キャンプで使用する斧で、特に人気でキャンパーから支持される手斧、ハスクバーナ(手斧)、ハルタホース(オールラウンド)、グレンスフォシュ(アウトドアアックス)の違いについて当記事では解説していきます。
5分程度で読める内容となっていますので、斧の性能が気になっている方は是非参考にしてみてください。
キャンプに斧はいらない?
キャンプ場での薪割りを行うには斧や鉈、ナイフといった幅広いアイテムが存在しますが中でも最も楽に薪割りを行えるのが「斧」。特に冬場などの寒い季節のキャンプでは、燃料となる大量の薪を準備する必要があります。そんな時に楽々と超良い大きさの薪を大量生産できるのも、斧を使用するメリットとなります。
また自分で燃料を準備する工程も、斧で薪割りを楽しむ魅力。更に斧を振り下ろした時に「パカーン」と割れる爽快感も、自分で薪を割って準備を行うキャンプならではの楽しみでしょう。
キャンプ斧と鉈の違い
薪割りに必要なアイテムとして、真っ先に候補が上がる「斧」と「鉈」ですが大きな性能の違いはご存知でしょうか。大きな性能の特徴として、重みが一点に集中し硬い薪でも割る事ができるパワーを持っているのが「斧」。薪を割っていると時々現れる硬い節目でも、斧であれば自慢の重量で叩き割る事が可能です。
一方鉈は長さを持つ分、力が分散されるので斧のような薪割りに必要なパワーは持ち合わせていません。その為キャンプで薪割りを専門として行うアイテムとして選択肢に入れるのであれば、斧の準備がおすすめです。
ただし鉈は切れる範囲が多いので秘境を求めて釣りを行う時など、道無き道を進むシチュエーションが多い場合には遮る木々や雑草を切り進むアイテムとして選択肢となるでしょう。
ナイフのバトニングでは限界がある
敢えて原始的な器具を駆使して不便さを楽しむブッシュクラフトでは、専用ナイフを用いてバトニングを行います。勿論不便さの中を楽しむ事が前提となるので、薪を割っていると時々出現する硬い部分が現れるとお手上げ状態になる事も。
特に冬場のキャンプで暖を取るために、大量の木々を消費する環境下では、ナイフでのバトニングはどうしても限界があります。ブッシュクラフト初心者や、バトニングを少し齧ってみたい方は緊急用としても斧を準備しておく事をオススメします。
キャンプで人気の手斧3つをご紹介!
薪割りでは大活躍が予想される斧ですが、キャンパー達から支持される人気のキャンプアックスを揃えてみませんか。そんなアウトドアでの使用にオススメな斧を当記事では3つピックアップ。
これから斧の購入を検討している方は、是非参考としてお役立てください。
ハスクバーナ(手斧)の特徴やスペック
全長 | 38cm |
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斧刃の厚み | 8cm |
斧頭の長さ | 15cm |
重量 | 997.9g |
材質 | 刃/スウェーデン鋼・柄/ヒッコリー |
痩せた大地と寒い環境を生き抜くために、唯一豊富な資源である鉄鉱石と木々を利用してきたスウェディッシュの英知が詰まった斧。そんなハスクバーナ社の斧の中でも、アウトドア用として高い人気を誇るのが「手斧38cm」です。
安価で高い品質が自慢のスウェーデン鋼を使用し、力を無駄な無く伝達し、高い耐久度を誇る最高級木材であるヒッコリー製のハンドルが魅力の斧。大きさも持ち運びに丁度良い大きさで、ソロキャンプでも不便しないサイズ感となっています。
また高性能な海外製品である事にも関わらず、購入しやすい価格帯なのもハスクバーナー「手斧38cm」の魅力。比較的安価な値段で焚火キャンプの相棒として、最後まで共にサポートし続けてくれる高い耐久度を誇っています。
300年以上の歴史の原点として、林業製品を手掛けてきたハスクバーナ社のノウハウが詰め込まれた製品。最小限の力で、次々と薪を割る事ができる性能が自慢です。ノンストレスで薪割りを行えるので、限られた時間の中で焚火を楽しむ時間短縮に拘りたい方にもオススメの商品でしょう。
ハルタホース(オールラウンド)の特徴やスペック
全長 | 44cm |
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斧刃の厚み | 9cm |
斧頭の長さ | 15.5cm |
重量 | 1010g |
材質 | 刃/スウェーデン鋼・柄/ヒッコリー |
元々はスウェーデン海軍が用いる釘や鋲の製造を手掛けていた、数百年以上の歴史を誇るスェーデンの老舗工房「ハルタホース」。ハルタホースから販売される人気製品が「ハルタホース オールラウンド」です。熟練の職人が数百年近い年月から守り続ける伝統的な鍛造が用いて鍛え上げた、最高品質のスウェーデンアックススチールが使用された斧です。
そんなハルタホースの中でもキャンプ用斧として高い人気を誇るのが、アウトドアに便利な小型斧ハチェットシリーズに属する「オールラウンド」です。伝統的な製法を用いることにより、刃こぼれし辛く切れ味が持続する斧を実現。鉄鋼部分に刻まれた、静養感満載のロゴが演出する高級感溢れるデザインが魅力です。
更に年月が経つほど味わい深くなる、オリジナルレザーカバーも準装備。ベルトにも取り付け可能で、手を使わなくても持ち運べるので駐車場からキャンプ場までの持ち運びにもGOOD。無駄のないクールなデザインと機能性のバランスに優れた高級アックスでしょう。
グレンスフォシュ(アウトドアアックス)の特徴やスペック
全長 | 37cm |
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斧刃の厚み | 6.5cm |
斧頭の長さ | 12cm |
重量 | 600g |
材質 | 刃/スウェーデン鋼・柄/ヒッコリー |
世界各地の軍で特殊部隊のサバイバル講師を務めた冒険家と、親子三代に渡り高い技術力で斧を製造してきた職人の2人が共同開発を行い誕生したアウトドアアックスの最高峰ブランドが「グレンスフォシュ」の「アウトドアアックス」です。木材加工は勿論、調理やナイフとして用いる事まで想定され人間工学に基づいた特殊設計が施されたキャンプギアです。
グレンスフォシュの斧は職人の手作りによる特殊な製法を用いており、大量生産ができないため限りある生産数から世界各地への供給バランスの調整を行なっています。在庫が無い事も珍しくない、貴重な製品から高い所有感を感じさせてくれる一品です。
更に一本一本の斧にはスウェーデンの選ばれた数少ない職人が責任を持って担当し、職人の名前であるイニシャルが刻まれています。デザインと品質、共にキャンプ用斧の中でも最高峰となる製品が魅力の商品です。
最強はどれ?キャンプ用におすすめの手斧3種を徹底比較!
それぞれキャンプで高い人気を誇る斧を3つ紹介した所で、それぞれの製品の違いを比較していきます。どの製品を選ぶか迷っている方にも分かりやすいように解説していますので、是非参考にしてみてください。
デザイン面での違い
まず初めにデザイン面での違いを比較していきます。
ハスクバーナ(手斧)
デザインよりは機能性を重視し、コストパフォーマンスの良さを実現しているのがハスクバーナ斧の特徴。ハンドル部分は人体工学に基づいた設計で精度が高い反面、鉄鋼部分は鋼の鍛錬のみ注力したワイルドなデザインとなっています。
ハルタホース(オールラウンド)
高い制度でクッキリとロゴが刻印されたデザインが、ハルタホースの特徴。紹介した3つの斧の中でもデザインと機能のバランスが取れた製品となっています。
グレンスフォシュ(アウトドアアックス)
最高峰の品質から、斧全体の洗練されたデザインがグレンスフォシュ製の斧の特徴です。斧全体が演出する、スキのない高い制度のデザインが魅力。
重さの違い
- ハスクバーナ(手斧):約1kg
- ハルタホース(オールラウンド):約1.1kg
- グレンスフォシュ(アウトドアアックス):約0.6kg
当然ですが、3本とも公式で記載されている数値と同じぐらいでした。
ネットで手斧を選ぶ注意点として、斧頭の重さなのか、斧全体の重さなのか、表記がまちまちな場合があるので、間違えないようにしましょう。
リュックへの収納面の違い(長さ)
リュックへちゃんと収まるのか?収納面の違いを比較してみました。リュックはカリマーSFパトロール45とサイバトロンで検証してます。
カリマーSFパトロール45の場合
ハスクバーナ(手斧)
グレンスフォシュ(アウトドアアックス)
ハルタホース(オールラウンド)
サイバトロンの場合
ハスクバーナ(手斧)
グレンスフォシュ(アウトドアアックス)
ハルタホース(オールラウンド)
2つのリュックでは、ハスクバーナ(手斧)とグレンスフォシュ(アウトドアアックス)は収納面では問題なさそうですが、ハルタホース(オールラウンド)は長く収まりが悪くなります。工夫をすれば収納できますが、44cmはバックパックには長いという結果になりました。
薪割りのしやすさの違い
針葉樹と広葉樹の薪割りの違いを検証してみました。
針葉樹の薪割りの違い
それぞれ問題なく薪割りすることができました。個人的な意見ですが、薪割りのしやすさの違いはハルタホース(オールラウンド)では少し重く、グレンスフォシュ(アウトドアアックス)では軽すぎる感じがしました。一番気持ちよく出来たのは、ハスクバーナ(手斧)でした。
広葉樹の薪割りの違い
グレンスフォシュ(アウトドアアックス)は少し苦戦しました。薪割りできない事もないですが、広葉樹の薪割りは時間がかかることを覚えておいた方がよさそうです。ハスクバーナ(手斧)でも問題ないですが、ハルタホース(オールラウンド)の方が長く重さがある分、一番気持ちよく薪割りできました。
削り作業の違い
ポールやペグを作るブッシュクラフトをイメージして比較してみました。
グレンスフォシュ(アウトドアアックス)は非常に手斧が振りやすく手が疲れにくいので、短時間で削る事が出来ました。ハルタホース(オールラウンド)は重く時間もかかり手が疲れました。ハスクバーナ(手斧)も重く感じますが、さほど疲れもなく削ることができました。
キャンプ用におすすめの手斧3種を比較してみて
3本の人気の手斧を比較してみて、キャンプでオールラウンドに使うなら、ハスクバーナ(手斧)が一番使いやすいです。バックパックでソロキャンプしたりブッシュクラフトを楽しみたい方には、グレンスフォシュ(アウトドアアックス)が軽量で扱いやすくおすすめです。
ブランド | Husqvarna | Hultafors | GRANSFORS BRUK |
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商品 | |||
全長 | 38cm | 44cm | 37cm |
斧頭の長さ | 15cm | 15.5cm | 12cm |
斧刃の厚み | 8cm | 9cm | 6.5cm |
重量 | 997.9g | 1010g | 600g |
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人気の手斧で快適な焚火ライフを!
効率良く薪割りを行うには必要不可欠となる斧で、キャンプに便利で高い人気を誇る3種類のアウトドアアックスを当記事では比較していきました。それぞれキャンプに必要な要素を兼ね備え、キャンパー等から絶賛の声が上がる世間にも認められた製品です。
そんな人気製品の中から自分にピッタリの斧探しの参考として、当記事をご活用頂ければ幸いです。