今回はツーリングキャンプにおすすめのクーラーボックスをご紹介します。なにかと積載方法や、積載量に左右されがちなバイクでのツーリングキャンプ。しかし、暑い季節や、なまものなどを運搬する際クーラーボックスやバッグは快適なキャンプに必需品となります。
積載しやすいクーラーボックスやバッグとともに、バイクへの積載や固定方法もお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
バイクに積載しやすいクーラーボックス(バッグ)は?
クーラーボックスやバッグにはハードタイプとソフトタイプがあり、用途によってそれぞれ向き、不向きがあります。
ここからはハードタイプとソフトタイプの違いや、適している用途、積載のしやすいクーラーボックスやバッグのポイントを詳しくお伝えしていきます。
ハードタイプ
ハードタイプのものはソフトタイプのものより保冷力が高く、型崩れせず安定感があります。しかし、安全面から、クーラーボックス自体をバイクに固定して使う必要があるため、その他の持ち物は別途入れる場所が必要となります。
そのため、他の荷物が多くなるキャンプには不向きとなります。キャンプよりその他の荷物が比較的少ない、日帰りBBQでの食材や、飲み物の運搬、釣りでのなまもの(魚等)の持ち運びには安定したクーラー機能が期待できるのでおすすめとなります。
- 高さが低い
- 軽量
- Dロング等引っ掛ける場所があるか
- ベルトやツーリングネットで固定しやすいか
の4つになります。
高さは低ければ低いほどバイクのバランスは取りやすく、また固定もしやすくなります。法律では荷物の幅が、荷台から左右15cm、後ろ30cm、高さは地面から2mと決まっているのでこちらにも注意が必要となります。
重さは軽量であればバイクの荷台に積み込みやすく、取り外しやすいので便利です。
他2点は積載固定時には大事な部分となります。引っ掛ける場所があるか(Dリングがあれば4〜8個程度)の確認と所持しているベルトもしくは、ツーリングネットで固定しやすいかも確認して選びましょう。
ソフトタイプ
ソフトタイプのものはハードタイプのものより収納性や、持ち運びの機能性が優れています。保冷力は劣るものが多いですが、バイク積載が簡単なためキャンプツーリングには最適なものになります。
ソフトタイプにはトート型、ボックス型、リュック型がありますが、バイクへの積載面を考えるとバックタイプの方が汎用性あります。
ソフトクーラーバック種類別の特徴
ソフトタイプのクーラーボックスやバッグは主にトート型、ボックス型、リュック型の3種類に分けられます。
トート型
自宅からある程度食材を持っていきたい場合はソフトタイプの中でも、トート型がおすすめです。ボックス型タイプのもより、収納性に優れていて中に食材を入れていてもサイドバッグやシートバッグの隙間等に入れ込むことが出来てとても便利です。
ボックス型
キャンプ場到着後に荷物を置いて、現地の冷蔵が必要な食材をバイクで買いに行く場合はボックス型タイプがおすすめです。
ツーリング時は折りたたんで収納、必要時に組み立てて使用することで活用できます。他のタイプより、容量が大きいものが比較的多く、保冷力も他のタイプより高いので、現地で食材や飲み物をたくさん購入してキャンプを楽しみたい場合はボックス型がおすすめです。
リュック型
バイクに積載せずに背負うことで、バイクへの積載量や収納を考えずに使えます。しかし、他のキャンプ道具でバイクに積みきれないものをバックパックへ収納し、背負ってキャンプへ行く場合もあるためソフトクーラー用途のみのリュック型は汎用性が低くなります。
使用するシーンよっておすすめの種類が異なるため、自分のキャンプスタイルにあった種類のバッグを選びましょう。
ツーリングキャンプにおすすめのクーラーボックス(バッグ)の選び方
ここからはツーリングキャンプに最適なソフトタイプのクーラーボックス(バッグ)の選び方のポイントを詳しくお伝えしていきます。
容量は小さめを選ぼう
ソロキャンプであれば通常15Lくらいが目安とされていますが、キャンプツーリングでは積載面を考え、使用時のサイズもコンパクトであればあるほど良いです。しかし、容量が少なすぎてもキャンプを楽しめないため目安としては5〜10L以下くらいであれば最低限の食材が確保でき、持ち運びや積載も楽になります。
収納しやすいかも大事
収納しやすいかも容量同様、コンパクトであれば積載や収納がしやすくなっています。加えて軽量であればあるほどバイクへ負担をかけず収納しやすくなります。
ソフトタイプでも、保冷力を保つためや、型崩れしないよう側面や下部が固い素材で作られているものがあります。そういったものは収納時にコンパクトに折りたたむことができず、収納サイズが大きくなったり、重くなったりしてしまいます。
保冷力は劣ってしまいますが、なるべく素材に柔軟性があり、折り畳みしやすいものが、よりコンパクトに収納ができておすすめです。
保冷力は高い方がいいけど
保冷力が高いものは素材が特殊であったり、何層も重ねた構造をしたりしていることが多く収納サイズが嵩張りがちになります。
他のキャンプ道具の収納で余裕がある場合や、どうしても保冷力を重視したい場合は、ソフトタイプのクーラーボックスやバッグの中でも保冷力が比較的高いボックス型のものをおすすめします。
ツーリングキャンプにおすすめのクーラーボックス(バッグ)
ここからはツーリングキャンプにおすすめのソフトタイプのクーラーボックスやバッグをご紹介していきます。それぞれのスペックや特徴と共に、おすすめポイントもお伝えしていきます。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)ソフトクーラーバッグ10L
容量 | 10L |
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サイズ | 幅21.5×奥行21.5×高さ29.5cm |
重量 | 320g |
種類 | ボックス型 |
サイズ展開は6・10・15・24・30・35Lと幅広くあります。最小容量が6Lからあるため、バイクの積載状況や、食材の容量によっては6Lとよりコンパクトな選択肢もあります。
ボックス型ですが、折りたたんで収納ができるものになります。収納サイズは厚さ6cmまでコンパクトにすることができるため、使用前や使用後の積載は空いている隙間に差し込むことができるためとても便利です。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)トート型保冷バッグ10L
容量 | 10L |
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サイズ | 幅39×奥行16×高さ24.5cm |
重量 | 300g |
種類 | トート型 |
サイズ展開は4・10Lがあります。こちらもバイクの積載状況や、食材の容量によっては4Lというコンパクトな選択もできます。
底部には取り外しができる中敷きがあり、食材を入れるときは中敷きを敷いた状態であれば入れやすく、収納時は中敷きを取り外すことでよりコンパクトに収納できるようになっています。中敷きがあることで自立しやすくなっているので、バイクのサイドバッグへ入れても倒れることがなく安心です。
THERMOS(サーモス)ソフトクーラー5L
容量 | 5L |
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サイズ | 幅24×奥行15×高さ19cm |
重量 | 300g |
種類 | ボックス型 |
サイズ展開が5・15・20Lとあります。ボックス型ですが5Lという容量の小ささからバイクのサイドバッグに十分入る大きさになっています。バンドが付いているため、折りたたんでコンパクトに収納することもできます。
収納がコンパクトにできるため、バイクの積載状況やキャンプスタイルによっては15Lのもでもバイクに負担なく使用することが可能です。
また、コンパクトさだけではなく5層の断熱構造をしているため、保冷力も高くなっています。更に価格1,500円以下と比較的安いため、とてもコスパがいい商品となっています。(価格は2021.8月時点)
THERMOS(サーモス)保冷ランチバッグ7L
容量 | 7L |
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サイズ | 幅33.5×奥行15×高さ24cm |
重量 | 200g |
種類 | トート型 |
こちらのサーモスはトート型でボックス型より保冷力は劣りますが、4層断熱構造でソフトタイプの中では比較的保冷性に優れています。マチが広めで食材が入りやすくなっています。
トート型なので使用時バイクのサイドバッグやシートバッグに収納しやすく、使用後もコンパクトに収納できるためツーリングキャンプで使いやすいクーラーバッグになっています。
BUNDOK(バンドック)ソフトクーラーバック10L
容量 | 10L |
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サイズ | 幅26.5x奥行20x高さ23.5cm |
重量 | 280g |
種類 | ボックス型 |
サイズ展開は5・10・15・20・30Lがあります。最小容量が5Lのためバイクの積載や食材の容量によって5Lというコンパクトな選択もできます。こちらも収納の際はバンドでコンパクトに収納でき、厚さ8cmまでコンパクトにできるので使用前や使用後の積載は空いている隙間に差し込むことができて便利になります。
DOD(ディーオーディー) ソフトくらこ10L
容量 | 10L |
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サイズ | 幅41×奥行29×高さ13cm |
重量 | 700g |
種類 | ボックス型 |
ソフトタイプのカテゴリーに入りますが、型崩れしない構造と厚さ3㎝の断熱材を使用していることにより、高い保冷性と衝撃に強い特徴を持っています。
重量があることと、収納時に折り畳みができないものなっています。しかしバイクへ固定しやすいようにDリングが16ヶ所付いていることで、バイクのシートバッグ上へ積載ができます。通常時は肩掛けや、リュックスタイル、バッグスタイルなどできるためとても汎用性が高いクーラーバッグになっています。
CB JAPAN(シービージャパン)マヌーバ DSK 7L
容量 | 7L |
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サイズ | 幅32×奥行16×高24cm |
重量 | 210g |
種類 | トート型 |
ウエットスーツの素材からできた珍しいクーラーバッグです。保冷だけでなく、保温もできるので季節に関係なく1年中使うことができます。柔らかい材質のためバイク積載時にも柔軟に対応できるものになります。収納面でも伸縮性があるためコンパクトに畳むことができ、使用時には型くずれすることなく展開できます。
LOGOS(ロゴス) ハイパー氷点下クールマスターS
容量 | 6.5L |
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サイズ | 幅24×奥行16×高さ17cm |
重量 | 730g |
種類 | ボックス型 |
ロゴスのハイパー氷点下シリーズで1番容量が少ないものになります。保冷力が高いため、重量は少しありますが、サイズはバイクに積載できるコンパクトさとなっています。ボックス型の中では容量が小さめですが保冷力の高さからおすすめの商品となります。
容量が小さすぎる場合はハイパー氷点下クーラーのMサイズ(12L)がおすすめです。折りたためばシートバッグの上に括り付けできる大きさなので、キャンプスタイルやツーリングスタイルで容量を選ぶことをおすすめします。
ICEMULE(アイスミュール)クラシッククーラーS
容量 | 10L |
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サイズ | 幅22×奥行22×高さ40cm |
重量 | 650g |
種類 | 肩掛け |
入り口部分がロールタイプになっているため、バイク運転時の振動で中身が漏れ出てくる心配がありません。使用しないときは折りたたんでコンパクトに収納することが可能です。防水性も持ち合わせており防水パックとしての使用も可能です。ツーリング時のいきなりの雨でも水に弱いカメラやタブレット等を避難させることができ、利便性に優れています。
バイクへのクーラーボックス(バック)の固定方法
ここからは、ハードタイプやソフトタイプのクーラーボックス(バック)の固定方法をお伝えしていきます。
ソフトクーラーの収納や固定方法
ソフトクーラーの収納場所はサイドバックに入れたり、シートバック等の隙間にも入れ込んだりして収納することができるためとても簡単です。
基本的にソフトタイプは収納面に優れているためバイク積載がしやすいものになっています。ただし、ボックス型のものになると、使用サイズの積載ではハードタイプと同じく、「引っ掛ける場所があるか、ネットで固定しやすいか」が重要になります。
固定しやすいようにリアキャリアを設置
リアキャリアは積載幅を増やし、クーラーボックス積載後のバイクの安定性にも関わってくるため、全ての積載方法に置いて設置しておいた方が良いものになります。バイクによって適合するリアキャリアは異なるので、バイクに合ったリアキャリアを設置しましょう。
クーラーボックスの固定方法
通常クーラーボックスではなく、荷物を積載するだけの用途で使われるハードボックスであればネジを打ってバイクとボックスを固定する方法が、1番固定力が強く安全です。
しかし、クーラーボックスはネジを打ち込むことで、保冷力を保つ断層が壊されたり、水漏れの原因になったりするため、ネジを打ち込む形の固定方法はおすすめできません。
なので、今回紹介するバイクへの固定方法は、購入してすぐ使用できる方法をご紹介します。
①クーラーボックスの底面に滑り止めを付ける
滑り止めを付けることで、ブレーキやカーブ等でクーラーボックスが前や横へずれ込むのを防ぎます。
②ゴムロープorベルトでバイクへ括り付ける
リアキャリアにゴムロープやベルトを引っ掛け(括り付け)ます。ある程度は固定できますが、ゴムロープやゴム単体ではまだ不安定です。
③ネットで補強する
ゴムロープorベルトで括り付けたあと、ネットで補強すると安心です。
まとめ
快適なキャンプに必要なクーラーボックスやバッグは、積載量が限られているツーリングキャンプでも不可欠となっています。
今回はツーリングキャンプにおすすめのソフトクーラーをメインに選び方や、おすすめ商品を紹介しました。
装着しているサイドバッグの大きさや、使っているシートバッグの容量によって使用できるクーラーボックスやバッグは異なりますが、やはりツーリングキャンプではコンパクトさが重要です。
今回は特に、コンパクトで積載しやすい商品を多く紹介したので、ツーリングキャンプに持っていくクーラーボックスやバッグ選びに迷っている方はぜひ参考にしてみてください。