キャンプには、好きなアイテムに囲まれてリラックスするという醍醐味もあります。デザイン性の高いキャンプギアは色々ありますが、特に人気なのが「男前デザイン」!
そんな男前キャンプを盛り上げるツールとしておすすめなのが鉄製フライパンです。無骨で男らしいデザインが魅力的なのはもちろん、美味しい料理も作れる優れもの!
そんな鉄製フライパンについて、メリットやデメリット、選び方、おすすめの商品などについて解説します。かっこいいフライパンが欲しい方は、ぜひ参考にしてください。
鉄製フライパンってどんなもの?メリットも紹介
鉄製フライパンの特徴は、高い熱伝導性と蓄熱性が特徴です。早く高温になるため、食材の表面をカリッと焼きあげられます。また、テフロン加工のように表面が劣化することがなく、丁寧に手入れさえすれば半永久的に使い続けられる耐久性があります。
鉄製フライパンはこんな料理を作るのにぴったり!
鉄製のフライパンはプロも使うほどで、100年以上使い続けられているものも少なくありません。では、鉄製フライパンはどのような料理に向いているのでしょうか?
メリットを最大限に生かせるのがステーキです。素早く表面をカリッと焼けて、肉汁を逃すことなくジューシーに仕上げられます。
もう一つのおすすめがパエリアです。蓄熱性が高いので早くふんわり炊き上がり、カリッとしたおこげも楽しめます。
このように、熱伝導性と蓄熱性を生かして普段のメニューがワンランク上の美味しさにできるのです。
さらに、鉄フライパンで調理することで日常の食事では不足しがちな鉄分を補充できるので、貧血気味の方などには特におすすめします。
鉄製フライパンは他のフライパンとどう違う?
魅力いっぱいの鉄フライパンですが、一般家庭で使われるフライパンとしてはアルミ製やステンレス製の方が主流です。また、同じ鉄製のスキレットも人気ですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
アルミ製やステンレス製との違いは何?
<アルミ製フライパンの特徴>
アルミ製フライパンの一番の特徴はその軽さにあります。鉄製フライパンと比べても非常に軽いので、持ち上げて煽る際にも腕への負担が少なくて済みます。熱伝導も高くてすぐに温度が上がるのがメリットです。
ただし、蓄熱性は高くなく高温にも強くありません。つまり、焚き火などの高温で強い火にはかけられないということなので、日常使いのフライパンとしておすすめします。
<ステンレス製フライパンの特徴>
ステンレス製の最大の強みは錆びにくいという点です。また、長年使っていても大きな傷はほとんど付きません。熱伝導率が低いため焼きムラが出てしまいますが、蓄熱性は高いため余熱を使ってゆっくり調理するのに適しています。
スキレットとはどう違うの?
<スキレット>
スキレットも鉄製ですが、製造過程に大きな違いがあります。鉄フライパンの多くは鉄板や鉄の塊を叩いて成型しますが、スキレットは鋳型に溶けた鉄を流し込んで作ります。そのため、表面に細かい穴が開いていて油の馴染みがとてもいいです。
<鉄フライパン>
それとは反対に、叩いて作る鉄フライパンの場合は表面に凹凸はなく、油はあまり浸透していきません。ただし、その分食材の旨味を逃すことなく調理できます。
鉄製フライパンの種類や選び方のポイントは?
鉄製フライパンを選ぶときのポイントは主に3つあります。
- サイズで選ぶ
- 鉄板の厚さで選ぶ
- 表面加工で選ぶ
まず、一般的なサイズは16〜30cmの間です。そのため、作りたい料理や何人分作るか、キャンプに持っていくかなどのポイントによって、適したサイズは異なります。
ちなみに、多目的に使えるのは22〜26cm程度のタイプで、2人分程度の料理を作るのにちょうどいいサイズです。大きいものほど重くなるので、使うときに負荷が大きすぎないかを確認してから買いましょう。
焚火台とフライパンの大きさ比較
キャンプのフライパンの大きさを選ぶ際には使用する焚火台のサイズも考慮しておくと失敗を抑えられます。ピコグリルのような焚火台の場合ですとサイズに関係なく使用できますがブッシュボックス・B6君のような小さな焚火台ですと大きなフライパンだとはみ出てしまいますのでお手持ちの焚火台に合わせて選ぶことをお勧めします。
ブッシュボックスにハイランダー26cmを乗せると大きくはみ出るのでサイドと中心の熱の当たり方が変わり部分的に温度の違いがでそうな感じです。
ピコグリルだと26cmのフライパン全体に熱があたります。
ピコグリルに16cmのちびパンだと調理は問題ないが柄が短いのでグローブが必要。
調理でのサイズ感の目安
16cmユニフレームちびパンで目玉焼きとウィンナーを焼いたサイズ感
23cmブッシュクラフト焚き火フライパン2.0で目玉焼きとウィンナーを焼いたサイズ感
26cmハイランダー焚火フライパンで目玉焼きとウィンナーを焼いたサイズ感
次にポイントとなるのが、鉄板の厚さです。1.2〜3mm程度まで厚さの種類があり、分厚いほど蓄熱性が高くなってその分重くなります。また、分厚いタイプほど加熱による変形が少ないためIHや焚き火で使える商品が多くなるのも特徴です。
さらに、出荷時にシーズニング処理がされているかどうかも選ぶ基準になります。自分で育てていく楽しみを味わいたい方には処理されていないものを、購入後すぐに使いたい方にはシーズニング済みのものをおすすめします。
キャンプにぴったり!取っ手がとれる商品も
特に取っ手の長さによってコンパクト性が変わるので、キャンプに持っていく場合には、取っ手の短いものや取り外しできるタイプがおすすめです。
ただし、取っ手が短いとフライパンが大きくなればなるほど持ち上げるのが大変になったり手元が熱くなったりしてしまうので注意しましょう。
鉄製フライパンにデメリットや注意点はある?
鉄製フライパンにはもちろんデメリットもあります。最大のデメリットは、手入れが楽ではないという点です。使用後すぐに洗わなかったり洗った後しっかり乾燥させなかったりすると、すぐに表面がサビてしまいます。
また、まだあまり使い込んでいない状態だと十分に油が馴染んでいないので、その都度たっぷりと油をひかなくてはいけません。
このように、他素材のフライパンとは異なり使う前も使った後も少々手間がかかります。しかし、その分愛着が湧き大切にしたくなるのも事実です。
おしゃれで便利なおすすめ鉄製フライパン10選を紹介
ここでは、話題性の高い人気商品を10つ紹介します。それぞれ特徴的なので、ぜひお好みのフライパンを見つけてください。
ユニフレーム(UNIFLAME)ちびパン
サイズ | 約直径16.3cm×高さ3.5cm |
材質 | 本体:黒皮鉄板(1.6mm厚) ハンドル:スチール |
重量 | 390g |
IH調理 | (公式情報なし) |
その他サイズ | – |
オプション商品 | シリコンハンドル(レッド・ブラック・ブルー) レザーハンドル ケース(カーキグリーン) リッド |
小ぶりなのでソロキャンプやバックパックキャンプ、ツーリングキャンプにぴったりの商品です。一人分の料理やおつまみを調理するのにちょうどいいサイズで、そのまま器としても使いやすいです。
黒皮鉄板と呼ばれる表面に酸化皮膜を形成した鉄板から作られているため、空気中の湿気で発生する赤サビを防いでくれます。使い込んでいくうちに酸化皮膜は剥がれてきますが、再度シーズニングで油をなじませればサビません。
とても安価なので、鉄フライパンを初めて使う方におすすめの商品です。
ハイランダー(Hilander)焚火フライパン(26cm)
サイズ | 約直径26cm×高さ3cm |
材質 | 本体:鉄板(1.6mm厚) ハンドル:ステンレス鋼 |
重量 | 770g |
IH調理 | 可 |
その他サイズ | 直径13cm(鉄板厚1.4mm) 直径16cm(鉄板厚1.4mm) ※鉄板厚1.4mm商品はIH不可 |
オプション商品 | 専用ハンドルカバー |
こちらはハイランダーとフライパンメーカー・藤田金属がコラボして作られた商品です。シーズニング処理が不要のハードテンパー加工が施されていて、防サビ効果が高いのが特徴です。また焚き火にも耐えられる厚い鉄板でできていて、最も分厚い1.6mm厚タイプの26cmフライパンはIHにも対応しています。
大きさの割に取っ手が短めに設計されているので、持ち運びの際にも邪魔にならない!お値段も安いので、コスパに優れたフライパンです。
ブッシュクラフト(Bush Craft)焚火フライパン
サイズ | 約直径23cm×高さ2cm |
材質 | 本体:鉄板(1.2mm厚) フタ:アルミニウム(耐熱塗装) 収納ケース:リネン |
重量 | 約500g(フタ約255g) |
IH調理 | (公式情報なし) |
その他サイズ | – |
オプション商品 | − |
こちらのフライパンは「現地調達」でハンドルを作るというコンセプトの商品です。自然の中にある枝を使って取っ手にします。なんともロマンチックな仕掛けですよね!
出荷時にシーズニング済みなので購入後はすぐに使えます。フラットな形状なため最初は安定感がありますが、加熱・冷却を繰り返していくうちに多少ガタ付きは出ます。しかし、アウトドアで使うには全く気になりません!手間や工夫を楽しみたい方にぜひ使って欲しいフライパンです。
槙塚鉄工所・フライパンディッシュ(中)
サイズ | 直径22.5〜23cm |
材質 | 本体:鉄板 |
重量 | 約525g |
IH対応 | (公式情報なし) |
その他サイズ | 直径16〜16.5cm |
オプション商品 | ディッシュジョイント ディッシュハンドル |
昭和47年設立の老舗鉄鋼所がひとつひとつ手作りしている味わい深い鉄製フライパンです。フライパンといっても取っ手は付いておらず、その姿はまるで平皿。調理するときはディッシュジョイント(別売)を取り付けて使います。
そのままテーブルに置いてお皿として使えて、シンプル且つ合理的なコンセプトが魅力的です。ハンドメイド商品なため量産はできず常に入手困難なので、チャンスがあったらぜひゲットしましょう。ワイルドで男らしいキャンプ飯にチャレンジしたい方におすすめの商品です。
SOTO(ソト)GORAフライパン(16cm)
サイズ | 直径18×高さ3.7cm |
材質 | 本体:鉄板 |
重量 | 約433g |
IH調理 | (公式情報なし) |
その他サイズ | 22cmサイズ |
オプション商品 | GORAリフター |
取っ手が付いていないタイプのフライパンです。別売りリフターを付けて使います。取っ手が付いていないので、荷物をコンパクトにしたい時におすすめです。また、焚き火でも使えるタフな作りで、軽量な上に価格が安いのも特徴です。表面のシリコンクリア塗装は出荷時のサビを防止するものなので、やはり使う前にはシーズニング処理をしてから使い始めましょう。
深さがあるので、焼く以外にも少量なら煮炊きもでき、これ一つで料理のレパートリーが増えます。手軽に色々な料理を作りたい方におすすめです。
スノーピーク(snow peak)フライパンPRO.1
サイズ | 直径24×高さ5.5cm |
材質 | 本体:黒皮鉄板(1.2mm厚) ハンドル:天然木 |
重量 | 約870g |
IH調理 | (公式情報なし) |
その他サイズ | − |
オプション商品 | − |
こちらは現在フライパン単体ではなく、ポット・水切りカゴとセットになってフィールドクッカー PRO.1として販売されています。
黒皮鉄板でできているのでタフでもちろん焚き火にかけてもOK!ただし、持ち手は天然木製なので火の大きさに注意しないとうっかり焦がしてしまうこともあるので注意しましょう。
シーズニング処理は自分でしなくてはいけませんが、こちらも使えば使うほど油が馴染んで使いやすくなります。少々値段は高めですが、スノーピークファンの方や長く愛用し続けたい方におすすめです。
ロッジ(LODGE)シーズンスチールスキレット(8インチ)
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サイズ | 約直径20×高さ3.6cm |
材質 | 本体:カーボンスチール(3mm厚) |
重量 | 1100g |
IH調理 | 可 |
その他サイズ | 10インチ(直径約26cm) 12インチ(直径約30cm) 16インチ(直径約39cm) |
オプション商品 | − |
スキレットやダッチオーブンの老舗メーカーとして知られているロッジですが、フライパンも製造しています。特徴は、厚さ3mmと他と比較しても圧倒的に分厚い鉄板で作られているという点です。熱伝導がよく短時間で高温になり蓄熱効果もあります。
こちらはシーズニング済みなので、購入後すぐに使えるというのも魅力的です。ただし、重いのでバックパックキャンプなどには適しません。本格的な料理を作りたい方や、キャンプで思う存分調理を楽しみたい方におすすめです。
ターク(Turk)クラシックフライパン(3号)
サイズ | 約直径22×高さ4.1cm |
材質 | 本体:銑鉄 |
重量 | − |
IH調理 | 可 |
その他サイズ | 1号(直径18cm) 2号(直径20cm) 4号(直径24cm) 5号(直径26cm) 6号(直径28cm) 7号(直径32cm) 8号(直径36cm) |
オプション商品 | − |
1857年にドイツで創業した歴史のある鉄製品メーカーのフライパンです。同シリーズは、熱した鉄の塊を職人が叩いて成型されているので、つなぎ目がなく丈夫なのが特徴です。一つ一つハンドメイドされていて、どこか無骨で男らしい仕上がりがかっこいい!使い込むほど油が馴染んで、ツヤが増してきます。
サイズ展開は豊富ですが、お値段は高めなので代々受け継いでいくのもおすすめします。ヴィンテージ感のあるデザインがお好きな方に買ってもらいたいフライパンです。
パール金属 鉄職人鉄製フライパン(18cm)
サイズ | 約直径18.5×13.5cm |
材質 | 本体:鉄 |
重量 | 510g |
IH調理 | 可 |
その他サイズ | 20cm、22cm、24cm、26cm、28cm |
オプション商品 | − |
こちらはものづくりの聖地とも言われる新潟県燕三条産のフライパンです。シンプルなデザインと煽りやすい長めの取っ手が特徴です。は表面にサビ止め塗装がされているので、使う前には必ずシーズニングをしましょう。鉄板厚は1.6mmなので、IHでも使えます!
シンプルデザインが好きな方や、安定した日本製商品が欲しい方におすすめです。
ペトロマックス(PETROMAX)シュミーゼアイゼンフライパン(sp28)
サイズ | 約直径28cm |
材質 | 本体:錬鉄 |
重量 | 1600g |
IH調理 | (公式情報なし) |
その他サイズ | 20cm、24cm、32cm |
オプション商品 | − |
ペトロマックスは、1910年にドイツで創業した灯油ランタンメーカーです。こちらのフライパンも熱く熱した鉄の塊を昔ながらの方法で叩いて伸ばして成型しています。そのため、重量がありどっしりとした使い心地です。一番の特徴は表面に付けられた網目状の溝で、肉汁などが流れやすく食材が焦げ付きにくくなります。
シーズニングをしてから使う必要がありますが、焚き火の火にもかけられるのでかっこよくキャンプで料理をするときにぴったりです。古典的な形と特徴的な網目が美しいフライパンなので、おしゃれでかっこいいフライパンが欲しい方におすすめです。
男前で便利な鉄フライパンの検討を!
かっこよく料理もおいしく仕上げられる鉄製フライパンについて、メリット・デメリットや選び方のポイント、おすすめ商品について紹介しました。鉄製フライパンには熱伝導性や蓄熱性などの魅力がありますが、お手入れに手間がかかります。しかし、その分使っているうちに愛着が湧いて長年使いたくなるキッチンツールです。
また、他の素材ではできない焚き火での調理も可能ですので、男前キャンプを楽しみたい方は是非鉄フライパンの購入を検討してみてください。