今回はバイクキャンプにおすすめのツーリングテントをご紹介します。
キャンプをするにあたって欠かせないテント。バイクキャンプでは積載量が限られているため、コンパクトさが重要です。
今ではバイクキャンプ向けにコンパクトさだけではなく、快適でありながらも設営が簡単なツーリングテントがたくさん販売されています。
キャンツー歴10年で培った失敗しないツーリングテント選びのポイントや、バイクキャンプにおすすめの一人用テントも紹介していきますので、どれを買おうか迷っている方は参考にしてみて下さい。
バイクキャンプのツーリングテント選びのポイントは5つ
ツーリングテントを選ぶ時のポイントは
- 軽量・コンパクトな収納サイズ
- 快適性
- 通気性
- 前室の広さ
- 設営のしやすさ
の5つになります。
ここからは、この5つのポイントを詳しく説明していきます。
軽量かつコンパクトな収納サイズのテントがバイクキャンプでは重要
ツーリングテント選びは、バイクに積載できる重量や荷物の幅が重要になります。
バイクの積載重量
キャンプギアなどの荷物は、バイクへの積載がメインとなります。バイクには積載重量の規定があり、50cc以下のバイクでは30kg以内で、51cc以上のバイクでは60kgまでの積載が法律で定められているので、なるべく軽量なものを選ばないと積載量オーバーとなってしまいます。
現在のツーリングテントは軽量なものが多く、軽いものは1kg未満のものから重くても8kgを超えるものはほとんどありません。他のキャンプギアの積載量も関係してくるのでテントの重量の目安としては4〜5kgくらいのテントを選ぶと良いでしょう。
バイクの荷物の幅
積載重量の他にも荷物の幅に注意が必要です。
積載時バイクからはみ出してよい荷物の幅は片側15cmずつと荷台後ろは30cmと法律で定められています。
乗っているバイクの幅によって、どのくらいの収納幅のテントが積載できるかが分かるため、予めバイクの幅を図ったり、調べたりしておくことをおすすめします。ただ、バイク運転時の安定性を考えるとなるべくコンパクトなサイズが安全なので、収納サイズもチェックしましょう。
一人用?二人用?サイズはバイクキャンプでどっちが使いやすい?
収納がコンパクトであっても、テント内で快適に過ごせなければツーリングの疲れはとれません。最低限な寝床の確保だけの一人用テントでは、体を痛める原因にもなります。
テント内でゆったり読書したり、夜の消灯時間後ランタンの灯りでまったりコーヒーや、お酒を飲んだりと、ゆっくりテント内で過ごしたい方は、ソロでも2人用のツーリングテントを選ぶと、重量が増しコンパクトさには欠けますが、快適性が上がります。
通気性の良いツーリングテントの選び方
テントの通気性は特に夏場の暑い季節や冬場の結露対策として重要となります。
通気性は
- テントのタイプ
- 通気口であるベンチレーターの数
- インナーテントの素材
などで決まってきます。
テントのタイプにはフライシートを使用しないシングルウォールテントと、フライシートを使用するダブルウォールテントに分かれます。
シングルウォールテント
シングルウォールテントは密閉性が高い設計なので通気性はあまりよくありません。ベンチレーター(通気口)がついているものであれば、多少通気性は良くなります。
その他、シングルウォールテントでは密閉性が高いゆえに外気との気温差がうまれてしまい、空気が冷やされやすいので結露が出来やすくなってしまいます。
ダブルウォールテント
対してダブルウォールテントは、ベンチレーターが1箇所以上は設置されているため、シングルウォールテントに比べて通気性は良いと言えます。
インナーテントの素材
また、インナーテントの素材は、メッシュであれば風が通りやすくさらに快適に過ごせます。ダブルウォールテントでも結露は発生しますが、フライシートがあることでインナーテントと外気の温度差が軽減されるため、シングルウォールテントに比べて結露は発生しにくいと言えます。
通気性や結露などを考えると、ダブルウォールテントの方が優れています。なので、ダブルウォールテントで更に、ベンチレーターの数や機能性が良いもの、インナーテントの素材がメッシュ生地のものを選ぶと快適に過ごすことができます。
ツーリングテントは前室の広さも大事
テント入り口部分の屋根付きスペースを前室といいます。前室があると、タープを使わなくても日陰でゆっくりでき、雨の日でもテント1つでキャンプを楽しむことができます。
また前室があると、就寝時や離席時にキャンプギアを人目から隠して収納ができるので、盗難防止にもなります。
前室は大きさに比例し、ゆったりできる空間や、荷物を置ける場所などが広くなるため、快適度も上がります。
ツーリングテントの設営のしやすさの違い
テントにはワンタッチで設営できるものから、ポールを駆使して設営するものまで幅広く存在します。設営のしやすさは
ワンタッチ>ワンポール>その他組み立て式
となっています。
ワンタッチテント
ワンタッチの特徴はその名の通りワンタッチでテントの設営ができるというものです。ポールとテントが一体型になっていて、紐を引っ張ればテントがすぐ完成し設営が簡単です。
ワンポールテント
ワンポールの特徴は1つのポールがテントを支えているという所です。テントを広げ周りをペグダウンし、ポールを立てて完成という、こちらも比較的設営しやすいテントになっています。
組み立て式テント
その他組み立て式の特徴ですが、骨組みをポールで成形し、テントを設営していきます。複雑な骨組みのものから、シンプルなものまでありますがワンタッチやワンポールに比べると難易度は上がります。
テントの設営に慣れていない場合や、キャンプ場についたら簡単に設営して休みたい方にはワンタッチ、ワンポールタイプがおすすめです。
バイクキャンプにおすすめのソロ用ツーリングテント13選
ここからは、バイクキャンプにおすすめするソロ用のツーリングテントをご紹介していきます。今回紹介するものはダブルウォールテントでベンチレーターが付いているものなので、それ以外のスペックの紹介や、おすすめポイントをお伝えしていきます。
コールマン ツーリングドームST
使用時サイズ | 幅210×奥行120×高さ100cm |
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収納サイズ | 幅49×奥行19×高さ19cm |
重さ | 4kg |
前室の広さ | 幅210×奥行105cm |
おすすめポイント
組み立て式テントですが、1人でも簡単に設営できる設計になっているため初心者におすすめです。また、遮光性が高いため、昼間の室内でも暗さが保てるので昼夜問わずテント内で休むことができます。
LOGOS(ロゴス)ツーリングドゥーブルSOLO
使用時サイズ | 幅210×奥行290×高さ123cm |
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収納サイズ | 幅65×奥行16×高さ16cm |
重さ | 4.1kg |
前室の広さ | 幅210×奥行190cm |
おすすめポイント
前室が張り出すように設計されており広いため、リビングとして使用することはもちろん、バイクの駐輪スペースとして使用することもできます。
DODライダーズバイクテント
使用時サイズ | 幅215×奥行260×高さ140cm |
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収納サイズ | 幅61×奥行23×高さ23cm |
重さ | 5.5kg |
前室の広さ | 幅215×奥行135cm |
おすすめポイント
ワンタッチテントのため、設営が簡単にできます。こちらも前室が広いため、リビングとして使用したり、バイクの駐車スペースにしたりすることができます。
DODライダーズワンポールテント
使用時サイズ | 幅290×奥行290×高さ183cm(5角形のため最大部分の長さ) |
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収納サイズ | 幅50×奥行14×高さ14cm |
重さ | 2.6 kg |
前室の広さ | 幅290×奥行145cm(5角形のため最大部分の長さ) |
おすすめポイント
ワンポールのため、設営が比較的簡単にできます。5角形の構造のため、DODライダーズバイクテントより前室は実際狭いですが、軽量かつコンパクト設計になっているので積載量をなるべく抑えたい方にはこちらをおすすめします。
BUNDOK(バンドック) ツーリングテント ソロドーム
使用時サイズ | 幅200x奥行150x高さ110cm |
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収納サイズ | 幅38x奥行15x高さ15cm |
重さ | 1.88kg |
前室の広さ | 幅200×奥行60cm |
おすすめポイント
とにかく軽量でコンパクトなため、持ち運びや積載が楽にできます。インナーテントはオールメッシュなため通気性も良好です。
BUNDOK(バンドック)ソロティピー1
使用時サイズ | 幅240×奥行240×高さ150cm |
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収納サイズ | 幅42×奥行19×高さ19cm |
重さ | 2.2kg |
前室の広さ | 幅240×奥行140cm |
おすすめポイント
ワンポールのため、設営が比較的簡単にできます。インナーテントは簡単に取り外し可能でシェルター代わりにもなります。シェルターテントとして使用する場合、インナーテントは積載しなくていいため、より荷物を軽量に済ませることができます。
WAQ(ワック) Alpha TC
使用時サイズ | 幅240×奥行240×高さ150cm |
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収納サイズ | 幅57×奥行22×高さ22cm |
重さ | 6.5kg |
前室の広さ | 幅240×奥行130cm(フラップの跳ね上げにより変化有) |
おすすめポイント
ワンポールのため、設営が比較的簡単にできます。その他、サイドフラップを跳ね上げることで、テントのアレンジ方法が3種類ありシチュエーションや気分によって好きな形でキャンプを楽しむことができます。また、ポリコットンを素材としているため、火の粉が舞っても燃えにくくなっています。
ogawa ステイシーST−2
使用時サイズ | 幅220×奥行300×高さ120cm |
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収納サイズ | 幅52×奥行19×高さ19cm |
重さ | 3.9kg |
前室の広さ | 幅220×奥行110cm |
おすすめポイント
2ルームテントで2-3人用のテントですが1人でゆったりするには重さや収納サイズからみて、とてもおすすめのテントになります。ポールでの跳ね上げなしで広々とした前室が確保できるため広い前室は欲しいけど、跳ね上げすることが手間だと感じる方はこちらのテントをおすすめします。
NatureHike(ネイチャーハイク) Hiby3 20D
使用時サイズ | 幅183×奥行320×高さ132cm |
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収納サイズ | 幅54×奥行19×高さ19cm |
重さ | 3.35kg |
前室の広さ | 幅183×奥行110cm |
おすすめポイント
こちらも2ルームテントで2-3人用のテントになります。ステイシーST-2より少し収納幅は大きいですが、軽量になっています。そして何より価格がステイシーST-2の半分ほどです。重さと値段を抑えたい場合はこちらのテントをおすすめします。
Snow Peak(スノーピーク)アメニティドームS
使用時サイズ | 幅230×奥行355×高さ120cm |
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収納サイズ | 幅58×奥行18×高さ23cm |
重さ | 5kg |
前室の広さ | 幅230×奥行135cm |
おすすめポイント
こちらも2ルームテントのため前室は広々使えます。インナーテントとフライシートを合わせる場所に同じ色のテープを使っていて設営がしやすくなっています。同じメーカーのメッシュシェルターと連結することができるため、ソロでもグループでも使用可能になります。
QUICKCAMP(クイックキャンプ)ワンタッチツーリングテント
使用時サイズ | 幅140×奥行230×高さ115cm |
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収納サイズ | 幅52cm×奥行17cm×高さ17cm |
重さ | 3kg |
前室の広さ | 幅140×奥行25cm |
おすすめポイント
ワンタッチテントのため、設営が簡単にできます。形が特殊なため他のキャンパーと被りたくない人におすすめのテントです。
NEMO Equipment(ニーモ・イクイップメント)アトム1P
使用時サイズ | 幅210×奥行90×高さ105cm |
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収納サイズ | 幅46×奥行20×高15cm |
重さ | 1.28kg |
前室の広さ | 幅210×奥行60cm |
おすすめポイント
構造がシンプルにできているため、設営や撤収作業に時間が取られることなくキャンプでの時間をゆっくり過ごせます。また、山岳用に設計されているため、耐久性が高く様々なロケーションで使うことができます。
FIELDOOR(フィールドア) フィールドキャンプドーム100
使用時サイズ | 幅210×奥行105×高さ110cm |
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収納サイズ | 幅44×奥行18×高さ18cm |
重さ | 2.2kg |
前室の広さ | 幅210×奥行5cm |
おすすめポイント
比較的低価格(1万円以内)で手に入れられるテントになります。前室が靴を置ける程度と狭めですが、別途ポールを使用することにより広い前室を作ることができます。
まとめ
ツーリングキャンプでライダーの疲れを癒す大事なテント。5つの選ぶポイントや色々なタイプのツーリングテントを紹介してきました。
キャンパーの大事な一歩として慎重になり、中々テントを選べないかもしれませんが、どれを選択して購入したとしても、悩んで購入したテントは大事なテントになります。
まずは思い切って一歩踏み出してみましょう!そしてこの記事が大事なツーリングテント選びの参考になれば幸いです。