今回は『驚異の保冷力!氷点下パック使用でアイスクリームが約11時間保存可能!』という謳い文句で知られている、ロゴスのハイパー氷点下クーラーLのご紹介です。
ハイパー氷点下クーラーの特徴や使用感をしっかりとレビューするとともに、実際に使用してアイスは何時間保存可能なのか?も検証していきます。最後にサイズや種類の選び方も解説してるので、購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
ロゴス「ハイパー氷点下クーラーL」のスペックや外観
サイズ | 39×30×29cm |
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収納サイズ | 39×30×12.5cm |
内寸 | 33×26×24cm |
重量 | 1.5kg |
容量 | 20L |
サイズ
使用時のサイズは、縦39cm×横30cm×奥行29cm
収納時のサイズは、縦39cm×横30cm×奥行12.5cm
収納時は約1/3程度の厚みになるので、車に常備しても邪魔にならないし、限りがある自宅の収納スペースを圧迫もしないのもうれしい機能の一つです。
重量
ソフトクーラーとしては、ずっしりとした形状なので重量は1.5kgありますが、同じ容量のハードクーラーは軽量なタイプでも2kgを超えるので、比較的軽量な部類に入ります。
容量
ハイパー氷点下クーラーLの容量は20Lですが、想像しづらいので実際にペットボトルを入れてみました。
公式情報では、500mlのペットボトルが16本入ると記載してますが、実際には19本の500mlのペットボトルが入る容量があります。
XLサイズの氷点下パックを設置しても蓋が閉まります。
2Lのペットボトルを縦に入れると、先端が出てしまい、蓋を閉じることができません。
2Lのペットボトルは横に寝かすと6本入る容量がありますが、保冷剤が入りません。ギリギリの容量なので、ペットボトルを凍らすと入りきらない可能性があります。
ハイパー氷点下クーラーLの基本的な能力を引き出すことができる保冷剤の目安は、氷点下パック600g×3個なので、それぐらいの保冷剤が入るスペースは開けておいた方が良いです。
ショルダーベルト
ショルダーベルトの幅は4cmあり、縫製もしっかりとしているので、ほつれてすぐに切れそうという事もなさそうです。
アジャスターがついているので、身長に合わせて長さ調節も可能です。
外観や質感
ハイパー氷点下クーラーの表面は太陽光を反射するメタルシルバーカラーで、光沢のある見た目です。プリントではなく立体的なロゴがかっこよく上品な存在感があります。
Hのマークは「ハイパー」や「氷点下」のHではなく、ハーパー氷点下クーラーを開発された浜西さんのイニシャルデザインだそうです。
スベスベとした触り心地ですが、断熱効果があるのか?全体的に規則的な丸い穴のような凹みがあるので、引っ掛かりがあり滑りやすい感じはないです。
サイズ感
身長165cmの男性がハイパー氷点下クーラーLを持った時に横から見たサイズ感。
後ろから見たサイズ感。
大きくもなく小さくもないちょうどいいサイズ感なので、身長が高い方ならXLサイズでも良さそうです。女性の方ならクーラーボックス一杯に食材を入れると、重量が増すのでLサイズまでが良さそうです。
ロゴス「ハイパー氷点下クーラーL」の特徴
ハイパー氷点下クーラーは、もともとはロゴスの氷点下パックを最大限に生かせるように設計されたソフトクーラーですが、具体的な特徴をお伝えしていきます。
アイスが溶けないほどの保冷力
ソフトクーラーはハードクーラーより保冷力が劣るイメージがありますが、ハイパー氷点下クーラーは氷点下パックと一緒に使うことでハードクーラー並みの保冷力を発揮します。
ロゴス公式では様々な条件がありますが、ハイパー氷点下クーラーは氷点下パックと同時に使用することで、アイスクリームが最大11時間持つほどの保冷力があります。
実際の保冷力の検証は後程行いますので、そちらを参考にして下さい。
外部衝撃から守るシェルプロテクト構造
ハイパー氷点下クーラーの前面と背面には、外部衝撃から内部の食品を守るシェルプロテクト構造が採用されているので、瓶類などの割れやすい素材でも安心して持ち運べます。
シェルプロテクト部分は、ハードクーラーとソフトクーラーの間ぐらいの質感なので、持ち運び時に足に当たっても痛さは感じません。
ハイパー氷点下クーラー上部のフラップは、シェルプロテクト程ではないですが、通常のソフトクーラーより硬く厚みがあります。
フラップの厚みは1.5cm程度あるので、保冷力にも期待が持てそうです。
左右の壁面と底面は、収納時に折りたためれるように柔らかい素材で形成されているので、壁面への外部衝撃は注意しましょう。
底面はフロアフォームが断熱効果や衝撃から食品を守ってくれます。
厚さが1.5cm程度あるので、柔らかい素材の底面の保冷効果を上げてくれます。
ハイパー氷点下クーラー内では、柔らかい断熱材が上で、硬めの面が下向きに配置します。
中が洗える
ハイパー氷点下クーラー使用後はインナーカバーとフロアフォームを取り外して洗浄できるの衛生的です。
インナーカバーはマジックテープで固定されてるので、引っ張るだけで取り外しができます。洗浄して乾いたら元のように取り付けるだけです。
マジックテープの取り外しは、無理に引っ張ると損傷する恐れがあるので、慎重に行いましょう。
インナーカバーの取り付け時は、両サイドの被せて留めるマジックテープを初めに合わせると、スムーズに取り付けやすいです。
インナーカバーを外すと1cm程度の厚みの断熱材が保冷効果を高めてくれます。
ハイパー氷点下クーラーの使い方
ハイパー氷点下クーラーの使い方について解説します。
使用方法
ジッパーを全開に開く。
シェル部分を横に広げる。
フラップを出し、フロアフォームの上下を間違わないように、クーラーの底にセットすると完成です。
保冷剤が固定できるホルダーが備わってるので、上部に保冷剤を配置できます。
ホルダーに入る保冷剤の大きさは、氷点下クーラーMで氷点下パックM、氷点下クーラーLで氷点下パックLサイズがホルダーに固定できます。
収納方法
フロアフォームを壁面に沿わすように起こします。
フラップを内側に折りたたみます。
左右の壁面を押し込むように折りたたみます。
前後のシェルを合わせながらジッパーをゆっくりと閉めると完成です。
氷点下パックでは食品が凍る?
ロゴスの氷点下パックの表面温度はマイナスになってしまうので、野菜などが直に氷点下パックに触れた状態だと、凍ってしまいます。凍らすと困る食品は保冷材に触れないようにするか、タオルで保冷剤を包むと凍らなくなります。
保冷温度を長持ちする方法は?
保冷力が高いハイパー氷点下クーラーでも、炎天下に放置したり、地面に直置きすると保冷力が落ちてしまいます。
保冷温度を保つためにもハイパー氷点下クーラーは日陰で地下熱の影響がない高さに配置しましょう。
ハイパー氷点下クーラーの保冷力検証
ハイパー氷点下クーラーと一般的なソフトクーラーとの保冷力比較やハイパー氷点下クーラーは本当にアイスが溶けないのか?の保冷力の検証です。
ハイパー氷点下クーラーと一般的なソフトクーラーの保冷力比較
ハイパー氷点下クーラー(20L)と一般的なソフトクーラー(24L)に1kgのロックアイスを入れて、6時間たって氷がどれくらい溶けずに残ってるか?検証してみました。
クーラーボックスは一杯に入れた方が保冷温度は持続します。ロックアイスを入れた状態で、空間が広い一般的なソフトクーラーの方が不利な環境なので、結果はそちらを差し引いて参考にして下さい。
時間 | スタート | 3時間後 | 6時間後 |
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気温 | 35.6℃ | 30.9℃ | 28.0℃ |
検証時の気温の変化です。
ハイパー氷点下クーラー | 525g |
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一般的なソフトクーラー | 388g |
容量の違いを差し引いてもハイパー氷点下クーラーの保冷力が勝る結果となりました。
アイスの保冷力検証
スタート | |
---|---|
気温 | 31.3℃ |
庫内温度 | 32.5℃ |
水温 | 7.7℃ |
氷点下パックLとXLサイズで紙製カップのバニラアイスをサンドウィッチ状にした保冷力の検証テストと冷蔵庫で冷やしておいたペットボトルの水が凍るか?の検証も同時に行いました。
ロゴス公式では氷点下パック-16℃を使用してるので、検証結果は異なります。
スタート | 3時間後 | |
---|---|---|
気温 | 31.3℃ | 31.5℃ |
庫内温度 | 32.5℃ | 2.3℃ |
水温 | 7.7℃ | 0.1℃ |
アイスはコンビニ購入時と同じぐらいの硬さで、変化はほぼありません。ペットボトルの水は凍ってはいませんでしたが、マイナスに近い温度です。
スタート | 3時間後 | 6時間後 | |
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気温 | 31.3℃ | 31.5℃ | 29.2℃ |
庫内温度 | 32.5℃ | 2.3℃ | 3.0℃ |
水温 | 7.7℃ | 0.1℃ | 0.6℃ |
アイスとして食べる形状は保っていますが、側面を押すと少し柔らかく、ここから先は長く持たない感じがします。ペットボトルの水温や庫内温度も上昇傾向にあります。
スタート | 3時間後 | 6時間後 | 7時間後 | |
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気温 | 31.3℃ | 31.5℃ | 29.2℃ | 30.0℃ |
庫内温度 | 32.5℃ | 2.3℃ | 3.0℃ | 6.2℃ |
水温 | 7.7℃ | 0.1℃ | 0.6℃ | ー |
7時間後には少し庫内温度も上がったので、6時間経過後のクーラーボックスの開け閉めは、冷気を逃さないよう工夫が必要です。
7時間後の氷点下パックは、まだ白く冷たい状態で食品に密着させば、効果はあると思いますが、庫内温度を下げるほどの保冷力は、あまり期待できそうにない状態となりました。
氷点下パックの保冷時間の目安は6時間程度で、それ以降は温度が上昇してしまうので、特定の食品に密着さすか、氷点下パックと氷を一緒に使うことをおすすめします。
ハイパー氷点下クーラーは結露する?
ハイパー氷点下クーラーが結露しやすい部分は底面ですが、今回の検証ではあまり結露は見られませんでした。以前使用した際は少し結露があったので、環境により結露する場合があるので、濡れて困る場合はタオルを下に敷くなりすると安心です。
ハイパー氷点下クーラーは水漏れする?
ハイパー氷点下クーラーで氷を使用した場合、溶けた水が袋から漏れてしまい、クーラーボックス内が水浸しになってしまう時があります。その際に水漏れしないか?インナーカバーに水を溜めてみました。
インナーカバーに水を溜めた状態でテーブルの上に30分放置しましたが、水漏れはなかったので、氷の使用もできそうです。
ハイパー氷点下クーラーの気になる点
チャックが閉めにくい
ファスナーに曲線部分が多いので、少し開け閉めがしにくいです。勢いよく閉めると嚙みやすいので、ファスナーはゆっくり開け閉めすることをおすすめします。
ショルダーベルトの留め具が不安
公式では耐荷重の記載はありませんが、ハイパー氷点下クーラーLの場合ペットボトル16本が入り、保冷剤600g×3個の使用が推奨されてるので、10kgぐらいは耐えれる計算になりますが、留め具がプラスチックなので少々不安です。ショルダーベルト以外に持ち手がないので、底を支えて持ち運ぶ方が安心です。
ソフトクーラーとしては重量がある
今回使用した一般的なソフトクーラーは500g程度で、ハイパー氷点下クーラーの1/3程度の重量になります。軽量さを取るか保冷力を取るかは、好みや使い方によって分かれると思いますが、暑い時期はなるべく保冷力が高いクーラーボックスでないとすぐに庫内温度が上がってしまうので、保冷力を選ぶことをおすすめします。
食品を出し入れしにくい
自動的にフラップが閉じてくれるので、冷気が逃げなくて機能的ですが、どんなに広げた状態でも勝手に閉まるので、片手でフラップを抑えないと食品を出しにくいです。
ロゴス「ハイパー氷点下クーラー」のサイズ選び
クーラーボックスは大きければ大きいほどよいというわけではなく、空いている部分が多いことで、保冷力が低下する場合があります。ここからは、ハイパー氷点下クーラーのノーマルタイプのM/L/XLを使用人数や、キャンプスタイルによってどのサイズが適しているかお伝えしていきます。サイズで悩んでいる方は参考にしてみてください。
- M:12L
- L:20L
- XL:40L
使用人数で選ぶ
通常大人1人が1日で摂る食事と、飲み物を合わせた容量が約15Lと言われているため、1泊2日のキャンプを想定した目安としては
- 1人︰約15〜20L(M~L)
- 2人︰約30L(L~XL)
- 4人以上︰約50〜60L以上(MかL+XL)
※()内がハイパー氷点下クーラーのおすすめサイズとなっています。
が基本的な使用人数の目安です。
キャンプスタイルで選ぶ
デイキャンプの場合は滞在時間の長さによって容量が変わってきますが、目安としては
- デイキャンプ︰5〜15L(M)
- ソロキャン︰15〜20L(M~L)
- ファミリーキャンプ︰40〜50L(大人2人+子供1〜2人)(XLかM+XL)
※()内がハイパー氷点下クーラーのおすすめサイズとなっています。
あくまでこれは目安の容量なので、水分量が増える暑い日や、嵩張る食材を持っていく場合はこの容量より大きいものが適しています。
ロゴス「ハイパー氷点下クーラー」の種類
ハイパー氷点下クーラーには
- ノーマル
- SL
- アーバン
- カーボン
- トローリークーラー
の5種類があります。
ここからはこの5種類のハイパー氷点下クーラーのそれぞれのスペックや特徴をご紹介していきます。
保冷時間の表記に関しては、アーバンSサイズ以外は『氷点下パック-16℃』1200g×2個を使用した数値になっています。違うサイズのものに同じ量の保冷剤を使用しているため、保冷時間は容量の大きい方が短くなっています。
ノーマルタイプ
サイズ | Mサイズ |
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重さ | 0.9kg |
容量 | 12L |
使用時サイズ | 30×24×24cm |
収納サイズ | 30.5×24.5×11cm |
保冷時間 | 最大13時間 |
サイズ | Lサイズ |
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重さ | 1.5kg |
容量 | 20L |
使用時サイズ | 39×30×29cm |
収納サイズ | 39×30×12.5cm |
保冷時間 | 最大11時間 |
サイズ | XLサイズ |
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重さ | 1.95kg |
容量 | 40L |
使用時サイズ | 43×35×35cm |
収納サイズ | 44×35×12.5cm |
保冷時間 |
ノーマルタイプのサイズ展開はM/L/XLがあります。
他の種類のものは、このノーマルタイプを基本にして見た目やサイズ、運びやすさなどを改良したタイプになります。
SLタイプ
重さ | 1.9kg |
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容量 | 30L |
使用時サイズ | 43×27.5×33cm |
収納サイズ | 43×12.5×32cm |
保冷時間 | 最大10時間 |
ハイパー氷点下クーラーXLを薄型にして、アップデートしたものになります。
ノーマルタイプのLと、XLの間のサイズ感と容量なので、Lでは心もとないけど、XLだと大きいという方におすすめのものになっています。
アーバンタイプ
サイズ | Sサイズ |
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重さ | 0.73kg |
容量 | 6.5L |
使用時サイズ | 27.5×23×21.5cm |
収納サイズ | 27.5×10×20.5cm |
保冷時間 | 最大9.5時間(氷点下パック-16℃600gを2つ使用) |
サイズ | XLサイズ |
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重さ | 1.7kg |
容量 | 40L |
使用時サイズ | 27.5×23×21.5cm |
収納サイズ | 43×12.5×32cm |
保冷時間 | 最大7時間 |
外観を都会的なデザインとしたハイパー氷点下クーラーです。生地は杢グレーを採用しており、メタルシルバーカラーより見た目がおしゃれになっていて、サイズはSとXLがあります。
ノーマルにはないSサイズがあることでノーマルのMサイズでは大きいという方におすすめです。そして、アーバンのXLはノーマルのXLより少し軽量でコンパクトになっているので、少しでも軽量・コンパクトがいい方にはこちらのタイプをおすすめします。
カーボン(リュック)タイプ
重さ | 1.8kg |
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容量 | 35L |
使用時サイズ | 33×33×43cm |
収納サイズ | 33×12.5×43cm |
保冷時間 | 最大11時間 |
外観の素材はカーボンを採用していてスタイリッシュな見た目になっています。リュックタイプのハイパー氷点下クーラーなので持ち運ぶときに背負うことができて、持ち運びに便利なタイプとなります。
トローリークーラータイプ
重さ | 3.2kg |
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容量 | 40L |
使用時サイズ | 44×43×83.5cm |
収納サイズ | 45×20×42cm |
保冷時間 | 最大8時間 |
ハイパー氷点下クーラーにキャスターがついて持ち運びがスムーズになっています。
キャスターがついていることで重量と収納サイズが大きくなっていますが、重たいものでも体に負担をあまりかけることなく運ぶことができます。
まとめ
ロゴスのハイパー氷点下クーラーについて、特徴や種類、保冷力の検証を行ってきました。機能性が良い上に、コンパクト収納もできる利便性を兼ね備え、特に夏のキャンプに活躍するハイパー氷点下クーラー。
購入する際は、今回ご紹介したそれぞれの特徴や、保冷力の検証を参考に自分のスタイルにあったハイパー氷点下クーラーを選んでみて下さい。そしてより過ごしやすく、快適なキャンプライフを送りましょう。