「カセットコンロ」は、屋内での調理に用いられることが多いですが、その火力と持ち運びやすさからアウトドアでも頼りになるギアです。
メーカーからアウトドア仕様のものが販売されているため、アウトドアやキャンプのスタイルに合わせて選ぶことができる反面、多種多様な製品のなかから選ぶことに苦労する人も少なくありません。
そこで、今回はキャンプやアウトドア用にも使える小型カセットコンロを5つご紹介します。選び方や危険性、注意点も合わせて解説するので、アウトドアでの使用を検討している方も目を通してみてください。
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キャンプやアウトドア用に使えるカセットコンロ選びの3つのポイント

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アウトドアやキャンプでカセットコンロを使用する場合は、屋内と違って移動することが多かったり風の影響を受けたりと、配慮する点が異なります。そこで、選ぶ際には、
- 小型でコンパクト
- 火力
- 防風性能
といったポイントを押さえることがとても重要です。ここでは、キャンプやアウトドア用のカセットコンロの選び方を具体的に解説します。
①小型でコンパクト

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アウトドアやキャンプでは、小型でコンパクトなカセットコンロの使い便利が良いです。
大きなものでは、持ち運びが不便で、調理場まで持って行ったり風向きによって移動したりする際にストレスになります。グループキャンプや大がかりな調理をしないのであれば、1口のカセットコンロで十分です。
しかし、「小さければ小さいほど良い」というわけでもなく、後ほど解説する火力と防風性能も考慮して選びましょう。
②火力

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火力は、調理のしやすさに直結します。
火力が弱いものは、風の影響を受けやすく熱が逃げたり消えてしまったりして、「せっかく持ってきたのにまったく役に立たない」といったことにもなりかねません。
アウトドアやキャンプでの使用が目的であれば、最低でも2,000kcal/h、できれば3000kcal/h程度の火力がほしいところです。
多少風がある環境でも、快適に調理するためにも高火力なカセットコンロを選びましょう。
③防風性能

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火力もそうですが、「防風性能」も大きなポイントです。
一般的なカセットコンロは、風が吹いている環境で使用することを想定していないため、影響を直に受けてしまいます。
その点、キャンプやアウトドア用のカセットコンロには風が通りにくい工夫が施されていることもあって、少々風があっても使用することが可能です。
ただし、かさばったり重さがあったりする製品も少なくないので、アウトドアやキャンプで携行性を優性したい場合は、別途「風よけ」を使うことをおすすめします。
カセットコンロをアウトドアで使うには風よけが必要
アウトドア用のカセットコンロであっても、風が強い場合は「風よけ」を用意することをおすすめします。
コンロ自体の防風性能の有無にかかわらず、風を遮ることが可能です。使わないときは、折りたたんで収納できるため荷物を圧迫することもありません。
また、周囲のものに火が燃え移ることもないので、安全面も確保できます。
カセットコンロをアウトドアやキャンプで使う危険性と注意点
カセットコンロは、屋外の調理を可能にする便利なものですが、火を扱うため“危険”がともなうことも忘れてはいけません。
アウトドアならではの注意点があるので、使用する前にしっかり把握してから使うようにしましょう。
風の影響を受けない環境を整える
屋外で使用する場合、風に吹かれて周囲のものに引火してしまう可能性があります。
カセットコンロの近くにものを置かないのはもちろん、置き場所を風裏にしたり風よけを使ったりなどして、火があおられないよう注意しましょう。
直射日光が当たる場所を避ける
天気が良い炎天下で使用すると、カセットボンベが熱くなり爆発するおそれがあります。
直射日光が当たる場所を避け日陰などを選んで使いましょう。
また、カセットボンベ単体であっても、車内など高温になる場所には置かない方が良いです。
テントや車内での調理に使用しない
天候が悪いからといって、テントや車内での使用は控えましょう。
周囲に引火する危険にくわえて、酸欠や不完全燃焼による一酸化炭素中毒につながる場合があります。
生死に関わる可能性もあるため、カセットコンロは通気性の良い場所でのみ使うようにしましょう。


キャンプやアウトドア用に使える小型カセットコンロのおすすめ5選

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アウトドアに最適な小型カセットコンロを5つご紹介します。携行性重視、高火力といったように、それぞれ特徴があるので、選ぶ際の参考にしてみてください。
イワタニ カセットフー マーベラスⅡ
<商品スペック>
- 使用時サイズ:幅380×奥行329×高さ324mm
- 収納時サイズ:幅380×奥行329×高さ110mm
- 重量:2,800g
- 最大火力:3,000kcal/h
防風性能に優れたカセットコンロです。カバーがそのまま風よけになるだけでなく、バーナー部分に風が当たらないよう防風リングが設置されています。
また、多孔式バーナーによって、多少風があっても高火力を維持することが可能。別売ではありますが、焼き肉や網焼きなどができるプレートが用意されているのも嬉しい点です。

イワタニ カセットフー風まるⅡ
<商品スペック>
- 使用時サイズ:幅357×奥行278×高さ115mm
- 収納時サイズ:-
- 重量:2,200g
- 最大火力:3,000kcal/h
2重の風よけが特徴で、屋外でも高いパフォーマンスを発揮するカセットコンロです。
バーナーに吹き込む風が抑えられるので、火力が逃げることもなく効率的に調理をすることができます。
付属の収納ケースに入れると持ち運びも便利です。

スノーピーク(snow peak) HOME&CAMPバーナー
<商品スペック>
- 使用時サイズ:幅346×奥行301×高さ120mm
- 収納時サイズ:幅90×奥行120×高さ255mm
- 重量:1,400g
- 最大火力:2,100kcal/h
持ち運びやすさを優先したい場合におすすめのカセットコンロで、とてもコンパクトに収納できる点が魅力です。
ソロキャンプや登山でも、荷物を圧迫することなく携行できるのは大きなメリットといえます。
ただし、風には弱いので、別途風よけを用意した方がよいでしょう。

イワタニ カセットフー タフまる
<商品スペック>
- 使用時サイズ:幅341×奥行283×高さ129mm
- 収納時サイズ:-
- 重量:2,400g
- 最大火力:2,800kcal/h
名前の通り非常に丈夫で、アウトドアには最適です。
耐荷重が20kgまで問題ないので、重量のある鍋やプレートを使った調理をすることもできます。
2重構造の風よけも備えられているため、多少の風であれば影響を受けることもありません。
少しかさばるものの、専用のケースに収納すれば持ち運びも便利。
「アウトドアでも本格的な調理がしたい」「使用頻度が高く頑丈なものがほしい」といった場合におすすめしたいカセットコンロです。
イワタニ ジュニアコンパクトバーナー
<商品スペック>
- 使用時サイズ:幅155×奥行155×高さ127mm
- 収納時サイズ:幅82×奥行68×高さ109mm
- 重量:274g
- 最大火力:2,300kcal/h
非常にコンパクトで、持ち運びやすい点が特徴です。
軽量かつ小型ということもあり、携行性を最優先に考える場合に最適。
特殊な形状の五徳によって、風が直接バーナー部分に当たりにくい工夫がされています。
ただし、あまり風が強い環境には向かないため、風よけを用意した方が安心です。


アウトドア用小型カセットコンロで調理の幅を広げよう

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カセットコンロは、キャンプや登山といったアウトドアでの調理の幅を広げてくれる便利なものです。選ぶ際は、
- 小型で携行性が高い
- 高火力
- 防風性能に優れる
この3つが当てはまるものをおすすめします。
もちろん、ここでご紹介したコンロから選んでもらっても良いです。
しかし、1番大切なのはご自分のスタイルに合ったものを選ぶことなので、アウトドアでの調理の相棒とも呼べるものを探してみてください。


