今回は、DDタープの性能を最大限発揮できるおすすめのポールを3m×3m、4m×4mの2つに分けてご紹介します。さらにDDタープに最適なポールの選び方やポールエンドロックやポールが2本いるか?など張り方も一緒に紹介しています。
DDタープの使い方のレベルがアップして、ソロキャンプをより快適にできる内容となっていますのでぜひ参考にしてください。
DDタープとは
DDタープは数あるタープの中でも特に人気がある非常に優秀なタープです。中でもスクエアタープと呼ばれる正方形のタープが人気で、3m×3mと4m×4mの2種類のサイズがラインナップされています。
ポールがあればDDタープの性能を無駄にしない
防水性や耐久性に優れているほか、ポールを立てたりロープを取り付けるためのループがたくさん設けられていることで、多彩な張り方ができるのが特徴です。そんな優秀なDDタープの性能を無駄にしないためには、ポールもこだわって選ぶ必要があります。
DDタープに合うポールの選び方
まずはDDタープの性能を十分に活かすために、ポールをどのような点に注目して選べば良いのかをご説明します。ここでは特に重要な3つのポイントに分けてご紹介します。
DDタープに合うポールの長さは?
ポールの長さに関してはタープのサイズと、どのような張り方でタープを使用したいのかで決めましょう。
3m×3mのDDタープに使用するポールは1.5m以上あるものを、4m×4mのDDタープに使用するポールは2m以上あるものが向いています。
張り方に関しては、開放感のあるオープンな張り方をしたいのであれば長めのポールを、雨風がある時や周りから見られるのが嫌で周囲を囲むような張り方をしたいときは短めのポールを選ぶのが良いでしょう。
長さを調整できるポールが特におすすめで、つなげるポールの本数を変えて調整できるタイプ、プッシュボタンで細かく高さを変えられるタイプ、スライドして無段階に高さを変えられるタイプがあります。
DDタープに合うポールの太さは?
ポールの太さは、ポール自体の耐久性に影響します。太いほど耐久性が高くなり、その分重くなります。DDタープのメインとして使用するポールは、ある程度の太さ(直径1.4cm~2cm程度)があって丈夫なものを選びましょう。
ポールの素材で選ぶ
ポールの素材には、主にスチール・アルミのどちらかが使用されています。ポールの素材によく使用されているジュラルミンは、アルミの一種です。
スチール製のポールのメリットは丈夫なこと、デメリットは重いことと錆びやすいことです。一方でアルミ製のポールのメリットは軽量なこととサビに強いこと、デメリットはスチールと比べると強度で劣るということになります。
バックパックキャンプなど無骨なキャンプで、DDタープで使用するポールであれば、軽量で錆びに強いアルミポールの方が使いやすいです。
ポールエンドロックやポールが2本がいるのか?DDタープの張り方で解説!
正方形かつ沢山のループが付いているDDタープだからこそできる人気の張り方を4つご紹介します。ポールエンドやポールが2本がいるのか?気になってる方もおられると思うので参考にして下さい。これらの張り方を覚えておくことで、いかなる環境であっても快適な空間を自分で作れるようになります。
ポールエンドロックとは?
ポールエンドロックとはラバー製のものが多く、風でタープがあおられてポール先端からの張り網やハトメの抜けを防止したり、タープを内側から持ち上げて使用する時、タープを痛めるのを防ぐ働きをします。
DDタープの場合、ステルス張りのような、タープを直に持ち上げる際に使用します。
DDタープの張り方①ダイヤモンド張り
ダイヤモンド張りは、上から見ると文字通りダイヤモンドの形になる張り方です。1本のポールと4本のペグで簡単に設営できる上、見た目がシンプルでカッコいいのでおすすめです。多少の風を防げるほか、周囲からの視線もある程度遮ることができる張り方です。
タープの後方となる角を内側に折ってペグで2箇所固定し、入り口となる前方の角の部分をポールで持ち上げます。最後に左右の余っている角の部分をペグで地面に固定して完成です。
DDタープの張り方②ビークフライ
ビークフライはタープの4分の1ほどを内側に折り込むことで、タープ内の地面をすべて覆うことができる張り方です。地面にそのままマットを敷いて寝るのが嫌な方や、地面からの匂いや湿気が気になる時におすすめです。
張り方はとても簡単で使用するポールは1本、ペグは3箇所に打ちます。先にタープを地面にピンと広げて3箇所をペグで固定、そして頂点になる部分をポールで立てるだけで完成です。1本のポールだけで設営できる張り方ですが、ポールを2本に増やすことでオープンな状態で使用することもできます。
DDタープの張り方③ステルス張り
ステルス張りはダイヤモンド張りやビークフライと比べて設営の手順が多く少々複雑ですが、ワイドで風を受け流す形状となっているため強風にも耐え、周りからは中の様子がほとんど見えなくなるので人気がある張り方です。
使用するポールは2本、ペグは12本必要です。最初にタープ後方の角を除いた3箇所を固定し、その左右の角の部分を飛ばしたところの2箇所を固定。その後に入り口部分をポール1本で持ち上げ、余った部分にロープを取り付けて後ろに引っ張ります。最後にタープ内の天井を短めに調整したポールで持ち上げて完成です。ステルス張りが綺麗にできていると、上級者のような雰囲気が出ます。
ステルス張りの場合、内側からポールで持ち上げる張り方なので、ポールエンドがあるほうが、DDタープを傷つける心配がありません。
DDタープの張り方④パスファインダー
パスファインダーは2本のポールを使って高さと奥行きのある空間を作り出す張り方です。ステルス張りと同様、設営の手順が多いので上手に張るには慣れが必要ですが、1人で使用するのであれば中に荷物を置いても十分なスペースが確保できます。外観はまるで本当のテントのような形状です。
最初に後方を2箇所、前方を2箇所ペグで固定するのですが、この時に前方の2箇所の固定位置がずれていると綺麗に張れません。その点に注意しながらペグ打ちをした後に、入り口部分をポールで持ち上げます。最後にもう1本のポールをタープの後ろに立てて、タープの天井を吊り上げて完成です。
DDタープのポールの付け方
DDタープにはハトメではなくループでポールを固定します。DDタープのループは少し大きめなので、タープ設営時にポールの先端からループがずれてしまうことがあります。ずれや抜けを対処するポールの付け方を紹介します。
ポールの付け方
ポールの先端部分に普通にループを付けただけでは、風にあおられてループが抜けることや下にずれたりします。対処法として
少し見えずらいですが、一度ループをネジっています。簡単なことですがループをねじることで、ポールからループが抜けることや下にずれたりすることがなくなります。
ポールを立てる前に、張り網(パラコード)を結んでおくと、一人でもポールが立てやすいです。
3×3のDDタープにおすすめのポール
それではここから、DDタープで使用するのにおすすめのポールをご紹介します。まずは軽量・コンパクトで、1人で使用するのにちょうど良い3m×3mのDDタープに最適なポールのおすすめです。
スノーピーク ライトタープポール150
<商品スペック>
- 使用時サイズ:高さ150cm
- 収納時サイズ:ー
- 直径:1.4cm
- 重量:300g
- 素材:アルミニウム
大人気スノーピークの超軽量なポールです。無駄のないシンプルなデザインと造りの良さは、さすがスノーピークといったところです。ショックコードが内蔵されているためポール同士がバラバラにならず、組み立てが楽な上に紛失する心配もいりません。
細かい長さ調整はできませんが、その分構造がシンプルでこれだけの軽さが実現できています。リーズナブルな価格でありながら高品質で、3×3のDDタープにとても使いやすいポールです。
FIELDOOR アルミテントポール
<商品スペック>
- 使用時サイズ:高さ最大180cm
- 収納時サイズ:37cm
- 直径:1.6cm
- 重量:300g
- 素材:A7075 超々ジュラルミン
優れた強度を持つ超々ジュラルミンでできている2本セットのポールです。つなぐ本数を変えることで高さを調整できます。ポールが6本セットになっており、6本つなぐと180cm、5本つなぐと150cmとなります。
3m×3mのDDタープでは150cmの高さのポールが必要になることが多いので、6本のうち1本はスペアとして、もしくはあとちょっと高さが欲しい時のために持っておくといった使い方ができます。
アライテント コンパクトポール150cm
<商品スペック>
- 使用時サイズ:高さ最大150cm
- 収納時サイズ:41cm
- 直径:ー
- 重量:225g
- 素材:7001ジュラルミン
4本に分割しているポールをすべて1本のポールの中に収納できてしまう特殊な構造をしています。ここまでご紹介してきたスノーピークとFIELDOORの2つと収納時のサイズを比べると、長さについてはそれほど大きな差はないのですが、ポールを1本にまとめれるため体積的にはかなり小さくなります。
それほど大きなリュックでなくても簡単に入り、荷物を圧迫することもありません。それに加えて非常に軽いので、もしもの時の備えとして持っておくのも良いでしょう。荷物を可能な限り小さく軽くしたい方にとてもおすすめなポールです。
4×4のDDタープにおすすめのポール
次は4m×4mのDDタープに最適なポールのおすすめをご紹介します。3m×3mのタープよりもタープ自体が重いことに加えて風の影響を受けやすいので、強度があって使いやすいポールを厳選しました。
DOD コンパクトタープポール
<商品スペック>
- 使用時サイズ:高さ最大約200cm
- 収納時サイズ:40cm
- 直径:1.9cm
- 重量:1000g
- 素材:アルミ合金
DODが販売していた従来のポールを改良し、耐久性と使いやすさが向上した新製品です。直径が1.6cmから1.9cmに変わり、接続部分のボタンを大きくすることで抜きにくさが解消されました。さらにポールの先端部分には曲げ加工が施され、タープが抜けにくくなっています。
最大で約2mもの高さになるポールですが、6本継ぎのためとてもコンパクトに収納することができます。つなげる本数を変えて5段階の高さに調整が可能なので、4×4のDDタープの幅広い使い方に対応してくれるところも魅力です。
エリッゼ アルミタープポール
<商品スペック>
- 使用時サイズ:高さ最大215cm
- 収納時サイズ:70.5cm
- 直径:3.2cm
- 重量:1000g
- 素材:6061アルミニウム
燕三条にて高品質な金属製品を多数製作している「村の鍛冶屋」のポールです。直径が3.2cmと太く、そして厚みがあるのでとても丈夫です。4m×4mのDDタープの重さや多少の風くらいではびくともしません。
3本継ぎでそのうちの1本はプッシュボタンで高さの調整が可能です。185cmから215cmまで10cm間隔で調整できます。艶消しの赤色が見た目にも優れていて、ミリタリーな色が多いDDタープのアクセントにもなります。
3×3と4×4のDDタープ両方におすすめのポール
3×3、4×4のDDタープ両方に使える伸縮自在のタープポールを紹介します。
ロゴスシステムロックポール
<商品スペック>
- 使用時サイズ:230cm
- 収納時サイズ:90cm
- 直径:約30mm
- 重量:480g
- 素材:ー
90cm~230cmまで5cmきざみで28段階の長さ調節が可能なポールで、3×3に最適な150cmや4×4に最適な200cmの長さ両方に対応できます。張り方の種類が多いDDタープに必要なポールの長さに調節できる万能ポールで、ポールエンド付きなので、ステルス張りもタープを痛めることなく対応できることもポイントです。
DDタープ DD Tarp Pole
<商品スペック>
- 使用時サイズ:220cm
- 収納時サイズ:110cm
- 重量:560g
- 素材:ー
DD Hammocksのタープポールで、110cmから220cmに伸びる3つのテレスコピックセクションから構成されており、好みの長さに自由に調節することができます。
DDタープはポールで使い方が広がる!
ポールはタープの柱になる部分なので、適した長さと耐久性がある物を選ばなくてはなりません。今回ご紹介した6つのポールは、DDタープの性能を十分に活かすことができる優秀なアイテムばかりです。
数あるタープの中からDDタープを選んだ方は、道具に強いこだわりを持っている方でしょうから、ポールもしっかりこだわりましょう。そしてこの記事に記載している4つのDDタープの張り方にも楽しんで挑戦してみてください。