DODの「チーズタープ」は超大型のスクエアタープで張り方のアレンジ次第でいろんな状況に対応できます。チーズタープの基本的な張り方から4つのアレンジした張り方、最適なポールの長さまで解説していきます。チーズタープを購入予定の方からチーズタープが綺麗に張れない、もっといろんな張り方をしたいという方に参考になれば幸いです。
DODチーズタープの特徴
DODチーズタープとは、熱に強い素材を採用した大型のタープです。16カ所もロープやポールで固定できるハトメ部分が存在する特殊なケースを採用しており、複数の形状へ展開可能な設計と高いデザイン性が魅力。
さらに安っぽさを感じさせないカラーリングも魅力で、ひと目見るだけでアウトドアの上級者を感じさせる風格も嬉しいポイントです。
加えて同じ販売元であるDODのトンネル型テント「カマボコテント」と連結して、人気の「チーカマスタイル」で使用することも可能。大型テントと相性が良好なのも、チーズタープが高い人気を誇る秘密です。
ポリコットンだから火の粉や焚火の熱に強い
DODチーズタープには、焚き火などの熱や火の粉に強く穴が開きにくいポリコットン生地を採用しています。ポリコットン生地とは「ポリエステル」と「コットン」を配合して作成された生地で、双方のメリットを取り入れた生地です。
コットン素材の生地は熱に強く耐火性能を誇っているものの、重くて水を含むとカビやすいデメリットを抱えています。そんなデメリットをポリエステルと配合することにより解決し、一定の軽さと丈夫さ、乾きやすさを実現。加えて完全なコットン生地のタープと比較すると、値段体も抑えることができるのも嬉しいポイント。
そのため完全なコットン生地のタイプと比べると、非常にアウトドアに利用しやすい素材感が特徴となっています。
厚手の生地で夏場に嬉しい濃い影を作成可能
昼間にタープを設営したものの発生しがちなトラブルとして、タープの生地が薄く直射日光が貫通することにより過ごしにくい欠点が挙げられます。
特に真夏には影が薄い場合にはせっかく作成したタープ下の住居スペースの気温も上昇し、不愉快なキャンプを過ごしてしまうことも。
そんな悩みもチーズタープはポリコットン生地を厚手に使用しているため、ポリエステル生地のタイプより濃い影を作成し解決することができます。
そのため直射日光が辛く影の少ないテントサイトや、真夏の季節にも快適な住居スペースを確保することが可能となっています。
チーズタープは雨に弱い?
ポリコットン製のチーズタープの耐水圧は350mmとポリエステル製のタープに比べ耐水圧は低く、防水コーティングも施されていないので、雨量によって雨漏りや浸水することがあります。
ポリコットン生地は水分を吸収することで、綿素材が膨張し雨漏りを防ぐ簡易的な構造なので、雨天時の仕様は推奨されてません。
濡れたままチーズタープを保管するとカビや劣化、防水や撥水機能の低下に繋がりますので、完全に乾燥させて保管しましょう。
小雨程度でも張り方に「たるみ」や「しわ」があると、雨水がたまり雨漏りしやすくなります。
小雨程度なら雨漏りしない「たるみ」や「しわ」ができない綺麗な張り方やアレンジした張り方を紹介していきます。
チーズタープの基本的な張り方
今回使用したチーズタープはリニューアル前の5m×5mサイズですが、基本的な張り方はSサイズでもMサイズでも一緒です。
半分に折った状態でチーズタープを広げる。
メインポールを2本置く。
メインポールとチーズタープを一直線にすることで、キャンプサイトで張りたい場所にチーズタープを張りたい方向に張ることができます。
チーズタープの中心のハトメにペグを軽く打つ。
このペグは目印なので軽く打ち込む程度で問題ないです。
ガイロープをメインポールの長さに合わせる。
ガイロープをメインポールに対して45度の角度でペグを打ち込む。
ペグを最後まで打ち込むと自在金具の調節がしづらくなるので、2~3cm程度は隙間を開けておきましょう。
タープ側はメインポールとタープが90度なので、45度がわかりやすいですが反対側はわかりにくいので、ペグをタープの直線状に置くと45度がわかりやすいです。
メインポールの反対側も同じようにしておきましょう。
- チーズタープのグロメット
- ガイロープ
の順にメインポールの先端を差し込みます。
タープが上に来ると強風時にタープが飛んでしまう可能性があります。
ガイロープを開放してメインポールを立てます。
ガイロープを開放しないとポールは立ちません。
片方のメインポールを斜めに立てて自立させて、反対のメインポールも立ちあげます。
メインポールを目印のペグの位置に合わせます。
メインポールが垂直になるように、ガイロープを調整します。
チーズタープの4隅のグロメットにガイロープを結び、ペグで固定してピンと張るようにガイロープにテンションをかけます。
ガイロープを引っ張る方向は対角線ではなく、チーズタープの中心とグロメットが一直線上になるように、引っ張ります。
全てのガイロープの張りのチェックとペグの打ち込みを完了したら設営完了。
横から見たチーズタープ。
紹介した設営方法で一人でもチーズタープを設営することも可能ですが、公式では2人以上での設営を推奨してますので、安全の為2人以上での設営をおすすめします。
チーズタープのアレンジ張り
チーズタープのアレンジ張りを4つ紹介します。基本的にメインポールはそのままでアレンジした張り方なので、太陽の位置に応じて簡単にアレンジすることができます。
張り方アレンジ①日陰が大きい張り方
<追加したポールとガイロープ>
- サブポール180cm×4
- ガイロープ2本
日差しが強い日に日陰を大きくとれる実用的な張り方で、基本の張り方にポールを4本とガイロープを2本追加したアレンジ張りです。
張り方は簡単で、サブポールを立てるグロメットについているガイロープを緩め、ポールを立てるだけです。
追加のガイロープはなくてもいいですが、シワになりやすい部分なので、ピンと張るために使用しました。
また、雨が降った時タープに傾斜をつけることで、雨水が溜まりにくい仕様になります。
張り方アレンジ②プライバシーを守る張り方
<追加したポールとガイロープ>
- サブポール240cm×2
- ガイロープ1本
オープンサイトでプライベート空間が欲しい時におすすめの張り方で、基本の張り方にポールを2本とガイロープを1本追加したアレンジ張りです。
完全に後ろはクローズしたい時は、メインポールを180cmサブポールを240cmに変更して、後ろ3か所をペグダウンすることで、クローズすることができます。
プライバシーを守るだけじゃなく、タープ後方から風を防ぎたい時にも有効な張り方です。
メインポールを240cmのままでペグダウンすると、居住スペースが狭くなるので180cm程度が実用的です。
張り方アレンジ③おしゃれな張り方
通称タトンカ張りと言われるおしゃれで実用的な張り方です。
<追加したポールとガイロープ>
- サブポール240~200cm×2
- ガイロープ2本
今回サブポールの長さは240cmで設営してますが、サイトの雰囲気に合わせポールの長さを低めに設定しても、おしゃれサイトを演出できます。
スペースも広く雨水も溜まりにくいので、実用的な張り方の一つです。
張り方アレンジ④おすすめしない張り方
ポール5本を使う張り方で、スペースが広く日陰も大きいですが、基本的な張り方からのアレンジでは強度が弱く、風が吹くと倒れる可能性もあります。
ガイロープを張りなおすことで、若干強度は増しますが無風な日を選ぶなら使える張り方です。
チーズタープMに最適なポールの長さやおすすめは?
チーズタープMのポールは250cm~240cm程度がメインポールに最適な長さで、同じDODでポールも揃えるならビックタープポールXP5-507Kがおすすめです。
ビックタープポールXP5-507K
サイズ | φ2.8cm×100~254cm |
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重量 | 1.0kg(付属品含む) |
材質 | アルミ合金 |
付属品 | キャリーバッグ |
5本繋ぎのポールでシーンに合わせて50cmずつ高さ調整が可能で、キャリーバックも付属でついてくるのもうれしいポイントの一つです。
FIELDOORアルミテントポール
サイズ | φ3.2cm×126~286cm |
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重量 | 1.3kg |
材質 | アルミ A6061(アルマイト加工) |
付属品 | なし |
チータープをいろんな張り方でアレンジしたい方やサブポールにもおすすめなポールは、FIELDOORアルミテントポール。
ビッグタープポールより重めでキャリーバックもついていないのが-ポイントですが、125cm~285cmまで高さ5cm間隔で調節可能でいろんな張り方にも対応でき、太陽の高さや風向きによってポールの高さを自由に変更でき対応できるのが使いやすく便利です。
チーカマスタイルの設営方法
カマボコテント3Mとチーズタープを接続することでチーズタープが前室となり、日陰を濃くする効果や結露を抑える効果が得られます。
人気のチーカマスタイルの設営手順を紹介します。
<チーカマスタイルに必要なポールの本数と長さ>
250cmのポール3本~4本
カマボコテントを設営をします。
チーズタープを基本の張り方の手順通りにメインポールを立て、チーズタープ前方の真ん中にガイロープを結び、ペグで固定します。
ガイロープを結んだグロメットにサブポールを立てます。
チーズタープ後方の角2つと真ん中にガイロープを結び、3か所をペグで固定します。
チーズタープの前方の角2か所をガイロープで固定して、チーカマスタイルの完成です。
チーズタープとカマボコテントが接触してる場合は、後方の真ん中グロメットにサブポールを立てます。
雨天時には雨水を含んだチーズタープの重みで、カマボコテントのフレームが損傷する可能性があるので、接触しないようにしましょう。
チーズタープは風に弱い?
チーズタープに限らずタープは表面積が大きく、人が体感する風量よりはるかに大きい力を受ける構造や仕組みになってます。
一度、風速5m~7m程度の時に練習の為チーズタープを設営しましたが、超大型のチーズタープは表面積も大きいので受ける風の力も強く、重量があるので風になびくタープに当たるとケガの危険もあると感じました。
強風時での使用は控えることをおすすめします。
チーズタープのサイズ
「DODチーズタープ」はソロキャンプや少人数キャンプに特化した「Sサイズ」と、ファミリーキャンプ向けの「Mサイズ」の2種類が販売。表記されているチーズタープのサイズ数値は、以下の通りとなっています。
チーズタープS
サイズ | 幅 355 ×奥行355cm |
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重量 | 3.6kg |
グロメット | 8個 |
ソロやデュオで使いやすいサイズです。
チーズタープM
サイズ | 幅520 ×奥行き520cm |
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重量 | 6.9kg |
グロメット | 16個 |
5.2m×5.2mの超大型タープで多人数のキャンプやファミリーキャンプで使いやすいサイズです。
カラーはタンとカーキの2種類
「DODチーズタープ」は以下の2種類のカラーリングが存在します。
- タン
- カーキ
リニューアルして新色として登場した「カーキ」は、男らしいミリタリーな雰囲気を演出可能で「カマボコテント」のカーキカラーを所持している場合には相性もぴったり。
相反する2種類のカラーリングを選べるのも、「DODチーズタープ」の魅力でしょう。
チーズタープは訳ありなアウトレットも販売?
「チーズタープ」を販売しているアウトドアブランド「DOD」は、yahoo!ショッピングで「ビーズ株式会社」と名称を変更してアウトレット製品を取り扱っています。
多少の汚れや傷、ロゴの位置ズレなど訳あり商品として販売されており、格安で「チーズタープ」を購入することが可能です。
そのため通常価格より「チーズタープ」を格安で入手したい方は、アウトレットの利用を行い購入するのもオススメでしょう。
まとめ
「DODチーズタープ」の購入を検討している方や購入して綺麗になかなか張り方が上手くいかないとお悩みの方、参考としてお役立ていただけたでしょうか。
雨や風に弱いデメリットもありますが、夏キャンプではポリエステルに比べ通気性も良く熱がこもりにくいので、快適に過ごすことが可能で、冬キャンプでは結露が付きにくく、焚き火の火の粉にも強い特徴を持つチーズタープ。
快適なアウトドアライフの実現を望んでいる方は、是非「チーズタープ」の導入を検討してみてはいかがでしょう。