「ヤドカリテント」は高い品質とキャッチーな商品名で人気のDODから販売されているワンポールテントです。
ワンポールテントというとデッドスペースが多いイメージがありますが、ヤドカリテントは特徴的な形をしていて開放感も抜群と非常に人気があります。
今回はそんな名前も見た目も仕様も個性あふれるヤドカリテントについて、特徴や設営方法、気になるポイントを紹介します!他とは一線を画す機能的なテントをお探しの方は必見です。
ヤドカリテントの特徴
ワンポールテントはさまざまなアウトドアメーカーから販売されていますが、ヤドカリテントはワンポールテントでありながらツールームテントのような仕様が人気です。ここではヤドカリテントの具体的な特徴を紹介します。
シンプルに建てられるワンポールテント
設営の仕方はペグを8箇所打ち込んだ後、センター部分にメインポールを差し込むだけ。初めてワンポールテントを建てる方でも簡単に設営できますよ。
リビング&寝室が一体型の2ルーム構造
ヤドカリテントは設営するだけでタープスペースが確保でき、テント一つでリビングと寝室スペースが展開できる2ルーム構造となっています。タープを別で用意する必要がないので設営時間を短縮できるほか、荷物の削減にもなりますね。
夏は涼しく、冬は暖かいポリコットンインナー
インナーテントは生地にポリコットン(ポリエステルとコットンの混紡)を採用しているので、夏は通気性良く涼しく、熱を逃しにくい繊維構造で冬は暖かく過ごせます。吸湿性も高いので結露もしづらいですよ。
開放的なリビングルーム
別売りのポールを使用すればタープ部分を大きく跳ね上げることで開放的なリビングルームが完成します。リビングスペースは4人分のチェアとテーブルにキッチンスペースも取れる広さがありますよ。
インナーテントはメッシュパネルが3箇所に付いているので、開口部を大きく跳ね上げてリビングスペースを広くとって通気性を良くした場合でも虫の侵入は防げるようになっているので安心です。
雨風が吹き込みにくいサイドウォール
フロントパネルにはサイドウォールが付いているので横からの雨風の侵入を軽減してくれます。目隠しとしての役割も兼ね備えていて、開放感を味わいつつプライバシーも程よく守ってくれます。
使用しない時にはテント内側に巻き付けることができるので邪魔になりませんよ。
広々使えるインナーテント
インナーテントは最大で大人が6人寝られます。4~5人の場合にはゆとりをもって過ごせる空間になっているので、天気が悪い日のお籠りキャンプでもストレスなく過ごすことができますよ。
3方向から出入り可能
前面以外にサイドからの出入りも可能になっています。風も3方向から取り込むことができるので暑い日でも涼しく過ごせますよ。
DODヤドカリテントの使い方
続いて、ヤドカリテントの設営方法について解説します。「フルクローズ状態」と「ヤドカリ状態」、2種類の設営方法を順番に説明しますね。
フルクローズ状態の設営方法
まずはフルクローズ設営方法です。
- インナーテントを地面に広げてペグダウンする
- フライシートを被せてループをペグに引っ掛ける
- ポールをインナーテントに差し込み垂直に立てる
- 地面にしっかりと固定したら完成
まず、インナーテントを収納袋から取り出し地面に広げて説明書通りに、インナーテントをペグダウンします。
インナーテントの正面に同じ面が来るよう、フライシートをインナーテントの上に重ねて、フライシートの頂点のループ部分を①で打ち込んだペグに引っ掛けます。
付属のポールを組み立て、インナーテントに挿し込みます。ポールが地面に対して垂直になっているかどうか確認しながらテントを立ち上げましょう。地面にしっかりテントを固定したら完成です。
ヤドカリ状態の設営方法
別途ポールやペグを用意すると開口部を跳ね上げて商品名通り「ヤドカリ」状態で使うことができます。ここではビッグタープポール(XP5-507)を使用しながら設営方法について解説します。
- サイドウォールを展開して前面にポールを立てる
- ロープを地面に固定する
- 短いポールを差し込む
- ロープをペグダウンしたら完成
フルクローズ状態のテントから、フライシートの前方ファスナー(写真の位置)を開いてサイドウォールを展開して、前方のグロメット部分にポールを2本(250cm×2本もしくは200cm×2本)差し込みます。
前方から引っ張ったロープを地面にペグダウンして固定してから、②よりも短いポール(150cm×2本もしくは100cm×2本)をサイドに差し込みます。最後にロープをペグダウンしたら完成です。
ヤドカリテントにおすすめのポールは?
ヤドカリテントをヤドカリ状態で使用する場合には別でポールを準備する必要があります。開口部分前方の2箇所には250cm×2本または200cm×2本、サイドには150cm×2本または100cm×2本を使うのがおすすめです。
もし、これから用意する場合は前方2箇所用のポールはDODから発売されているビッグタープポールを使用すると間違いありませんよ。
ビッグタープポール
ビッグタープポールのカラーバリエーションにはブラックとシルバー、レッドの他に木目調もあるのでサイトの雰囲気に合わせて購入できるのも嬉しいポイントです。
もちろん持ち前のポールや他ブランドから出ているポールでも使えるので、その際には長さに注意して購入するようにしてくださいね。
ヤドカリテントで冬キャンプは寒い?
ヤドカリテントはパット見た目ポリエステル生地のテントなので「冬キャンプで使用するには寒い?」と思う方も多いはず。ですが、ヤドカリテントは冬も含め、オールシーズン使用可能な万能テントです。ここでは冬にも暖かく使用できる安心ポイントをお伝えします!
テントは耐久性の高いポリエステル生地
ポリエステル生地のテントは耐久性が心配になりますが、フライシートに使われているのは150Dの厚みのある生地になり、一般的なポリエステル生地のテントと比較して耐久性に優れています。耐水圧も2,000mmあるので、軽く雪が降ってきた場合でも安心して使えますよ。
インナーテントはポリコットン生地
寝室スペースとして使用するインナーテントはポリコットン生地になっていて、厚みがあり熱を逃しにくい生地構造となっているので暖かく過ごすことができます。ポリコットン生地は吸湿性も高いので、冬キャンプでよくあるテント内の結露も軽減してくれますよ。
スカートが付属
冬キャンプでは使用しているテントのスカートの有無によってテント内で温かく過ごせるかが決まってくるといっても過言ではありません。ヤドカリテントのフライシートにはスカートが付いているので、冷気の侵入を防いでくれ、テント内の温度も暖かくキープしてくれますよ。
冬キャンプで快適に使える一工夫も
他にも、フルクローズして状態でも換気がしやすいようベンチレーターが上部に付いていたり、電気カーペットなどの暖房器具が使いやすいようコンセント用のファスナーが付いていたりと、冬キャンプで使いやすいような機能が備わっています。
このように、冬キャンプでも暖かく過ごせるような仕様になっているので安心して使えますよ。
ヤドカリテント使用上の注意点
最後に、ヤドカリテントを使用する上で注意が必要なポイントをお伝えします。
別売りのポールが必要
せっかくヤドカリテントを手に入れたのなら、名前の通り「ヤドカリ」状態で使用したい方がほとんどかと思いますが、何度かお伝えしている通り別売りのポールを用意しないと「ヤドカリ」状態で使うことができません。
このようなことから、ヤドカリテントはワンポールテントとして発売されていますが、前の通り「ヤドカリ」状態で使用しようとするとワンポールでは済まないというちょっとした矛盾を感じる方もいるかもしれませんね。
専用のグランドシートがない
ヤドカリテントには別売りでインナーマットの販売はありますが、専用のグランドシートの販売はありません。
テントの底を保護したり、地面からの水気を遮断する意味でもテント設営時にはグランドシートを敷いた上に設営するのがベストですが、専用の販売がありませんのでサイズを測って自作をしたりする必要があります。
気になる方は使用前に採寸して、別で用意するようにしましょう。
まとめ
「ヤドカリ」という可愛らしい名前が付いていますが、暗めのカーキカラーがシックでカッコよく、特徴的な形はキャンプ場で目を引きますね。前方のフライシートを跳ね上げて開放感あふれる使い方をしても良いですし、インナーテントの空間が広いのでフルクローズでお籠りキャンプを楽しむのもおすすめです。
ぜひ、居住性の高いヤドカリテントでオールシーズン快適にキャンプしてみてはいかがですか。