今回は、DDハンモック社の代表製品でもある「フロントラインハンモック」と「トラベルハンモック」の違いについて詳しく解説して、大きな違いである防水性と通気性の検証もまとめてみました。
DDハンモック社製品の魅力
イギリスのアウトドアブランド「DDハンモック」は、最近人気が高まっているブッシュクラフトキャンプや、カバンひとつででかけるバックパックキャンプなど、主に野営スタイルを好むソロキャンパーに人気のブランドです。
DDハンモックは、ブランドの設立者であるニック氏は、自ら世界中を旅して経験したことをもとに、軽量コンパクトで使いやすく、アウトドアを楽しみたい人が誰でも手に入れやすい価格のアウトドアグッズの開発をし、キャンプ芸人のヒロシさんが愛用していることでも有名なブランドです。
野営スタイルに適した機能性
必要最小限の荷物だけをもって気軽にキャンプにでかけるスタイルが人気の今、野営スタイルに適した機能性がDDハンモック製品には備わっています。
軽量かつコンパクトで設営のしやすさや携帯性にも優れ、通気性や保温性など季節ごとに対応できる柔軟性も備わっています。もちろん、ハードな環境でも耐えられる耐久性も抜群です。
DDハンモックと併せて使えるグッズが豊富
DDハンモック社には、ハンモックの他にタープ・テント・リュックなどの主力製品も人気急上昇中です。ハンモック泊をする際、DDハンモックと併せてDDタープを利用することにより、季節を問わずハンモックを使用することができます。
また、テントもソロや野営スタイルに適した軽量コンパクトな作りになっています。
DDハンモックのフロントラインとトラベルハンモックの違いを比較
ここからは、DDハンモックのフロントラインとトラベルハンモックの違いを比較していきます。それぞれのスペックや特徴を解説していますので、どちらかで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
フロントラインとトラベルの重さやサイズを比較
DDハンモック | フロントライン | トラベル |
サイズ | 約270×140(cm) | 約270×140(cm) |
収納サイズ | 約縦38×横25×幅10(cm) | 約縦38×横25×幅10(cm) |
重さ | 約860g | 約930g |
対応身長 耐荷重 |
196cm 125kg可能 |
196cm 125kg可能 |
カラー バリエーション |
オリーブグリーン オレンジ コヨーテブラウン ジェットブラック マルーンレッド MC(迷彩) |
オリーブグリーン コヨーテブラウン |
ハンモックの使用サイズや収納サイズは一緒で、重さがフロントラインが約860g、トラベルが約930gの違いがありますが、約70g程度の違いなので、さほど気になる重さではありません。
DDハンモックのフロントラインの特徴
フロントラインハンモックの特徴は重さが約860g(ハンモック本体のみ)で軽量な点と、ハンモックの底部分が二重構造になっており、生地はポリエステル製で速乾性があり通気性がよく、汗をかきやすい夏のキャンプでも快適に過ごせる点です。
反面、通気性がいいので冬のキャンプでは、地面からの冷気を感じやすいです。ですが秋冬で肌寒い季節には、専用のアンダーブランケットやサーマレストなどのマットを利用したり、タープをフルクローズすることで防寒対策もできます。
ハンモックとして利用する際の防水性や耐久性には問題ありませんが、ハンモック単体での地面にテントとして設営をすることはできません。しかしグランドシートを敷くことにより非常時には、テントとしての設営は可能です。
フロントラインは、カラーバリエーションが5種類と豊富で、5色の他に自然に溶け込みやすく人気のミリタリーテイストの迷彩デザイン(マルチカム)もあります。
DDハンモックのトラベルハンモックの特徴
トラベルハンモックの特徴は、ハンモックの底部分が二重構造になっており、DDタープに使用されている素材と同じものを使用することにより防水性、耐久性に優れている点です。ただし、通気性が悪いため冬のキャンプでは結露がつきやすく、夏のキャンプでは汗をかきやすくベタつきやすくなります。
ハンモックとして利用できないような環境でも、トラベルはハンモック単体で地面にテントとしてのビバーグすることが可能です。
フロントラインに比べ生地が厚めで、アンダーブランケットやサーマレストなどのマットを使用することで、フロントラインより暖かく冬のハンモック泊に対応できます。
カラーバリエーションはオリーブとコヨーテブラウンの2色のみです。
蚊帳は共通
どちらも蚊帳付きネットが装備されており、使わないときにはハンモックの上部分に固定できるようになっています。使いたときにサッと降ろせば簡単に虫除けできて便利です。また、両脇にジッパーが装備されているため、どちらからでも出入り可能でストレスなく利用できます。
蚊帳ネットは、外から中は見えにくいですが中から外の様子は見えるような作りになっており、圧迫感はなく開放的な気分で休むことができます。
耐荷重も共通
荷荷重もフロントラインとトラベル共通で196cm、125kgまで可能で、余程の大柄な方でなければ問題なく使用することができます。
DDハンモックのフロントラインとトラベルの通気性や質感の違いを検証
DDハンモックのフロントラインとトラベルの通気性の違いや質感を検証してみました。オリーブがフロントラインでコヨーテブラウンがトラベルです。
通気性の違いは?
上がフロントライン、下がトラベル
通気性の違いを検証するために、フロントラインとトラベルの2重構造の外側の生地を透かしてみました。
フロントラインの方は、後ろの木が透けて見えてますが、トラベルの方は、まったく見えません。2つを見比べると通気性の違いがわかると思います。
フロントラインとトラベルの質感の違いは?
上がフロントライン、下がトラベル
2重構造の外側の生地の質感の違いは、フロントラインは肌触りのいい布のような質感で、トラベルはナイロン素材のシャカシャカした質感です。
体に触れる2重構造の内側の生地は、フロントラインとトラベルの質感の違いはなく、肌触りのいい布です。
DDハンモックのフロントラインとトラベルの防水性の違いを検証
フロントラインとトラベルの防水性を検証するために、ペットボトルの水をハンモックの下層部分にかけてみました。
防水性の違いは?
上がフロントライン、下がトラベル
同じ量の水をかけましたが、トラベルの方は水玉ができるぐらい水をはじき、フロントラインはしっかりと水を吸った結果となり、防水性に関してはあきらかな違いがでました。
こちらは内側の写真です。
上がフロントライン、下がトラベル
フロントラインは中までしっかりと浸透しています。短時間でここまで水を吸収したので、急な雨などの対策にDDタープの併用をおすすめします。
また、ハンモックの底部分が二重構造になっていますが、体に触れる内側の生地は、トラベルも同じように濡れますので、ご注意ください。
DDハンモックのフロントラインとトラベルの設営や寝心地の違いは?
実際の使い方にフロントラインとトラベルでどのような違いがあるのでしょうか。設営方法や寝心地の違いを解説します。
フロントラインとトラベルの設営の違いは?
フロントラインとトラベルはどちらも設営方法は変わりません。キャンプ場はもちろんですが、吊るせる場所と木があれば山でも川でも設営が可能です。軽量コンパクトで持ち運びにも便利、最小限の荷物で気軽に大自然を満喫できます。
DDハンモックのロープをくくりつける木の間隔は6~7m程度が適しており(歩幅で8歩~10歩)、高さは自分の身長から少し上を目安に設営します。夏場は風通しのよい場所、冬は風除けできる場所がおすすめです。
また、別売りのDDサスベンションを利用すれば簡単に設営できます。
フロントラインとトラベルの冬の寝心地の違いは?
冬の日中にフロントラインとトラベルの寝心地の違いを検証しました。
フロントラインの方は、肌触りがよく包み込まれる感じですが、通気性が良いため冷気や風を少し感じました。
トラベルの方は若干ですが、フロントラインより生地が頑丈なため安心感と冷気や風もさほど感じませんでした。
DDハンモックのフロントラインとトラベルどっちを買う?
フロントラインハンモックとトラベルハンモックを比較しましたが、どっちを選んだらよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、フロントラインハンモックとトラベルハンモックの選び方について個人的なおすすめポイントをご紹介します。
フロントラインハンモック
DDハンモックスジャパンでもフロントラインとトラベルどっちがおすすめかと聞かれるとフロントラインをおすすめするそうです。
3シーズンでは通気性が良く快適に過ごすことができ、冬場でもアンダーブランケットを使用することで、暖かく過ごすことができ、年中使用することができます。
トラベルハンモック
ハンモックとしてだけではなく、テントとしての設営も考えている方は防水性の高いトラベルハンモックがおすすめです。ただし冬は氷点下になると凍るので注意が必要です。
耐久性の面はタープと同じ生地を使用してるので、長く使えそうです。フロントラインハンモックと比較すると若干重くなりますが、軽量コンパクトに変わりはないのでソロキャンプにもおすすめです。
DDハンモックのフロントラインとトラベルの違いの検証動画
DDハンモックのフロントラインとトラベルの違いを検証した動画です。
DDハンモックのフロントラインとトラベルの違いのまとめ
ヒロシさんが使用していることでも人気のDDハンモック。フロントラインハンモックとトラベルハンモックの違いは、「通気性」と「防水性」と「重さ」になります。重さの違いは、70g程度なのでさほど気にすることではないと思います。
通気性の違いは、トラベルは氷点下では結露がつき凍ります。夏場では汗をかきやすくべたつく可能性があります。その点はまだ体験してないので、夏場に検証したら更新します。
防水性の違いは、ハンモック泊してみてあまり気にすることはないと思います。しいて言えば設営や撤収時に地面が濡れている場合、あると便利かなと思う程度です。それもスリーブなどオプションを使用すれば、解決できる問題です。
DDハンモック製品はハンモックに利用できるオプションも充実していますし、タープやリュックなども人気です。どれもコスパの良さでも定評があるので、これからハンモックキャンプをしてみようという方はぜひ検討してみてはいかかでしょうか。