キャンプコットはキャンプでの快適な睡眠をサポートしてくれるベッド。今までクローズドセルタイプのマットやエアマット、インフレーターマットしか使用したことがない方は、ぜひいちど体験してみてほしい優秀なアイテムです。
しかし、キャンプコットはマットと比較すると収納サイズが大きくて重いものも多く、リュックひとつに道具をまとめたい方などにとっては少し手が出しにくいキャンプ用品でもあります。
そこで今回は、数あるキャンプコットのなかでもとくに軽量でコンパクトに収納できるおすすめの製品をご紹介します。あわせてキャンプコットの選び方も解説するので、道具を増やさずに睡眠の質を向上したいと考えている方はぜひご覧ください。
キャンプにコットは必要?

出典:FIELDOOR
キャンプをする際にはマットであれキャンプコットであれ、寝床となるものが必須です。それぞれ違ったメリット・デメリットはありますが、寝心地を重要視するほどコットの必要性は高くなります。
とくにワンポールテントやパップテントなど床がない「フロアレス」のテントの場合には、マットよりキャンプコットの方がはるかにおすすめです。地面がデコボコであろうと雨で濡れていようと、ほとんど影響を受けずに使用できます。
キャンプコットはマットよりどうしても重くなってしまうというデメリットがありますが、そのデメリットを受け入れてまで使用する価値は十分あるといって良いでしょう。
キャンプコットの選び方

おすすめのキャンプコットをご紹介する前に、キャンプコットの選び方として押さえておいて欲しいポイントを解説します。
寝心地を重視するなら大きめで安定しているものを選ぼう
コットを選ぶ際には、なんといってもサイズ選びがとても重要です。自分の体の大きさを考慮して、長さ・幅に余裕があるものをチョイスしましょう。寝心地をもっとも重視する場合には、少々重くはなりますが大きめのキャンプコットを選ぶのもおすすめです。
また、フレームや脚が安定しているかどうかも快適性に大きく影響するポイントです。自分の体重に対して耐荷重は問題ないか、脚の数は何本かなどをチェックするとともに、実際に購入した人のレビューも参考にしましょう。
収納サイズ・重量はとくに注目すべきポイント

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見た目が似ているキャンプコットでも、収納サイズや重量がまったく違うということもよくあります。バイクや自転車でキャンプに出かける方など、持てる荷物の量に制限がある方は収納サイズと重量は必ず確認しましょう。重量3kg以下であれば、十分軽量な部類です。
また、収納時の形状や収納袋の構造もチェックしておくとさらに安心。円筒状に収納するキャンプコットもあれば、平べったい状態に収納できるキャンプコットもあります。収納袋に関しても、ヒモを引っ張って口を閉じるもの、ファスナーが備わっているものなどさまざまです。
こういった部分も確認して持ち運びがしやすく、そして使いやすそうな製品を選びましょう。
使用しているマットのサイズも考慮しよう!
キャンプコットの上にインフレーターマットなどを敷くのも、今となっては定番の使い方です。地面の影響をまったく受けないキャンプコットの特性と、断熱性に優れ適度な弾力を持っているマットの特性が相乗効果をもたらし、極上の寝心地を実現してくれます。
キャンプコットの上にマットを敷くというのは、とくに冬キャンプで威力を発揮する使い方です。底冷えを効果的に防ぐことができるため、体温が地面に奪われることなく快適に過ごすことができます。
冬キャンプを楽しみたい方にとって、キャンプコットは必須の装備であるといっても過言ではないでしょう。

ロースタイルとハイスタイルを使い分けられるコットも便利

製品によっては脚のパーツを着脱して、自由に高さを変更できるキャンプコットもあります。テントのなかで寝るときにはロースタイルで、外で日光浴をするときにはハイスタイルでといったように使い分けられるのでとても便利です。
ただ寝るためだけではなくベンチや荷物置きなど幅広い用途に使用したい方も、高さを変更できるタイプが向いています。ただし、なかにはベンチとして使用できない製品もあるのでメーカーの注意書きをよく確認しましょう。
コンパクトで軽量なキャンプコットのおすすめを厳選
ここからは数あるキャンプコットのなかから厳選した、軽量でコンパクトに収納できるおすすめ製品をご紹介します。
有名ブランドの定番商品からコストパフォーマンスに優れているお買い得商品まで、幅広くラインナップしているのでどうぞ参考にしてください。
ヘリノックス(Helinox) コットワン コンバーチブル
使用時サイズ | 長さ190×幅68×高さ16cm |
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収納時サイズ | 16×16×54cm |
耐荷重 | 145kg |
重量 | 2.19kg |
フレーム | アルミニウム |
生地 | ー |
キャンプコットのなかでもとくに高い人気を誇る定番アイテム。軽量かつ高剛性のアルミフレームを採用し、誰もが安心して使用できる耐久性を実現しています。レバーを操作することで簡単に組み立てられる設計を採用しているため、力に自信がない方でも扱いやすいキャンプコットです。
使用している生地も、伸びや破れが発生しにくいしっかりした厚手のもの。数多くのメーカーがキャンプコットを販売している今となっては比較的高価な製品ですが、その価格に見合った高いクオリティを誇っています。別売りの「コットレッグ」を使用するとハイスタイルで使用可能です。
ヘリノックス(Helinox) ライトコット
使用時サイズ | 長さ185×幅60×高さ13cm |
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収納時サイズ | 13×13×53cm |
耐荷重 | 120kg |
重量 | 1.2kg |
フレーム | アルミニウム |
生地 | ー |
大人気メーカー、ヘリノックスがラインナップしているキャンプコットのなかで最軽量のモデル。1.2kgという驚きの軽さを誇ります。インフレーターマットよりも軽いので、普通のキャンプだけでなく登山で使用するのにも最適なキャンプコットです。
使用時のサイズは必要最低限に抑えられ、そのぶん収納サイズもかなりコンパクト。軽量に作られているとはいえ、耐荷重120kgと多くの人が安心して使用できる耐久性を持っています。高さ13cmとかなりの低床なので、小さめのテントを使用している方にもおすすめです。

クオルツ(Qualz) 2WAYライトビームコット
使用時サイズ | 長さ191×幅61.5×高さ36.5/22.5cm |
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収納時サイズ | 19×17×55cm |
耐荷重 | 100kg |
重量 | 3.3kg |
フレーム | アルミニウム |
生地 | ポリエステル |
脚のパーツの差し込み場所を変更することで、高さを2段階に調整できるコット。ヘリノックスの「コットワン コンバーチブル」と違い、あとからパーツを買い足さなくても高さを変えることができます。フレームの構造が独特で、見た目が面白いこともこの製品の魅力です。
このコットを販売している「クオルツ」は、アウトドア用品専門店として超有名な「WILD-1」が立ち上げたオリジナルブランド。ラインナップしている製品はどれもデザイン・クオリティ・コストパフォーマンスに優れていて目が離せない存在です。
ディーオーディー(DOD) バッグインベッド
使用時サイズ | 長さ183×幅72×高さ15.5cm |
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収納時サイズ | 16×12×51cm |
耐荷重 | 120kg |
重量 | 2.6kg |
フレーム | アルミニウム |
生地 | ポリエステル |
「バッグインベッド」の名前の通り、バッグのなかに入るほどコンパクトに収納できるキャンプコット。DODらしくハイセンスなデザインに仕上げられており、テントのなかをオシャレに飾ってくれます。フレームがショックコードで連結されていることで、組み立てが簡単なのも特徴です。
収納ケースの使いやすさも魅力的なポイント。持ち手がついているので持ち運びに便利なだけでなく、サイドにはベルトを通したりカラビナを取り付けられるウェビングを装備しています。バイクへ積載するときにも便利な機能なので、キャンプツーリングでの使用に最適です。

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) グラシア ロースタイルコンパクトベッド
使用時サイズ | 長さ180×幅60×高さ18cm |
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収納時サイズ | 20×5×長さ65cm |
耐荷重 | 80kg |
重量 | 3.1kg |
フレーム | 鋼 |
生地 | ポリエステル |
コストパフォーマンスの高さが魅力の製品。メーカー希望小売価格は7000円ですが、アマゾンでの販売価格は4000〜5000円ほどです。ファンも多いキャプテンスタッグの製品なので、低価格であっても品質面では信頼できます。
耐荷重80kgと比較的軽めの設定であること、重量が3.1kgと少しだけ重いことの2点は考慮すべきところですが、これからキャンプに挑戦する方やちょっと試してみたいという方にはピッタリのアイテム。折りたたむと厚さ5cmとなり、収納性に優れているのも魅力です。
ムーンレンス(Moon Lence) アウトドアベッド
使用時サイズ | 長さ190×幅70×高さ17cm |
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収納時サイズ | 16×38cm |
耐荷重 | 160kg |
重量 | 160kg |
フレーム | アルミニウム |
生地 | ポリエステル |
こちらのキャンプコットも1万円以下で購入できるハイコストパフォーマンスな製品です。体が大きな方でも窮屈さを感じない広さで、耐荷重も160kgと十分。生地のサイドにポケットが備わっており、スマートフォンやメガネケースなどを入れておくのに便利です。
さらに衣服やタオルなどを入れて使用する枕も付属するなど、充実した内容となっているのがこのキャンプコットの特徴。脚が5本も備わっているにもかかわらず収納サイズがとてもコンパクトである点も、この製品をおすすめする理由のひとつです。
サーマレスト(THERMAREST) ウルトラライトコット
使用時サイズ | 長さ183×61cm |
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収納時サイズ | 13×41cm |
耐荷重 | 147.5kg |
重量 | 1.195kg |
フレーム | アルミニウム |
生地 | ポリエステル |
クローズドセルタイプのマットで人気のサーマレストが誇る超軽量キャンプコット。ほんのわずかながらヘリノックスの「ライトコット」よりも軽く、収納サイズもよりコンパクトです。三日月型の脚が非常にユニークで、唯一無二の強烈な個性を放っています。
シートには地面からの冷気を遮断し、自分の体温を反射して保温性を高める「サーマキャプチャー」の技術を採用。個性的なデザインのなかに、独自の技術がふんだんに盛り込まれた優れものです。装備の軽さを追求している方や、他人とは違うものを使いたい方にはとくにおすすめします。
ヘリノックス(Helinox) コットワンコンバーチブル インシュレーテッド
使用時サイズ | 長さ190×幅68×高さ17cm |
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収納時サイズ | 20×20×64cm |
耐荷重 | 145kg |
重量 | 3.03kg |
フレーム | アルミニウム |
生地 | ー |
ヘリノックスからもエア注入式のキャンプコットが販売されています。弾力性に富んだフォーム入りのシートを採用することで、断熱性や快適性において素晴らしい性能を実現。こちらもヘリノックスの他のモデルと同様、別売りの脚を装着するとハイスタイルで使用可能です。
ヘリノックス定番の「コットワンコンバーチブル」から快適性を飛躍的にアップしているものの、重量は約3kgと十分に軽量。価格が5万円ほどのかなり高級なキャンプコットですが、ほかのメーカーの製品では実現不可能なレベルの上質な睡眠が手に入ることでしょう。
おすすめのエアー注入式キャンプコット【番外編】
ディーオーディー(DOD) ハンペンインザスカイ
使用時サイズ | 長さ190×幅78×高さ39cm |
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収納時サイズ | 25×22×44cm |
耐荷重 | 180kg |
重量 | 5.9kg |
フレーム | アルミニウム |
生地 | ナイロン |
キャンプコットとエアマットを融合させた新ジャンル、エア注入式コット。その名も「ハンペンインザスカイ」。究極の寝心地を目指して作られたこの製品は、まるで宙に浮いているかのような心地よさを体験させてくれます。
ロースタイル・ハイスタイルの2通りの使い方に対応し、フレームを通さなければエアマット単体での使用も可能です。エアマットにハンドポンプを内蔵しているためエアポンプを別途用意する必要がなく、組み立ては意外なほど簡単。2つ並べるとダブルベッドのように使用できる点も大きな特徴です。
フィールドア(FIELDOOR) エアーコンパクトコット
使用時サイズ | 長さ190×幅64×高さ17cm |
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収納時サイズ | 13×18×37.5cm |
耐荷重 | 150kg |
重量 | 2.8kg |
フレーム | アルミニウム |
生地 | ナイロン |
「最近話題のエア注入式キャンプコットが欲しい!でも予算はできるだけ抑えたい!」という方に最適な製品がこちら。コストパフォーマンスを重視する方に人気のメーカー、フィールドアが誇る自信作です。1万円以下で購入できるため初めてのキャンプコットとしてもおすすめします。
エア注入式キャンプコットとしては収納サイズがかなりコンパクトで、重量も2.8kgとキャンプツーリングなどにも十分使える軽さ。脚全体がレバーになっている構造がまた面白く、この仕組みによって簡単かつスピーディーに組み立てることができます。

コンパクトで軽量なキャンプコットのまとめ

出典:amazon
キャンプにおいて上質な睡眠を取ることはとても重要なこと。もし今、「夜に何度も目が覚める」とか、「朝に起きると体が痛い」と悩んでいるのであれば、すぐにでも改善するべきです。
エアマットやインフレーターマットで快適に寝ることができていない方は、キャンプコットをぜひお試しください。1年を通して快適な睡眠をもたらしてくれるキャンプコットは、きっとあなたにとって手放せないアイテムとなることでしょう。


