スノーピーク「タクードストーブkh-002bk」は、IGTと合体可能な肌寒い季節にうってつけのアイテム。
当記事では購入を検討している方が気になる、暖かさやサイズ感の詳細を解説していきます。
スノーピーク「タクードストーブkh-002bk」スペック

商品名 | タクードストーブkh-002bk |
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サイズ | 幅371mm×奥行358mm×高さ334mm |
重量 | 6Kg |
出力 | 2.15kw(1,800kcal/h相当) |
タンク容量 | 3.1L |
燃焼時間 | 15時間 |
「タクードストーブkh-002bk」は一言で説明すると、スノーピークが販売する調理が可能な小型石油コンロです。
ストーブという名前が付くものの、使用用途のメインは煮炊き用のコンロなので暖房機能は冬用ストーブほどの性能はありません。
ですが昼と夜の寒暖差の激しい肌寒い季節に使用するにはピッタリの製品で、体の芯から温まる汁物料理を作成するのにピッタリ。
更に小型ガスストーブのように重心が高く料理をひっくり返してしまう心配も、タクードストーブであれば抜群の安定感により安心して汁物の加熱が可能です。
側面は熱が放射し難い設計を採用してるため、寝相で寝袋などが触れてしまい火災の原因に発展する危険性も少ない安全性も魅力。
また本体から発する熱気により、柔らかい暖かさで程よい暖を取る事ができるのもタクードストーブの魅力です。
寒い季節に肌寒くなる風通りの良い足元を温めてくれるので、夜間の団欒のひと時を楽しくさせてくれるアイテムでしょう。
タクードストーブのデザイン

タクードストーブはブラックをベースとしたシンプルながらも、洗練されたデザインが魅力的。
主張しすぎないシンプルながらも可愛らしいスノーピーク特有のロゴも、アウトドアブランドの最高峰を所有している満足感を引き立たせてくれます。
夜間には製品上部から見える青白い炎と温もりで、調理やお湯を沸かしながら癒しのひと時を与えてくれる製品です。
タクードはOEM商品?
タクードは、レインボーストーブなどの石油ストーブとして有名な「トヨトミ」のOEM(スノーピークロゴが入ったトヨトミの受託製造品)です。スノーピークでも「レインボーストーブ」が販売されてますが、そちらもOEMです。
タクードの原型は、「トヨトミ K-3F」という石油コンロで、見た目のデザインは大きく違いますが、内部の構造はそっくりに作られています。
タクードストーブの特徴

燃料タンク3.1Lで15時間燃焼

タクードストーブには財布に優しい経済的に優しい灯油を採用しており、ガスやガソリンに比べて経済的に利用できるのも大きなメリット。
燃料タンクの容量は3.1ℓ、連続の燃焼時間は15時間前後が目安で燃料満タンの状態で寒さが厳しくなる夜間〜日の出まで燃焼し続けてくれます。一番寒い時間帯に継続して燃焼し続けてくれる機能が採用されているのも、タクードストーブの魅力です。
灯油漏れしにくい給油口

燃料口はゴムパッキンで密封できる構造が採用されており、車内などの移動中に灯油漏れしにくい作りを採用されており、今まで使用して灯油が漏れたことはありません。
スノーピークのIGTと合体して使用が可能

タクードストーブは、スノーピークから販売されるIGT(アイアングリルテーブル)と合体して使用できる構造を採用しています。
そのためスノーピークファンであれば徐々にアイテムを集めていく楽しみが味わう事ができ、タクードストーブも仲間に加える事が可能。
更に側面は熱が篭り難い設計を採用しているので、ドッキングしたタクードストーブが足に触れて大火傷する危険性が少ない作りになっています。
また洗練されたデザインから家庭用での使用にもピッタリで、コンロ数が足りない時に汁物加熱用としてや肌寒い季節に庭先でのBBQといった場面でも大活躍。
アウトドアだけに縛られないスノーピークらしい機能性も、タクードストーブを導入するメリットの一つでしょう。
高い防風耐性も魅力的

タクードストーブは燃焼部分が鉄板で囲まれた形状を採用しているため、炎が吹き消され難い構造を採用していますそのため一定以上の風を伴うタープ下での使用も、安定して使用する事ができます。
ただし暴風の域まで達する風に対しては無力なので、防風性能の過信は禁物です。
コンパクトでソロキャンプにもちょうど良いサイズ感

タクードストーブは大きすぎず小さすぎない、丁度良いサイズ感が採用されています。
そのためファミリーキャンプだけではなく、ソロキャンプにも使用しても邪魔にならない適度なサイズ感から高い利便性を実現します。
タクードストーブの利用に推奨されているテント「ランドロック」では、邪魔になり難いよう計算された適度な大きさも嬉しいポイント。
勿論タープ下での炊事にも万能に使用できるので、ガスストーブが足りない状況での調理場の確保としても優秀です。
タクードはテント内で使える?

スノーピーク製のタクード対応シェルターなら、テント内での使用も可能です。
リビングシェルやランドロックなどのシェルターに限り使用が安全に使用することができます。対応シェルターであってもシートやマットの上では、火災の原因になりますので使用しないようにしましょう。
タクードストーブの使い方の注意点
タクードストーブの利点の数々についても解説していきましたが、実際に利用して気になった点も幾つか存在。
そこでタクードストーブの購入を検討している方が気になる、利用して気づいた使い方の注意点についても解説していきましょう。
収納ケースが付属しない
タクードストーブは残念ながら専用の収納ケースなどは付属しないため、剥き出しの状態で運搬や保管することになります。長期間の保管や移動中に気になるのが、蓄積されるホコリや汚れ、傷といったデザインを損なう外部要因もあります。
火力調整ができない

中火程度の火力を一定に加熱し続ける事ができるタクードストーブですが、強火や弱火といった火力調整は残念ながら行う事ができません。
そのため鍋底を焦がさないように火力調整として弱火のまま加熱し続けたい場合には、別売りのゴトクを用意する必要があります。
給油口が大きくない

タクードの給油口は2.1cmと小さいため、ヒューナースドルフの純正のノズルは入りません。ヒューナースドルフのカスタムの記事が気になる方はこちらの記事

火が見えにくく明るくない

燃焼筒が黒いステンレスで覆われており、一般的な石油ストーブのように、周囲を照らしてくれるような明るさは、ないです。
天板を付けた状態では炎が見えずらく、火がついてるか確認するためには、しゃがまないと確認しずらい場面もあります。燃料切れや消化し忘れは、一酸化炭素中毒にもつながるので、十分な注意が必要です。
暖房性能に過信は禁物
タクードストーブの機能は、煮炊き用のコンロというジャンル上から専用ストーブのような暖房性能は残念ながらありません。
そのため真冬の氷点下以下の気温を想定した使用には、タクードストーブのみでの使用は不安ですが、春秋用の若干肌寒い季節やサブストーブとしての性能は優秀で、真冬には暖房器具と併用する事で性能を最大限に発揮する事が可能です。
タクードは暖かい?アルパカと比較

外気温約10℃の環境で、テンマクの「サーカスTC」に、アルパカとタクードを入れて、15分と25分後の暖かさの比較をしてみました。
灯油ストーブの暖かさの検証を行うため、テント内に設置しましたが、周りの安全を十分に配慮の上、検証を行いました。

検証開始時の温度に多少誤差がありますが、しっかりとテント内の空気を入れ替えた状態なので、温度計による誤差です。

<15分後>
アルパカが15.7℃、タクードは14.9℃と0.8℃の差がでました。

<25分後>
アルパカが16.9℃、タクードが15.7℃と1.2℃の差が出ました。
この後2台とも入れた状態で、テント内の温度を測りましたが、19℃程度だったので、これ以上の温度差はないと思います。個人差はありますが、15℃がキャンプを快適に楽しめる温度帯と言われてますので、タクードでも十分暖かい検証結果となりました。
スノーピーク「タクードストーブkh-002bk」詳細まとめ
最後にスノーピーク「タクードストーブkh-002bk」の詳細について、まとめていきましょう。
- タクードストーブは石油を燃料にする、煮炊き用のコンロ
- 重心が安定していることにより、汁物などの加熱に最適
- 燃料容量は約3リットルで15時間燃焼できる設計から、経済的に利用する事ができる
- IGTと合体して使用する事が可能なので、スノーピークのヘビーユーザーにも嬉しい設計
- 絶妙なサイズ感から万能に使用できる
スノーピーク「タクードストーブkh-002bk」の購入を検討している方は、参考としてお役立て頂けたでしょうか。
IGTと合体可能なタクードストーブは、スノーピークファンであれば寒暖差の激しい現場へ是非とも揃えておきたいアイテムとなっています。
肌寒い季節のキャンプで身も心も温まる、暖房機能を兼ね備えたコンロを導入して暖かく快適なキャンプのお供にタクードストーブの導入を検討してみては如何でしょう。

