理も一緒にする方にはグリルプレートが使いやすいです。
デメリットとして、メッシュグリル100gに対し460gと重さがある点と、防錆加工が施されてないのでシーズニングが必要な点です。
グリルプレートのシーズニングのやり方
B6君専用グリルプレートは塗装や防錆加工は施されておらず、見た目は黒皮鉄板というより普通の鉄板に近く、使用前使用後にはシーズニングが必要なので、手順を紹介します。
工場から出荷された状態では、汚れや錆があることもありますので、洗剤で綺麗に洗いましょう。
メッシュグリルも使用前には洗うようにしましょう。
水気を拭いたグリルプレートを加熱します。
十分加熱したら火を止め、油を塗ったらシーズニング終了です。
グリルプレートは手入れをしないと錆びてしまいますので、注意しましょう。
ハードロストルは歪まない
b6君に付属のロストルは使用していると歪んでしまい、収納面でストレスを感じることがあります。それを回避したい方にはハードロストルの購入がおすすめです。
ハードロストルは先ほどのグリルプレートと同じ黒皮鉄板を使用しているので火に強く、何度使っても歪む事がありませんので安心して使用できます。
付属のロストルとハードロストルの厚みの違いです。
耐久性が強くなることで重さが増しますので、軽量よりも頑丈な方が良いという方には使い勝手が良くなります。
ハードロストルと付属のロストルをそれぞれ3回ずつ使用しましたが、付属のロストルは歪みが出ましたが、ハードロストルには歪みはありません。
ハードロストルの注意すべき点は水で洗ってしまうと錆びるので、気になる方は油を塗るなどの対策が必要です。
燗グリル
アウトドアで日本酒を飲みながら優雅な時間を過ごしたい方にはオススメのオプションです。
野かんろというのは日本酒を燗にしながら横では肴を炙ったり焼いたりするという日本古来からあるお酒の嗜み方で燗グリルはそれを実現可能にしてくれます。
専用のメッシュグリルは本体に収納できますが、水を張るためのカップや日本酒を入れるための酒たんぽなど荷物が少し増えます。
B6君専用鉄板(グリルパン)
出典:amazon
B6君専用鉄板の耐熱コーティング加工が施されてるグリルパン。
耐熱コーティングされてるのでシーズニング不要で、鉄板の厚さも2.3mmあるので、熱による歪みも少ない仕様です。
重さが620gと気になる所ですが、専用に作られた鉄板なので、B6君との相性は抜群です。
グリルプレートやメッシュグリルは、肉を焼くとB6君が油で汚れてしまうので、手入れを簡単に済ませたい方は、鉄板の使用をおすすめします。
男前グリルプレートやヨコザワテッパンも相性抜群の鉄板
B6君のオプションではない鉄板ですが、テントマークの男前グリルプレートやヨコザワテッパンもB6君のサイズ感にピッタリなソロ用鉄板です。
耐久性や軽さを求めるならオールチタニウムのB6君
オールチタニウムなので海辺でも錆びにくいので安心して使用できます。
重さも標準のB6君(500g)に比べ約半分の240gと超軽量で、メッシュグリルと合わせても300gなので、バックパックキャンプやツーリングキャンプなどの軽量コンパクトさを求めるキャンプの焚き火台にもおすすめです。
ダイソーで買えるB6君と一緒に持ちたいアイテム
使ってみてB6君と一緒に使いやすいダイソーの商品を紹介します。
- ステンレストレー
- トング
- B5ケース
ステンレストレーはB6君の下に敷き、耐熱シート代わりに使えるアイテムで、焚き火をする際に必要です。
トングは焼肉をしたり調理に必要なアイテムで、コンパクトなので重宝します。
B5ケースはステンレストレーの上に収納したB6君を乗せ、スライドガストーチとトングを一緒に収納できます。
B6君と必要なアイテムを一緒に収納できるので、焚き火セットとして持ち運びにも便利です。
笑’s 焚き火グリル「B-6君」使い方レビューのまとめ
焚き火を囲ってワイワイと楽しむとまではいきませんが十分に焚き火台としての能力を発揮してくれるB6君。炭をおこして炭火焼き肉を楽しむもよし、ソロ鉄板でステーキを焼いてもよしと使い方は無限大です。
B6君の購入を悩んでる方の参考になれば幸いです。