キャンプ扇風機は、真夏のキャンプに涼しさをもたらしてくれる優秀なツール。最近はキャンプ扇風機も高性能化が進んでおり、一晩中稼働できる大容量バッテリーを搭載したものや、リズム風機能を使用できるものまで様々なものがあります。
選択肢が多いのは良いことでもある一方、「あまりに種類が多すぎて、どの扇風機が良いのか見分けられない」と機能で悩んでしまっている方や「風力や音の大きさはどうなんだろう?」と使い勝手の部分で悩んでる方も多いと思います。
そこで今回は、数あるキャンプ扇風機の中でも、とくに機能や使い勝手に優れているおすすめのアイテムの風力や音の比較検証もしてますので、キャンプの快適性を向上させたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
キャンプ用扇風機の特徴
キャンプ用扇風機は、内蔵バッテリーや乾電池、あるいはモバイルバッテリーなどで稼働する小型の扇風機。コードレスで持ち運びに便利なうえに、コンパクトで置き場所を選ばないので、テーブルの上に置いて使用したり、寝るときにテントの中で使用したりと、いろんなシーンで活躍します。
製品によっては置いて使用するだけでなく、クリップで挟んで設置できるものもあります。クリップ式のキャンプ用扇風機は普通のタイプのものよりさらに仕様の幅が広がり、車中泊にもハンモック泊にも使用できます。
扇風機とサーキュレーターの違いは?
扇風機とサーキュレーターはモーターで羽根を回して風を送る仕組みで、機能的には似たような電化製品ですが、それぞれに使う用途が違います。
扇風機は広範囲に幅広く届く風を起こし、人に直接風を当てて涼がとれる特徴があり、サーキュレータは狭く直線的な風を起こし、遠くまで風を送ることで空気の循環をさせることで、室内温度を均一にし体感温度を下げてくれる特徴があります。
夏キャンプで使う扇風機の選び方
夏キャンプで使う扇風機の選ぶ上でチェックしたい7つのポイントを紹介します。
- 充電式か電池式
- 連続使用時間
- 風量調節
- 携帯性やコンパクトさ
- 首振り機能
- 設置の自由度
この7つのポイントを詳しく解説していきます。
充電式か電池式
キャンプで使う扇風機にも充電式と電池式の2種類があります。
電池式は新しい電池を予備で持ち運ぶ必要があるのと、電池切れのたびに買い換える必要があるので、頻繁に使用される方は経済的にも充電式がおすすめです。
充電式はUSB接続で充電できるタイプがほとんどなので、モバイルバッテリーをお持ちの方はフィールドでも充電できますし、予備のバッテリーとしても使用できる扇風機もあるので、スマホの充電が気になる方にもおすすめです。
連続使用時間
電池残量や充電が無くなれば、扇風機がフィールドで使用できなくなるので、フル充電で使える連続使用時間は把握しておきましょう。
睡眠時に途中で切れてしまって、寝苦しい夜を過ごさないためにも、充電しながら使える扇風機を選ぶと快適に過ごすことができます。
風量調節
風量調節ができない扇風機もあります。
強風のみだと食事中は食材が乾燥してしまうし、弱風だけだとアウトドアでは風が弱く、扇風機の意味がありません。状況に応じて風力調節ができる方がキャンプでの使い方の幅が広がります。
携帯性やコンパクトさ
キャンプサイトまで持ち運ぶので、携帯性やコンパクトさも重要です。
キャンプ道具はサイズが大きいアイテムや重たいアイテムもあるので、コンパクトなギアはなるべく軽量なもの選びたいので、1kg以内を目安として選ぶのが良いです。
設置の自由度
扇風機をテーブルの上に置いて使用するだけじゃなく、ランタンハンガーにかけて使用できる扇風機やタープポールや椅子に挟んで使用できるクリップタイプの扇風機もあるので、使用環境に合わせて選ぶと良いです。
首振り機能
ソロやデュオで使用する場合は、気にする必要はないですが、ファミリーキャンプやグループキャンプで扇風機を使用する場合、とくに注目してほしい機能が「自動首振り機能」です。この機能があるのとないのとでは、快適性において大きな差が生まれます。
自動首振り機能があれば広い範囲に風を送ることができるので、体の一点が冷やされるのではなく、全身が涼しく快適になります。さらに空間全体に空気の流れを作り、テントやタープ内に熱がこもるのを防いでくれるというメリットもります。
静音性
日中は気にならない音も、静まり返った夜のキャンプサイトでは気になります。自然が奏でる音や虫の音をかき消すような大きなモーター音では、雰囲気が台無しになるので、注意しましょう。
キャンプ用扇風機は冬でも使える
夏に使用するというイメージが強い扇風機ですが、サーキュレーターとしてストーブと一緒に使用することで、冬のキャンプでも強力な武器になるのです。
ストーブの熱は上にあがっていくので、ストーブのみを使用すると「テントの天井付近は暖かいけれど、自分がいる場所は寒い」といったことが起こります。
一方でストーブを使用しながらキャンプ用扇風機を稼働させておけば、テント内に気流が生まれ、空間全体がまんべんなく温められます。ストーブ専用の「ストーブファン」という道具もありますが、キャンプ用扇風機であれば1年を通して使用できます。
夏キャンプで人気のUSB充電式扇風機を比較
夏キャンプで人気のUSB充電式扇風機7種を
- 静音性
- コンパクトさ
- 連続運転
- 風力
- デザイン
- 多様性
の使い勝手の面で重要な6項目で比較してみました。
LUMENA FAN PRIME
大きさ、重量があるので、持ち運びやコンパクトさが気になる点がありますが、風力や操作性、デザイン全てにおいて高評価です。
LUMENA FAN STAND2
デザインやコンパクトさは優秀ですが、自動首振り機能がない点が気になるポイントです。ソロやデュオで使用するなら十分なスペックです。
CLAYMORE fan V600
連続運転時間が気になるポイントで、アウトドアではモバイルバッテリーなど充電できるアイテムと一緒に持ち運ぶのが良いです。こちらも自動首振り機能がないので、ソロやデュオ向きの扇風機です。
KEYNICE クリップ扇風機
タープポールに挟んで固定できたり、椅子のひじ掛けに挟んで固定したりと多様性に優れているので、接地面での心配はないですが、デザイン面で見た目が安価な所がマイナスポイント。
KEYNICE 卓上扇風機
自動首振り機能がついてますが、首振りの角度が狭いのがマイナスポイント。見た目も気になりますが、連続運転時間や風量を考えると少人数のキャンプでは十分なスペックです。
makita(snow peak)充電式ファン
snow peakの扇風機はmakitaのOEM商品なので、一緒に評価します。
風量が強く真夏のキャンプでも十分な風を送り込んでくれますが、モーター音がうるさいのがマイナスポイント。バッテリーは別売りなので、コスト面も気になります。ポータブル電源をお持ちの方は、コンセントにつないで使用でき、ファミリーやグループで使用するのに十分な風量なので、おすすめです。
ニトリ ハンディファン
ニトリの携帯扇風機ですが、連続運転時間が気になるポイントで、モバイルバッテリーがある前提でソロ用での使用と割り切り、人数分の携帯が無難です。
7種の音や風量の比較動画はこちら
キャンプ用扇風機のおすすめ【2021夏】
ここからはおすすめのキャンプ用扇風機をご紹介します。
自動首振り機能や高性能で使いやすい製品のみをピックアップしているので、きっとお気に入りのアイテムが見つかるはずです。
ルーメナー(LUMENA)扇風機FAN PRIME
サイズ | 幅20.3×奥行き16.2×高さ35cm |
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重量 | 950g |
連続使用時間 | 最長30時間 |
電源 | 充電式 |
風力調節 | 4段階 |
給電機能 | なし |
自動首振り機能 | あり |
クラウドファンディングサービス「Makuake」で、目標金額の26倍もの支援が集まった大注目のキャンプ用扇風機です。ファンの高さを調節可能、4段階のタイマー機能、リモコン付きと、ほかのキャンプ用扇風機ではマネできないレベルの多機能を誇ります。
8000mAhの大容量バッテリーは最長30時間の連続使用を可能とし、風量も十分で10m離れた場所まで力強く送風。デザインも上質感にあふれるカラーリングを採用しており、空間をオシャレに飾ります。見た目においても性能においても、完璧という言葉がふさわしい最先端の製品です。
ルーメナー(LUMENA)扇風機FAN STAND2
サイズ | 幅16.5×奥行13.1×高さ26.8cm |
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重量 | 460g |
連続使用時間 | 4~20時間 |
電源 | 充電式 |
風力調節 | 4段階 |
給電機能 | なし |
自動首振り機能 | なし |
FAN STAND2の人気の秘密はコンパクトさとデザイン性の高さです。大人が片手で掴めてしまうほどコンパクトなファン部分と積載や収納の邪魔にならない背丈。デザインは光沢感のある安っぽいプラスチックではなく艶消しのようなマットなカラーリングとなっていて、キャンプサイトで使っていると小さいながらもそのおしゃれな存在感が目にとまります。
扇風機としての性能も十分なもので、風量は4段階で調整でき最大風量にすると8m先まで風が届きます。上下45度の角度調整が出来るので空気の循環にも問題なく使えそうですね。
CLAYMORE(クレイモア)fan V600+
サイズ | 幅24.3×奥行22.6×高さ35cm |
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重量 | 506g |
連続使用時間 | 最長15時間 |
電源 | 充電式 |
風力調節 | 4段階 |
給電機能 | あり |
自動首振り機能 | なし |
デザイン性が高く、アウトドア以外でも室内インテリアとしても使用できるおしゃれな扇風機。風量調節は4段階で、1時間ごとに4時間までのオフタイマー機能付きでモバイルバッテリーとしても使えるので、電源がないアウトドアでもスマホの充電ができます。
fan V600+にバージョンアップして連続運転時間も伸びたので、よりキャンプで利用しやすくなりました。
キーナイス(KEYNICE) 卓上扇風機
サイズ | 幅15.9×高さ26.2cm |
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重量 | 450g |
連続使用時間 | 最長25時間 |
電源 | 充電式 |
風力調節 | 3段階 |
給電機能 | なし |
自動首振り機能 | あり |
低価格ながら「リズム風機能」を搭載している、コストパフォーマンスに優れたキャンプ用扇風機。リズム風機能は一定の間隔でオン・オフを繰り返し、自然な風を再現する機能です。キャンプで使用するのはもちろん、子供を寝かしつけるのにも役立ちます。
台座の直径が13cmと小さいので、ソロキャンプ用の小さいテーブルの上にも十分に乗せることが可能。本体が小型で軽量なため、持ち運びもまったく負担になりません。普通の扇風機をそのまま小さくしたようなシンプルなデザインが可愛らしく魅力的です。
キーナイス(Keynice) クリップ式扇風機
サイズ | 幅16cm×奥行き13cm×高さ24cm |
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重量 | 650g |
連続使用時間 | 最長28時間 |
電源 | 充電式 |
風力調節 | 3段階 |
給電機能 | なし |
自動首振り機能 | あり |
卓上・クリップ・壁掛けの3通りの方法で設置することができるキャンプ用扇風機。テーブルの上にスペースがなくても、テーブルの端やタープポールなどに挟んで使用できます。バッテリー容量は5000mAhもあり、最長28時間の連続運転が可能。連泊するキャンプでも問題ありません。
自動首振り機能に加えて、リズム風機能を備えているのがこの製品の良いところ。長時間使用しても体に負担がかからない、自然で心地良い風を送り届けてくれます。車のハンドルやアシストグリップに設置できるので、車中泊をする方はこちらのようなクリップ式のものがおすすめです。
マキタ (makita) 充電式ファン羽根径18cm
サイズ | 幅16.8x奥行26x高さ25.2cm |
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重量 | 1.3kg |
連続使用時間 | 最長21時間 |
電源 | AC100V/充電式(別売り) |
風力調節 | 3段階 |
給電機能 | なし |
自動首振り機能 | あり |
マキタの工具にも採用されている、緑がかった青色が特徴のキャンプ用扇風機。この色はマキタのイメージカラーであり、マキタ好きの方にとってはたまらない一品です。背面に装備している可動式のフックは車のアシストグリップに引っかけることができるので、車中泊でも役立ちます。
こちらの製品はバッテリーが別売りとなっていますが、すでにマキタの直流18V/14.4Vのバッテリーを持っていれば、そのまま使用可能。強烈な存在感を持つキャンプ用品が欲しい方にイチオシの製品です。
スノーピーク(snow peak) フィールドファン
サイズ | 幅16.8x奥行26x高さ25.2cm |
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重量 | 1.3kg |
連続使用時間 | 最長21時間 |
電源 | AC100V/充電式(別売り) |
風力調節 | 3段階 |
給電機能 | なし |
自動首振り機能 | あり |
スノーピークとマキタのコラボ商品。すでにご紹介したマキタの扇風機に、スノーピークらしい上質感のあるカラーリングがほどこされています。ファンの中央にあしらわれた「snow peak」のロゴが良いアクセントとなっており、全体の雰囲気は非常にスタイリッシュ。
機能的にはマキタのものとまった同じですが、価格は少々アップしています。そのため、「少しくらい高くても良いから、本当に気に入ったものが欲しい!」というスノーピークファン向きのアイテムであると言えるでしょう。
LOGOS(ロゴス)2POWER DOKODEMO FAN
サイズ | 30×9.5×33.5cm |
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重量 | 1.2kg |
連続使用時間 | 4~5時間 |
電源 | AC100V/単一アルカリ乾電池 |
風力調節 | 2段階 |
給電機能 | なし |
自動首振り機能 | なし |
風量を2段階調節できるAC電源とアルカリ電池の2電源に対応した扇風機です。大きめの羽根が搭載されてるので、強い風で涼しむことができます。
連続運転が4~5時間で単一アルカリ電池8本必要なので、ポータブル電源で使用するほうが実用的。
無印良品USBデスクファン
サイズ | 幅10.2×奥行7.9×高さ13.8cm |
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重量 | 0.2kg |
連続使用時間 | – |
電源 | USB電源 |
風力調節 | 2段階 |
給電機能 | なし |
自動首振り機能 | なし |
無印らしいシンプルな見た目で、コンパクトサイズでもしっかり風量が出せる2重反転羽根を採用したデスクファン。省電力で駆動するUSB電源タイプで低騒音が特徴。
PERSONA(ペルソナ)PORTABLE FAN
サイズ | 28.3×16.5×13.1cm |
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重量 | 0.5kg |
連続使用時間 | 12時間 |
電源 | 充電式 |
風力調節 | 4段階+リズム風 |
給電機能 | あり |
自動首振り機能 | あり |
おしゃれなサンドベージュカラーのペルソナ扇風機。角度調整や自動首振り機能、最大12時間使用できるバッテリー搭載なので、ファミリーでもソロでも使用できるキャンプ扇風機。
BALMUDA(バルミューダ)GreenFan C2
サイズ | 23x32x34cm |
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重量 | 3.87kg |
連続使用時間 | – |
電源 | AC100V/充電式(別売り) |
風力調節 | 4段階+ジェットモード |
給電機能 | なし |
自動首振り機能 | なし |
キャンプでも家でも使用できるバルミューダのサーキュレーター。バルミューダ独自の「グリーンファンテクノロジー」は、二重構造の羽根により、速度の違う2種類の風を送り出すことでより遠くまで届けることができます。風量を弱めれば、やさしい風を浴び続けることのできるサーキュレーター。
脱臭機能が装備されてるのでご自宅の使用はもちろんのこと、別途バッテリーを購入することでキャンプでも使用できるので、冬の幕内の空気の循環にも活躍する年中頼れる扇風機です。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) 扇風機付照明
サイズ | 17×16.5×23.5cm |
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重量 | 0.43kg |
連続使用時間 | 48時間 |
電源 | 単一アルカリ乾電池 |
風力調節 | 2段階 |
給電機能 | なし |
自動首振り機能 | なし |
LEDライトが一体化した小型扇風機。フックでテント内に吊り下げて使うことも可能で、単1アルカリ乾電池2個で48時間とキャンプでも長時間使える扇風機。
キャンプ用扇風機のまとめ
キャンプのほかにも、自宅やオフィスなど様々なシーンで使えるコードレス扇風機。LED照明付きのものやクリップ式のものなど、製品ごとの特徴をよく見て、自分が理想とする使い方にマッチしたキャンプ用扇風機を探し出しましょう。
1年を通して役に立つキャンプ用扇風機が、あなたのアウトドアをより楽しく快適なものにしてくれるはずです。
この記事で紹介したキャンプ扇風機
LUMENA | LUMENA | CLAYMORE | KEYNICE | KEYNICE | makita | snow peak | LOGOS | 無印良品 | PERSONA | BALMUDA | CAPTAIN STAG |
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