初心者から上級者まで多くの方から愛されている日本のアウトドアブランドSOTO(ソト)。高品質なモノづくりは、日本のみならず海外からも高く評価されています。
登山やキャンプで使えるバーナーが欲しいけど種類が多くて違いが分からない。そんなあなたにSOTOバーナーの特徴とタイプ別に比較しておすすめのバーナーをご紹介いたします。
SOTOってどんなブランド?
愛知県豊川市に本社を置く新富士バーナー株式会社。この会社が「ポケトーチ」の開発を機に、1992年に立ち上げたアウトドアブランドが「SOTO」です。
もともとは家庭用・業務用ガス器具の製造をメインに行っていた会社でしたが、現在はアウトドア製品の製造・販売が事業の半分を占めています。すべての工程を日本の自社工場で行っており、燃料の経済性・利便性などで他メーカーとの差別化を図っています。
SOTOバーナーの特徴「マイクロレギュレーター」
一般的なニードル式のバーナーは、外気温が低いとボンベ内のガスが気化しにくくなるため、火力が低下してしまいます。一方、SOTO独自の技術であるマイクロレギュレーターは、ガスの圧力とスプリングの反発力を利用して火力を調整します。
そのため外気温の低下に左右されず、常に安定した火力を保つことができます。外気温が20℃であっても-5℃であっても変わらない火力を発揮するとのこと。
このことからも新富士バーナーの技術の高さがうかがえます。
SOTOのバーナーすべてにマイクロレギュレーターが搭載されているわけではないので、より寒さに強いバーナーを求めている人はマイクロレギュレーターが搭載されたモデルを選ぶと良いでしょう。
SOTOバーナーの選び方
SOTOバーナーにはシングルバーナーとツーバーナーがあります。簡単に言うと一口コンロか二口コンロかの違いです。登山メインで使用したい、登山・キャンプ両方で使用したい人はシングルバーナーを選びましょう。
キャンプで本格的に料理をしたい!という人はツーバーナーをおすすめします。
SOTOシングルバーナーの選び方と特徴を比較
気軽に使うことができるシングルバーナー。シングルバーナーには「一体型」と「分離型」の2種類があります。自分が使いたいシーンを思い浮かべながら選んでみましょう。
SOTOシングルバーナー「一体型」の特徴
一体型はバーナー本体をガスカートリッジに直接取り付けて使用するもので、携帯性に優れています。大きな鍋を使用するにはやや不安定のため、1~2人分の調理に向いています。登山やソロキャンプメインで使用する方におすすめです。キャンプでサブ使いするのも良いでしょう。
SOTOシングルバーナー「分離型」の特徴
分離型は燃料が本体から離れており、燃料と本体がホースでつながっています。重心が低く安定性に優れているため、大きな鍋をのせて調理をすることができます。登山でもキャンプでも活躍すること間違いなしです。
SOTOおすすめの一体型シングルバーナー
SOTOの一体型シングルバーナーでも、特におすすめの人気バーナーをご紹介します。
ウインドマスター
- 出力:2,800kcal/h
- 本体重量:3本ゴトク使用時67g/別売り4本ゴトク使用時87g
- ゴトク径:3本ゴトク100㎜/別売り4本ゴトク144㎜
SOTOの定番商品。マイクロレギュレーター搭載モデルです。
バーナーヘッドがすり鉢状にへこんでいるため、横からの風の侵入を防ぐ構造になっています。風防がなくても短時間で水を沸騰させることができます。標準セットは3本ゴトクですが、別売りの4本ゴトクにすると大きな鍋を置いても安定するのでおすすめです。
アミカス
- 出力:2,600kcal/h
- 本体重量:81g
- ゴトク径:106g
ラテン語で「友達・朋友」という意味を持つアミカスは、コストパフォーマンスに優れたモデルです。マイクロレギュレーター非搭載ですが、バーナーヘッドがすり鉢状になっているため風に強い構造になっています。
また、4本ゴトクのため安定して鍋を置くことができます。ウインドマスターも気になるけどコストパフォーマンスを重視したい!という方におすすめです。
レギュレーターストーブ
- 出力:2,500kcal/h
- 本体重量:350g
- ゴトク径:130㎜
マイクロレギュレーターを搭載したモデルです。コンビニなどでも手に入るCB缶を使用することができ経済的です。
ゴトクが安定しており、大鍋を置いて複数人分の料理をすることができます。
着火ボタンが押しにくいため、別売りの点火アシストレバーを一緒に購入することをおすすめします。
2019年2月には、点火アシストレバーとアシストグリップがセットになったカラーアシストセットが販売され、バーナーをより便利・安全にドレスアップすることができます。
SOTOおすすめの分離型シングルバーナー
SOTOの分離型シングルバーナーでも、特におすすめの人気バーナーをご紹介します。
MUKAストーブ
- 出力:4,000kcal/h
- 本体重量:332g
- ゴトク径:150㎜
新次元のガソリンストーブ。何が新次元かというと、従来のガソリンストーブは点火時の予熱作業が必要でしたが、SOTO独自の構造で予熱不要を実現したのです。
予熱作業が不要になったことで、初心者でも扱いやすくなりました。
また、従来のガソリンストーブはホワイトガソリンを燃料とするのが主流でした。自動車用ガソリンはノズル詰まりを起こしやすかったためです。
しかし、このMUKAストーブはノズル交換をすることなく、自動車用ガソリンもホワイトガソリンも使用することができ、性能にも差がありません。そのため、旅先で入手しやすくコスパの良い自動車用ガソリンをメイン使いできるのです。
出力も4,000kcal/hとSOTOのバーナーの中で最もパワフルです。
ストームブレイカー
- 出力:3,000kcal/h
- 本体重量:448g
- ゴトク径:170㎜
ノズル交換なしでガス(OD缶)とガソリン、どちらの燃料も使うことのできるハイブリッドなバーナー。MUKAストーブ同様、ストームブレイカーも予熱作業は不要です。
また、一般的に燃焼音が大きいとされる「乱流燃焼」ではなく「整流燃焼」を採用しているため、音が静かなことも特徴のひとつです。炎口数が約300個あり、バーナーヘッドがすり鉢状になっているため、風に強い構造になっています。ガスもガソリンもどちらも使ってみたい!という人におすすめです。
SOTOおすすめツーバーナー
SOTOのツーバーナーでも、特におすすめの人気バーナーをご紹介します。
ハイパワー2バーナー
- 出力:左右合計6,400kcal/h(ST-700使用時)
- 出力:左右合計8,400kcal/h(ST-760使用時)
- 使用時サイズ:幅610×奥行410×高さ580㎜
- 収納時サイズ:幅580×奥行360×高さ95㎜
- 本体重量:5.1㎏(本体のみ)
「ガスシンクロナスシステム」を採用。従来のように1本のボンベから1つのバーナーにガスを供給するのではなく、2つのボンベから同時にそれぞれのバーナーにガスを供給することができます。
これにより、連続使用をしても火力が落ちることなく、長時間安定した火力を保つことができます。
別売りのシステムスタンドST-601を使用することで、立ったまま調理をすることができます。
レギュレーター2バーナーGRID
- 出力:2,500kcal/h
- サイズ:幅473×奥行252×高さ145㎜(風防取り付け時)
幅468×奥行251×高さ116㎜(風防不使用時) - 本体重量:2.25㎏(本体のみ)
マイクロレギュレーター搭載の2バーナー。非常に薄型のテーブルトップタイプです。団らんの中心に置いて使用することができ、楽しみ方が広がります。風防は着脱式。
別売りのGRIDテーブルを合わせて使用すると、調味料や食器を置くことができ大変便利です。
シンプルなデザインは見た目がいいだけではなく、手入れも簡単です。
SOTOバーナーで、より充実したアウトドアライフを!
多種多様なSOTOのバーナーを、特徴を比較いながらご紹介しました。自分の用途に合ったバーナーは見つかりましたでしょうか。あれもこれも欲しくなってしまいますよね。SOTOバーナーを手に入れて、アウトドアライフをより楽しみましょう!