ソフトクーラーボックスと聞くと「保冷力がイマイチ」とイメージする方も多いはず。しかしその認識は少し古いかもしれません。最近のソフトクーラーボックスの保冷力はすごいんです!
今回は定番のコールマンや、オシャレなDODの製品を含め、おすすめのソフトクーラーボックスを10個ご紹介します。どれも「これを選んでおけば間違いなし!」といえる素晴らしいアイテムです。
さらに記事前半では、ソフトクーラーボックスのメリット、ソフトクーラーボックスの選び方、保冷力をキープする方法も解説しています。そちらもぜひご覧ください。
ソフトクーラーボックスのメリットとは?
ソフトクーラーボックスは、ハードクーラーボックスにはないメリットを持っています。とくに大きなメリットが以下の2つです。
- 軽量で持ち運びやすい
- 折りたためるから邪魔にならない
- 体にぶつかっても痛くない
- 中身のサイズに融通がきく
- 小型のものはバッグに入る
なんといっても、軽さが最大の武器です。製品によって差はあれど、ソフトクーラーボックスの重さは、同じ容量のハードクーラーボックスの半分以下。大容量のモデルほど、重量のちがいが大きくなります。
また、使用しないときは本体を折りたためることもポイント。キャンプ用品の収納ボックスや、クローゼットの空いているスペースにスッキリ収納できます。普段の置き場所に困らないのは、とても大きな魅力です。
これらのほかにも、以下のようなメリットがあります。
ハードクーラーボックスを運搬するとき、太ももやふくらはぎにゴツゴツとぶつかり、痛い思いをしたことはありませんか?ソフトクーラーボックスでは、そのようなことは起こりません。
また、車での移動中にガタガタと音が鳴らないのも良いところ。車のボディにぶつけて、傷をつけてしまう心配も無用です。
本体サイズより少し大きいものであっても、柔軟性を活かして収納できる点も長所。ハードクーラーボックスでは、絶対にマネできない使い方です。
そして、小型のソフトクーラーボックスであれば、バッグに収納できます。キャンプツーリングや軽い登山をともなうキャンプでは、このメリットは非常に大きなものとなります。
ソフトクーラーボックスの選び方
ソフトクーラーボックスを選ぶにあたり、注目してほしいポイントは以下の3つです。
- 素材
- 容量
- 形状
それぞれのポイントについて、選び方を解説します。
素材のちがいで保冷力が変わる
ソフトクーラーボックスの保冷力は、内装・外装の素材にも左右されます。一般的に使用されている素材について、それぞれの特徴を解説します。
アルミニウムの特徴
アルミニウムは熱を反射する性質を持つ素材です。冬用のジャケットのインナーや、車のサンシェードなど、幅広い用途に用いられています。
地面の熱や日差しにより、クーラーボックス内の温度上昇を抑制するのが、アルミニウムの役目。汚れがつきにくいのも長所です。
ポリウレタンの特徴
ポリウレタンは発泡素材であり、すぐれた断熱作用を持っているのが特徴です。無数に存在する泡のなかに、熱伝導率が低いガスが封入されています。
また、厚みが増すほど断熱効果が大きくなる特性も持っています。保冷力にこだわりたい場合は、ポリウレタンの厚さにも着目しましょう。
ポリエチレンの特徴
ポリエチレンはシャンプーの容器や食品用のタッパーなど、幅広く使用されているポピュラーな素材。そのポリエチレンを発泡させたものが、断熱材として使用されます。
素材自体の価格が安く、水濡れに強いことが特徴で、たくさんのソフトクーラーボックスの断熱材として用いらています。
容量の選び方
ソフトクーラーボックスの容量は、使用するシーンを考えて選びましょう。以下の3つのシーンにおいて、必要な容量の目安を解説します。
- デイキャンプやバーベキュー
- キャンプ
- ソロキャンプ
なお容量については、350mlの缶や500ml・2Lのペットボトルが何本入るかを知ると、実際の使用をイメージしやすくなります。
ここではシーンごとに適した容量、そして収納できるペットボトルの本数もあわせて記載します。
デイキャンプやバーベキュー
デイキャンプやバーベキューなど、日帰りで使用するのであれば容量30L前後のソフトクーラーボックスがおすすめ。
2Lペットボトルが6本、500mlペットボトルが24本ほど入る容量であり、3〜4人ほどでの使用に最適です。十分な量の飲み物と食材を保冷できます。
キャンプ(メイン、サブ)
複数の人で1泊のキャンプをおこなう場合、メインとして使用するのであれば50L前後、サブとして使用するのであれば30L以下のソフトクーラーボックスが良いでしょう。
50Lのソフトクーラーボックスには、2Lペットボトルが16本、500mlペットボトルが34本ほど収納できます。これだけ容量があれば、あとから買い足した食材を入れるのも容易です。
ソロキャンプ
ソロキャンプにおいては15L~20L程度のソフトクーラーボックスがおすすめ。15Lは2Lペットボトルを4本、500mlペットボトルを15本ほど収納できる容量です。
飲み物や食べ物を必要最小限にとどめる場合は、容量5Lほどのソフトクーラーボックスを選ぶのもアリです。小型のソフトクーラーボックスは、普段使いでも重宝します。
形状
ソフトクーラーボックスの形状は、製品によってさまざま。そして形状のちがいにより、以下のようにタイプが分けられます。
ボックス型 | もっともポピュラーな形状で、多くの人にとって使いやすいタイプ。自立する製品が多く、中身の出し入れが容易。 |
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トート型 | トートバッグに近い形状で、カジュアルな印象を持つタイプ。普段の買い物でも使いやすい。 |
リュック型 | リュックのように背負えるタイプ。容量は限られるものの、両手が空くため運搬が楽。 |
幅広いシーンで使用したい場合は、汎用性が高いボックス型がおすすめです。販売されている製品の数が多く、自分に最適な容量・機能のものを見つけられます。
トート型はキャンプだけでなく、普段の買い物でも活用できるのがメリット。なかには、普通のトートバッグと見分けられないほどオシャレな製品も。ただし収納力はボックス型に劣ります。
クーラーボックスとして少し異質なリュック型は、背負いながらアクティブに動き回れるのが良いところ。釣りでの使用にも、とてもおすすめです。
以上の点を考慮し、想定している使い方にマッチするものを選びましょう。
ソフトクーラーボックスの保冷力をキープする方法は?
せっかく優秀な保冷力を持っていても、使い方が良くなければ性能を十分に活かせません。そのため、保冷力をキープする方法をしっかり押さえておく必要があります。
保冷力をキープする具体的な方法として、以下のようなものがあります。
- 開け閉めは必要最小限に
- 日陰に置いて温度上昇を避ける
- 地面から離れた場所に置く
- 保冷材は一番上に置く
- 小さな保冷剤で隙間を埋める
ソフトクーラーボックスの保冷力を損なわないためには、フタを開ける回数をできるだけ少なくすることが重要です。中身をすぐに取り出せるように、綺麗に整頓しておきましょう。
日光や地面から熱が伝わらないように配慮することも大切です。車のなかに入れっぱなしにするのもNG。風通しが良く、熱がこもらない場所に置きましょう。
冷気は下に溜まる性質を持っているので、クーラーボックスに食材を入れたら最後に保冷剤を入れます。
そして内部の隙間を利用して、保冷剤を多めに入れることで保冷時間を伸ばせます。小さな保冷剤は100均でも取り扱っているので、それを活用するのもおすすめです。
キャンプにおすすめのソフトクーラーボックス
ここからは数あるソフトクーラーボックスのなかでも、とくに保冷力にすぐれた、おすすめのアイテムをご紹介します。
なお、今回おすすめとしてご紹介するのは、ボックス型のソフトクーラーボックス。もっとも汎用性が高いタイプなので、とくに初めて購入する方はこれからご紹介するボックス型がおすすめです。
エーオークーラーズ(AO Coolers) 24パック ソフトクーラー
サイズ | 幅43×高さ30×奥行25cm |
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重量 | 1.36kg |
容量 | 23L |
素材 | ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル、熱可塑性ポリウレタン、ポリウレタン |
ソフトクーラーボックスのブランドとして、確かな実績を持つエーオークーラーズ。そのなかでもとくに定番なのが、こちらのキャンバスシリーズ。カラー展開が豊富で、選ぶのも楽しい製品です。
この24Lモデルは、数人のデイキャンプやソロキャンプに最適なサイズ。350mlの缶が24本と、氷が6.3kgほど入ります。独自の5層構造により保冷力はきわめて優秀。耐久性の高さも自慢です。
コールマン(Coleman)アルティメイトクーラー2 25L
サイズ | 幅42×奥行き32×高さ38cm |
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重量 | 1.4kg |
容量 | 35L |
素材 | TPE加工ポリエステル、ポリエチレン、PETアルミニウム、PEVA |
これまで販売されていた水色のモデルは販売終了となり、こちらのオリーブカラーに入れ替わりました。新モデルも非常にスタイリッシュな配色です。
42時間しっかり保冷してくれる高い性能を誇り、耐水圧25000mmと水濡れにも強い仕様。取り外し可能なライナーを装備し、丸ごと洗えて衛生的。小さい取り出し口から、中身を瞬時に取り出せます。
ロゴス(LOGOS) ハイパー氷点下クーラーL
サイズ | 幅39×奥行き30×高さ29cm |
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重量 | 1.5kg |
容量 | 20L |
素材 | EVA、ポリプロピレン、ポリエチレン、PVC、ナイロン |
ロゴスが販売する保冷剤「氷点下パック」とあわせて使用することで、アイスクリームを最長11時間保存できるソフトクーラーボックス。ハードクーラーボックスに負けない保冷力です。
メタリックな質感を持つボディが特徴的で、ガラス瓶も安心して入れられる耐衝撃性を持っています。折りたたんだときの形の綺麗さも、ほかのメーカーの製品に勝る点です。
スノーピーク(snow peak) ソフトクーラー18
サイズ | 幅34.5×奥行き24.5×高さ23cm |
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重量 | 0.8kg |
容量 | 18L |
素材 | PVCナイロン、アルミコーティングエアシェル内層材 |
ソロキャンプから少人数のバーベキューにも対応できる、容量18Lのソフトクーラーボックス。500mlのペットボトルが15本ほど入ります。汎用性が高い容量で、さまざまなシーンで活用できます。
外装に使用されているPVCナイロンは、水を通さず、ひっかきや衝撃に強い素材。内部の冷気を逃さず、中身もしっかり守るすぐれものです。スノーピークらしいハイセンスなデザインも魅力。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) デリス シルバーソフトクーラーバッグ15L
サイズ | 幅31×奥行26×高さ25cm |
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重量 | 0.4kg |
容量 | 15L |
素材 | アルミ蒸着シート、EVA、ポリエチレンフォーム、ポリエチレン |
低価格のソフトクーラーボックスを探している方におすすめのアイテム。保冷力はそこまで高くないものの、気軽に使えることから大変人気があるモデルです。
使用しないときは、マジックテープつきのベルトで折りたたんだ状態をキープ可能。さらに外側と内側に1個づつメッシュポケットを装備しており、保冷剤やカトラリーを収納するのに便利です。
イエティ(YETI) ホッパーフリップ8
サイズ | 幅29.2×奥行き20.3×高さ26.6cm |
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重量 | 1.27kg |
容量 | ー |
素材 | 840Dダブル、TPU、EVA |
非常にスタイリッシュかつ、機能的なソフトクーラーボックス。350mlの缶8本と、その2倍の量の氷が入る容量です。水漏れをほぼ完全に防ぐ特殊なジッパーの採用で、水も冷気も強力にブロック。
さらにクーラーボックスとしてはめずらしく、カラビナなどを装着できるベルトを装備。デザイン・機能・性能ともに非の打ちどころがない、高級ソフトクーラーボックスです。
サーモス(THERMOS) ソフトクーラーREQ-005
サイズ | 幅24×奥行き15×高さ19cm |
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重量 | 0.3kg |
容量 | 5L |
素材 | ポリエステル(表面ポリウレタンコーティング)、PEVA、ポリウレタン・発泡ポリエチレン・ポリプロピレン不織布 |
ソロキャンプでの使用におすすめのソフトクーラーボックス。350ml缶6本、または500mlペットボトル4本を保冷できます。手持ち、肩がけの2スタイルで持ち運び可能。
見た目はシンプルですが、中身はかなり凝った作りです。5層断熱構造の「アイソテック2」が、長時間に渡って飲み物をキンキンの状態に保ちます。キャンプツーリングにもおすすめです。
ディーオーディー(DOD) ソフトくらぞう(46)
サイズ | 幅58×奥行き31×高さ36cm |
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重量 | 2.2kg |
容量 | 46L |
素材 | ポリエステル(ラミネートPVC)、発泡ポリエチレン、PEVA |
仕切りの着脱と位置の変更が可能なソフトクーラーボックス。飲み物や食材を整理することで、中身の取り出しにかかる時間を短縮できます。それにより長時間の保冷を実現。
着脱可能なショルダーストラップが付属するほか、ボディの各部にいくつもの持ち手を装備。多様な持ち方に対応しており、中身が多いときは複数人で協力して運搬できます。
シアトルスポーツ(SEATTLESPORTS) フロストパック 25クォート
サイズ | 幅48.2×奥行き27.9×高さ20.3cm |
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重量 | 1.49kg |
容量 | 23.6L |
素材 | 19オンスビニール、ポリエステル |
中身が見えやすく、そして取り出しやすい浅型のモデル。浅いかわりに横幅と奥行きが広く、大きな牛肉のパックも難なく入ります。そのためバーベキューでの使用に最適です。
大きな魚の保冷もできるため、釣りでの使用にもおすすめ。2枚の断熱層を設けた「二重アルミ製特殊断熱層」が冷気の逃げを防止し、長時間にわたり魚の鮮度をキープしてくれます。
チャムス(CHUMS)チャムスロゴソフトクーラーバッグ
サイズ | 幅32×奥行き24×高さ33cm |
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重量 | 0.84kg |
容量 | 23L |
素材 | リサイクル600Dポリエステル、PVC、ターポリン |
正面にチャムスのロゴがあしらわれた、オシャレなソフトクーラーボックス。カジュアルな雰囲気を持ち、良い意味でクーラーボックスっぽさを感じさせないアイテムです。
2Lのペットボトルが6本入るサイズで、日帰りのレジャーやソロキャンプにおすすめ。フタを半分だけ開閉できる点も、素晴らしい工夫です。冷気の逃げを最小限に抑えられます。
まとめ
軽量で折りたためるのがメリットの、ソフトクーラーボックス。今回おすすめとしてご紹介したアイテムの多くは、ハードクーラーボックスに引けをとらない保冷力を持っています。
ソフトクーラーボックスを購入する際は、使用するシーンにマッチした容量を選ぶことが重要です。そのうえで正しい使い方をすることにより、製品が持つ保冷力を最大限活かせます。
ソロキャンプやファミリーキャンプ、それにバーベキューやピクニック、そしてスポーツ観戦にお子さんの部活動。それら数多くのシーンで使えるのが、ソフトクーラーボックスです。
だからこそ、ソフトクーラーボックスは優秀な保冷力を持つものを選びましょう。