缶クーラー(保冷缶ホルダー)は、キンキンに冷えたビールやジュースなどの缶飲料を冷たいまま楽しむことができるアイテムで、夏のアウトドアやバーベキューなど気温の高い屋外でも冷たさを長時間キープでき、結露しにくい構造なのでオフィスやご家庭でも重宝するのでおすすめです。
冷たさを長時間キープしてくれる夏に欠かせない缶クーラー(保冷缶ホルダー)は、今では様々なブランドから発売されていて、どこの缶クーラーが一番性能が良いかわからないという方も多いと思います。
そこで、人気の缶クーラー(保冷缶ホルダー)5種の保冷力や結露、手に持ったサイズ感など、様々な角度から違いを比較していきますので、缶クーラー(保冷缶ホルダー)選びの参考になればうれしいです。
人気の350ml缶クーラー(保冷缶ホルダー)を紹介
- スノーピーク(SNOW PEAK) 缶クーラー350 TW-355
- サーモス(THERMOS)アウトドアシリーズ 保冷缶ホルダー ROD-002
- サーモス(THERMOS)保冷缶ホルダー 350ML缶用 JCB-352
- キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) HD保冷缶ホルダー
- イエティ(YETI)ランブラーコルスター2.0
保冷力が高く、冷たさを長時間キープできると人気の缶クーラー(保冷缶ホルダー)のそれぞれの基本情報や使い方・質感を紹介します。
サーモス(THERMOS)保冷缶ホルダーROD-002
本体はステンレス素材で真空断熱構造で、プラスチック製の飲み口が取り外し可能なので、飲み口部分を外すことで保冷缶ホルダー、飲み口部分を付けることでタンブラーとしても使用できるます。
冷たい飲料だけでなく温かい飲み物にも使用できるので、季節を問わずインドアからアウトドアまで使える、オールラウンダーなアイテムです。
見た目は光沢のあるツルツルしたステンレス素材で、持った感じはしっかりとした太さを感じますが、くぼみがあるので握りやすく滑りにくいです。
缶挿入時は、内面の半分くらいの場所に突起がありグッと押し込む必要があります。
押し込む際、少し力がいるので缶を開けてからだとこぼれる可能性があり、保持力がある反面、突起の食い込みが大きいので缶の抜きにくさがあるので、注意しましょう。
サーモス(THERMOS)保冷缶ホルダーJCB-352
ステンレス製真空断熱構造なので缶飲料の飲み頃温度をキープでき、シリコン製のラバーリングが缶をしっかりとホールドしてくれるため、冷気を外部に逃がしません。
手に持った感じは、軽量でツルッとしたマットな質感で握りやすい太さです。
ラバーリングが缶にフィットするので、手を離しても滑らかに奥まで入るので、缶の入れ替え時もスムーズに抜き差しできます。
滑りやすい素材ですが、ラバーグリップで止まってくれるので安心です。
イエティ(YETI)ランブラーコルスター2.0
真空断熱構造により保温保冷で使える缶クーラー(保冷缶ホルダー)で、デザイン性に優れておりステンレス素材の上にデュラコートという塗装をしているため、色褪せや割れなどを防ぐことができます。
コロナビールのような瓶ビールにも使用できます。
サイズによって使用できない瓶ビールもありますので、気になる方はこちらの記事
見た目はマットな質感で高級感があり、手に持った感じはズッシリとした重量感があります。
太くて握りにくく少し滑りやすいので、手が小さめの方は注意が必要です。
ガスケットを取り外ししないと缶の出し入れができないので、入れ替え時は少し面倒と感じるかもしれません。
スノーピーク(snow peak) 缶クーラー350 TW-355
真空二重構造の350ml缶クーラーで、見た目はスノーピークのロゴのみで使う人を選ばないシンプルなデザインです。直接飲料を注げるので、タンブラーとしても使用できます。他の缶クーラー(保冷缶ホルダー)より比較的軽量なので、持ち運びのストレスも軽減されます。
手に持った感じは率直に持ちやすいです。
ステンレス製で程よい太さで、手になじみやすいサイズ感です。
内寸が缶とピッタリフィットなのでスーッと吸い込まれるように入ります。抜くときも滑らかな滑り心地です。
中に突起があるので、缶を上から押し奥まで缶を差し込みます。押し込んだ後、缶を30°くらい回転さすと保受力が増します。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) HD保冷缶ホルダー
外からの温度の影響を受けにくいステンレス製真空断熱構造なので、缶の冷たさを長持ちでき、缶の結露の影響も気になりません。シリコン製のラバーグリップがホールドしてくれるので、飲料缶が抜け落ちる心配もありません。
他の缶クーラー(保冷缶ホルダー)は割とカラフルな色が多いですが、HD保冷缶ホルダーは自然に溶け込むようなナチュラルなカラーになっています。
手に持った感じは、マットな質感でザラつきがあり滑りにくいですが、太さがあるので手が小さい方は少し持ちずらそうです。
重みが加わってもザラつきが滑り止めになるので、落ちにくそうです。
人気の缶クーラー(保冷缶ホルダー)5種のスペックを比較
缶クーラー5種のスペックを軽く紹介します。
サイズを比較
ブランド名 | サイズ(高さ×直径) |
---|---|
THERMOS 2way | 11.5cm×7.5cm |
THERMOS | 13cm×7.5cm |
YETI | 12.4cm×7.94cm |
snow peak | 11.2cm×7.2cm |
CAPTAIN STAG | 12.2cm×7.8cm |
350ml缶専用なので、サイズの違いはほとんどありません。
重さを比較(実測)
缶クーラー単体の重量
ブランド名 | 重さ(実測) |
---|---|
THERMOS 2way | 194g |
THERMOS | 140g |
YETI | 245g |
snow peak | 116g |
CAPTAIN STAG | 179g |
缶クーラー単体の重さです。
YETIの重さがsnow peakに比べると倍以上あります。
缶クーラー使用時の重量
ブランド名 | 重さ(実測) |
---|---|
本麒麟単体 | 363g |
THERMOS 2way | 532g |
THERMOS | 507g |
YETI | 615g |
snow peak | 483g |
CAPTAIN STAG | 545g |
缶挿入時の重さです。
YETIは600g超えますが、キャンプやBBQ時に缶クーラーを常に持っている必要はないので、そこまで気にするほどでもなさそうです。
2021年人気の缶クーラー(保冷缶ホルダー)5種の保冷力を比較
缶クーラー5種の保冷力の比較と缶ビールをそのままの状態の温度変化も一緒に検証したので、参考にしてみて下さい。
缶飲料の温度の目安
ビールの適正温度は人それぞれ感じ方は違いますが、一般的に6度~8度を目安にされており、メーカーによっては8度~13度が飲み頃の温度に設定されてるビールも存在します。
自動販売機で購入した缶ジュースの温度は、コールドは基本的に5度前後に設定されているので、5度前後が缶ジュースの一般的な目安です。
エアコンが効いた室内とは違い気温が高い屋外で飲む場合、個人的には10度までは十分冷たく感じ、15度ぐらいで少しぬるさを感じる程度です。
検証スタート時の温度
気温と湿度 | 気温31.0度 湿度65% |
---|---|
本麒麟 | 5.1度 |
THERMOS 2way | 3.1度 |
THERMOS | 2.5度 |
YETI | 3.1度 |
snow peak | 3.2度 |
CAPTAIN STAG | 2.9度 |
スタート時なるべく温度の誤差をなくそうとしましたが、若干誤差があるのでご了承ください。
15分後の保冷力の違い
気温と湿度 | 気温30.1度 湿度69% |
---|---|
本麒麟 | 15.7度 |
THERMOS 2way | 6.4度 |
THERMOS | 4.1度 |
YETI | 5.0度 |
snow peak | 5.8度 |
CAPTAIN STAG | 6.9度 |
この気温だと15分でも保冷缶無しだとすぐにぬるくなってしまいます。
30分後の保冷力の違い
気温と湿度 | 気温30.9度 湿度66% |
---|---|
本麒麟 | 22.2度 |
THERMOS 2way | 9.8度 |
THERMOS | 7.2度 |
YETI | 8.2度 |
snow peak | 9.0度 |
CAPTAIN STAG | 10.0度 |
30分程度で飲み干すなら、どの缶クーラーでも冷たく飲めそうです。
45分後の保冷力の違い
気温と湿度 | 気温31.3度 湿度67% |
---|---|
本麒麟 | 25.1度 |
THERMOS 2way | 12.3度 |
THERMOS | 10.7度 |
YETI | 10.7度 |
snow peak | 11.5度 |
CAPTAIN STAG | 12.7度 |
45分ですべての缶クーラーが10度を超えてしまいましたが、まだ冷たく飲めそうです。
60分後の保冷力の違い
気温と湿度 | 気温31.5度 湿度65% |
---|---|
本麒麟 | 26.4度 |
THERMOS 2way | 14.6度 |
THERMOS | 13.3度 |
YETI | 13.0度 |
snow peak | 13.5度 |
CAPTAIN STAG | 14.9度 |
さすがに一時間かけて飲むことはないと思いますが、若干ぬるさを感じる温度になってきました。
75分後の保冷力の違い
気温と湿度 | 気温32.1度 湿度64% |
---|---|
本麒麟 | 27.3度 |
THERMOS 2way | 16.0度 |
THERMOS | 15.5度 |
YETI | 15.0度 |
snow peak | 15.3度 |
CAPTAIN STAG | 17.0度 |
75分放置は現実的には考えにくい時間ですが、1時間以上経過しても15度前後をキープできるのは凄いです。
90分後の保冷力の違い
気温と湿度 | 気温32.3度 湿度62% |
---|---|
本麒麟 | 27.8度 |
THERMOS 2way | 17.2度 |
THERMOS | 17.2度 |
YETI | 16.6度 |
snow peak | 16.8度 |
CAPTAIN STAG | 18.4度 |
90分検証してみましたが、僅差ですがアウトドア向けのYETI、snow peakが頑張った結果となりました。
保冷力の比較結果
ブランド名 | 保冷缶なし | THERMOS 2way |
THERMOS | YETI | snow peak |
CAPTAIN STAG |
---|---|---|---|---|---|---|
スタート | 5.1度 | 3.1度 | 2.5度 | 3.1度 | 3.2度 | 2.9度 |
15分 | 15.7度 | 6.4度 | 4.1度 | 5.0度 | 5.8度 | 6.9度 |
30分 | 22.2度 | 9.8度 | 7.2度 | 8.2度 | 9.0度 | 10.0度 |
45分 | 25.1度 | 12.3度 | 10.7度 | 10.7度 | 11.5度 | 12.7度 |
60分 | 26.4度 | 14.6度 | 13.3度 | 13.0度 | 13.5度 | 14.9度 |
温度の差 | +21.3度 | +11.5度 | +10.8度 | +9.9度 | +10.3度 | +12度 |
スタート時の温度差を考慮した温度の違いは、イエティの保冷力が優秀という結果となりましが、金額面を配慮すると1000円台で購入できるサーモス(THERMOS)保冷缶ホルダーJCB-352がコスパの面では優秀です。
缶クーラーは結露するの?
どのブランドも缶クーラー本体は真空二重構造や真空断熱構造で結露しにくい構造ですが、屋外で使用する場合は温度差があるので、若干結露してしまいます。
缶ビール本体の結露からの影響で濡れる可能性もありますが、缶クーラー本体も結露してます。
テーブルの上が濡れてしまう可能性があるので、木製テーブルの場合は注意が必要です。
室内で結露を検証
缶クーラーが室内でも結露するのか?15分ごとに検証してみました。
缶本体は結露します。
缶クーラー上部は若干結露してますが、今回缶を開けてないので飲めば上部の結露はしません。
テーブルの濡れもなかったので、気温や湿度などの使用環境によっては結露しないようです。
350ml用缶クーラーに500ml缶は使用できる?
350ml用缶クーラーに500ml缶を挿入してみましたが、YETIは500ml缶もハマりますが、ガスケット(蓋)を閉めることができません。YETI以外の4つの缶クーラーは350mlと同じように500ml缶を挿入することができます。
※350ml用缶クーラーに500ml缶の使用は正規の使い方ではありません。
350ml用缶クーラーで500ml缶を使用した時の保冷温度は?
350ml用缶クーラーで、500ml缶を使用した時の保冷温度を15分ごとに計測してみました。
スタート時の温度は5.5度
15分後6.3度
30分後7.3度
30分後でも温度の上昇は1.8度と、500ml缶でも十分な保冷力がある結果となりました。
保冷缶にハマっている部分には保冷効果がありましたが、保冷缶から出ている上部は16.2度と温度は上がっています。
保冷効果が得られるのは500ml用の缶クーラーなので、通常から500mlを飲む方は、THERMOS・snow peakからは500ml用の缶クーラーを選ぶ方が良さそうです。
350ml用缶クーラーに500mlペットボトルは使える?
350ml用缶クーラーにはペットボトルが入るタイプもあるようです。
※350ml用缶クーラーにペットボトルの使用は正規の使い方ではありません。
アクエリアスは入りませんでしたが、おーいお茶のほうじ茶は入りました。ペットボトルが大きくはみ出ていることと、缶クーラーとペットボトルとの隙間があるので、保冷効果は期待しない方が良さそうです。
おすすめの缶クーラー(保冷缶ホルダー)5種比較を動画で見る
それぞれの比較をわかりやすく動画を作成したので、気になる方はこちらも参考にして下さい。
おすすめの缶クーラー(保冷缶ホルダー)5種比較のまとめ
ブランド | THERMOS | THERMOS | YETI | snow peak | CAPTAIN STAG |
---|---|---|---|---|---|
商品 | |||||
直飲み | 〇 | × | × | 〇 | × |
保温機能 | 〇 | × | × | 〇 | × |
500ml缶 | 入る | 入る | 入らない | 入る | 入る |
価格 | ¥2,613 | ¥1,242 | ¥4,590 | ¥4,488 | ¥1,687 |
amazon | amazon | amazon | amazon | amazon |
おすすめできる缶クーラー(保冷缶ホルダー)5種を比較してみました。
これからの季節、キャンプやBBQで冷たい温度をキープしてくれる缶クーラーはおすすめのアイテムです。重量や保冷力、保温効果があるものや直飲みできるタイプとブランドによって様々ですが、この記事が缶クーラー(保冷缶ホルダー)選びの参考になれば、うれしいです。