ファイヤースターター・火打石

火打石の種類と探し方!キャンプで焚き火の火起こしを小さい火種から!

火打石の種類と探し方!キャンプで焚き火の火起こしを小さい火種から挑戦!

キャンプで使用する火打石は、種類が多く探し方が分からない方が多いのではないでしょうか。そこで当記事では火打石の種類の特徴や、探し方についてを紹介。

現代の文明に頼らずに焚火を行う「ブッシュクラフト」などに火打石の導入を検討している方は参考にしてみてくださいね。

火打ち石とは?

火打ち石とは?

「火打石」と聞くと、石同士を擦り合わせて火花を散らせるイメージがありますが、実際には「火打石」を「火打金」と呼ばれる金属の粉末を削り出して火花を散らせ火口に着火するアイテムです。そのため火打石で焚火を行うには「火打石」と「火打金」と「火口」の3つを揃える必要があります。

火打石はブッシュクラフトと相性がいい

火打石は出来るだけ原始的な道具のみを使用して焚火を行う、現代社会では失われた苦労をあえて楽しむ「ブッシュクラフト」との相性も抜群です。

古来より厄除けや縁起担ぎで使用されていた

また火打石は古来より出かける前に、厄除け縁起担ぎを込めて火花をかけて見送った歴史を持ち危険な目に合わないように祈りを込めて使用された「切り火」が行われていた歴史を持っています。

過去の人類が経験してきた苦労を重ねながら作成した炎での焚火は、過去の人類のロマンと自然の厳しさと火の本当の有り難さを感じる事ができるでしょう。

火打石で火花が散る原理や使い方

火打石で火花が散る原理と使い方

火打石は石同士を打ち付けて摩擦で火花を散らせるイメージがありますが、実際に火花として散っているのは火打金の粉末です。そのため火打金の粉末を削り出すために、火打金に使用される合金以上の高度を持った岩石が一般的に「火打石」と呼ばれている岩石。

そのため火打金を削り出せるほどの高度を持った石であれば、何でも利用可能です。また火打金と火打石の湿気を取るだけで使用できるので、ライターに比べて水分に強い点もメリットでしょう。

火打石の使い方

火打石と火打金の使い方

アウトドアで使用する場合には、事前に用意したチャークロスやチャーロープなどの火口に着火させて火種を作成します。古来より使用されてきた方法での引火を体験できる楽しみも、火打石を利用した焚火でしか味わう事ができない魅力ですよ。

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火起こしできる火打石の種類

火起こしできる火打石の種類

火打石に利用される石は「メノウ」や「石英」、「チャート」といった高度の高い鉱物が主に利用されます。火打石は種類や形状により火花が飛び散る個体差が生じるので、最も効果的に火花が飛び散る石の種類を探し出す楽しみも火打石で火起こしする楽しみの一つでしょう。

実際に火打金を削り出す事が可能な、火打石として利用される石の種類について詳細を解説していきます。新たに使用する火打石の仕入れや、スペアとして入手の検討を行っている方は参考にしてみてくださいね。

火起こしできる火打石の種類として、火打金の粉末を削り出す事ができる高度が備わっていれば火打石として利用可能です。

メノウ石の特徴

薄い透明がかった色彩が一般的で、非常に硬く宝飾品としても使用される「メノウ石」。割ると独特の縞模様が形成されており産出される場所により模様の個性が異なるため一部のコレクターにも人気の高い鉱物です。

チャートの特徴

太古の微生物の死骸が、海底に蓄積されて形成されプレートの移動により陸上まで移動してきた岩石が「チャート」。非常に硬く石器時代の道具にも利用されていたとされています。

石英の特徴

純度が高く透明度の高い個体が水晶になる、非常に高度の高い鉱物が「石英」。余談ですが砂埃にも含まれていて、車やバイクなどを不用意に拭き取ると傷がつく原因も砂埃に含まれている石英が原因です。

フリントの特徴

殆どの成分をケイ素で構成された、チャートの一種。火打石としては最も上質で、非常に硬いため石器時代には狩道具やナイフの材料として主に使用されていたとされています。

更にわかりやすい具体例を挙げると、ダイヤル式のライターにも発火装置として使用されています。

珪岩の特徴

チャートや砂岩が熱により変形して生まれた石。成分は水晶と同じ物質で構成されていますが、純度が低く構造が異なるため透明度が無いのが特徴です。

黒曜石の特徴

火山活動の影響で地上に噴き出たマグマが、海水などで急激に冷やされて形成される黒い鉱物。他に火打石に利用される岩石同様に非常に硬度が高く、叩き割るとガラスのような切れ味を持つため古来より利用されてきた歴史を持っています。

ジャスパー(碧玉)の特徴

別名で碧玉(へきぎょく)とも呼ばれる石英が結晶化して生まれた鉱物。火打石としての利用だけじゃなく、純度が高くなると宝石としても扱われ、世界中で個性豊かなカラーバリエーションを誇りコレクターからも重宝されています。

サヌカイト(讃岐岩)の特徴

サヌカイトは別名讃岐岩(さぬきがん)とも呼ばれ、香川県をはじめとした西日本で主に産出される非常に緻密な安山岩の一種。他の火打石として利用される岩石同様に、石器時代から石器の材料としても利用されてきた鉱物です。

ホルンフェルスの特徴

マグマの熱や圧力などにより変形した堆積岩の一種。割れると笛状に割れる事が名前の由来です。硬度が高いので、火打金を削り出す機能は十分です。

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火打石の探し方は意外と簡単

火打石の探し方は意外と簡単

火打石は、丸石がゴロゴロしているような河原であれば簡単に探し出すことができます。火打金を持参して、石を擦りながら探してみましょう。

探し方のコツ①火打石はハンマーなどで叩き割ってから

探し方のコツ①火打石はハンマーなどで叩き割ってから

探し方のコツとして、火打石は摩擦で火を飛ばすのではなく、火打金を削り出した粉末で発火を行うイメージで着火を行います。そのため丸い状態よりハンマーなどでたたき割り、鋭角な部分が多い状態で削り出したほうが火花も飛びやすくなります。

ただし叩き割る際には火花が飛び散る上に、硬くて非常に鋭い部分が発生しやすいので取り扱いには十分注意を払いましょう。

探し方のコツ②白っぽい石を探す

探し方のコツ②白っぽい石を探す

探し方のポイントとしては、白っぽい石が火打石に適していることが多く、火花を散らすことができるので、白っぽい石を重点的に探す方が効率的です。

おすすめの火打ち石と火打金

火打石で火を起こすために必要となる「火打金」を事前に入手するのに、初心者でも取り扱いやすくてオススメなのがPSKOOKの火打金。火打石もセットで購入でき、値段帯も非常に手頃でコンパクトに持ち運べるので携帯性に優れている商品です。

勿論焚火を行うのであれば、ライターと着火剤を使用すると簡単に火をつける事が可能です。ですが焚火の火種を火打石で作成する魅力は、小さな火の粉から炎まで育てていく不便さから生まれる楽しみでしょう。風などの自然環境に邪魔されながら何度も試行錯誤しながら灯すことに成功した炎は、苦労を伴わずに焚きつけた火に比べて感動は格別。

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火打石の種類と探し方のまとめ

太古の人々も愛用した原始的な印象を誇るアイテムながらも、現代でも十分に利用が可能なロマン溢れる火打石。アウトドアで使用すると現代社会では失われかけた技術を自分の手で復活させる楽しみや、苦労して着火した炎を作成する喜びを感じることができるアイテムとなっております。

また想像以上に飛び散る火花の多さも、火打石を利用しなければ体験することができない楽しさです。また破った際に鋭角になった火打石は怪我の危険があるため、取り扱いには十分注意して火打石での着火に挑戦してみましょう。

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