今回はバイクキャンプにおすすめのタープをご紹介します。
タープは日除けとして特に夏場に活躍するイメージを持つことが多いので、オールシーズン必要なのか悩んでいる方も多いと思います。
バイクキャンプにタープが必要な理由とおすすめのツーリングタープをご紹介していくので、悩んでいる方は参考にして頂けると幸いです。
バイクキャンプにツーリング用タープは必要?
『そもそもキャンプツーリングにタープって必要なの?』
『バイクの積載量を少なくしたいから、持ってきたくない…』と思う方も多いと思います。
ですが、結論からお伝えすると例外はありますが、バイクキャンプにはタープは必要です!
- 日除けになる
- 雨除けになる
- 悪天候からバイクを守ってくれる
- 広い前室がある2ルームテントは例外
この4つの理由をここから詳しく説明していきます。
日除けになる
陽射しや紫外線から肌やテントを守る役割があります。
陽射しを直接受ける事で熱中症のリスク、紫外線を受ける事による日焼けなどから、肌を守る役割があります。
日中は炎天下の中バイクで走るので、真夏などの暑い時期は特に、日陰を求めてテント内に入っても蒸し暑い場合があるため、風通しが良いタープの下で涼んだり、休んだりすることをおすすめします。
また、テントが紫外線を浴びすぎるとテントの劣化や色褪せなどの原因にもなります。テントをより良い状態で長く使用するためにもタープは必要なものになります。
雨除けになる
車でのキャンプなら突然の雨でも、車内に荷物を非難さすこともできますが、バイクではそうはいきません。
ツーリングキャンプでもタープがあれば、雨が降った時でもタープ内に入れば、大切なギアが濡れることはありません。
また、それだけではなくテント内に置ききれないキャンプ道具や、泥で汚れてテント内に入れたくないキャンプ道具なども、タープ内に置くことで雨に濡らすことなく保管したり、使用したりすることができます。
悪天候からバイクを守ってくれる
キャンプツーリングにおいて、1番大事なバイク。バイクは雨風による転倒リスクが非常に高く、雨風よけ代わりになるタープが必要になります。バイクが転倒してしまうと最悪帰れなくなってしまうので、これだけは是非避けたい事態です。
また、悪天候時だけでなく直射日光がバイクに当たり続けてしまうとバイクの劣化にも繋がるため、バイクはできるだけタープ内に駐車することをおすすめします。
広い前室がある2ルームテントは例外
広い前室がある2ルームテントでは、前室がリビングや、駐車スペースになる場合があります。こういった場合はタープの役割を前室が果たしてくれるので、タープは必ずしも必要ではなくなります。ただし、紫外線によるテントの劣化や色褪せなどは防げないので、バイクへの積載に余裕がある場合はタープを使用することをおすすめします。
ツーリングタープ選びの5つのポイント
ツーリングタープを選ぶポイントは
- 設営が1人でも可能か
- 軽量か
- コンパクト収納か
- 耐水圧はどのくらいか
- タープ泊ができるか
の5つになります。
ここからはこの5つのポイントを詳しくお伝えしていきます。
「タープ泊は考えていない」という方は4つのポイントを参考にしてください。
設営が1人でも可能か
バイクでキャンプ場に到着したら、できるだけ早く設営を終えてキャンプ時間を楽しみたいものです。
ツーリングタープの設営はタープの種類によって難易度が変わります。
タープの種類は主に
- ヘキサタープ(六角形)
- レクタタープ(長方形)
- ウイングタープ(ひし形)
- スクリーンタープ(自立式)
に分けられます。
それぞれのツーリングタープの設営に関わる特徴は次の通りです。
ヘキサタープ | ポール2本で設営できるため比較的簡単で1人でも設営できます。 |
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レクタタープ | 大きさにもよりますが、大体が家族向けに作られており、ポール使用本数も6本と多いため、1人での設営には向きません。 |
ウイングタープ | ヘキサタープ同様ポール2本で設営できこちらも1人での設営が可能です。 |
ウイングタープ | 床がないテントのような構造で設営にフレームやメッシュ生地が使われているため、時間がかかります。ワンタッチで設営できるタイプもありますが、その場合重さや積載性が悪く、あまりおすすめできません。 |
それぞれの特徴から、1人で素早くタープを設営するにはヘキサタープかウイングタープがおすすめになります。
軽量か
キャンプツーリングにおいて、荷物は主にバイクに積載するので、重量は軽ければ軽いほど積載時や荷下ろしなどが楽になります。
タープは1kg前後の軽量なものから10kgを超える重いものまで幅広く販売されています。
ツーリングタープの目安としては大体3kg前後〜3kg以下のタープが持ちやすさや、積載のしやすさからおすすめになります。
軽量かどうかもタープの種類で大体分かれていて
スクリーンタープ>レクタタープ>ヘキサタープ>ウイングタープ
となることが多く、設営のしやすさに続き、重さの面でも、軽量なヘキサタープかウイングタープがおすすめとなります。
コンパクト収納か
コンパクトに収納できるかどうかも、キャンプツーリングには必要になってきます。
軽くても嵩張るものであれば、シートバッグやバックパックなどの容量を使ってしまい、他のキャンプ道具を入れ難くなってしまいます。なので、コンパクトであればあるほどキャンプツーリングに適していると言えます。
耐水圧はどのくらいか
耐水圧とはタープ生地がどれだけの水圧に耐えられるかの指標になるものです。
ただし、高ければ高いほど良いというわけではありません。
高過ぎると通気性が悪くなってしまうため、目安としては1500~3000mm程度のものを選ぶことをおすすめします。
タープ泊ができるか
タープ泊とはテントを使わず、タープの下にコットやハンモックを使ってキャンプをするスタイルのことです。
タープ内にバイクを駐車することは難しくなりますが、キャンプ道具の中で1番嵩張るテントを積載しなくていいので、荷物を最小限に抑えたい方におすすめのスタイルになります。
タープ泊で使用するテントは300×300cmサイズ程度が設営やタープのアレンジもしやすく、おすすめになります。
バイクキャンプにおすすめのツーリング用タープ7選
ここからは、実際おすすめするツーリングタープをご紹介していきます。
軽量で設営しやすいものや、アレンジがしやすいものを、おすすめポイントと一緒にお伝えしていきます。
SNOW PEAK(スノーピーク)ライトタープペンタシールド
使用サイズ | 幅400×奥行320cm(高さは使用するポールによる) |
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収納サイズ | 幅32×奥行20×高さ9cm |
重さ | 0.79kg(ポールなし) |
耐水圧 | 1800mm |
おすすめポイント
五角形のタープでポール1本での設営が可能です。そのため設営は1人でも簡単できます。2本のポールを使用してヘキサタープのように設営もできるため、より広いスペースを作ることができます。
更に、テントと合体させるオガワ張りなどのアレンジも可能です。
基本形の設営が簡単なためツーリングタープ初心者にはおすすめのタープになります。
また、初心者のみならずアレンジが楽しめるため、飽きずに長く使えるタープと言えます。
DDタープ(3×3)
使用サイズ | 幅300×奥行300cm(アレンジ方法によって異なるためタープを広げた時の大きさ記載) |
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収納サイズ | 幅24×奥行14×高さ14cm |
重さ | 0.79kg(ポールなし) |
耐水圧 | 3000mm |
おすすめポイント
正方形のタープでアレンジ方法がたくさんあるタープです。設営難易度はアレンジの仕方によって異なります。その中でも、ポールを1本だけ使用して設営する『ダイヤモンド張り』は初心者でも比較的簡単に張れるため、初心者〜上級者まで張り方を楽しめるおすすめのタープになります。
カラーリングも豊富なためキャンプスタイルにあったカラーを選択できるのも魅力の1つです。大きさは300cm四方のものから50cm刻みで、500cm四方まで販売されています。
キャンプツーリングでソロ使用するには300cm四方のものがおすすめですが、少しゆとりを持ちたい方には350cm四方のものをおすすめします。
テンマクデザイン ムササビウイング13FT.TC
使用サイズ | 幅390×奥行380cm(高さは使用するポールによる) |
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収納サイズ | 幅36×奥行15×高さ15cm |
重さ | 1.9kg(ポールなし) |
耐水圧 | (TC生地につき耐水圧表記なし) |
おすすめポイント
素材がポリコットンとコットンを混紡したもの(TC生地)になっているため通常のタープより耐久性が高く火の近くでも安心して張ることができます。(ただし防炎加工はされていないのでタープ内での焚き火は避けてください。)
耐水圧の補足として、タープの生地自体は水を含むと防水性能が上がるようにできているため、多少湿りますが水が中にボタボタ落ちてくるといった事はないようです。さらに、撥水加工が施されているため雨の日でも安心して使用することができます。
DOD(ディーオーディー) ライダーズコンフォートタープ
使用サイズ | 幅370×奥行430×高さ180cm |
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収納サイズ | 幅48×奥行14×高さ14cm |
重さ | 3.3kg |
耐水圧 | 3000mm |
MONT-BELL(モンベル)タープ ミニタープHXダークフォレスト
使用サイズ | 幅338×奥行280cm(高さは使用するポールによる) |
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収納サイズ | 幅23×奥行13×高さ13cm |
重さ | 0.64kg(ポールなし) |
耐水圧 | 1500mm |
LOGOS(ロゴス)NEOSツーリングタープ
使用サイズ | 幅430×奥行440×高さ140cm |
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収納サイズ | 幅47×奥行14×高さ14cm |
重さ | 2.4kg |
耐水圧 | 2000mm |
おすすめポイント
ウイングタープのため1人でも設営が簡単にできます。こちらはポールも付属しているため別途用意する必要はありません。バイクを風から守るためロータイプのウイング型になっており、悪天候時でも頼りになるタープです。
また、難燃性の素材を使用おり、通常のタープより耐久性が高く火の近くでも安心して張ることができます。(ただし、こちらもテンマクデザイン同様、防炎加工はされていないのでタープ内での焚き火は避けてください。)
TATONKA(タトンカ)TARP WING 2 LT
使用サイズ | 幅315×奥行215cm(高さは使用するポールによる) |
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収納サイズ | 幅14×奥行17×高さ17cm |
重さ | 0.33kg(ポールなし) |
耐水圧 | 3000mm |
おすすめポイント
山岳用タープのため軽量かつ、高耐裂性に優れています。なので、ロケーションを選ばず使用することができます。また、ユニークなデザインなので他のキャンパーと被りたくない方にはおすすめのタープになります。
まとめ
タープはあらゆる気候や紫外線などからバイク、テント、自分自身を守ってくれるものです。なので、タープがあるキャンプとないキャンプでは快適さが全く違うものになります。
快適なキャンプライフを過ごすためには、まず、自分のキャンプスタイルにあったタープを選びましょう。
そして、この記事がタープを選ぶ時の参考になれば幸いです。