家庭でもすっかり定着した鉄鋳製の小さなフライパン「スキレット」。焚き火や炭火などに直接かけることができるので、キャンプなどアウトドアシーンでも活躍する調理器具です。そんなスキレットをなんとダイソーで買うことができます。今回は、実際にダイソーのスキレットを使って料理を作ってみました。
ダイソーのスキレットの基本情報
今回ご紹介するのは、ダイソーの「スキレットM」です。キャンプ好きの人の中には、実際に使用している人も多いのではないでしょうか。
ダイソースキレットのスペック
- サイズ:内径が約151㎜、深さが30㎜
- 重量:約735g
- 材質:鋳鉄
- 価格:300円(税別)
価格は、さすがに100円ではなく300円で、通称300スキと呼ばれている商品です。
ダイソーのスキレットの特徴
ダイソーには、今回の「スキレットM」以外にも、たくさんの種類の鋳鉄製の鍋や皿などの調理器具があります。
鋳鉄製の特徴のひとつとしては、高温で使用できること。テフロン加工などされたフライパンでは、高温で空焚きをする表面の加工が剥げてしまいますが、鋳鉄製ならば直火でがんがん使うことができます。そのため、キャンプなどで炭火や焚き火で調理するのに向いています。また、保温性が高いため料理が冷めにくいといったメリットもあります。
ダイソーのスキレットの最大特徴は、コスパの高さ!通称ニトスキとして人気のニトリのスキレット15㎝が454円であるのに対して、ダイソーの「スキレットM」は300円とさらにお手頃の価格です。
ダイソーのスキレットにはシーズニングが必要
通常のテフロン加工などされたフライパンと違って、スキレットは使い始める前に焦げ付いたり錆びたりしないようにシーズニングという準備が必要です。
シーズニングは、販売時に錆びないように塗られている錆止めやワックスを洗い落して、その後スキレットの表面に油を馴染ませます。
シーズニングの詳しいやり方については、「意外と簡単!スキレットの失敗しないシーズニングのやり方を解説!」をご覧ください。
ダイソーのスキレットを使ってアウトドア料理
実際にキャンプでダイソーの「スキレットM」を使って料理を2品作ったのでレシピをご紹介します。
ダイソーのスキレットで【たこ焼き】
ファミリーキャンプでおすすのスキレット料理が「たこ焼き」です。たこ焼きといっても使うのは市販の冷凍たこ焼き。普通は電子レンジで温めて食べますが、スキレットでも美味しく調理ができるんです。
1.まず最初にスキレットを火にかけて温めます。ちなみに熱で芝生が傷まないようにバーベキューコンロの下に敷いているのは、ダイソーのステンレストレー。約44×34㎝の大きさで200円(税別)でした。
2.スキレットに大さじ2杯程度のサラダ油を入れます。すこし多いかなと思っても、カリッとたこ焼きが仕上がるので大丈夫。
ここで登場したのが、市販の冷凍たこ焼き。製造メーカーはどこのものでもかまいません。個数も人数に合わせて選びましょう。
3.サラダ油が十分に温まったら、スキレットにたこ焼きを並べます。ダイソーのスキレットMには10個のたこ焼きが並びました。並べたら時々転がしてたこ焼きの向きを変えてまんべんなく温めます。
4.同じサイズのスキレットがもう1個あれば、ひっくり返して重ねると蓋として使用できます。蓋をすることで早く温まりますが、無くても大丈夫です。
5.たこ焼きの中までしっかりと温まったら完成です。お好みでお好み焼きソース、マヨネーズ、かつお節、青のりなどをかけて頂きましょう。
ダイソーのスキレットで【タコとシメジのアヒージョ】
スキレットを使ったアウトドア料理で人気なのが「アヒージョ」です。アヒージョとは、ニンニクとオリーブオイルで煮込むスペイン料理で、バルなどでお酒のおつまみとして提供されます。
1.スキレットにオリーブオイル、スライスしたニンニク、種を抜いた鷹の爪を入れて火にかけます。
2.にんにくの香りが出てきたら、タコとシメジを入れて火を通します。今回は、タコの足ではなく頭を使いました。タコと言えば普通は足が食べられますが、北海道では頭が人気なのです。しかも足に比べて安い!なお、タコは水気が残っているとオリーブオイルがはねることがあるので、キッチンペーパーなどでよく水気を切ってからいれましょう。
3.ミニトマトを半分に切って加えます。ミニトマトに軽く火が通ったら完成です。好みで塩やパセリをふります。フランスパンを添えて、オリーブオイルに浸して食べるとおいしいですよ。
スキレット料理が気になる方は
ダイソーのスキレットを買って良かった点
ダイソーのスキレットの良さは、圧倒的なコスパの良さです。使う前にもシーズニングが必要なスキレットですが、使用後もきちんと油を敷いて手入れをしないと錆てしまいます。
その手間が面倒くさそうと、買うのを迷っている人もいるのではないでしょうか。しかし、ほとんどの錆はこすり洗いすれば落ちるので、またシーズニングを行えば使うことができます。なにより安いので、もし使わなくなってももったいなくない!
また、ダイソーのスキレットSもMも大きすぎないので、料理を作ってそのまま出せば器としても使えて、食卓をおしゃれに演出してくれます。
ダイソーのスキレットの残念な点
特に残念なところが見当たらないダイソーのスキレットですが、あえてあげれば合わせて使える蓋やハンドルカバーがあれば良かったですね。今回のたこ焼きでは、もう1つのスキレットを蓋代わりに使いましたが、専用の蓋があればもっと使いやすいですよね。
また鋳鉄製のスキレットは柄の部分も熱くなるので、そのまま手で持つと火傷をしてしまいます。今回はキャンプだったので軍手を着けて持ちましたが、おしゃれなハンドルカバーがあればうれしいですよね。どちらもニトリでは用意されているので、今後のダイソーに期待しています。
ダイソーのスキレットのまとめ
ダイソーのスキレットは、しっかりと作りなのに超お買い得な価格。もちろん家庭でも使用できますが、アウトドアに出かけて焚き火や炭火にかけてワイルドに使いたいですよね。300円ですが、ちゃんと手入れをしたら長く使うこともできますよ。