キャンプや登山で大活躍のメスティンですが、メンテナンスはどうしたらいいの?と疑問に感じたことはあるのではないでしょうか。今回は、メスティンへの共通の悩みであるシーズニング&バリ取り&鏡面加工ついて紹介していきます。
メスティンにメンテナンスをするメリット
メスティンをメンテナンスするメリットは、快適に使用すること、寿命を長くすることの二つです。使用前の簡単なメンテナンスが、快適にキャンプ飯を作ろことがき、また愛着を持って長く使用する事ができます。今回は、簡単かつ効果的なメンテナンス方法を3つ紹介していきます。
シーズニング
シーズニングは、金属表面に見えない膜作るための作業で、料理の焦げ付きや、さらには金属臭の匂いが料理に移るのを防いでくれます。
特に、メスティンへの「焦げ付き」を防ぐために、シーズニングが重要です。メスティンは、アルミ製のため熱伝導率が良く、短時間で全体に熱が伝わりやすい一方、火の調整を間違えるとすぐに、焦げ付いてしまいます。
バリ取り
バリとは、工場で金属を加工後にできる縁のザラザラや突起のことです。
メスティンを購入後、縁を見てみるとバリが非常に目立ちます。鋭利なバリもあるため、使用時に手を切ってしまう可能性があります。ストレスなく使用するためにも、このバリ取りは非常に重要な作業です。
鏡面加工
鏡面加工とは、金属の表面を磨いて鏡のようにピカピカに仕上げる加工のことで、とても綺麗で高級感ある見た目にすることができます。長くメスティンを愛用すると、傷や汚れが普通に洗うだけでは落ちにくくなります。鏡面加工することで汚れや傷もきれいにすることができます。
鏡面加工は、機能的には影響はありませんが、手間をかけて唯一無二のメスティンに仕上げ、愛着を持って長く使用することができると思います。
メスティンのシーズニングのやり方
メスティンのシーズニングは、お米のとぎ汁を使用するのが一般的です。米糠の成分を表面に付着させます。
用意するものは、2点です。
- お米のとぎ汁 ※米1合分の最初のとぎ汁を使用するのがおすすめです。
- メスティンが収まる大きさの鍋
お米のとぎ汁の代わりに、野菜くずも使用できます。野菜にも米糠と同じ成分が含まれているそうで、シーズニングの効果が期待できます。ただ、野菜の色素でメスティンが変色してしまう可能性もあり、個人的にはお米のとぎ汁をおすすめします。
シーズニングの手順と注意点
鍋にとぎ汁を入れ、メスティン本体と蓋を浸しましょう。
全体がしっかりと浸かっているか確認し、約30分間煮込みます。
メスティンは柔らかく薄いアルミ製のため、お湯に沈める際に無理な力を加えるのを避けましょう。
また持ち手部分はゴムの為、変形する恐れがあるので必ず外してシーズニングすることをおすすめします。
30分後、メスティンは熱くなっているため、菜箸やトングで取り出します。
5分ほど放置して熱を冷まします。
お湯から取り出し、すぐに冷水に当てると変形する可能性があるため、空気に当てて冷めるのを待ちましょう。
熱が冷めたら水とスポンジで軽く洗い、乾燥させたら終了です。
シーズニング後は、水洗いのみで、洗剤で洗わないように注意しましょう。洗剤で洗うことで、皮膜加工効果が薄れてしまいます。
メスティンのバリ取りのやり方
メスティンの本体と蓋のバリ取りは、紙やすりを使用しましょう。
紙やすりは、♯400番と♯1000番のものを2種類使用すると、バリを取り綺麗に仕上げることができます。
バリ取りの手順と注意点
まず初めに、♯400番ほどの数字が小さく目が粗い紙やすりを使用し、ゴシゴシとバリを取っていきます。
目安は、バリの感触がなくなるまでです。
次に♯1000番くらいの目が細かい紙やすりを使用して、仕上げを行います。
そして、縁のザラザラの感触がなくなれば、バリ取り作業終了です。
軍手をつけてバリ取りを行いましょう。素手で触ると指を切ってしまうかもしれませんので、十分に気をつけましょう。
また、紙やすりは力を入れると破れやすいので、軽く擦る程度で大丈夫です。
メスティンの鏡面加工のやり方
メスティンの鏡面加工に必要なものは、5点です。どれもホームセンターで揃えることができますよ。この5点を使い、メスティンを磨いていきます。ウエスは新品ではなく、自宅にある使用済みタオルでも問題ありません。
- 軍手等の手袋
- 養生用の新聞紙等
- ピカール(金属磨き)
- ウエス(布):磨き用と仕上げ用
- 耐水ペーパー:♯1500~♯2000
鏡面加工の手順と注意点
メスティンの鏡面加工の手順になります。磨き始める前に、メスティンについている汚れを中性洗剤で軽く洗い、乾燥させましょう。
①耐水ペーパーを使い、5分くらい全体を軽く磨く。
初めは、目が粗めの耐水ペーパーで磨き、♯2000番程度で仕上げを行います。
②水洗いをして乾かす。
③大さじ1/2くらいのピカールをウエスにつけて、全体に広げて強すぎない力で磨いていきます。
④3の作業を5回ほど繰り返す。(合計で30分くらい)
何回繰り返すかは、自分がどのくらいツヤを出したいかによります。よりピカピカいしたければ、5回程度繰り返せばピカピカの鏡面加工に仕上げることができます。
⑤綺麗な布で拭き取り完成。
磨けが磨くほどピカピカになりますので、ぜひ愛情を持って磨いてください。
鏡面加工後の道具はこのくらい汚れます。
ピカールは、液体状のため、床に垂れ部屋を汚してしまう可能性もあるので、新聞紙でしっかりと養生することをおすすめします。
また、耐水ペーパーで磨く時から最後まで、一定の方向で磨くことを心がけることで、より綺麗に仕上げることができますよ。
メスティンのシーズニング&バリ取り&鏡面加工のやり方のまとめ!
以上で、メスティンのメンテナンス方法のシーズニング&バリ取り&鏡面加工のやり方を紹介してきました。
メンテナンスをすることは、快適に使用することが目的です。しかしそれ以上に、手間をかければかけるほど、その道具に愛着が湧いてきます。そして、愛着ある道具を使うことで、思い出深いキャンプになるはずです。
ぜひ自分だけのメスティン作りに挑戦してみてください。