暑い時期のキャンプで保冷力を優先するなら、ハードクーラーボックス一択だと思っていませんか?たしかに保冷力はありますが、ハードクーラーボックスは重いしかさばるしで積載問題に頭を悩ませる方も多いはず。
ですが、釣り具メーカーDAIWA(ダイワ)のSOFT COOL(ソフトクール)は持ち運びに便利なコンパクトさと高い保冷力を兼ね備えていて、その使い勝手の良さから人気があります。
今回はSOFT COOL(ソフトクール)2500を購入したので、細部までこだわり抜かれた特徴や使用感などをレビューします!釣った魚の鮮度を保つ釣り具メーカーDAIWAならではの高い技術力に目が離せません。
DAIWA(ダイワ)のSOFT COOL(ソフトクール)
DAIWA(ダイワ)のソフトクールのサイズは全部で4種類、カラーは3種類あり、ソロキャンプからファミリーキャンプまで使えるサイズや用途に合わせて使えるカラー展開になっています。
サイズ
800(8L) | 1500(15L) | 2500(25L) | 4500(45L) | |
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サイズ | 幅26×奥行20×高さ30cm | 幅34×奥行25×高さ29cm | 幅44×奥行30 ×高さ30cm | 幅50×奥行35 ×厚さ32cm |
重量 | 0.8kg | 1.0kg | 1.3kg | 1.6kg |
容量の目安 | 600mlのペットボトル6本 | 600mlのペットボトル14本 2Lのペットボトル6本 |
600mlのペットボトル24本 2Lのペットボトル8本 |
600mlのペットボトル34本 2Lのペットボトル12本 |
ソフトクールは上記の通り4サイズから選べ、収納目安が分かりやすいので、日帰りキャンプから連泊キャンプまで自分の用途に合わせて収納サイズが選べますね。
ちなみに、600mlペットボトルは4500で34本、2500で24本、1500で14本、800で6本縦置きに入れることができ、2Lペットボトルは4500で12本、2500で8本、1500で6本入るようになっていますよ。
一番大きな4500には買い物カゴや別売りのマルチバスケットをそのまま収納することができます。
カラー
カラーは
- ターコイズ
- ダークグレイ
- ブラウン
落ち着いたダークグレイ、温かみのあるブラウン、鮮やかなターコイズの3色あります。モニターによって見え方が違いますが、実物はもう少し明るい印象です。
SOFT COOL(ソフトクール)2500のスペック
外寸 | 44×30×30cm |
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内寸 | 41×25×25cm |
容量 | 25L |
重量 | 1.3kg |
サイズはソロキャンプのメインクーラーとして使用する目的で2500を選び、カラーはどんなサイトにも合いそうなブラウンをチョイス。
サイズ感
2500はソロキャンプ以外にも、ファミリーキャンプのサブクーラーやデイキャンプのクーラーバックとしてもちょうどいいサイズ感です。
ファミリーキャンプのサブクーラーとして1500という選択肢もありですが、4500を選ぶと保冷剤の量も増えるし、食材を入れるとかなりの重さになるので、2500までが使いやすいサイズです。
容量
2Lのペットボトル6本入れてみましたが、8本入れようとすると保冷剤が入りそうにないです。また重量も12kgを超えるような重さは肩への負担が大きくなりそうなので、12kg程度までで抑える方が実用的です。
SOFT COOL(ソフトクール)2500の特徴
ここからはソフトクール2500の具体的な特徴をレビューします。釣り具メーカーならではの保冷力へのこだわりがちりばめられていますよ。
底面の分厚い断熱材
ソフトクールの底には厚さ2cmの分厚い断熱材が入っていて、これにより地熱をカットして高い保冷力を発揮するよう設計されています。
底面の断熱材の厚さ。
底面の以外の壁面の断熱材の厚さは1cm。
通常のクーラーボックスの断熱材の平均は0.6cm程度なので、保冷力にも期待が持てますね。
分厚い断熱材でも「Z折り」で折り畳みを可能
ソフトクールような分厚い断熱材が入っていると、たとえソフトタイプのクーラーボックスでもかさばりが気になりますが、ダイワのソフトクールは「Z折り」と呼ばれる底部を折らずして畳めるよう考えられています。
キャンプで酷使していると断熱材の劣化が心配になりますが、この厚さと折り畳み時の工夫により酷使してもへたりづらいですよ。
「Z冷却」にも役立つ上蓋裏面のメッシュポケット
上蓋裏面のメッシュポケットには保冷剤が入れられ、「Z冷却」と呼ばれる上から下へと流れる冷気によって効率よくソフトクール内を冷やすことができます。
メッシュポケットにはサイズの大きい保冷剤クーラーショックL(縦25.5×横35.5×厚さ3.8cm)でも入るスペースがありますよ。
インナーは取り外し可能
耐水性が高く魚や氷をそのまま入れられるPVCインナーは取り外しが可能です。使用後にはインナーだけ外して乾かしたり、汚れや臭いが気になった時には丸洗いができ、いつでも清潔な状態でキャンプに持って行けますよ。
装着もマジックテープ式なので簡単です。
インナーが取り外せる他メーカーのソフトクーラーより優れてる点はマジックテープ。取り外し時に、部分的に配置されてるマジックテープが、縫製から取れそうになる他メーカーに比べ、ソフトクールは全体的にマジックテープを配置することで、縫製の強度があり強めの力で取り外しても損傷する心配が少ないです。
「Zタブ」で冷気漏れも水濡れも防ぐ
底面のタブを折り曲げることで、内部底面と側面の隙間から冷気が漏れるのを防止する「Zタブ」が採用されています。インナーと本体の隙間にあたる、この部分にタオルを置いておくと結露を給水してくれるので、クーラーボックス内の水濡れをあらかじめ防ぐことができますよ。
キャンプで嬉しい汚れに強い素材
表面素材は吸水性が低く耐水性の高いPVCが採用されているので、濡れや匂い、汚れも落としやすいです。
霧吹きで水をかけましたが、しっかりと水を弾く素材なので、汚れても浸透しにくく、アウトドアでも安心して使用できますね。
本体底面のゴム脚で地熱にも強い
本体底面にはゴム脚が付いているので、地面より少し離れて設置することができます。ゴム脚の高さ分、空気の層ができることで、地熱の影響も受けにくくなりますよ。
また、土サイトなど直に置くと汚れが気になるサイトでも、気にせず置きやすく、本体への傷付き防止にも役立ちます。
持ち運びがしやすい持ち手
ハンドルにはカバーが付いているので、手持ちする際にはハンドルを束ねることができます。
また、肩掛けする場合には滑りにくく重さを分散してくれる樹脂成型肩掛けパッドが付いているので、手持ち・肩掛けどちらでも持ち運び時の身体への負担を軽減してくれます。
樹脂成型肩掛けパッドの裏面には滑り止めがついているので、肩からズレにくいのもうれしいポイント。
ショルダーベルトを使わないときには、マジックテープで固定できるので、長いベルトが他のギアに引っかかったり、濡れた地面に付いて汚れることがないのは、他のクーラーボックスにはない機能です。
正面ポケット
本体正面にはゴミ袋などを収納するのにも便利なポケットが付いています。
16cmと幅が小さいので、コンビニの箸が横のままでは入りません。
斜めにすることで、コンビニ箸がギリギリ入るぐらいの深さのポケットなので、厚みのあるウェットティッシュは入らないです。サイズが大きいアイテムは収納できませんが、スティックタイプのコーヒーやコンパクトなウェットティッシュやゴミ袋などの収納はできそうです。
(サイズによってポケットの大きさは違います。)
ファスナーの開け閉め
上部のファスナーはダブルジッパーなので、食材の出し入れがしやすいです。
上蓋の4隅は丸みを帯びた形状なので、開け閉めの際は、少し引っ掛かりを感じますが、嚙むことなくスムーズに開閉できます。
底面のファスナーは、隠しポケットに収納できるので、引っかかって少し開いて保冷力が落ちてしまう心配もなさそうです。
SOFT COOL(ソフトクール)のたたみ方と組み立て方
ソフトクールのたたみ方です。(組み立ては逆の手順です)
たたみ方の手順
上蓋のファスナーを全開にする。
上下反対にして底面のファスナーを全開にする。
上蓋と底面を本体に沿うように折りたたむ。
本体を折りたたみ、上蓋・本体・底面でZ折りの形状にする。
底面裏側に装備されてるベルトの面ファスナー(マジックテープ)を外す。
裏返してベルトの面ファスナーで広がらないように固定する。
完成です。
折りたたんだ状態でも肩掛けで持ち運びが可能です。
組み立て時はZタブが底面の上に被さってることを必ず確認しましょう。
SOFT COOL(ソフトクール)2500の保冷力と保冷剤のサイズ選び
SOFT COOL(ソフトクール)2500に、ロゴスの倍速凍結氷点下パックM、L、XLを使用したサイズ感やそれぞれのサイズごとの保冷力や組み合わせて何度まで下がるかテストしてみました。
温度センサーは底部(保冷剤から離れた場所)と側面(高さは真ん中あたり)の2か所に設置してます。
サイズ感
Mサイズを入れた時のサイズ感です。底面には余裕があり2つ並んで入れることが可能です。
Lサイズは縦に入れることが可能で、Lサイズを2つ並べて入れることも可能です。
XLは使用用途にもよりますが、横向きでセットする使い方が良さそうです。
上蓋裏のメッシュポケットにはXLサイズも入ります。
サイズ別の保冷力
サイズ別の保冷力の違いは、上蓋裏のメッシュポケットに保冷剤を設置してテストを行いました。
Mサイズ | Lサイズ | XLサイズ | |
---|---|---|---|
中央温度 | 20.7度 | 17.1度 | 15.9度 |
底部温度 | 17.9度 | 9.8度 | 8.0度 |
組み合わせによる保冷力の違い
M・Lサイズ | M・XLサイズ | L・XLサイズ | |
---|---|---|---|
中央温度 | 11.2度 | 10.7度 | 8.6度 |
底部温度 | 6.9度 | 6.1度 | 4.6度 |
テストは、上部のメッシュポケットにはサイズの小さい保冷剤を設置して、底部に大きい方を設置した結果です。
保冷剤を沢山入れれば保冷力はアップしますが、容量を圧迫して食材や飲み物が入らなくなります。適度な量の保冷剤を使用することで、快適にキャンプを楽しむことができますよ。以上の結果を参考にソフトクール2500で使う保冷剤のサイズや量の検討をして下さいね。
まとめ
ソフトクールは釣り具メーカーから出ているクーラーボックスですが、キャンプでも活躍する、痒い所に手が届くような工夫が満載です。高性能でありながら数千円で購入できるコスパの良いクーラーボックスなので、ぜひ、今後のクーラーボックス選びの候補に入れてみてくださいね。