今回はこれから登山やキャンプ用の小型ガスバーナーの購入を考えている方に、おすすめのガスバーナー「snow peakギガパワーストーブ地オート」を紹介します。気になる風防能力やメンテナンス方法なども解説するので、ぜひ購入の参考にしてください。
山頂では登山客が、美味しい空気を楽しみながら、コーヒーやカップラーメンなど様々な食事を楽しんでいます。
「自分も山頂で淹れたてのコーヒーを飲みたい」
そんなことを思った方も多いのではないでしょうか。その場合に必要なのが、登山用に軽量化されたガスバーナーですよね。ガスバーナーがあれば、お湯を沸かすことも簡単な火を使った料理もできるので、山頂での食事の幅が広がります。
※今回写真ではプリムスのOD缶を使用してますが、スノーピーク製のOD缶の使用を推奨します。
ギガパワーストーブ地オートとは?
「ギガパワーストーブ地オート」はスノーピーク社から販売されている小型ガスバーナーです。どのようなストーブなのか、スペックを確認しましょう。
安心のスノーピーク社製のガスバーナー
スノーピークは新潟県三条市に本社を置く、日本のアウトドアメーカーです。三条市には「BUNDOK」で有名なアウトドア用品メーカーのカワセや、「CAPTAIN STAG」ブランドで有名なパール金属も本社を置く、日本のアウトドアメーカーの聖地です。
三条市は江戸時代から鍛治の町として有名でした。元々スノーピークやパール金属もアウトドアメーカーではなく、金物業を営んでいる会社でした。金物業で培った高度な金属加工技術を応用し、アウトドア用品を製造しているのです。そのため、これらの企業のアウトドア用品は、ハードな環境下が想定されるアウトドア業界ではとても評価が高く、安心の製品となっています。
ギガパワーストーブ地オート(GS-100AR2)の基本スペック
まずはギガパワーストーブの基本スペックを確認しましょう。
登山用のガスバーナーを選ぶ際は、重量やサイズ、最高出力を確認しましょう。
最高出力 | 2500kcal/h |
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重量 | 90g |
収納時のサイズ | 45mm×37mm×82mm |
燃焼時間 | GP110 50分 GP250 85分 GP500 190分 |
「ギガパワーストーブ地」と「ギガパワーストーブ地オート」の違いは?
ギガパワーストーブは「ギガパワーストーブ」と「ギガパワーストーブ オート」という2種類があります。違う点は、イグナイター(点火装置)が付いているかどうかです。
イグナイターが付いているものは、チャッカマンやスライドガストーチがなくてもそのまま着火できます。イグナイターが付いていないものは、チャッカマンやスライドガストーチがないと着火できません。
どちらを購入するかは好みでいいかと思います。しかし筆者はスライドガストーチを忘れがちなので、イグナイター付きのものをおすすめします。
ギガパワーストーブ地オートのメリット
ギガパワーストーブを購入するメリットはどこにあるのでしょうか。ギガパワーストーブのメリットを紹介します。
ギガパワーストーブは軽量・コンパクト!
ギガパワーストーブ地オートの1番のストロングポイントは、軽さとコンパクト性です。軽さは100gもない重量なので、バックパックに入れても全く重さは気になりません。他のメーカーのガスバーナーと比較しても、「最軽量レベル」です。
また、元々このギガパワーストーブ地オートの開発コンセプトが「胸ポケットに入るガスバーナー」だったので、コンパクト性にはこだわりがあります。そのため、収納ケースに入れても、手のひらに収まるサイズです。
軽さとコンパクト性は、他のメーカーが追いつけない領域なのではないでしょうか。そのため、発売から20年経った今でもスノーピークのラインナップから外れることなく、販売し続けているロングセラー商品となっています。
さらに軽量なチタンモデルもあったが廃盤
現在のギガパワーストーブ地オートはステンレス製となっていますが、以前はステンレス製の他に、チタン製の物もありました。チタンはステンレスよりも錆びにくく、軽量で強度にも強いのが特徴です。
そのため、チタン製の方が18g軽く、丈夫なモデルだったのですが、その分値段が2000円ほど高かったため、今は廃盤となっています。
どうしてもチタンが欲しい方は、フリーマーケットサイトやオークションサイトで販売されていることがあります。
ギガパワーストーブ地オートの使い方
ギガパワーストーブ地オートのスペックを知れば知るほど、購入したくなった方も多いのではないでしょうか。しかし「購入したいけど使い方がわからない」「ガスを使うのは少し怖い」という方もいるでしょう。そこでここでは、ギガパワーストーブ地オートの使い方を紹介します。
燃料はOD缶
ギガパワーストーブを使う際に必要なものは、ギガパワーストーブ本体とOD缶(オーディーカン)と呼ばれるガスカートリッジのみです。ODとはOutdoorの略称です。
一般的に家庭で使われている縦長のガスボンベはCB缶(シービーカン)と呼ばれます。CB缶はコンビニや100円ショップなど、どこでも購入できるというメリットがありますが、OD缶に比べ、火力が少し弱く、耐寒性が低いです。(寒冷地用の物を除く)
OD缶のメリットとして、火力が強いこと、コンパクトなサイズであることです。しかしデメリットとしては、アウトドアショップやホームセンターなどでしか入手できない点です。そのため、OD缶を忘れた場合、近くに入手できる場所がなく、ガスが使えなくなる恐れがあります。
使い方
ギガパワーストーブ地オートの使い方はとても簡単です。
- OD缶の蓋を外します。
- ギガパワーストーブをOD缶に取り付けます。
- 時計回りにくるくる回す
これだけです。OD缶ときちんと取り付けないと危険ですので、回して取り付ける際はしっかりとつけましょう。
またギガパワーストーブを回してつけている際に、シューというガスが出ている音がすることがあります。その場合、ギガパワーストーブのつまみを回し、ガスが出ないようにしてください。
あとはイグナイター付きのものは、ギガパワーストーブのつまみを回し、ガスを出してから着火するだけです。イグナイターが付いていないものは、チャッカマンなどを使用して火をつけます。
ギガパワーストーブ地オートのメンテナンスの仕方
ガスバーナーもずっと使っていると、吹きこぼれなどの汚れがたまり、火力が弱くなったり、火がつきにくくなります。そのため、定期的にメンテナンスをしましょう。
まずギガパワーストーブのバーナー部分に、チャッカマンなどで炙り、汚れを炭化させます。その後バーナーが冷めるのを待ち、バーナーが冷めたら、鉄ブラシ(なければ歯ブラシでもOK)でバーナーを磨き、布で汚れを拭き取ります。
たったこれだけでも、メンテナンス前後ではかなり火のつき方が変わってきます。「最近火がつきづらい」「以前に比べ火力が弱くなった」と思う方がいたら、ぜひ試してください。
ギガパワーストーブ地オートには風防が必要?
ギガパワーストーブはそのデザインから、風に弱いという特徴があります。ゴトクがバーナーから離れているため、風が通り抜けてしまいます。そのため、火がつかなかったり、火が流れてしまったり、風が強い場所には向いていません。
そのため、山頂など強風の場所では使いにくいです。
スノーピーク ウインドスクリーン GP008
しかし、スノーピークから販売されているオプションパーツを取り付ければ、解決できます。ウインドスクリーンGP008です。円形のウインドスクリーンを取り付けることによって、風防となり、風が吹いている場所でも使えます。また風がない場合も燃焼効率が向上するので、あると便利なギアです。
ギガパワーストーブ地オートで山頂での時間をもっと贅沢に!
軽量、コンパクト、値段を兼ね備えたギガパワーストーブは、最初の小型ストーブとしてとてもお勧めできる商品です。ぜひギガパワーストーブを使って、山頂からの景色を楽しみながらコーヒーを堪能しましょう。