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オピネルナイフのステンレスとカーボンの違いを詳しく解説!

オピネルのナイフはキャンプの初心者からベテランの方まで幅広い層から支持されている定番のナイフです。キャンプに関する雑誌などのメディアで、オピネルが登場しないものはまずありません。

それほどまでにオピネルはキャンプを楽しむ我々にとって身近な存在であり、そして特別な存在でもあるのです。そんなオピネルのナイフをいざ買おうと言う時に、ステンレスのモデルとカーボンスチールのモデルの2つがあることに気付きます。

そこで今回は、これから初めてオピネルを買う方に向けて、ステンレスのモデルとカーボンスチールのモデルのどちらにすれば良いのかを、それぞれの特徴と共に解説します。すでにお持ちの方も、楽しんでご覧ください。

オピネルナイフとは?

オピネルの歴史は長く、1890年にフランスのサヴォワ地方で最初に開発されてから現在まで、ほとんど形を変えずに存在し続けています。

先端部分が鋭く尖ったブレード、回転させてブレードをロックするセーフティーリング、天然のブナの木から作られたハンドルといったデザイン的にも構造的にもシンプルで美しい、道具としてこの上なく洗練された逸品です。

イギリスの国立博物館が「世界で最も美しい100の製品」のひとつとしてこのオピネルを選出した、まさに芸術品とも言えるナイフなのです。世界がその美しさを認めるオピネルのナイフは、ありがたいことに2,000円〜3,000円ほどで簡単に手に入れることができます。

キャンプをしている方の中でまだオピネルを使用したことがないという方は、ぜひ一度、その魅力に触れてみてください。この素晴らしさをずっと知らずにいるのは非常にもったいないことです。

オピネルナイフのステンレスとカーボンの違いは?

オピネルにはブレードがステンレスで作られているモデルと、カーボンスチール(炭素鋼)で作られているモデルの2通りがあります。

それぞれ良いところ・良くないところがあるので、これから初めての1本を手に入れようとしている初心者の方でも分かりやすいように解説します。

切れ味での違い

切れ味に関しては、カーボンスチールの方がステンレスより優れています。その理由は、カーボンスチールの方がステンレスよりも素材自体の硬度が高いからです。

ただしそれは、ナイフを上手に砥げる方が砥いだ場合に若干の差が出るというレベルの話です。ナイフの切れ味は、あくまで使う人の研ぎ方次第。上手く砥げればステンレスのブレードでも産毛が剃れるほどの切れ味になります。

オピネルに限らず、ナイフを上手に砥いでシャープな切れ味を維持するためにはちゃんとした砥石が必要です。キャンプから帰ったら砥石でナイフを研ぎ、次のキャンプでも快適に使用できるように備えるのです。

キャンプ場で鈍くなった切れ味を復活させるのには、持ち運びに便利なシャープナーが便利です。キーホルダーサイズのシャープナーもあり、キャンプをするすべての人が1個は持っておくべきアイテムです。

手入れの違い

手入れに関しては、圧倒的にステンレスの方が簡単です。というより、ステンレスのブレードは大して手入れをしなくてもまず錆びることはありません。

キャンプで使用したら、家に帰ってから水でサッと洗う程度で大丈夫です。この手軽さがステンレスモデルの最大の魅力と言って良いでしょう。

一方でカーボンのブレードはというと、汚れたら良く洗う、使用した後は水分をしっかり拭き取り良く乾かす、といった手入れを適切に行わないと錆びてしまいます。フルーツの果汁も錆の原因になるので要注意。海水にさらすなど言語道断です。

特にブレード根本部分のハンドルに固定されている部分が弱点で、しっかり手入れをしているつもりでも気がつけばその部分が赤茶色に錆びてしまっていたということがよくあります。

そういったことから、カーボンブレードによほどのこだわりがある方以外はステンレスブレードのモデルをおすすめします。海でも山でも環境を気にせず使用できます。

オピネルのステンレスとカーボンの見分け方は?

ステンレスのオピネルとカーボンスチールのオピネルを見分けるポイントは3つあります。

見分け方①

1つ目はブレードの刻印です。「OPINEL」のブランドロゴの下に、「INOX」もしくは「CARBONE」の刻印があります。これら2つのうち、「INOX」と刻印されているものがステンレスのモデルとなります。「CARBONE」の方は言うまでもなく、カーボンスチールのモデルです。

見分け方②

2つ目はハンドルのプリントです。ハンドルにもブレード同様、「OPINEL」のブランドロゴがプリントされているのですが、カーボンスチールのモデルはこのブランドロゴの下に「Carbone」の文字がプリントされています。ステンレスのモデルにはブランドロゴしかプリントされていません。

見分け方③

3つ目はハンドルの色です。カーボンスチールモデルのハンドルには色の濃いニスが塗られており、オレンジ色に近い茶色といった感じの色になっています。一方でステンレスモデルのハンドルは、ナチュラルな木の色を始め、水色や紫などたくさんの色のものがラインナップされています。

以上の3つがステンレスとカーボンスチールを見分けるポイントとなります。1つ目のブレードの刻印を見るのが最も簡単かつ確実なので、この方法をおすすめします。

オピネルはステンレス、カーボンどっちを買えばいいの?

ここまで読んでいただいた方は、ステンレスモデルの良いところは手入れが簡単で錆びにくいこと、カーボンスチールモデルの良いところは切れ味に優れていることであると知っていただけたでしょう。

しかしそうなると、「それぞれ違ったメリットがあるからどっちにするか迷う!」という方もいらっしゃるかと思います。そういった方に向けて、どちらにするべきかをはっきりとお伝えします。

ズバリ、「迷ったらステンレスモデルにしよう!」です。切れ味に強いこだわりを持っている方でなければ、ステンレスモデルの方がメリットが多いです。特に初心者の方にはステンレスモデルを強くおすすめします。

やはり気に入った道具は何年も使い続けたいものです。楽しいキャンプを何度も共にした愛着あるナイフも、錆びてしまってはお別れしなくてはならない時がやってくるかもしれません。ステンレスモデルなら、壊してしまいさえしなければそんな寂しい瞬間が訪れることはありません。

ステンレス製オピネルのおすすめは8,9,10

オピネルにはサイズの違いによりNo.2〜No.13までの番号が付けられて販売されています。最も小さいNo.2はブレードの長さが3.5cm、最も大きいNo.13はブレードの長さが22.5cmとなっています。

このラインナップの中で、実際にキャンプで使いやすいサイズはNo.8・No.9・No.10となります。それぞれのサイズをもう少し詳しく見ていきましょう。

オピネルステンレス8

No.8のブレードの長さは8.5cmです。お子様や手の小さい女性の方でも扱いやすいサイズと重さになっています。実用性のほか、コンパクトさも重視したい方にもおすすめです。

オピネルステンレス9

No.9のブレードの長さは9.0cmです。これだけの長さがあれば、野菜など大きめの食材を切る時にやりずらさを感じることはないでしょう。多くの方にとって丁度良いサイズのオピネルです。

オピネルステンレス10

No.10のブレードの長さは10.0cmです。コンパクトさは少々犠牲になっていますが、その分料理にはもちろん、ちょっとしたブッシュクラフトにも十分使用できます。ハンドルも大きめなので、革のキャンプグローブを着用したままでも使いやすいのがポイントです。

オピネルのステンレスとカーボンの違いのまとめ

キャンプをする多くの人々が一度は通る道、オピネル。そしてその魅力に取り憑かれ、ほかのナイフに興味がなくなってしまう人も数知れず。

まだ未体験の方は、この美しく機能的なオピネルに触れてみてください。世界中のたくさんの人の心をとらえて離さない理由がわかると思います。2,000円ほどで手に入るこの芸術品は、きっとあなたのキャンプに花を添えてくれることでしょう。

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