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冬キャンプで暖房なし・電源なしのテント内の寒さ対策をご紹介!

冬キャンプでテント内を暖かくするためには、いくつかの方法があります。
最近は、テントの中でも使える暖房器具があったり、キャンプサイトで電源を借りられる場所もあるようですが、まだ利用したことがありません。

私の寒さ対策は、暖房なし、電源なしの昔ながらのやり方ですが、ちょっとしたポイントで暖かさが変わってきます。
それぞれの使い方と、注意点などをまとめますので、参考にしてください。

テント内の寒さ対策①

テントを重ねる

テントを重ねる方法では、外張りと呼ばれる冬山・冬キャンプ用のアイテムをつかいます。
この外張りをもちいることで、外張りとテントの間に層ができ、温かく過ごすことができます。
普通に外張りを使わずテントを張った場合には、外気がそのままテント内に侵入してくるため、かなりの寒さに耐えなければならないのですが、外張りが一枚あるだけで、かなり寒さを和らげられるのです。
これは、服で言うところのミドルレイヤーの役割と同じと考えてよいと思います。

テントに前室ができる。

また、テントを重ねることのメリットとして、前室ができるという点があります。
テントの前に前室があれば、キャンプ時にテント内で使用するシューズとテント外で使用する靴を分けることができます。

またその前室に、次の日に使用する物を用意しておいたり、ごみを分けて置いておくことなども可能になります。
このように、テントを重ねることは、かなり冬キャンプでは有効な点が多いのです。

デメリットは設営に時間がかかる

デメリットを上げるとするならば、設営の手間が要ります。慣れない間は通常のテントを設置する時間の倍から3倍かかることとなります。
もちろん、これは慣れる事で解消できる問題です。一度、雪などがない所で練習してみてから、雪のある所に持っていくのがおススメです。

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テント内の寒さ対策②

マットを重ねる

マットもテントと同様、重ねる事で効力を発揮する装備の一つ。
マットには様々なタイプがあります。折りたたんで使えるようなタイプ、ロール式のタイプ、空気を入れて使うタイプなどです。

それぞれに一長一短があります。
・折りたたむタイプやロールタイプはかさばるのですが、衝撃には強いです。

・エアマットタイプは空気を入れなければ小さくまとめられますが、小さな傷や焦げで穴が開くと使い物にならなくなります。

おすすめのマットの重ね方

基本的には空気を入れないタイプを銀マットの上に置き、エアマットを上に重ねる形で使うのがおススメです。
エアマットは、その空気で層を作ることが可能なので、その層を用いて冷気を遮断し、さらに下の折りたたみ・ロールのタイプのマットが冷気を遮断してくれるという仕組みです。

また、テントの下にグラウンドシートというシートを噛ませることも、冷気を遮断する良い方法であると言えます。

テント内の寒さ対策③

シュラフを重ねる

冬用の寝袋だけでは寒いという方には、夏用の薄手の寝袋を冬用寝袋の中に入れて重ねる方法もあります。
この方法では、寝袋と寝袋の間に空気層もできるので、普通に寝袋を使うよりはかなり暖かく感じることができるはずです。

デメリットは荷物が増える

この方法の難点は、かなりかさばることでしょう。
ただでさえ荷物が多い冬キャンプですので、荷物を持てる余裕があれば持つぐらいで考えておくことや、軽いシュラフカバー程度で済ませて、シュラフをワンランク上の物にすると言うのも一つの手ではあります。

テント内の寒さ対策④

湯たんぽを使う

本格的な湯たんぽも一つの方法であると言えますが、簡易的な湯たんぽでも大丈夫です。
例えば、持参したペットボトルやナルゲンのボトルなどにお湯を入れ、それをタオルで包めばそれだけで、湯たんぽに早変わり。
もちろん、しっかりとした湯たんぽには性能は劣るかもしれませんが、ないよりはかなりましで、マイナス15℃以下でも素足で寝袋の中で眠ることができます。

また、湯たんぽに使用したお湯を翌日再沸騰させ、朝のコーヒーを飲むことができます(アルファ米やお味噌汁でも可)。そのような意味でも非常に効率的です。

テント内の寒さ対策⑤

バーナーでお湯を沸かす

バーナーでお湯を沸かし、そのお湯を用いて飲み物を作って自分の体に入れるというのも、立派な寒さ対策。
ショウガ、レモンなどの柑橘類などは身体を温めてくれますし、スープなどの栄養がある物などもすぐぽかぽかしてきます。

バーナー類は非常に多くの種類が存在していて、ガス缶を用いたバーナーから、ガソリンを用いたガソリンストーブと呼ばれるものまで多種多様。
ガソリンストーブは引火性が高く、扱うのに慣れるまでに大変時間がかかるのが難点ですが、火力が強いので一気に回りが暖かくなります。

暖房器具や電源がなくても、ガスストーブひとつで十分なほど。その代わり、引火や酸欠に注意が必要になります。
ガス缶タイプのストーブは、高所や寒冷地ではなかなか火が付きにいことが難点です。

ただし、持ち運びの良さであったり、非常に調理が簡単であること、また場所を取らないことなどを考えると、使い勝手は非常にいいです。

テント内の寒さ対策⑥

着込み方の工夫をする

自分が着こむのは、冬キャンプの寒さ対策において基本ですね。
ただし、その着こみ方を少し工夫するだけで、暖かさが一段と変わります。

まず、行動する際とテント内で生活する際の衣類を分けておくことです。衣類が汗に濡れたままでテント内でじっとしていると、とても寒くなってしまいます。汗冷えからの身体の冷えを防ぐのはとても大切なのです。
また、服を小分けにしてパッキングをしておくのも有効です。

ベースレイヤーの使い方

下着であるベースレイヤーの使い方にもポイントがあります。
ヒートテックのような発熱素材のシャツとポリエステルなど化繊のシャツがある場合、通常の化繊の下着を行動用に使い、ヒートテックはテント内での生活に使用するなど、用途を分けることによって、その性能を活かして暖を取ることができます。
基本としては衣類をぬらさないことですが、そのうえで、そして行動する際とそれ以外の衣類を変えることが重要です。

これは手袋や靴下などについてもいえることで、手袋は必ず作業用の手袋と行動中及びテント内での手袋を分けましょう。靴下も就寝時に履くものと行動時の靴下を分けるなど、ひと手間加えるだけで非常に快適に過ごすことができるのです。

過度の防寒をしない

行動時の服に関しては、過度に防寒を意識したものにしないようにしています。
少し肌寒いくらいの防寒にしておけば、自分が行動することで熱を発しても、汗をかきすぎることがないのです。そして行動しない場面、休憩時やキャンプ時には、行動時よりも寒さが防げるようにする(着替えるや、羽織るなど)ということが防寒に繋がってくると言えます。

テント内の寒さ対策⑦

ザックを使う

単純なことですが、基本的に冷気を感じるのは末端、足先や手先などからです。
身体が冷えてくるのも末端から冷えてくると言えます。

特に睡眠時、足先はテントの隅っこにあって、外や大地の冷気が感じられる場所にあることが多いもの。
そのため、足元にリュックサックを置き、その上に足を乗せることや足をいれることで、少し冷気を遮断するという方法があります。このように、あるものを利用するのも、冬キャンプでは大切です。

まとめ

以上、7種類の寒さ対策を紹介しました。
アウトドアアイテムは日進月歩で、寒さ対策の種類も増えていきます。
例えばヒートテックや火力の強いガスコンロなど、新しいアイテムに挑戦する場合でも、昔ながらのやり方をふまえてやることで、さらにその良さを活かすことができます。
利点と欠点をよく理解し、自分に合うものを探して、暖かいキャンプライフを送ってくださいね。

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