張り姿がとにかくカッコいい評判の高いタープ『ムササビウイング』を写真多めで紹介します。
ムササビウイングは使用用途が非常に豊富で軽量キャンプであればタープ泊にも使えますし様々なテントとの連結や小川張りなど幅広くどのようなシチュエーションでも活躍してくれます。
ここでは基本的な張り方や特徴は勿論、アレンジ(小川張り・テント連結等)ポールの長さなど購入検討中の方もすでに持っている方も参考にしていただければと思います。
- ムササビウイングのメリット・デメリット(弱点)
- ムササビウイングの基本的な張り方
- ムササビウイングに最適なポールの長さ
- ムササビウイングのアレンジ・小川張り・サーカスTC連結
- ムササビウイングの種類 (購入前の人)
- ムササビウイングのサイズ感 (購入前の人)
- ムササビウイングのたたみ方
- ムササビウイングの注意する点(保管方法)(TC・VC・コットン同様)
テンマクデザインのムササビウイングとは?
ムササビウイングはテンマクデザインの中でも人気の高いウイングタープです。
背面からの姿が、大空をはばたくムササビのような形状をしていることから、このような名称となりました。
堀田貴之氏によって考案されたムササビウイングは、張り姿が美しく美しい曲線を描く独特なフォルムが魅力的です。
現在では3種類のムササビウイングが販売されています。
ムササビウイングの種類
3種類のムササビウィングのそれぞれの特徴について解説していきます。
それぞれの特徴
- ムササビウィング13ft TC 焚き火バージョン ⇒ コンパクトなTC素材
- ムササビウイング13ft コットン 焚き火バージョン ⇒ コンパクトなコットン素材
- 19FT.グランデVC焚き火バージョン ⇒ 一回りい大きくてVC素材
とそれぞれ素材とサイズの違いがあります。
素材の特徴
- 渡光性 影が濃い順に コットン>VC>TC
- 軽量性 軽い順 TC>VC>コットン
素材の防水機能に関しては
それぞれ防水機能はTC素材やコットン素材は水を含むと防水性能が上がります。
ただ、水が溜まった状態が長く続くと凍みてきますので水が流れるように張ることで解決できます。
ムササビウイング13ft.TC “焚き火”バージョン
サイズ | 390×380/240(幅)cm | 重量(約) | 本体/1.9kg |
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ムササビウイングの中でも人気のあるモデルです。
サイズはソロキャンプに最適なサイズ感でTC素材で焚き火に強いのが特徴です。
TC(ポリコットン)はコットン35%とポリエステル65%で配合されています。
ムササビウイング13ft.コットン 焚き火バージョン
サイズ | (約)縦380×横240・370cm | 重量(約) | 本体2.4kg |
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素材はコットン100%であり撥水抗カビ加工が施してあります。
カビの発生を防ぎ、長期にわたって心地の良い風合いを維持してくれます。
縦380㎝、横240・370㎝のコンパクトなサイズ感で、少人数使用するのに最適なムササビウイングです。
19FT.グランデVC焚き火バージョン
サイズ | (約)580×550/360(幅)cm | 重量(約) | 4.43kg |
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VC(バリューコットン)を素材に使用しているため、ポリエステルなどの一般的な素材と比較して穴が開きにくい構造になっています。
サイズは19ftとなっており13ftのムササビウイングと比べ一回り大きいサイズとなっています。
ちなみにVCはバリューコットンの略でコットン60%、ポリエステル30%の配合でTCよりもコットンの配合が多くなっているためより渡光性がアップしています。
- ムササビウイング13ft.SilNY“山旅”version
- ムササビウイング13ft. “Traveling light”
は現在は販売されていない。
ムササビウィングをおすすめする6つの理由!(メリット面)
とにかくカッコいい!美しい張り姿
なんといっても張り姿の美しさが一番!
前方に高く大きく突き出した先端と尖りのない後方とのバランスは、まさに空を飛ぶムササビのようです。
光沢感の強いポリエステル100%のタープと違い、ポリコットん生地ならではの柔らかく高級感のある質感も魅力的です。
TC素材で夏は涼しい(影も濃い)
焚き火に強いムササビウイング
ムササビウイングはポリコットン製なのでポリエステルタープと比べ耐火性があり、タープの下で焚き火が可能です。
キャンプの醍醐味でもある焚き火を雨でも楽しむことができます。
耐火性はありますが焚き火をする際には、風向きや高さには十分気を付けましょう。
コンパクトに楽しめる
いつかのタープと比較しても半分ほどのサイズなのでバックパックやツーリングキャンプなどコンパクトに楽しみたい方にもおすすめです。収納袋には少しゆとりがあり、撤収時に畳み方が少し雑になったり、変わった形に苦戦しても小さく収納することが可能です。
スタイル豊富で楽しめる
5角形に近いペンタタープなので小川張りやタープ泊・テント連結など幅広く使えるます。
使うポールの本数や高さで違った雰囲気と居住空間が生まれるので、状況や気分に応じて張り方のアレンジを楽しむことができます。
シワができにくくきれいに張れる
どんなに設営が簡単でも、きれいに張るのにコツがいると扱いにくく感じます。
ですが、ムササビウイングは初心者でも比較的きれいに張れるよう、異なる深さの角度が前後につけられています。
シワもできにくいのでガイロープで程よくテンションをかけてあげれば、滑らかで美しいシルエットが生まれます。
ムササビウイングの弱点(デメリット)購入前にチェック!
メインポールはガイロープ一本だと不安
メインロープが一本なので設営がひと手間減りますがが安定感に不安があります。
ロープを追加することで安定感がましますし張り方のアレンジも増えます。
風が強いときにはガイロープを2本にするなど対策した方が安心です。
ハトメがついていない
ポール用のハトメはついてなくループのみなのでポールの取り付けは初めてのかたは戸惑うかもしれません。
ポール・ペグが付属しない
ポールやペグがセットのタープがある中、別売りなので若干割高感があります。
これからキャンプを始める方にとってはタープにプラスして出費が増えますがすでに持っている人からすると余計なギアが増えないので良い点でもあります。
ムササビタープの特徴
ムササビタープは雨に強い?
タープ自体はTC素材で雨が降っても漏れる心配はありません。
撥水加工がしてあるのでしっかりと雨をはじきます。
TC素材は濡れることで目が詰まって防水効果が発揮します。
雨に濡れると重くなり乾きにくくなる点はTC素材の仕方ない部分なのでこの点に関しては目をつぶらざるを得ません。
保管方法について
保管方法に関しては注意が必要です。
湿った状態での保管や、湿度の高い場所で保管するとカビや悪臭が発生するリスクがあるので、しっかりと乾燥させた状態で保管することが重要です。
ムササビウィングの大きさ・サイズ感は?
ムササビウイングのサイズについては使用用途により何人で使えるかが変わってきます。
基本的には1人用
そこまで大きなサイズのタープではないので、ゆったり使うなら1人での使用がおすすめです。ソロキャンプではムササビウイングの下にコットなどを置いて、タープ泊での使用も無理なくできます。
タープとして使うなら2~3人でも
後方を地面近くにおとして張るのではなく、サーカスなどのテントに連結したり小川張りでキャンプをするなら2~3人でも使えます。
ポールやロープを追加して、通常のタープと同じように2本立てにすると、2人程度であればデイキャンプの木陰作りとしても活用できます。
雨の場合は居住空感が狭くなる
後方の横幅はあまり広くないので後方のポールを高くすると横幅が狭くなり居住スペースが狭くなります。
スタイルによってはサイドからの雨の吹き込みに注意が必要です。
蚊帳(インナーテント)を使う際に後方を高くすると横幅が少しはみ出てしまいますので少し中心寄りに配置する必要があります。
対策としては低めの設営にして汚れると困る荷物は中心に寄せるように設置しましょう。
ムササビウイングのポール選び!スタイルに合ったポール選びを!
ムササビウイングのポールはユーザーのキャンプスタイルに合わせて対応できるように別売りになっています。
ムササビウイングは自然の中で快適に過ごせるパドルやトレッキングポール・落木などで代用しての設営をコンセプトになっているようです。
しかし、初心者や設営に不慣れな方・快適なキャンプを行いたい場合はスタイルに合ったポールを用意することをお勧めします。
ポールの長さによる居住空間(ポール一本の場合)
ヘリノックスのグランドチェアとタクティカルを置いてみるとグランドチェアは200cmの高さでも暖台ありませんがタクティカルでは200cm・210cmだと頭があたります。
ポールは何センチが必要?何本必要?
おすすめのポールの長さはメインが200~240cmです。
後方にもポールがあると便利なので2本用意した方が良いです。
後方は短いものでも大丈夫で120~150cm程度が理想です。
メインポール後方のポール2本を伸縮自在のポールを揃えておけばムササビタープを最大限に楽しむことができるのでおすすめです。
ムササビウイングにおすすめのポール条件
- おすすめのポールは伸縮が可能なポール
- 2本あるとアレンジが自在にできる
- 太さは2.6mm以上がおすすめ
- アレンジで使うポールの長さ120~240cm
写真のポールはフィールドアのもので継ぎ足し本数や先端のポールの伸縮でかなり自由に長さを調節可能です。
ムササビウイングの張り姿の美しさの秘訣は前方と後方の高低差ではないかと思います。
この高低差を出すためには前後ポールの長さを変えると綺麗に張れます。
ムササビタープにおすすめのタープポール
Soomloomアルミポール
直径33mm 2本入り 120cm~280cmの間で24段階まで長さアレンジ
FIELDOOR 伸縮式 アルミテントポール 2本セット
直径28mm (高さ89~230cm) 3継無段階調節
テンマクデザイン デュラスティック
約130~280cm 約Φ40mm 5段伸縮式
テンマクデザイン デュラスティック 140-200
(約)140cm~200cm 約φ26mm 3段伸縮式
他にも揃えておきたいペグ・ガイロープ
ペグは鍛造ペグの30前後がおすすめ!
ペグのおすすめは鍛造ペグの30cm
アレンジするなら追加のガイロープの検討も!
ムササビウイング13ft.TC 焚き火バージョンをレビュー
内容物
4.5m × 1本 ,3.5m × 3本,1.5m × 2本
しっかりとしているので基本的な張り方のみであれば追加購入の必要はなし。
※アレンジするなら追加での購入をおすすめします。
収納袋
メッシュ状 ムササビウィングはTC素材で水分に弱い(保管時)のでメッシュ仕様になっていて風通しが良くなっている。
ムササビウイング13ft.TCの張り方
ポールの長さ200cm(説明書の張り方)
①タープを広げてロープの準備を広げる
風が強い時はペグで仮止めします。
ロープの自在金具をロープの中央にくるくらいの長さに調節します。
②各ロープを結びペグダウン(5か所)(後方の真ん中以外)
ペグダウンする場所の目安は。
距離は調節したロープの長さで方向はロープの延長線が各コーナー(ウィング部分)の真ん中にまっすぐ通る方向を目安にペグダウンします。
このような感じ
③ポールを立ち上げる
自在を緩めポールをタープの下に入れてゆっくりと立ち上げます。
④後方のロープを結んでペグダウン
後方のロープを結びペグダウンします。
全体の張り具合のバランスをとりながら自在金具を調節して完成です。
ムササビウィングの張り方アレンジ
ムササビウィングタープ泊 後方をペグダウンした張り方
後方からの風を受け流せ寒い季節のタープ泊などに適した張り方
後方に高さがないので蚊帳などは入れずらい地べたスタイルやコット寝でのタープ泊におすすめ
ムササビウィングタープ泊 後方ポールありバージョン
高さのあるインナーテントや蚊帳を入れるときには後方にポールを立てるることで広い居住スペースが生まれる。
ムササビウィングで小川張り
ムササビウィングでの小川張りも人気のスタイルです
クチコミやインスタを見るとかなり多くの種類との小川張りの実績あり
アメニティドームS、M モンベルムーンライト パンダTC MSR ネイチャーハイク等
ムササビウイングの小川張りの張り方
①ベルトを取り付け
ポール・ロープを用意してペグダウンします。
前方ポール・後方ポールそれぞれを立ち上げます。
前方3か所は基本的な張り方と一緒です。
この時後方の2か所はペグダウンしていない方が良いです。
テントを入れて後方のロープをペグダウンして完成です。
ムササビウィングとサーカスTCを連結
サーカスTCのファスナー上部からロープを出すことでサーカスTCのファスナーは開け閉めできるように連結することができます。
連結に必要なもの
連結にはストラップギアというシリコンゴムにフックがついたものと長さを調節できるロープを用意します。
ストラップギアは1000円程度で販売されています。
ロープは60cmくらいのロープに自在金具とカラビナを付けておき先端は輪っかを作っておきます。
解けないようにもやい結びや二重八の字結びで結びます。
ムササビウイングをファスナーに沿って配置します。
ポール(240cm)ロープを配置してペグダウンします。
サーカスTCのファスナー上部を開けて用意したロープを通します。
タープ後方と用意したロープのカラビナを取り付けます。
サーカスTCのセンターポールにストラップギアを回しムササビウイングと繋がったロープを掛けて連結します。
ポールを立ち上げてそれぞれのロープを張り調整して完成です。
ムササビウイング たたみ方
ムササビウィングのたたみ方を紹介します。
購入時の折りたたみ方を少しアレンジしたたたみ方になります。
点線に沿って折りたたんでいきます。
尖った部分をなくし四角になるように折りたたみます。
縦長の状態を3つ折りします。
更に3つ折りにすると収納袋に収まる長さになりますので矢印の方向に丸めればきれいに収まるサイズになります。
まとめ
いかがでしたか。張り方やアレンジの仕方、ポールの長さとのバランスなど細かく写真付きで紹介してきました。
気になる点も他の商品同様もちろんありますが、ムササビウイングはキャンプ初心者の方にも、アレンジを利かせたい玄人キャンパーの方にもおすすめの汎用性の高いタープです。変わった形をしているので扱いにくいかと思いきや張りやすく収納もしやすいので、バックや荷台の隙間に入れておけば思い立ったときにすぐに使うことができるのもポイントです。
何より、ピンと美しく張った時のスタイリッシュなシルエットは、他にはない見惚れてしまうようなカッコ良さです。