大自然の中で青い炎を静かに燃やすアルコールストーブは、アウトドア全般で使われているアイテムです。その性能や使い勝手はガスストーブと比べられる事が多いですね。

日本ではアウトドアのお供にはガスストーブが主流ですが、ヨーロッパの方ではむしろアルコールストーブが主流の地域もあるようで、自然の中で雰囲気を壊さないアルコールストーブは昔から愛されてきました。

実際にアルコールストーブの購入を検討している人にとって気になるのは、燃料消費量だと思います。「アルコールストーブは燃費が悪い」という声を聞いたことがある人もいると思いますが、実際の所はどうなのでしょう?
ここでは、アルコールストーブの燃料消費量について、メジャーな商品を元にお話いたします。

まずはアルコールストーブのメリットとデメリットを知ろう。

アルコールストーブの購入を悩む人の多くは、ガスストーブと比べてどちらが良いかで悩む人が多いようです。そこでまずはアルコールストーブのメリットは何なのかをデメリットと一緒に知りましょう。

アルコールストーブのメリット①軽い

アウトドア用品は軽いことが大切です。ガスストーブだとカートリッジとバーナーを合わせて300〜500g程度あるところを、アルコールストーブなら軽いものだとわずか30g程ですみます。
これに燃料となるアルコールを必要な分持っていってもガスストーブと比べると圧倒的に軽いのが分かると思います。

アルコールストーブのメリット②コンパクト

軽さと同じくらいアウトドア用品で大事になるのが、かさばらないことですね。
これに関してもガスバーナーがカートリッジとバーナーを合わせて、バッグの中で場所を取ってしまうのに対して、アルコールストーブなら構造がシンプルなので、小さいものだと片手の手のひらに収まってしまうほどのコンパクトさです。

アルコールストーブのメリット③故障が少ない

シンプルな構造だからこその利点として、故障が少ないという事が上げられます。
そのため、出先で使えずに困るリスクが少ないですし、予備や修理道具を持っていく必要もありません。

アルコールストーブのメリット④確実に点火

アルコールストーブは点火が難しくありません。ガスバーナーだと高所や寒冷地では点火しづらい事もありますね。寒い時は手がかじかんで点火しづらい事もありますが、アルコールストーブはそういう時でも役に立ってくれます。

アルコールストーブのメリット⑤燃料がアルコール

燃料がアルコールなので必要な分だけ小分けしてもっていくことが出来ますし、残量も目で見て正確にわかります。また、燃えると帰化するのでゴミも減らせるのはアウトドアをする人にとって嬉しい利点でしょう。

アルコールストーブのメリット⑥静かに楽しめる

山の中でガスストーブのようにゴーッと音を立てることなく静かに青い炎をユラユラと立てる姿は、自然の雰囲気を壊すことなく、また周りに気を使う必要もなく楽しむことが出来ます。

アルコールストーブのメリット⑦災害時にも役立つ

燃焼の原理や構造のシンプルさから、誰でも簡単に使えるアルコールストーブは災害時にも役に立ちます。
ガスが止まってもアルコールさえあればすぐに暖をとれるというのは、災害の多い日本では大切な備蓄となります。

逆にデメリットはあるの?

アルコールストーブには多くのメリットがありますが、当然デメリットもあります。
それは火力の調整が難しいという事です。

ガスバーナーであれば簡単にできる火力の調整でも、アルコールストーブではシンプルな仕組みゆえに、いざ火力を調整しようとすると、とても難しいものです。

また、燃料効率が良くない事もデメリットとしてあげられます。アルコールストーブは環境や付属品の使用によって燃料効率が変化しやすいので注意が必要となります。

スポンサーリンク

アルコールストーブの燃料消費量は?

アルコールストーブは、ガスストーブと比べ火力そのものや火力の調整が難しいと言った点が上げられますが、それでも水を沸騰させるには十分な力を持っています。

次はアルコールストーブの主要な商品を元に、水を沸騰させるのにどれだけの時間がかかるのか?そして燃料となるアルコールが20mlでどれくらいの燃焼時間があるのかをお話します。
ちなみに燃焼時間に関してはアルコール20mlでの実験はされていない所が多いので、概算になります。

【トランギア】アルコールバーナー




アルコールストーブとしてはメジャーで半世紀以上の間、人気を誇ってきたトランギアの「アルコールバーナー」です。

素材は真鍮で重量は110g、サイズは7.5㎝×4.5cmとアルコールストーブらしいコンパクトさですが、アルコールタンクの2/3に燃料となるアルコールを入れると約25分間の燃焼を可能とします。
タンクの2/3で約70㏄なので、20mlだと計算上は8分から8分半は燃焼する計算になります。

【FREELIGHT】FREVO R

こちらはアルミニウムで出来ているので重量は17gと非常に軽く、なんと言っても特徴は8本の炎が立ち上がる過流燃焼です。
サイクロンと言われるこの過流燃焼で対象物を効率よく温めてくれるので、水400㏄を温めるのにかかる時間は約5分です。

そしてこの時に使うアルコールの量が20㏄です。ちなみにアルコール30㏄で約9分間の燃焼が可能という事なので20㏄なら5分以上は燃焼できると思われます。

【RSR】RSR STOVE

RSRの「RSR STOVE」は、アルミ合金削り出しで作られていてトルネード燃焼を行うストーブです。
このRSR STOVEは市販のアルコールストーブの中ではトップクラスの高火力を発揮します。水400mlを30℃から95℃に温める実験では他のストーブが5~6分かかっている中で4分27秒という記録を出しています。

こちらはアルコール30㏄で約8分半の燃焼時間があるようなので、20㏄でおよそ5分から6分の燃焼時間があるでしょう。

【エバニュー】チタンアルコールストーブ




エバニューの「チタン アルコールストーブ」は、名前の通り素材はチタンを使用していて、重量は34gですから比較的軽い方ではないでしょうか。

30㏄のアルコールで約5分間の燃焼なので、20㏄だと3~4分といった所でしょう。他と比べるとやや短く感じますが、400㏄の水はアルコール20㏄で沸かしてしまうので、火力にはかなり期待できます。

Esbit(エスビット)アルコールバーナー




ポケットストーブで有名なエスビット。こちらのアルコールバーナーは、真鍮で作られておりタンク内には約100mlの燃料が入ります。しかし使用の際には2/3の70mlが適量なので、入れすぎには注意が必要です。

燃焼時間は70mlで約25分間燃焼するので、25ml程度の燃料で500mlの水が約8分30秒で沸騰します。
20mlだとやく7分程度燃焼します。

メーカーごとに20mlの燃焼時間を比較

商品名 重さ 20mlの燃焼時間
【トランギア】アルコールバーナー 110g 8~8分半
【FREELIGHT】FREVO R 17g 5分程度
【RSR】RSR STOVE 33g 5~6分
【エバニュー】チタンアルコールストーブ 34g 3~4分
Esbit(エスビット)アルコールバーナー 92g 7分程度
スポンサーリンク

ガスストーブと比較すると

アルコールストーブとガスストーブを比較すると火力では、ガスストーブに軍配が上がりますが、アルコールストーブでも調理をするのに十分な火力はあります。強い火力を必要とする料理や、時間を急がないのであればアルコールストーブでも困ることはないでしょう。

肝心の燃料消費については、ガスバーナーで400mlの水を沸騰させるのに約3分かかるので、100g缶のガスだと7回分ということになります。

100g缶のガスと同じ重量比のアルコールだとアルコール量が70gで4回沸騰させられる計算になります。
もちろん商品によって違いはありますが、燃料消費量で考えるなら若干ガスバーナーの方が良さそうですね。

まとめ

アルコールストーブの燃料消費量は決して優秀ではありませんが、アルコールの方が値段は安いことを考えるとコスト的には大差ないと思って良いでしょう。もしろ長く使うのであればアルコールストーブの方が燃料代はかかりません。

アルコールストーブを好んで使う人達は、音が静かで大自然の雰囲気を壊さないところを気に入って使っている人も多いようです。

燃料となるアルコールも含めて、軽くコンパクトに収納できるアルコールストーブは燃料消費量を考えても、アウトドアに合う便利な一品と言えるでしょう

スポンサーリンク