ワンポールテント(ティピーテント)の導入を検討している初心者の方で気になるのが、メリットやデメリットの数々ではないでしょうか。
ワンポールテントの導入を検討している方に向けて、購入する前に知っておいて欲しいティピーテントのメリットやデメリットの詳細について解説していきましょう。
ワンポールテント(ティピーテント)とは?
出典:tent-mark公式
ワンポールテントとは、アメリカの先住民族であるインディアンが住居で使用していた「ティッピー」に似たテントの総称です。
そのため別名ティピーテントやモノポールテントとも呼ばれ、三角形の美しいシルエットから高いデザイン性を誇るテントとなっています。
そんなワンポールテントですが、構成される素材によって大きく特徴が異なり使い分けが必要になることも。
構成素材によって使い分けが異なる、ワンポールテントの素材について概要を紹介していきましょう。
ポリエステル製のワンポールテントの特徴とは?
ワンポールテントを始めとした、テントの構成素材として主に用いられる材質が「ポリエステル」です。
ポリエステルの大きなメリットとして丈夫で耐久度が高いにもかかわらず、安価な製品が多いのが特徴となります。
また比較的軽量なためテントとの相性も良く、各アウトドアブランド製品として採用されている優秀な素材です。
特に積載量が限られるソロキャンプやバックパックキャンプ、キャンプツーリングなどで活躍する素材でしょう。
安価でソロキャンプに用いるワンポールテントをお探しの方は、以下の記事で詳細を解説していますので興味がある方はご参考ください。
ポリコットンやTC製のワンポールテントの特徴とは?
ポリコットンやTCとは、ポリエステルとコットンを混ぜ合わせて作られた素材です。
コットンを混ぜ合わせることにより高い耐火性を誇り、焚き火など火の粉が散るアイテムを使用する際に相性が良い素材となっております。
ポリエステルの製品は火に弱い性質を持っているため、テントの近くで焚き火を行う場合には必然的に選択肢となる材質でしょう。
冬キャンプに最適なポリコットンやTC製品のワンポールテントの詳細は、以下の記事で概要をまとめていますので興味がある方はご参考ください。
ワンポールテントは風に弱い?強い?
ワンポールテントは設営するとテントの高さがあり、自立しないので風に弱いイメージがありますが、そんなことはありません。ワンポールテントは張り綱やペグ打ちさえしっかりとしておけば、強い風が吹いても放射状にペグダウンしたペグに負荷を分散させる特徴があるので、悪天候でも安心感のあるキャンプを満喫することができます。
ワンポール(ティピー)テントのメリット
出典:tent-mark公式
ワンポールテントの導入を検討している方で気になるのが、導入する上でのメリットやデメリットの数々ではないでしょうか。
そこで先ずはワンポールテントを導入することにより得られるメリットについて、詳細を解説していきます。
ワンポールテントの導入を検討している方は、参考の目安としてお役立ていただければ幸いです。
設計上から高いデザイン製
ワンポールテントは、1つのポールを主体に地面へ固定するペグで全体を形成する特徴的な設計を採用しています。
そのため三角形のシルエットが自然に作成でき、必然的にデザイン性の高いテントが数多く販売されているのが特徴です。
数多くのテントが並ぶキャンプ場で特に個性が発揮できるタイプのテントで、見た目には妥協許したくないユーザーに最適。
またキャンプ場で数多くの写真を撮影するカメラの愛好家の方々にも、相性が最適な製品となっています。
重量が最低限で済む
ワンポールテントはの総重量として重みが加算されるポールも、最低限の本数で設置できるのが大きな魅力です。
そのため比較的軽量なアイテムが数多く販売されており、重量をできるだけ抑えたいアウトドアの場面でも大活躍。
ただし必要になるペグの数が多くなるため、アウトドアの場面に適したペグを選択しなければせっかくのメリットが打ち消されることも。
できるだけ軽量で耐久性の高いペグを採用するのであれば、双方の性能を兼ね備えたチタン製のペグがオススメです。
設営・撤収も慣れたら素早く行える
ワンポールテントは1カ所ポールを立てて底部分をペグで固定するだけの、単純構造を採用しています。
そのため慣れてしまえば素早い設営と撤収が可能で、複雑なポールを展開させるテントと比較すると非常に簡単です。
ただしワンタッチ式のテントと比較すると、設営の素早さは若干劣るため自分が行うアウトドアスタイルに合わせたアイテム選びが重要になります。
高身長の方でも内部は快適
ワンポールテントは設計の都合上、天井が高くなるためテント泊で腰に負担がかかりがちな高身長の方にも最適なアイテムとなっています。
どうしても機能性が高いテントの特徴としては、風の抵抗を減らしたり前室などの機能性を確保したりするため天井の低い製品が大半。
特に着替えや荷物整理など避けることができないテントでの作業で、天井が高いメリットは他に代えがたい快適性を誇るポイントです。
低い姿勢を行うと腰痛が辛い方々には、ワンポールテントは充分選択肢となり得るアイテムではないでしょうか。
ワンポール(ティピー)テントのデメリットと注意点
出典:tent-mark公式
ワンポールテントのメリットの数々について紹介していきましたが、ここで気になるのが公式サイトでは紹介されていないデメリットの数々ではないでしょうか。
特にワンポールテントは通常のテントと異なりいくつか注意点を守らなければ、購入後に後悔してしまうことも。
そんなワンポールテントを購入する前に押さえておきたい、製品のデメリットについて詳細を解説していきましょう。
スペースの中央に邪魔なポールが立つ
ワンポールテントは通常のテントと異なり、中の住居スペースで1番使用する真ん中へポールがそびえ立つため非常に邪魔と感じることも。
そのため通常のテントと異なり、住居スペースのど真ん中で就寝を行ったりくつろいだりすることができません。
二股ポールでカスタムすることで弱点を克服する方法も存在しますが、素早く設営可能なワンポールテント本来のメリットが失われてしまいます。
そのためワンポールテントを使用する際には、住居スペースの中央部分がデッドスペースとなる点に注意しましょう。
下に隙間ができる
ワンポールテントはインナーテントがない製品であれば下に隙間ができるため、寒い季節には冷気が入り込んでくる弱点を抱えています。
またフライトシートのみの製品であれば、底部分が筒抜けとなっているため夏場は害虫に悩まされることも。
対策としては常にベタ付けすることにより外部と遮断する「スカート」をカスタムするか、元々備わっている製品を選ぶ必要があります。
もともと備わっている製品の数多くは、スカートを使用しないときには括って固定できるものも多くオールシーズン使用できる製品も存在します。
そのため年中キャンプを行い、ヘビーにテントを使用するユーザであればスカートの有無は事前に確認しておくのが無難でしょう。
グランドシートが必要
フライトシートとインナーテントで分かれていない製品を選んだ場合には、別途グランドシートを用意する必要があります。
理由としてはポールで吊り下げて周囲を固定しただけのタイプであれば、グランドシートが備え付けられていなくてもテントとして成り立つため。
グランドシートはフライトシートよりも大きい製品を選ぶと、突然の天候の急変により内部が水浸しになるためちょうど良いサイズか少し小さめを選ぶ必要があります。
インナーテントがもともと備わっているワンポールテントでも、別途グランドシートを引くことによりインナーテント本体へのダメージを軽減することが可能です。
テントの端は斜行でデットスペースとなる
ワンポールテントは三角形の形状から、テントの端部分が斜行でデットスペースになります。
そのため高さはあるものの、思ったより住居空間が狭く感じてしまうことも。
ただし斜行部分は荷物を仕舞うのには丁度よいスペースとなるので、前室がない弱点をカバーすることも可能。
そのためデットスペースの活用方法が、ユーザーに試されるテントである点に注意しましょう。
雨の日はタープが必要
キャノピーがないワンポールテントは前室が作れない形状から、雨天時にはタープが必須とも言えるテントの一つ。
靴の脱ぎ履きや荷物整理など、雨天時には一時的に雨を凌げるスペースがなければずぶ濡れになってしまうことも。
加えてポリコットン製品の場合は、水分を吸収する生地の性質から雨天に耐えることができる限界が存在します。
そのためキャノピーがないワンポールテントを使用する場合には、雨天時はタープがなければ不愉快な思いをしてしまう点に注意しましょう。
ワンポール(ティピー)テントのメリット・デメリットまとめ
出典:tent-mark公式
最後にワンポールテントに関するメリット・デメリットに関する概要をまとめていきましょう。
<メリット>
- 高いデザイン製誇るシルエットが魅力
- 使用するポールが最低限で済むので比較的軽い
- 設営・撤収も慣れたら素早く行える
- 天井が高いため高身長のユーザーでも快適
<デメリット>
- 住居スペースの真ん中にポールが立つため邪魔
- 設計上下に隙間が空きやすい
- 製品によってはグランドシートが必要
- 風に弱い
- テントの端は斜行でデットスペースとなる
ワンポールテントの導入を検討している方は、参考としてお役立て頂けたでしょうか。ティッピースタイルで、誰でもお洒落キャンプのベースとしても活躍するワンポールテント。
そんなワンポールテントを導入して、何時もと一味違う雰囲気のキャンプへ出かけてみては如何でしょうか。