キャンプ用品を揃える際、つい後回しにしてしまいがちなのが寝具。
筆者は寝具をおろそかにしており、一度厚みの少ないフロアマットと寝袋のみでテント泊をしたのですが、地面の硬さと石の凸凹が背中に伝わってきて全く眠れないという経験をしました。
寝具の重要さに気づいて、快適な睡眠のために購入したのがこちらの「ハイランダースエードインフレーターマット5.0cm」。
結論から言うと『コスパ最高』です!
それでは購入の決め手や、実際にテント泊をしてきた感想をお伝えしていきます.
ハイランダーのコットではなくインフレーターマットを選んだ理由
筆者がマットを購入する前に一番悩んだのが、そもそもコットにするか、マットにするかです。
コットというのはこちらのように、足が付いていて背中部分が完全に地面から離れている、いわゆる簡易ベッドです。地面から離れているので夏は涼しく、冬は地面の冷気を感じず、もちろん石などの凸凹も関係ありません。
足の長いハイタイプであればベンチとしても使えるので一石二鳥!これにしよう!と思っていたのですが・・ある問題点がありました。
それは、インナーテントの床に穴があいてしまうのではないか?という問題です。
基本的にコットは地面に直接置いて使用するものです。しかし筆者は虫対策のため、インナーテントで360度テントに囲われていたいのです。そのインナーテントが薄手なので、コットの足を置く部分に負荷がかかり、穴があいてしまう可能性があると考えました。
もちろんコットの下にマットを敷くなど、工夫をすれば使用できるのでしょうが、追加の出費を考えると、インフレーターマットの方がコスパが高いと判断しました。
ハイランダースエードインフレーターマットの基本情報やサイズ
使用時のサイズ | 幅65cm×長さ192cm×高さ最大5cm |
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収納時のサイズ | 幅20cm×高さ65cm |
重さ | 1.6kg |
付属品 | ゴムベルト2本、リペア用生地 |
基本情報
ご紹介するのはシングルサイズ、厚みは5.0cmのタイプです。
ウレタン素材が中に入っているマットで、空気を入れて膨らませ、寝袋の下に敷いて使用します。
空気を入れる方法ですが、ハイランダーのインフレーターマットはバルブを開けることで勝手に膨らんでいきます。
同じく空気で膨らませるエアーマットと異なり、しっかりとしたクッション性がありながらも、使用時は小さくたためる便利なマットです。
サイズの注意点
購入前に注意していただきたいのが使用時のサイズです。
長さが192cmとあるので、マットとしてはだいぶ余裕があるように思いますが、192cmはあくまでも全長です。
枕の部分にはウレタンは入っておらず、エアーで膨らませる仕様になっています。
そこでウレタンマット部分のみの長さを測ってみると・・・
約151cmです。
枕にエアーを入れずに単純にキャンプマットとして使用することもできますが、その場合は身長によっては長さが足りなくなってしまいますので注意が必要です。
ハイランダーのインフレーターマットの使い方
収納した状態からの空気の入れ方とたたみ方や連結方法を紹介します。
空気の入れ方
収納袋に入っている状態です。
夫婦でキャンプに行くので、シングルを2つ購入してます。
今回は写真がきれいに撮れるよう上芝生の上で膨らませていきます。
中身を出して広げるとこのように、しわしわでぺっちゃんこの状態になっています。
マット下部に黒いメイン気室用バルブがついており、バルブを少し回し開けると自然に「シュー」と空気が入って、膨らんでいきます。
5分もせずに膨らむので、メイン気室用バルブを閉め、空気をとじこめます。
触ってみて膨らみが足りないようであれば、直接空気を吹き込にで調整します。
初回使用時は内部のウレタンが真空状態の為、膨らみにくくなっております。バルブから空気を吹き込んで下さい。
枕の部分はマット部と分かれていて同時には膨らみませんので、枕の裏にあるピロー用バルブから自分で空気を吹き入れます。
ピロー用バルブを開けると黄色い逆止弁がついており、吹き入れた空気が漏れ出ない工夫がされているので、ロスがなく空気が入れやすいです。
空気を抜く時は、逆止弁部分をさらに開けることができ、開けると空気がいっきに抜けます。
枕の部分にパンパンに空気を入れた状態です。ここまで入れてしまうと高すぎますね。
連結方法
ハイランダーのインフレーターマットが2つ以上ある場合は、側面についているスナップボタンで連結させることができます。
こちらが連結した状態です。
連結してもマットの間に隙間ができてしまうので、繋げて3人で使用するには真ん中の人の寝心地が悪くなってしまうので、親子3人で使用する方は、ダブルサイズの検討をおすすめします。
たたみ方
たたみ方は、バルブを開けて、枕側から空気を抜きながら巻いていくだけ。足で抑えながら巻いていくと上手にできます。
収納袋に余裕があるので、空気を完全抜き切ろうとしなくてもある程度抜ければ、大丈夫です。
巻けたらバルブを閉め、付属のゴムで止めて収納袋にしまうだけです。
ハイランダーのインフレーターマットの良い点
厚みがあるので快眠できる
厚みの少ない銀マットに比べ厚さがあるので、地面の凹凸も感じないので、起床時に体が痛いということもないです。空気の層があるので、地熱や底冷えを感じさせにくく、年中キャンプでも快眠できますよ。
傾斜でも滑らない
若干傾斜のある場所だったのですが、裏面に滑り止め加工がされているので、寝返りなどでマットが動くということもありません。またスエードはポリエステル系の素材と違って摩擦力が強いので、シェラフがズレにくいのもうれしいポイントです。
肌触りが非常に良い
枕を含め表面がスエード生地になっているので、肌触りが非常に良いです。キャンプマットでは主流のポリエステル製に比べ、汚れが付きやすいというデメリットもありますが、快適に寝る為には肌触りは譲れない方には
ハイランダーのインフレーターマットの気になる点
枕の高さが合わない
あえて挙げるとすれば、上記の「サイズと注意点」でも書いた通り、エアーの枕が合わない可能性があるということです。
筆者は最初こそ多少違和感があったものの、すぐに慣れて快眠できましたが、横で寝ていた夫は枕が合わず、結局空気を抜いてタオルを重ねたものを枕してました。
「枕付き」というのがハイランダースエードインフレーターマットの売りでもありますが、枕が変わると寝つけないとか、エアー枕の頭が浮く感じが苦手という方は空気量を減らしたりタオルで高さ調整する工夫が必要です。
まとめ
以上、ハイランダースエードインフレーターマットをご紹介しました。
枕付きで使い方も簡単、そして機能も良いのに価格は税込4,280円です。出費をできる限り抑えつつ、いいものがほしい筆者には申し分のない商品でした。
とりあえず寝れるアウトドア寝具をそろえたいという初心者の方にもおすすめです。
ハイランダーからは、他にもダブルサイズのタイプや、スエード生地ではないタイプ、厚みが4cmや9cmのもの等、様々なバリエーションのインフレーターマットが販売されていますので、そちらも合わせてぜひ検討してみてくださいね。