今回はアウトドアやキャンプで使用するマグカップを紹介します。
キャンプの楽しみでもある、テント設営後の1杯や、夜焚き火を見ながら飲むお酒、モーニングコーヒーなど、色々な場面でマグカップは使用されます。その時に使われる、マグカップがおしゃれであれば更にテンションは上がりますよね。
今ではおしゃれでありながらも、機能性に優れたものがたくさん販売されています。素材の違いや機能性の違いとともに、おすすめのものを紹介していきますので、アウトドア用のマグカップ選びの参考にしてみて下さい!
アウトドア・キャンプ用マグカップ素材の特徴
- ステンレス製
- チタン製
- 木製
- ホーロー製
- プラスチック製
- シリコン製
アウトドアやキャンプ用コップの素材は大まかに6種類に分かれています。ここからはそれぞれの特徴を詳しく説明していきます。
ステンレス製マグカップの特徴
参照元:amazon
- 錆びにくい
- 汚れにくい
- 保温性に優れている
- 重い
ステンレス製マグカップ製特徴は4点です。
ステンレスは鉄とクロムという金属でできています。鉄は錆びやすいですがクロムが混ざっていることで錆びにくいものになっています。『汚れにくさ』にもこのクロムが関係しています。
コップに傷がつくとそこに汚れがたまり、その汚れが錆やカビの原因になりますが、クロムが混ざっていることで水や酸素があれば傷部分は再生され、傷や汚れ、錆など防ぐことが可能になっています。また、ステンレスの良さはそれだけではなく、液体の温度を外に逃しにくいため保温性に優れていると言えます。
ステンレスのデメリットとしては、鉄が含まれているため、見た目があまり変わらないチタン製のものより重さがあることです。
チタン製マグカップの特徴
参照元:amazon
- 錆びにくい
- 軽い
- 壊れにくい
- 保温性に優れている
- 値段が高い
チタン製マグカップ製特徴は5点です。
チタン製マグカップはステンレスと違い、チタンという金属自体が錆びにくいものになっており、重さは鉄の1/2程度と軽い上に、さらに強さは鋼と同等と、軽くて強いものになります。また、ステンレス同様液体の温度を外に逃がしにくいため保温性に優れています。
チタンのデメリットとしては、性能が優れているため他の素材のコップより値段が高価であるというところです。
木製マグカップの特徴
参照元:amazon
- 温かみがある
- 口当たりが良い
- 腐食しやすい
木製マグカップの特徴は3点です。
木製マグカップは木で作られているため、ステンレスやチタンとは違った温かみがあることと、飲む時の口当たりが良いと言われています。また、『木』という自然の素材のコップをキャンプで使うことで全体的にナチュラルなおしゃれ感が増します。
木製のデメリットとしては表面に汚れが付きやすいことと、洗う時に長時間水分に晒してしまうと、シミやカビができやすくなってしまうので注意が必要です。
ホーロー製マグカップの特徴
参照元:amazon
- 直火可能なものが多い
- 汚れや匂いがつきにくい
- 耐熱性に優れている
- 熱伝導性が高い
ホーロー製マグカップの特徴は4点です。
ホーロー製マグカップは鉄やアルミニウムなどの金属にガラスをコーティングしたものです。ホーローの最大の特徴としては耐熱性に優れているため、マグカップの厚さにもよりますが直火がOKなものが多いところです。コップにスープを入れて時間が経った時、直火で再加熱が可能なので特に冬のキャンプではとても実用性があります。さらにガラスコーティングされていることから汚れや匂いがつきにくくなっています。
ホーローは熱伝導性が高いため、温かいものを入れたときや、直火調理したときなど直接コップに触るとやけどすることがあるので注意が必要です。
プラスチック製マグカップの特徴
参照元:amazon
- 割れにくい
- 軽い
- 値段が安い
- 保温性が低い
- 火に弱い
プラスチック製マグカップの特徴は5点です。
プラスチック製マグカップは合成樹脂ともよばれる石油を原料として人工的に作られた樹脂になります。大量に同時生産できることから値段が安いものが多いです。デザインはカラフルなものが多いため自分のスタイルに合った色を選べるのも魅力の1つです。
しかし、プラスチック製は保温性が低い構造になっているため、真夏や真冬など外気の温度によって飲み物がすぐぬるくなったり、冷たくなったりしてしまいます。更に、火によって溶けてしまうため、焚き火や火の近くには置けないので注意が必要です。
シリコン製マグカップの特徴
参照元:amazon
- 柔軟性がある
- 軽い
- 速乾性に優れている
- 火に弱い
シリコン製マグカップの特徴は4点です。
シリコン製マグカップはケイ石というものを加工してできたもので、軽くて柔軟性があります。シリコン製のマグカップは、持ち運ぶ際に収納しやすいサイズや形に変形させられる事が最大の魅力です。
また、速乾性に優れているため洗った後に乾きやすく、撤収時なども手間がかからず便利ですが、プラスチック製のものと同じく、火に弱い性質のため、焚き火や火の近くに置くと溶けてしまう事があるので注意が必要です。
アウトドアやキャンプ用マグカップの選び方
キャンプやアウトドアに持っていくマグカップの選び方には、5つのポイントがあります。
- 保温性能
- スタッキングできるか
- 直火OKで使えるか
- 蓋付きか
- 折りたためるか
ここからはこの5つのポイントに加え、どの素材のものが優れているかも一緒に詳しく説明していきます。
保温性能
キャンプでは室内にいる時より一層、夏の暑い時期には冷たい飲み物、冬の寒い時期には温かい飲み物を飲みたくなります。それによって、キャンプの快適度も変わってくるのでマグカップの保温性能は欠かせないポイントの1つになります。
コップの素材で保温性能が高いものはステンレス製とチタン製になります。(ステンレス>チタン)しかし、保温性能には素材だけではなく、コップの構造なども関わってきます。
コップの構造にはシングルウォールとダブルウォールの2種類があります。
シングルウォールは1枚板で形成されたものになり、金属そのものの保温性能を発揮します。対して、ダブルウォールは2重構造で空気の層を挟み込んだ構造をしているため、シングルウォールより外気による温度変化が起きにくくなります。そのため、ステンレスでダブルウォールのマグカップが特に保温性能に優れていると言えます。
スタッキングできたら収納に便利
マグカップをいくつか持ち運ぶ際にスタッキング(積み重ね)ができるとコンパクトに収納ができます。スタッキングの方法には同じサイズのマグカップを重ねるタイプと、サイズが大きいものに小さいマグカップを重ねるタイプがありますが、よりコンパクトに収納できるのは後者になります。素材の種類に関わらず、スタッキングできるマグカップは幅広く展開されています。
直火で使えるか?
直火で加熱が可能なマグカップは、冷めたものをすぐ温めたり、容量によっては調理道具代わりになったりもするため、とても便利です。ホーロー製は直火可能なものが多く、ステンレス、チタンはメーカーによりできるものとできないものがあるので確認が必要です。
また、コップの構造にも違いがあり、シングルウォールタイプのものは直火に適していますが、ダブルウォールタイプのものは2重構造の空気の層が直火の熱によって膨張し、破裂するおそれがあるため注意が必要です。直火で使用するにはホーロー製のコップかシングルウォールタイプが適していると言えます。
蓋付きなら保温や異物の混入を防げる
マグカップに蓋が付くことで、保温性能がより高くなります。また、虫や砂埃、焚き火の舞った灰などの混入も防ぐことができます。
最初から蓋が付いているマグカップを購入するのが1番ですが別売りでの購入も可能で、他社メーカーでもピッタリ合う蓋も販売されてますので、レビューなどで参考にすると失敗も少ないです。
コンパクトに折りたためるか
参照元:amazon
マグカップが折りたためるものであると、収納時に幅を取らずスムーズにパッキングできます。折りたためるマグカップはシリコン製のものをイメージするかもしれませんが、ステンレス製のものもあり、容量なども幅広く展開されています。
キャンプやアウトドアにおすすめのステンレス・チタンマグカップ
色々な素材のマグカップがありますが、ここからは実際に機能性に優れていてなおかつ、キャンプ映えするおしゃれなマグカップを素材別にご紹介していきます。まず始めに保温性能に優れたステンレス製、チタン製のおすすめマグカップをご紹介します。
STANLEY(スタンレー) クラシック真空マグ
サイズ展開 | 350mlのみ |
---|---|
重量 | 285g |
素材 | ステンレス製 |
取り外し可能な樹脂の蓋がついているため、虫やほこりの混入を防ぐことができます。ダブルウォールタイプで真空断熱になっているため保温性能が高くなっています。
スノーピーク(SNOW PEAK) ステンレス真空マグ
サイズ展開 | 300ml・450ml |
---|---|
重量 | 110g |
素材 | ステンレス製 |
マグカップの持ち手が折り畳みハンドルになっていることで、持ち手部分が収納時嵩張りません。更に重さもステンレス製の中では軽量になっていて持ち運びに便利です。サイズ展開が2種類あり、サイズ違いでスタッキングが可能で、ダブルウォールタイプで真空断熱になっているため保温性能が高くなっています。
YETI(イエティ) RAMBLER真空断熱マグ 蓋付き
サイズ展開 | 10オンス(約295ml)・14オンス(約414ml) |
---|---|
重量 | 300g・421.84g |
素材 | ステンレス製 |
蓋つきなので虫やほこりの混入を防げます。カラー展開が豊富で自分のキャンプスタイルに合ったカラーを選べます。こちらもダブルウォールタイプで真空断熱になっているので保温性能が高いです。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) マグカップ
サイズ展開 | 350mlのみ |
---|---|
重量 | 180g |
素材 | ステンレス製 |
別売りの蓋が販売されているため、それと合わせて購入することで虫やほこりの混入を防げます。こちらもカラー展開が豊富なので好きなカラーを選べるのが魅力の1つになります。
THERMOS(サーモス)真空断熱マグカップ
サイズ展開 | 350mlのみ |
---|---|
重量 | 200g |
素材 | ステンレス製 |
キャンプやアウトドアだけじゃなく普段使いにも最適なシンプルなマグカップ。ステンレス製魔法瓶と同じ構造なので、冷たさや暖かさを長くキープすることができます。
スノーピーク(SNOW PEAK)チタンシングルマグ
サイズ展開 | 220ml・300ml・450ml |
---|---|
重量 | 45g・50g・70g |
素材 | チタン製 |
マグカップの持ち手が折り畳みハンドルになっていることで、持ち手部分が収納時嵩張りません。また、サイズ展開が3種類あり、サイズ別にスタッキングが可能です。
EPI(イーピーアイ) チタンマグ
サイズ展開 | 300mlのみ |
---|---|
重量 | 98g |
素材 | チタン製 |
ダブルウォールタイプなので保温性能が高くなっています。チタンマグではスノーピークのものが人気であるため、他のキャンパーとあまり被りたくない方にはこちらのチタンマグがおすすめです。
ユニフレーム (UNIFLAME) チタンスタッキングマグ
サイズ展開 | 350ml・500ml |
---|---|
重量 | 約65g・約77g |
素材 | チタン製 |
同容量でスタッキングが可能となっています。マグカップの持ち手がシェラカップのようになっているため、ナベの淵に持ち手をひっかけて湯煎などもできます。
NORDISK(ノルディスク)チタン製マグカップ
サイズ展開 | 220ml・450ml |
---|---|
重量 | 70g・115g |
素材 | チタン製 |
マグカップに持ち手がなく洗礼されたデザインです。サイズ展開が2種類ありサイズ別でスタッキング可能です。また、ダブルウォールタイプのため保温性が高くなっています。
WAQ(ワック)チタンマグカップ
容量 | 450mlのみ |
---|---|
重量 | 90g |
素材 | チタン製 |
直火で使用可能なシングルウォール構造の為、ガスバーナーや焚き火など、直火での使用可能な目盛り付きのマグカップです。高強度・軽量・耐蝕性能に優れた蓋付きのチタンマグカップなので保温性も抜群です。
キャンプやアウトドア用におすすめのおしゃれなホーローマグカップ
続いて、耐熱性に優れているホーロー製のおすすめマグカップをご紹介していきます。サイズ展開は全てワンサイズのものになります。
コールマン(COLEMAN) エナメルマグ
容量 | 380ml |
---|---|
重量 | 100g |
直火 | △(メーカーでは推奨はされていない) |
ホーロー製の中でも軽量なので持ち運びに便利です。マグカップとセットでホーロー製の食器なども販売しており、セット購入することでキッチン用品に統一感を出すことができます。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)ホーローマグカップ
容量 | 400ml |
---|---|
重量 | 150g |
直火 | 可 |
丸い可愛らしいフォルムで、カラー展開も豊富なものになっています。価格が比較的安く、1,000円前後で購入できるので、ホーローのマグカップが気になっている方に、お試しの1つとしても、おすすめできるマグカップになっています。
GENTLEMEN’S HARDWARE(ジェントルマン ハードウェア) ホーローエナメルマグ
容量 | 400ml |
---|---|
重量 | 約118g(0.26ポンド) |
直火 | 可 |
カラー展開だけでなくデザインも豊富なものになっています。ホーロー製の機能を持ちながらも、デザイン性がとても高いため、飽きがくることなく永く愛用できるマグカップになっています。
キャンプやアウトドアにおすすめの木製・プラスチック製マグカップ
次に、温かみのあるデザインが多い木製と軽くて割れにくいプラスチック製のおすすめマグカップです木製マグカップは、「ククサ」といってフィンランドやスウェーデン北部で伝統的なものがおしゃれで有名です。
RETKI(レトキ)KUKSA 木製マグカップ
容量 | 170ml |
---|---|
重量 | 170g |
素材 | 木製 |
RETKI(レトキ)のククサは、天然100%のオーク素材を使用しているため、全く同じ木目のマグカップは存在しません。なので『世界に1つだけのマイカップ』を手に入れることができます。持ち手にカラビナをつけることでリュックにぶら下げることができて、持ち運びにも便利です。
TAWATAWA 木製マグカップ
容量 | 200ml |
---|---|
重量 | 180g |
素材 | 木製 |
天然木を使用した木製のマグカップですが、ウレタン塗装が施されてるため、お手入れが楽です。RETKI(レトキ)のククサより安価なので、少しでも金額を抑えたいという方にはこちらをおすすめします。
CHUMS(チャムス) キャンパーマグカップ
容量 | 200ml |
---|---|
重量 | 180g |
素材 | プラスチック |
チャムスらしいカラフルな色使いにブービーフェイスのロゴがアクセントのマグカップ。キャンプやフェス、登山など、アウトドアのお供にぴったりのコップ。カラーラインアップも豊富なので、家族や仲間でお揃いもお勧めのマグカップです。
コンパクトに折りたためるアウトドアやキャンプにおすすめのマグカップ
最後に、コンパクトに折りたためるおすすめのマグカップを紹介していきます。キャンプに行くときに荷物の収納を最小限に抑えたい方におすすめです。
DUG(ダグ)ポケット盃(S)
使用サイズ | 高さ57×径56mm |
---|---|
収納サイズ | 高さ18×径56mm |
容量 | 60ml |
重量 | 84g |
素材 | ステンレス製 |
ステンレス製の折りたたみ可能なマグカップになります。マグカップというよりは、お猪口に近い感じのコップですが、焚き火を囲んでまったりとウイスキーや日本酒など飲む場合に重宝され、少し変わったコップなのでキャンプ道具が周りと被りたくない方にはおすすめのコップになります。
GIS(ジーエスアイ)ESCAPE CUP
使用サイズ | 高さ110×径110mm |
---|---|
収納サイズ | 高さ17×径110mm |
容量 | 481ml |
重量 | 60g |
素材 | シリコン製 |
容量が481mlと大容量にも関わらず、0/7cmにコンパクトに折りたためれる収納サイズなので携帯性が抜群です。成形の目盛りがあるので、計量カップとしても使用できます。
STOJO(ストージョ)折りたたみコップ
使用サイズ | 高さ127×径90mm |
---|---|
収納サイズ | 高さ50×径90mm |
容量 | 355ml |
重量 | 150g |
素材 | シリコン製 |
蓋がついているので保温性に優れていて、飲み口部分にストッパー機能があるので、ロックすることで液漏れを防ぐことができます。カラー展開が豊富で自分のキャンプスタイルに合わせて選べるのも魅力的です。
まとめ
キャンプでの癒しの一時に使われるコップを5つのポイント選んだ、色々なタイプのマグカップを紹介してきました。自分のキャンプスタイルに合ったマグカップを選ぶことで、飲み物がいつもよりおいしく感じることができ、キャンプが快適なものになります。
自分に合ったマグカップを見つけて、より良いキャンプライフを送りましょう!