AOクーラーはアメリカが誇る、世界的なクーラーボックスメーカーです。日本ではまだそれほど知られていませんが、保冷力の高さや使い勝手の良さが評判を呼び、少しずつ認知度が高まりつつあります。
そこで今回は、AOクーラーが販売しているクーラーボックスの種類や特徴、ロゴス氷点下クーラーとの保冷力検証をするとともに、12Packと24Packのサイズ感やサイズを徹底比較をしますので、サイズ選びの参考になればうれしいです。
AOクーラーのアイテムは、これから話題になること間違いありません。ホームセンターで安く販売されているクーラーボックスとは別次元の性能を、ぜひその手で体感してみてください。
AO Coolers(エーオークーラーズ)とは
販売当初のアメリカではAOクーラーはもともと、食品や水産業向けの業界向けの製品を販売していたクーラーボックスメーカーでした。
当初の名前は「American Outdoors Coolers」でしたが、アウトドアユーザーたちからも好評だったことから「AO Coolers」に名を改め、一般ユーザー向けの商品を手がけることとなりました。
そして今では、世界的なクーラーボックスメーカーとして知られる存在に。
性能・デザインともに秀逸なAOクーラーのクーラーボックスは、「違いがわかる人」のアイテムとして世界各地のユーザーに愛用されています。
ワッペンのカラーが違うのは偽物?
2020年までのモデルは赤、青、白のアメリカの星条旗を連想されるカラーでしたが、2021年モデルからは黒とグレーのモノトーンのワッペンに変更されているので、どちらのワッペンでも偽物ではありません。
AOクーラーボックスの特徴
AOクーラー製のクーラーボックスは、ホームセンターなどで販売されているものとはまったくの別物です。以下ではAOクーラー製品の特徴を解説します。
AOクーラー製品は全てソフトクーラーボックス
AOクーラーのクーラーボックスは、すべてソフトタイプ。ハードクーラーボックスより軽量で持ち運びがしやすく、柔軟なため体に当たっても痛くないのが特徴です。中身が転がっても、ゴロゴロと不快な音がしないメリットもあります。
またハードクーラーボックスは、内側のサイズに対して1cmでも大きいものは、どうやっても入りません。しかしソフトクーラーボックスであれば、少しくらい大きなものでも柔軟性を活かして収納できます。これはかなり大きなメリットです。
厚さ1.9cmの断熱材による優秀な保冷力
AOクーラー製品のすごいところは、厚い断熱材がもたらす圧倒的な保冷力です。断熱材の厚さは、他メーカーのソフトクーラーボックスの3倍。そしてじつに、2倍の断熱効果を発揮するとされています。
AOクーラー製品はハードクーラーボックスに負けないほどの保冷力を持っているので、夏場のキャンプでも安心して食材を入れておくことができます。
お手入れが簡単なTPUライナー
ソフトクーラーボックスの内側は、汚れやニオイが定着しにくいTPUライナーを採用しています。
両サイドに生地を合わせた線がありますが、縫い目のないシーリング加工が施されているためお手入れが簡単で、使用後はタオルで拭くだけでOK。いつまでも綺麗な状態で使い続けることができます。
独自の5重構造により結露しない
AOクーラーのソフトクーラーボックスは、なんと5重構造。外見からはわからない部分に、しっかりコストをかけています。それにより夏場でも結露することなく、快適な使い心地を実現。持ち運びの際に、ズボンや車のシートを濡らしてしまうこともありません。
写真はロゴス氷点下クーラーと保冷力の検証を行った際の結露の付き具合です。ロゴス氷点下クーラーは濡れてますが、AOクーラーは結露してません。
保冷剤の配置場所や気温により結露で濡れる場合があります。
肩がけにして持ち運べる
AOクーラー製品のほとんどは、付属のベルトを装着することで肩がけでも使用できます。中身をぎっしり詰めているときや、ほかのキャンプ用品も運ばなければならないときなどに、大いに役立つ機能です。必要なければ取り外せる点もGOOD!
高耐久性の外装
AOクーラーのソフトクーラーボックスはすべて、外装に厚い生地を使用しているのも特徴です。それによりすぐれた耐久性を持っており、キャンプをはじめとしたアウトドアにおいて、破損を気にせずハードに使用できます。
AOクーラー12と24のサイズ感を比較レビュー
AOクーラー12Packと24Packのサイズの違いや容量の比較とサイズ感について男性と女性で使用してみた感想をレビューします。
AOクーラーのサイズ表記
AOクーラーのサイズは「◯パック」と表記されており、これは350mlの缶が何本入るかの目安になります。たとえばキャンバスシリーズの「6パック」モデルは、350mlの缶が6本と、0.9kgの氷が入るサイズです
サイズに関しては、以下の表を参考にしてください。
6Pack | 350ml×6缶+0.9kgの氷 |
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12Pack | 350ml×12缶+2.2kgの氷 |
24Pack | 350ml×24缶+6.3kgの氷 |
36Pack | 350ml缶×36本+6.3kgの氷 |
48Pack | 350ml×48缶+11.3kgの氷 |
12と24のサイズ比較
高さの違いは2cmですが、24Packの方が横が9cm、奥行きが5cm大きいです。
横のバックルを外すことで、肩掛けのトート型にすることができます。
トート型にすることで、高さがある食材や飲み物でも入れやすいサイズになります。
箱型は通常時に食材が入れやすく、トート型は大量の食材を持ち運ぶとき肩から掛けれたり、使わない時に薄く小さく収納できる特徴があります。
サイズ感を比較
AOクーラー12と24を167cmの女性が持ったサイズ感です。
12Packはキャンプ以外の普段使いでもできそうなサイズ感です。
24Packは少し大きく感じ、食材を入れると重量も増すので、駐車場からサイトまで距離がある時は、女性には少し不向きなサイズ感です。
AOクーラー12と24を165cmの男性が持ったサイズ感です。
食材を詰め込んで重量があっても肩から掛けれるので、男性なら12と24どちらでも問題なく持ち運ぶことができるサイズ感です。
重量と容量の違いを比較
12Pack | 24Pack | |
---|---|---|
重量 | 905g | 1,360g |
容量 | 11L | 23L |
重量の違いは450g程度で、500mlのペットボトル1本分ぐらいの差なので、気にすることはないですが、容量の違いは倍以上違います。
500mlのペットボトル10本入れたサイズ感
12Packに500mlのペットボトル10本入れると、高さには余裕がありますが、底面がいっぱいになってしまいます。
24Packに500mlのペットボトル10本いれても、底面にも高さにもまだまだ余裕があります。
2Lのペットボトルを入れたサイズ感
2Lのペットボトルを12と24にそれぞれ何本入るか試してみました。
12Packはバックルを外してトート型に変形させても、2Lのペットボトルを縦に入れることはできません。
無理やり押し込んで、ファスナーを閉めることはできますが、キャップがファスナー部分に干渉するので、破損の原因になるのでやめた方が無難です。
24Packはバックルを外してトート型に変形さすことで、2Lのペットボトルを縦に入れることができます。
ファスナーに平行に縦並びでペットボトルを入れると4本入りますが、横並びでは入らないので、縦に入れるのは実用的ではないです。
AOクーラー12と24のサイズの選び方
12Pack | ・ハードクーラーの飲み物メインのサブクーラーとして使用 ・荷物が少ない冬場のソロキャンプのメインクーラーで使用 |
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24Pack | ・ソロキャンプのメインクーラーで使用 ・ファミリーのデイキャンプで使用 |
36・48サイズは持ち運びがしにくい
クーラーボックスは大きければ空間ができ、保冷力を保つためには保冷剤が余計に必要となりますし、空間を埋めるために食材を詰め込むと重くなります。
AOクーラーをメインクーラーでの使用を考えられてる方は、36・48パックのサイズを検討されるかもしれませんが、保冷力が低下するので保冷剤を多めに使用しないといけないことと、食材で重くなってしまうので、持ち運びがしにくくなってしまうので注意しましょう。
12・24サイズがソロキャンプのメインやファミリーキャンプのサブとして使いやすい
12・24サイズの場合は食材を詰めても、持ち運びがしにくい重量にはならないし、保冷力も保つことできます。AOクーラーは24サイズをソロキャンプではメインクーラー、ファミリーでは12・24サイズをサブクーラーとして使用するのが、おすすめです。
料理やキャンプ場の設備によって違いはありますが、適度なサイズ選びをして、快適にキャンプを楽しみましょう。
AOクーラーの保冷力検証
AOクーラーの保冷力を24Packを使用して、ハードクーラーのYETIローディ20(19.6L)とロゴス氷点下クーラーL(20L)で保冷力の検証をしてみました。
- 外気温28℃
- 日陰で8時間放置
- 凍ったペットボトル500mlが溶けた量
※検証結果は気温により誤差がでます。
AOクーラー24とYETIローディ20の保冷力比較
8時間後の氷が溶けた水の量
AOクーラー24 | YETIローディ20 | |
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容量 | 23L | 19.6L |
水の量 | 435ml | 390ml |
容量の差が3.4Lあり、YETIローディ20が小さく有利なので、45mlの差は僅差となる結果となりました。AOクーラーはソフトクーラーなのに保冷力が高いYETIのハードクーラーと変わらない保冷力を持っています。
AOクーラー24とロゴス氷点下クーラーLの保冷力比較
8時間後の氷が溶けた水の量
前回の検証とAOクーラーの溶けた水の量が違う結果となってしまいましたが、時間による気温の誤差によるものです。
AOクーラー24 | ロゴス氷点下クーラーL | |
---|---|---|
容量 | 23L | 20L |
水の量 | 400ml | 460ml |
容量の差が3Lあり、ロゴス氷点下クーラーの方が小さく有利なのにも関わらず、60mlの差をつけAOクーラーの勝利です。価格差があるので当然ですが、ロゴス氷点下クーラーよりも保冷力が高い結果となりました。
AOクーラーのデメリット
洗いにくい
AOクーラーの内装には、汚れやニオイが定着しにくいTPUライナーが採用されていますが、ハードタイプに比べると洗いにくく汚れが落ちにくいです。
折り畳んでも厚みがある
AOクーラーは5重構造でハードタイプ並みの保冷力がありますが、薄手のソフトクーラーに比べて折りたたんでも厚みができてしまいます。保冷力をとるかコンパクトさをとるかは好みに分かれますが、容量の小さいハードタイプに比べると格段にコンパクトに収納することは可能です。
AOクーラーの種類
AOクーラーは以下のように、多彩なシリーズをラインナップしています。
- キャンバスシリーズ
- カーボンシリーズ
- バリスティックシリーズ
- トランククーラー
- バックパックシリーズ
- ウッドランドパターンシリーズ
- モッシーオークシリーズ
以下ではモデルごとの特徴と、ラインナップされているサイズを解説します。
キャンバスシリーズ
サイズ展開 | 6・12・24・36・48パック |
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AOクーラーの定番商品。600デニールのポリエステルキャンバス生地を採用しており、アウトドアシーンでガシガシ使えるタフなソフトクーラーボックスです。
AOクーラー製品のなかでも、とくにサイズとカラーのバリエーションが多いのが特徴で、それぞれの使い方にあわせやすいメリットがあります。もっとも小さい6パック以外は、前面に大きなポケットを装備。価格が手頃なので、迷ったらこのモデルがおすすめです。
カーボンシリーズ
サイズ展開 | 12パック |
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外装にカーボン調のビニール素材を採用したモデル。カラーはブラックとシルバーの2種類で、どちらも非常にスタイリッシュかつ高級感あふれるデザインに仕上がっています。
しかし単にデザインがスタイリッシュなだけでなく、機能面においても優秀です。強度と耐摩耗性にすぐれ、カビにくく、さらにUVカットの機能まで備えています。価格は少々高めですが、よりすぐれた性能を求める方におすすめのモデルです。
バリスティックシリーズ
サイズ展開 | 12・24パック |
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AOクーラー製品のなかでも、きわめて耐久性にすぐれているソフトクーラーボックス。アウター素材に1680デニールのバリスティックポリエステルを採用しており、定番のキャンバスシリーズよりはるかに頑強です。
PVC加工により高い防水性を備えており、多少の水濡れもなんのその。どんな環境でも最高のパフォーマンスを発揮してくれる心強いツールです。
トランククーラー
サイズ展開 | 18パック |
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上部に大きなフタを搭載することで、中身の出し入れを容易にした2021年の新作モデル。飲み物や食材を頻繁に出し入れをするような使い方に最適です。フタにはポケットを備えており、栓抜きなどの小物の収納に便利。
少し丸みを帯びたデザインも、ほかのモデルと異なる点です。サイズは18パックのみですが、収納力は十分。2Lのペットボトルが6本、縦向きに入ります。
バックパックシリーズ
サイズ展開 | 18パック |
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リュックのように背負えるソフトクーラーボックス。常にクーラーを持ち運びたい方、あるいはクーラーを持つことで動きを制限されたくない方におすすめです。肩がけ用のベルトも同梱されており、シチュエーションによって使い分けることもできます。
またバックパックシリーズは、AOクーラー製品のなかでもとくに機能的です。メイン収納のほか、大きなメッシュポケットが1つ、大容量のポケットが1つ、サイドポケットが2つ、合計4つのポケットを装備しています。
ウッドランドパターンシリーズ
サイズ展開 | 6・12・24パック |
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定番のキャンバスシリーズに2021年新たに追加された、迷彩柄のモデル。従来のモデルよりワイルドでアウトドアらしいデザインが印象的です。
サイズ展開は3種類と従来のキャンバスシリーズより少ないものの、軽さと丈夫さを両立した使い勝手の良さはそのまま。価格もすえ置きで、お手頃な点も魅力です。
モッシーオークシリーズ
サイズ展開 | 12・24・36・48パック |
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ハンティング用の衣料を手がける、「モッシーオーク(MOSSY OAK)社」のグラフィックを採用。草木の模様がリアルにプリントされており、普通の迷彩柄とはまったく異なる印象を持っています。キャンプフィールドにとてもよく似合うでしょう。
小さめのサイズを展開しているウッドランドパターンシリーズに対し、こちらのモッシーオークシリーズは大きめのサイズ展開が特徴です。
まとめ
AOクーラーのソフトクーラーボックスは、まさに最高品質。耐久性・保冷性・機能性のどれをとっても、他メーカーのソフトクーラーボックスに勝る性能を持っています。
キャンプで使用するクーラーボックスに迷っている方は、AOクーラーの製品もぜひチェックしてください。
その際には、外装の素材・機能・サイズに注目し、自分のスタイルにマッチしたモデルをチョイスしましょう。