ワンポールテントとは、一本のポールを中央にたてかけ周囲をペグで固定することにより設計するテントの総称です。一本のポールで設計することから荷物が必要最低限で抑えることが可能なため、ソロキャンプと相性良好なテントとなっています。
今回は、ソロ向けに軽量でバックパックキャンプやキャンプツーリングにおすすめのワンポールテントの選び方や軽量で安価なポリエステル素材のワンポールテントのメリット・デメリットも紹介していきます。
ワンポールテントは設営・撤収が簡単

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安くて軽量なワンポールテントのおすすめ商品を紹介する前に、通常のテントと異なるポイントを簡単に解説していきましょう。
ワンポールテントの大きな特徴として、使用するアイテムが必要最低限のため設営・撤収を素早く行える点が挙げられます。
主な構成素材はポール一本とペグにフライトシートという3つの要素で成り立っているため、構造自体は非常に単純。
唯一の欠点として最も使用用途の高いテント中央にポールが立つため、内部で過ごすためにはスペースが有効活用できない点があげられます。そのため大人数で利用するキャンプより、ソロキャンプといった少人数でのキャンプと相性の良いアイテムです。
ただし素早く設営と撤収を行うためには一定の慣れが必要で初めてワンポールテントを使用する場合には、事前に練習を行わなければ現地で戸惑う可能性が高いため注意が必要です。
ワンポールテントは安い?

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ワンポールテント最大の特徴は、北欧を思い立たすような三角形の可愛らしい外見とデザイン性が挙げられます。どうしてもテントは機能性を追求する都合上、シェルターのような形状を採用した製品が大半です。
デザイン性を追求するほど値段も比例して高額になる事が多いですが、ワンポールテントはデザイン性と低価格の両立が可能で、低価格でもデザイン性は捨てられないユーザーには最適な選択肢となるのも、ワンポールテントの特徴です。
初心者が押さえておきたいワンポールテントの特徴については、以下の記事で詳細をまとめていますので是非参考にしてみて下さい。

軽量なポリエステル素材のワンポールテントのメリット

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ワンポールテントの材質として優秀な素材「ポリエステル」は、ソロキャンプと相性良好なマテリアルとなります。そんなポリエステルで構成されたワンポールテントのメリットや、デメリットの数々についても開設していきましょう。
ポリエステル素材のワンポールテントを導入するメリットとしては、以下の5つのメリットが挙げられます。
- 雨風に強く乾きやすい
- 安い
- 高い耐久度を誇る
- 軽い
- 高い耐水性能
雨風に強く乾きやすい
軽量なポリエステル製テントの大きな特徴として、雨風に強く乾きやすいといったメリットがあります。
素材そのものに吸水性が低い・風を通さないといった特徴を持っているマテリアルなので、極力水気を防ぎたいテントと相性は良好で、雨風に強く浸水の心配も少なく、風を通さないので防寒性能としてもポリコットンやTC素材より優れています。
加えてテントは収納時には機密性の高い状態になりがちなので、ポリコットンやTC素材はカビが発生するトラブルに悩まされることもあります。
乾きやすいので、そんなトラブルを未然に防いでくれるのも、軽量なポリエステルが優れている特徴でしょう。
安い
軽量なポリエステルのテントで、最も重要なメリットの一つとして価格が安い製品が多い点が挙げられます。
結露がしにくく耐火性が高いポリコットンやTC製品はデメリットとして、どうしても価格が高騰しがちといったデメリットを抱えています。
ですが軽量なポリエステル製のワンポールテントであれば、手頃な価格帯の製品が数多く販売されているため選択肢が多いメリットが嬉しいポイント。
そのため値段を極力抑えてソロキャンプのベースとしてワンポールテントを検討している方は、軽量なポリエステルの製品が最適な選択肢となるでしょう。
高い耐久度
ポリエステルは乾きやすく軽いといった特徴に加えて、高い耐久度を誇っています。
シワや型崩れといったトラブルが起きにくく、同じ形状を保つ力が強いので設営もより簡単に行うことが可能。
そのためテントと相性が良好な素材として、数多くのテントの構成材料として採用されています。
軽い
ポリエステル素材のワンポールテントの特徴として、製品自体が軽いといった特徴を持っています。
特に耐火性が高い代わりに製品全体が重たくなる、ポリコットンやTC製品とは対象的な特徴の一つ。
またコットン系素材のワンポールテントのように素材自体が水分を含み、想像以上の重さで苦労することがないのもポリエステル製品の嬉しいポイントでしょう。
特に1人で帰る荷物の重量が借りられるソロキャンプでは、ポリエステルは相性が良好な素材です。
安いポリエステル素材のワンポールテントのデメリット

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ポリエステル素材のワンポールテントの特徴について詳細を解説したところで、気になるのがデメリットの数々ではないでしょうか。
そこで以下の4点について、具体的なデメリットの概要を解説していきます。
- 静電気が発生する
- 燃えやすく穴が開きやすい
- 通気性が悪い
- テントをたたみにくい
それぞれの概要についても、詳細を解説していきましょう。
燃えやすく穴が開きやすい
安価なポリエステルの数少ない弱点の1つとして、「燃えやすい」といったデメリットが挙げられます。
特にアウトドアの醍醐味である焚き火では、テントに燃え移ってしまうなどの大事故に発展することも。
そのため焚き火を頻繁に行うユーザーであれば、耐火性の高いテントを購入するなどの工夫が必要になります。
特に焚き火台など火を扱うアイテムを取り扱う場合には、風で舞う火の粉には十分注意が必要です。
静電気が発生する
安価なポリエステルのデメリットの一つとして、静電気が帯電しやすいことが挙げられます。
そのためテントの設営時にバチバチと放電されるなど、不愉快な痛みを伴うことも。
また素材どうしでくっつくことで、設営時の手間が増えるといったデメリットも存在します。
ただし静電気のトラブルが発生するのは冬場だけなので、夏場などをキャンプでは問題は発生しないでしょう。
通気性が悪い
安価なポリエステルは乾きやすい分、外部との遮断力が高いため内部の通気性が悪いといったデメリットを抱えています。
特に寒暖差が激しい季節には、安価なポリエステルは結露が非常に発生しやすい素材のため水滴で中が浸水してしまうことも。
また透湿性について安価なポリエステルは皆無なため、夏場では内部が蒸し暑くなりやすくサウナ状態になりやすいのもデメリットの一つです。
ただ透湿性がない分高い防水性能を誇るので、ゲリラ豪雨などでも浸水することなく安心して利用できる点は安価なポリエステルのメリットの一つでしょう。
テントをたたみにくい
安価なポリエステルは通気性が悪いため空気が抜けづらく、ソロでは綺麗にテントをたたむことが難しいです。
このデメリットはポリコットンやTC素材に比べての話なので、ポリエステル素材のテントやタープを使用してるのであれば、さほど気にすることはないかもしれません。
火の粉や冬場に強いのはポリコットンやTC素材のワンポールテント
低価格のポリエステル素材のワンポールテントは冬場や焚き火を頻繁に行う場合には、注意が必要です。
理由としては底部にスカートと呼ばれる冷気を防ぐ幕が備わっていない場合が多く、素材もポリエステル製で穴が開く可能性が高いため。
そのためポリエステルを使用したワンポールテントは、テントの近くで焚き火を頻繁に行うと消耗品となります。
長い目で利用し続けるのであれば、ポリコットンなど耐火性に優れた製品を使用しているアイテムを選択すると失敗が少ないでしょう。

安くて軽量なワンポールテント6選【ソロサイズで厳選】

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ワンポールテントの概要を簡単に解説したところで、ソロ向けの安くて軽量のおすすめ製品の一例を紹介していきます。
バイクやバックパックキャンプの選択肢としてワンポールテントの採用を考えている方は、是非参考にしてみてください。
BUNDOK(バンドック) ソロティピー 1 BDK-75
サイズ | W240xD240xH150cm |
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収納サイズ | W42xD19xH19cm |
重量 | 2.2kg |
耐水圧 | 3000mm |
コスパ良好のアウトドアアイテムの数々から、キャンパー達から高い評価を受けている「BUNDOK(バンドック)」のワンポールテント。
ソロティピーTCと異なり、ソロキャンプに最適なポリエステル製を採用しています。
そのためバンドックのワンポールテントの中でも防水性と軽量化に優れており、ソロキャンプにピッタリなワンポールテントでしょう。
Amazonであれば2021年1月現在であれば2万円を割る低価格帯で、タープとのセット商品を購入できるコスパも魅力的です。
OneTigris Black Orca ワンポールテント
サイズ | 直径:320 高さ:160cm |
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収納サイズ | 50×17cm |
重量 | 1.45kg |
耐水圧 | 3000mm |
ミリタリー系アウトドアアイテムを数多く手掛ける「OneTigris」のワンポールテント。
最低限の構成素材で薄い素材を採用することにより、最低限の軽さを実現したテントとなっています。
収納袋も大きめに設定されているため、ワンポールテントならではの撤収の素早さにも貢献しているのもポイントです。
DOD(ディーオーディー) ライダーズワンポールテント
サイズ | W290×D290×H183cm |
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収納サイズ | W50×D14×H14cm |
重量 | 2.55kg |
耐水圧 | 2000mm |
大人気アウトドアブランド「DOD(ディーオーディー) 」が販売するバイクツーリングに特化したワンポールテント。
ツーリングに最適なコンパクトサイズに週の可能な上、利便性の高い全室が備わった高機能製が特徴のテントとなっています。
お洒落なベージュカラーでワンポールテントならではの高いデザイン性を引き立たせるカラーリングも魅力的。
テント下部分は風通しが良いため、夏場の蒸し暑い環境でも家庭機に過ごすことができるのも嬉しいポイントです。
ただし全室が装着されている分、設置の工数が増えるため手軽さが減る点や風への耐久度が低くなる点に注意しましょう。
Preselfテントワンポールテント
サイズ | 直径:320cm 高さ:160cm |
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収納サイズ | 46×13cm |
重量 | 1.7Kg |
耐水圧 | 2000mm |
低価格ながらも煙突を通すことを前提として設計されており、カーキカラーのミリタリー感がたまらないワンポールテントが「Preselfテント」。
1万円未満の価格帯でコスパよく利用可能で、オールシーズン使用できる万能さをほこるポールテントです。
ただし真冬に使用するにはスカートが備わっていないため、後付で自信で装着する工夫などが必要な点に注意しましょう。
薪ストーブ用に煙突穴がありますが、ポリエステルで設計されているため、火の粉などでどうしても穴が空いてしまうため消耗品となるため注意が必要です。
DD SuperLight – Pyramid Tent(スーパーライトピラミッドテント)
サイズ | W245×D260×H120cm |
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収納サイズ | – |
重量 | 460g(本体のみ) |
耐水圧 | 3000mm |
コンパクトに収納できるワンポールテントの利便性を追求した製品が「DD SuperLight – Pyramid Tent スーパーライトピラミッドテント」。
本体の重量はペグとガイドラインを含めなければ、460gと最低限の重さで済ませることができるのも嬉しいポイントです。
ただし軽量化に特化した分、内部環境は小さいため身長の高い人にはあまりオススメできませんが、悪天候時に気になる耐水性も、3,000mmまで耐えることが可能な設計を採用しているのも安心材料ではないでしょうか。
tent-Mark DESIGNSパンダライト
サイズ | W240×D240×H150cm |
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収納サイズ | Φ14×52cm |
重量 | 1.94kg |
耐水圧 | 1500mm |
テンマクデザインのパンダライトは、2万円を超えるので安いジャンルから外れてしまいますが、TC素材のパンダに比べ15%軽量化され総重量は2kg以下。
フライシート・インナーテント・ポールの収納袋が別々に持ち運びできるので、自転車やバイクのキャンプツーリングで積載しやすいのが嬉しいポイントの一つです。
まとめ

出典:amazon
ワンポールテントの購入を検討している方の参考としてお役立て頂けたでしょうか。
軽量で安いポリエステル素材にはデメリットもありますが、ティッピースタイルで完成度の高い、可愛らしいデザインが堪らないワンポールテント。
テントサイトに設営しているだけで上級者感溢れる演出が可能な、所有感の堪らないテントとなっています。
バックパックキャンプやキャンプツーリングに最適な設営と撤収が手軽で軽量なワンポールテントを導入して、いつもとは一味違うアウトドアへ出かけてみては如何でしょうか。

