アウトドアにおいて必須アイテムの1つと言えるものにアウトドアナイフがあります。
登山やハイキング、バーベキューなど様々な場面でアウトドアナイフがあれば活躍してくれるでしょう。
アウトドアナイフは材質や形状などによっていくつかの種類に分かれ、それぞれ性能が異なります。ここでは使い方別におすすめのアウトドアナイフをご紹介します。
アウトドアナイフとは
アウトドアナイフは、キャンプで食材をさばいたり、着火用の木を細かく削ったりテント設営時にはロープやテープを切ったりと、その用途は様々です。釣りをする時は糸を切る事も釣った魚をさばく事もできます。
折りたたみ式と、折りたためない固定刃タイプがあり、刃の長さや厚みも違うので、使う用途によって必要なアウトドアナイフは違ってきます。
包丁と違うのは、コンパクトで持ち運びしやすいという点と、食材をさばく以外にも様々な場面で活躍できる点です。荷物を軽くコンパクトに収める必要があるアウトドアでは、一本で様々な活用法があるアウトドアナイフがとても重宝されます。
アウトドアナイフは銃刀法違反に注意が必要
アウトドアナイフを持つ際の注意点として、「銃刀法」に気をつけなければなりません。
日本の法律では、刃渡り6cm以上の刃物を正当な理由なく携帯していると「銃砲刀剣類所持等取締法」に触れてしまいます。
ちなみに刃渡りが6cm以下であれば問題ないと考えている人もいますが、その場合も正当な理由なく携帯していると「軽犯罪法」に触れてしまいます。
この場合の携帯とは「直ぐに使用できる状態で身辺に置く事」と解釈されているので、アウトドアでナイフを持っていく場合は、使う時以外は刃をしまい、厳重に梱包して持ち運ぶようにしましょう。
キャンプの使い方別おすすめアウトドアナイフ
キャンプと言っても人によって活動内容は違います。
登山やハイキングを楽しむ人もいれば釣りをしたい人、テントやタープを設営する場合もあればしない場合もあります。
なにより、ある程度設備のととのったキャンプ場で過ごすのかそうでないのかでも必要なアウトドアナイフは違ってくるので、まずは自分のやりたいキャンプがどのようなものかを考え、アウトドアナイフが必要な場面はどんな時なのかを考えましょう。
バドニングや調理におすすめ!シースナイフ
シースナイフとは、刃を折りたたんで収納できない固定刃タイプです。シースと呼ばれる「鞘」に刃を収納して持ち運びます。
刃に厚みがあり、耐久性・堅牢性に優れているのがポイントで、木を切ったり、ロープを切ったりすることができる他、刃渡りがあれば、薪を切る事もできます。
切れ味が落ちてきた時もメンテナンスがしやすく初心者でも扱いやすい点もシースナイフの特徴です。
調理だけでなく、キャンプのあらゆる場面で使いたい方におすすめのナイフです。
インペリアル・シュレードSCHF36
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老舗ナイフブランドの「シュレード」が出しているシースナイフです。
高い硬度を誇る1095ハイカーボン鋼のブレードを、根元の両側からハンドル材で固定するフルタング構造によって十分な堅牢性を保っています。
ハンドル部分は窪みが付いており、指がフィットしやすくなっているので、滑りにくく持ちやすい構造となっています。
丈夫な作りで力を入れやすいナイフなので、薪や小枝を切る時はもちろん、バトニングをする際にも使えます。
全長:26cm(ブレードの長さ:11cm ハンドルの長さ:12cm)
刃厚:約5mm
重量:540g
素材:(ブレード・1095ハイカーボン鋼 ハンドル・TPE)
ボーカー(BOKER)エルクハンター
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黒などの単調な色合いが多いナイフで、ハンドルにウッド調を用いた高級感のあるオシャレなデザインが特徴的なナイフです。
ブレード素材の440Aステンレス鋼は研ぎやすくお手入れも簡単なので、初心者でも安心して使えます。
丈夫なフルタング構造で作られている為、元々狩猟用に作られたナイフですが、ある程度ならバトニングにも使えるほか、丸みのあるハンドルは持ちやすいので、食材をさばくにも扱いやすいナイフです。
優しい雰囲気がありながら、高級感のあるこちらのナイフは、「せっかくならオシャレなナイフを」と考えている人におすすめです。
全長:22cm(ブレードの長さ:11cm)
刃厚:3.9mm
重量:154g
素材:(ブレード・440A ステンレス鋼 ハンドル・ウッド)
ジー・サカイ(G・sakai)アウトドアクッキングナイフ
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ナイフメーカーの「ジー・サカイ」から発売されているこちらのナイフは、クッキングナイフです。
そのため、調理しやすいよう刃が少し長めで、まっすぐに伸びています。
もちろん、調理以外にも使えますが、こちらのナイフがあれば包丁は不要です。
ブレードは長めですが、付け根の部分でくぼみがあり短くも持てるようになっています。
この機能は食材の皮むきなどの時に役に立ちます。
調理を中心にアウトドアでの使いやすさを追求したこちらのナイフ、主に調理で使いたいと考えている人におすすめです。
全長:28cm(ブレードの長さ:14cm)
刃厚:2mm
重量:90g
素材:(ブレード・6Aステンレス鋼 ハンドル・硬質ゴム)
アウトドアの調理におすすめのフォールディングナイフ
フォールディングナイフは、折りたたみ式でコンパクトに収納・持ち運びができるナイフです。
シースナイフと比べると刃が薄いので、堅牢性はやや劣ります。
その為、木や薪を切ったりとハードに使うのには不向きですが、食材をカットしたり、小枝を削るには便利に使えます。
ある程度の設備が整ったキャンプ場で楽しみたい人や、登山やハイキングなど荷物をコンパクトにしたい人には、フォールディングナイフがおすすめです。
ジー・サカイ(G・sakai)プレッピー
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スパイダルゴ・アルマー・ソグなどの世界的なナイフブランドが生産を委託するほど、品質に定評のある日本のナイフブランド「ジー・サカイ」から、高品質で切れ味鋭いフォールディングナイフを紹介します。
ブレードに使用しているのは研ぎ直しが簡単でサビに強いVG-10なので、メンテナンスはとても簡単です。さらにハンドル部分にはカーボンファイバーを使用しており、丈夫で軽く、アウトドアにピッタリのナイフです。
安全性の高いロックバック式になっているのでブレードの収納も安心です。
軽すぎて落としても気付かないという人のために、キーホルダーを付けられるストラップ付きなのも嬉しい配慮です。
軽さと丈夫さ、そして安全性にも配慮された日本が世界に誇れるフォールディングナイフです。
全長:13cm(ブレードの長さ:5.5cm)
刃厚:2mm
重量:17.8g
素材:(ブレード・VG-10 ハンドル・カーボンファイバー)
ガーバー(GERBER)折りたたみナイフ
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1939年にオレゴン州ポートランドで創業したガーバーはその品質の高さから、現在では各国の軍隊や警察でも正式採用されています。
そんなガーバーの製品でナイフデザイナーのブロッキーコリンズ氏がデザインしたのがこちらのナイフです。
ブレードは420HCステンレスを採用しており、幅広く仕様が可能になるようポイントを下げたドロップポイントとなっています。
ロックバック式なので収納時の安全も確保できます。
全長:15.5cm(ブレードの長さ:5.7cm)
刃厚:2.5mm
重量:35g
素材:(ブレード・420HCステンレス ハンドル・グラスフィルドナイロン)
万能性を求めるならツールナイフ
様々な用途に使える多機能ナイフで、「十徳ナイフ」、「アーミーナイフ」とも呼ばれています。
ナイフ以外にもハサミ・ドライバー・缶切り・ワインオープナーなどの機能を備え、一本でキャンプの様々なシーンで活躍してくれます。
元々は軍隊の装備として開発されたものですが、今ではアウトドアの定番アイテムとして人気を集めています。
アウトドアだけでなく旅行や災害時の防災グッズとしても便利に使えます。
ツールナイフは多機能な分、ナイフとしての性能はシースナイフやフォールディングナイフに劣ります。
その為、設備のそろったキャンプ場でならツールナイフ一本で十分ですが、そうでない場合は、メインのナイフの補助として使うのが良いでしょう。
VICTORINOX(ビクトリノックス)ハントマン・シルバーテック
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使用頻度の高いツールをバランスよく搭載したツールナイフです。
ハンドル部分は持ちやすく、重量も軽いのでアウトドアはもちろん、非常時の防災グッズとしても大いに役に立ちます。
大小2つのブレードにハサミ、缶切り、栓抜き、ピンセット、のこぎり、ドライバーなどの機能が搭載されているので、これ一本あればキャンプシーンでも食材の切り分けから、ロープを切ったりするのはもちろん、器具の故障などにも対応できます。
ハンドル長さ:9.1cm
重量:95g
機能数:15
LEATHERMAN ( レザーマン )マイクラシルバー
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従来のツールナイフとはまったく異なったこちらのナイフ。
特徴的なのはメインツールがブレードからハサミに変わっているところです。
そしてヤスリやピンセットなどパーソナルケアが出来る装備から、ドライバーまで全6種類のツールをコンパクトに収納しています。
男性だけでなく、女性も使いやすいようデザインが考えられているので、男女問わずにおすすめできるツールナイフです。
全長:6.5cm(ハサミ収納時)
刃厚:4mm
重量:51g
素材:ステンレススチール・キーリング
まとめ
キャンプを心から楽しむためには、最低限の備えが必要です。
準備万端で出発したけど、いざキャンプを始めようとしたら足りないものが見つかるなんて言うことはよくあります。
アウトドアナイフが一本あれば、様々な場面で活躍してくれるので、突然のアクシデントに慌てず対応出来ることも多いでしょう。
どんなキャンプをするのかで必要なナイフは変わっていきます。
これを気にキャンプのパートナーとなれるアウトドアナイフを見つけてみてはいかがでしょうか。