キャンプの調理の際に必要なクッカー。それぞれのメーカーから多種多様なクッカーが販売されていますね。皆さんはどのメーカーのクッカーをお持ちですか?
しかしメーカー品となると、安心やかっこよさと引き換えに高いお金を払うことになりますよね。キャンプギアをこれから揃えるという方には痛い出費になるのではないでしょうか。
そんな方に朗報です!年々キャンプギアが進化している100均から、ステンレス製クッカーが販売されていることをご存知ですか?100円ということで気になるのはその使い勝手…。そこで今回は100均のステンレスクッカーを徹底調査してみました!
ダイソーのクッカーセットのスペック
まずはダイソーのステンレスクッカーセットから見ていきましょう。
ダイソーからは2種類のステンレスクッカーが販売されています。大小大きさが選べるのは便利ですよね。
大サイズ(390ml)
大きい方のクッカーは『ステンレス手付ボウル 折りたたみ』という商品名です。クッカーではなく「ボウル」として販売されているようです。サイズは約Φ12cm×高さ4.5cm。直火調理や電子レンジ・オーブンでの使用はしないようにと注意書きがされています。
小サイズ(290ml)
小さい方のクッカーは大きいクッカーと同じで『ステンレス手付ボウル 折りたたみ』という商品名です。サイズは約Φ10cm×高さ5cm。注意書きは大サイズと同様のことが記載されています。
大きいクッカーも小さいクッカーも、いずれも火気厳禁です。これはキャンプで使うクッカーとしては致命的ですね…。
セリアのクッカーセットのスペック
次にセリアのステンレスクッカーを見ていきましょう。
セリアも大小2種類のステンレスクッカーが販売されています。サイズはダイソーのクッカーとほとんど変わりません。
大サイズ(390ml)
大きい方のクッカーは、『ステンレス折りたたみ手付きボール L』という商品名です。サイズは約Φ12cm×深さ4.5cm。直火調理や電子レンジ、オーブンでの使用はしないように注意書きがされています。家庭用の食器洗浄機・乾燥機の使用もできません。
小サイズ(350ml)
小さい方のクッカーは、『折りたたみハンドル付き ステンレス食器350ml』という商品名です。サイズは約Φ10.5cm×深さ4.5cm。大サイズと違うところは、食器洗浄機・乾燥機の使用ができるということです。しかし電子レンジ・オーブン、直火調理はできないというところは大サイズと同様です。
セリアのクッカーもダイソー同様、火気厳禁です。やはり100均のクッカーで直火は厳しいようですね。
ダイソーとセリアのクッカー比較
ダイソーとセリアそれぞれのクッカーを紹介してきましたが、この2つに違いはあるのでしょうか?
パッと見た感じでは同じような商品に思えますね。
それではそれぞれ項目ごと比較してみたいと思います!
ダイソー(大) | ダイソー(小) | セリア(大) | セリア(小) | |
直径 | 12cm | 10cm | 12cm | 10.5cm |
深さ | 4.5cm | 5cm | 4.5cm | 4.5cm |
満水容量 | 390ml | 350ml | 390ml | 350ml |
直火 | × | × | × | × |
電子レンジ | × | × | × | × | 食洗器 | 記載なし | 記載なし | × | 〇 |
一覧にしてみると、それほど大きな差はないことが分かりますね。
100均ステンレスクッカーのメリット
それでは100均のステンレスクッカーのメリットは一体なんでしょう?
実際に使用してみて良かった点を挙げていきたいと思います。
取っ手が収納できるのでコンパクトになる
写真を見て分かるように、取っ手の部分は可動式です。ですから使わない時は折りたたんでおくことができます。ごちゃごちゃしがちなテーブルの上も、すっきりするかもしれませんね。
スタッキングしやすい
やはりスタッキングのしやすさが魅力の一つになると思います。キャンプでは持ち運びのしやすさ、収納のしやすさが大事になってきますよね。結論から言うと、この100均クッカーは本家と変わらないようなスタッキングが可能です。問題なくスタッキングができます。
スタッキングについては、この記事の最後で触れたいと思います!気になる方は是非チェックしてみてくださいね!
メーカー品のものと見た目が同じ
これまで何枚か写真を載せてきましたが、メーカー品のものと見た目がほとんど変わらないと思いませんか?100均商品だからと言って本家のものと大きな差があるわけでなく、見た目はほぼ一緒のように感じます。100円なのに100円に見えないのは大きなメリットですね。
100均ステンレスクッカーのデメリット
それでは逆に、デメリットを紹介します。
直火使用禁止
100均のステンレスクッカーの最大のデメリットは、やはり『直火で使用が推奨されていない』ということではないでしょうか。
直火加熱できないクッカーをキャンプに持って行っても使えません。邪魔になるだけですね。直火使用を認めていないところが、このクッカーの最大のデメリットだと思います。
それではこのクッカーは、キャンプでは使えないということになってしまいますよね。
ですが安心してください。このクッカーを直火使用しているキャンパーは大勢いるのです。もちろん自己責任で使用されています。調べてみたところ、直火加熱をしてクッカーが破損したり、使用者自身が怪我をしてしまったりという情報はありませんでした。結果、直火で使用しても問題なさそうです。ですがあくまで自己責任ですので、直火で使用する際には十分注意してくださいね。
蓋がない
実は、100均のステンレスクッカーには蓋が付属されていません。そこがメーカー品のものとの大きな違いになります。蓋がないと、炊飯するときなどに不便を感じます。蓋はアルミホイルでも代用できますが、見た目は落ちてしまいますよね。
蓋が付属していないということを念頭に置いて、購入を検討してください。
その他、大きなデメリットは感じられませんでした。100円でここまでのパフォーマンスは素晴らしいと思いませんか?試してみる価値はありますね!
100均クッカーセットのキャンプで便利な使い方
ステンレスクッカーの特徴について理解したはいいものの、キャンプでの使い道はどのようなものがあるか、気になりますよね。この100均のステンレスクッカーのスペックを活かした使用方法をいくつかご紹介したいと思います。
火を使わない場合の使用例
- 料理を盛る:サラダやご飯など、サイズに合ったものならお皿代わりに使用することができます。
- 汁物を入れる:スープやコーヒーなど、熱いものでも冷たいものでも問題なく注いで使用することができます。
火を使った場合の使用例(自己責任で使用した場合)
- お湯を沸かす:ステンレスクッカーに水を入れて、直火で加熱してお湯を沸かすことができます。
- 米を炊く:0.5合ほどの米ならこのクッカーで炊飯することができます。固形燃料での加熱も問題ありません。
- 加熱調理:直火で加熱して、食材を炒めたり煮たりすることができます。
直火調理はあくまで自己責任で行ってください。推奨するものではありません。
100均クッカーセットのスタッキング例
スペックやメリット・デメリット、そして使い道について触れてきましたが、気になるのはスタッキングのしやすさではないでしょうか?いくら使い勝手は良かったとしても、スタッキングしづらかったり持ち運びしづらかったりしたらキャンプでは使えませんよね。
そこで実際にスタッキングしてみました。
ダイソーのクッカー2種類をスタッキング
まずはダイソーから展開されている大小2種類のステンレスクッカーをスタッキングしてみました。
重ねてみます。
小さいクッカーの深さが5cmのため若干飛び出してしまいます。そして直径も10cmと大きいクッカーよりも2cm小さいので、少し隙間ができます。
ですが重ねられるので持ち運びはしやすいです。
セリアのクッカー2種類をスタッキング
次にセリアから販売されているステンレスクッカーをスタッキングしてみました。
重ねてみます。
ダイソーのクッカーと違い、飛び出しは気になりません。また2つのクッカーの直径の差が1cm弱なので、幅はぴったりでしっかり重なります。逆さにしても小さいクッカーが落ちない程ジャストフィットしています。
スタッキングだけで見たら、セリアのほうが隙間がなく良さそうです。
ダイソーとセリアのクッカーをスタッキング
左がセリアのクッカー、右がダイソーのクッカーです。並べてみると分かるように、やはりダイソーのクッカーは隙間が目立ちます。
それでは中身を入れ替えてスタッキングしてみましょう。
大きいクッカーの直径がほぼ同じなので、小さいクッカーを入れ替えても問題なくスタッキングすることができます。ですから、ダイソーはダイソー、セリアはセリアと分けて使う必要はなさそうです。混ざってしまっても問題ありません!
Amazon格安クッカーとスタッキング
最後にAmazonで購入した格安クッカーとスタッキングしてみます。
まずはクッカーの小鍋と100均のクッカーの大小を重ねます。
クッカーの小鍋にも重ねることができました!小鍋の蓋をしてみましたが、蓋も問題なく閉まりました。
それでは次にクッカーの大鍋と重ねます。
小鍋に100均クッカーがきちんと収まっているので、大鍋も通常通り重なります。
最後に大鍋の蓋をすればスタッキング完成です!
所有していたクッカーとも問題なくスタッキングすることができました!これならキャンプにも持っていくことができそうです。
今回使用した格安クッカーはこちら
何種類かのスタッキング方法を紹介しました。もしかすると、皆さんがお持ちのクッカーや食器類ともスタッキングができるかもしれません。購入された際は、スタッキングも楽しめそうですね!
100均クッカーセットのまとめ
100均のステンレスクッカーはいかがでしたか?
100円でも十分キャンプで使えそうですよね。メーカー品のように何千円もするものは扱いも慎重になってしまいますが、100円なら気兼ねなく使えます。それも100均クッカーの魅力の一つではないでしょうか。
ダイソーとセリアから販売されている100円のステンレスクッカー。試してみてはいかがですか?